また何やら、愉快な企画が始まってますなぁ。
 最近は画太郎先生の「珍ピース」だったり、最強ジャンプの「CHIN PIECE」だったりとギャグ?寄りのワンピースパロディがちょくちょく登場してますが、コレもその一環なのかな。

 自分的にはネット連載の漫画を読む習慣がないので読み続けるか分かりませんが、せっかくジャンプ本誌に載ってくれてるんで、読み切り分の感想だけでも簡単に。

 ネタバレに配慮していないので、閲覧の際はご注意を。
 ギャグマンガなんで、初見で愉しむのが一番イイと思うし。


恋するワンピース
ONE PIECE コビー似のコビ山




恋するワンピース

 こちらはラブコメ風・・・と見せかけてそんなに恋愛要素は入ってない作品。
 ワンピースパーティ含め、スピンオフ作品はギャグだらけだし、1本くらいは異なるテイストを推しても良かった気がする。

 今回掲載された2本は、どちらも学園を舞台とし、「ワンピースのキャラに似た人物」が登場するという共通点があるのだが、こちらは主人公の名前が山本海賊王(ルフィ)と、絵に描いた様なキラキラネームの持ち主。

 確かに現実世界にもピカチュウ君がいるらしいし、ルフィ君がいても不思議はないかもしれない。でもルフィ、まだ海賊王になっとらんで。そのルビは時期尚早や。

 それでいて性格としては全然ルフィに似通ったモノじゃないので、当然の如く学校ではイジりの対象に。イジりってか、ほぼイジメの領域だけど。


 この設定には正直、ワンピースのスピンオフで、ワンピースをイジメの道具にしてどうするとは思った。

 多分このマンガ読むのって、多くがワンピースのファンなワケでしょ。コンセプト的に。
 そういうマンガで、ワンピースの心証を下げる設定や描写を盛り込んでいくのはなぁ。愛のあるパロディネタの数々なんかはむしろ喜べるところだが、マイナスイメージな描写を放り込むのはいただけない。

 というか、主人公の海賊王君がワンピースにあまり興味が無さそうなのが何かリアル。
 自分の名前が名前だから逆に嫌悪感から興味を持ちにくいし、ネタを知らないからイジられても対応できない。
 当人の気弱さも相まって、どんどん内側に閉じこもって行ってしまう負のスパイラルを感じる。それ故にイジりもどんどんエスカレートしていくというか。


 しかしまあ、そんな彼にも理解者はいる様で。

 それは同級生の小山菜美ちゃん。
 彼女もまた海賊王君と同様、ワンピースキャラと同じ名前を持つのだが、さして目立つ名前ではないため特別イジられてはいない様。

 小山菜美という名前を見た時、ナミさんよりもどっちかと言うとビッグ・マム役の声優さんである小山茉実さんに似てるなぁと思ったけど、我ながらこんなどうでもいいトコに引っかかったヤツは宇宙に1人しか居ないと思う。

 菜美ちゃんは海賊王君に好意を持ってて、海賊王君もちょっとまんざらじゃない感じっぽい? 
 この辺のラブコメ要素が「恋するワンピース」たる所以なのだが、この読み切り中ではあまりクローズアップされない。連載版だとどうなのか分からんけど。

 上で書いた様に、「ワンピースキャラの名前を持つことがデメリットになる」というのはファン的には気分の良いモノじゃないけど、ちゃんとソレに見合う「出会い」が存在するのは良いね。
 大多数には嘲笑われても、数人の仲間に認められれば愉しい学園生活が送れる、というのは、非常にワンピースらしいお話でもあるし。

 名前の共通点をきっかけに思い人との距離を詰めようとする菜美ちゃんだが、そこに空気の読めない乱入者が。

 彼の名は中津川嘘風(ウソップ)。 
 上記の2人とは異なり根っからのワンピース好きで、会話の端々にワンピネタを放り込んで来るちょっとアイタタタなタイプのオタク。

 そういうの、浸かってる度合いの近しいファン同士でしかやっちゃダメだから。ただでさえワンピはファン内での温度差が顕著で、会話のジャブに苦戦するというのに。
 まあ子供にこんな名前つける親なワケだし、英才教育の賜物なんだろう。悪い意味で。

 そして3人で訪れた喫茶店だが、そのテーブル周りがなんか凄い。
 店員さんのイメージはマキノだと思うけど、内装には特にマキノの酒場っぽっくはない・・・かな?

 別にワンピースを意識して作られたテーマカフェとかじゃないだろうから、たぶんテーブル周りのドクロやら財宝やらは嘘風君の私物なんだろう。どこから取り出した。
 この四次元ポケットっぷりはきっとウソップのどこに収納してたのか分からないカブトを意識して・・・いないな、多分。

 店員さんに宝払いとか言ってた癖に、会計そのものは普通にやってるっぽい嘘風君になんか笑った。思考回路が狂っとるのかマトモなのか、よく分からんヤツだ。
 たぶん、反応が欲しいタイプのヤツなんだな。ロクに反応貰えないから、後に引けなくなってるんだろう。きっと。


 せっかくの想い人とのひと時を邪魔されゲンナリする菜美ちゃんと、ライン交換までしちゃった海賊王君。

 嘘風君のライン画像、コレはアニメのローグタウン編でのダディ・マスターソンとの決闘を意識したワンシーン?
 クジラのかざみどりをパチンコで狙うやつ。

 実際に似たかざみどりが見つからなかったのか、言う程似てないモノで代用してる辺りが妙に現実的だ。
 てか、かざみどりから煙上がってるけど、もしかして射貫いたの? 嘘風君。

 ついでに言うと嘘風君は4組所属らしいけど、コレもウソップのイメージナンバーが「4」である為だろう。

 その後の海賊王がイジメられるシーンは・・・うん、正直見てて気分が良いモンでもないね。
 ヤンキー連中(?)が妙にワンピースに詳しいのはちょっと笑ったけど。

 そして嘘風君・・・理由が理由なだけに責められないけど、放火はアカンぜ流石に
 ギャグマンガだし、と受け流せる人には良いんだろうけど、自分の性分的にはちょっとキツかったなぁ・・・。

 流石に「中に人がいる状態で校舎が燃える」展開は笑いにくいし、このネタがオチとなっているため「救出されるところ」も描かれず、もやもやした読後感が残る感じに。

 ただまあ、こんな状況にも関わらず「バスターコールですかな・・・?」とか冷静に言うてる嘘風君には笑った。「ですかな?」じゃねーよお前のせいだよ!(笑)
 
 この漫画、積極的にパロディを放り込んで来るボケ担当が嘘風君なんで、インパクトの8割を彼が持ってってるのよね。モブ達の放り込むワンピネタには悪意があるので、笑いに繋がりにくいし。
 キャラ的には「空気の読めない痛々しいオタク」なので現状は好感触ではないのだけど、なんだかんだ根は良いヤツっぽいし。

 ただ同時に、海賊王と菜美のラブコメを描く上ではジャマな存在にしかならないので、連載を続ける上でどういう流れに持っていくのかは気になる。
 ギャグ一辺倒で描き続けるには、難しい気がするんだよな・・・巻数の多さゆえネタには困らないだろうけど、どうしても単調な事になりそうだし。

 1話目を読んだ個人的な感想としてはそこまでハマれるタイプの漫画ではなかったのだけど、そういう意味でも何話かは読み続けて行こうとは思った。
 深く考えずに読める作品というのも、悪くはないしね。

 まずは、ジャンプ+の使い方がほとんど分からないというハードルを越える事から始めなければ。電子書籍、ムズカシイ。



ONE PIECE コビー似のコビ山

 「恋するワンピース」はキャラクターの名前がワンピースそっくり、というマンガだったが、こちらは外見がコビーにそっくりな小日山君を主人公とした漫画。

 率直に言うと面白かったです。
 ただ逆に、そんなに多く語る事もないかな。独特な世界観と勢いを愉しむタイプのマンガだろうし。

 上の「恋するワンピース」には、所々で悪意を含んだ嫌さが垣間見えたのだが、こちらにはそういうものがほとんど感じられない。

 何故だか知らないがワンピースが好きすぎるモブ達に、たまたま外見がコビー似だったコビ山君が翻弄される・・・というだけのお話なので、終始ストレスなく読み進められる感じ。コビ山君も、さして気に病んでいる雰囲気も無いしね。

 コビ山が偶然にもコビーっぽいリアクションを見せた時のクラスメイトの反応なんかを見てると、「なんだかんだ愛されてる」のが伝わって来るから、安心して読めるのよね。

 コビーネタに終始するワケでなく、クラスメイトの喜びの表現にボンちゃんと肩組んで踊るトコとか空島のキャンプファイヤーとかを放り込んで来たり、小ネタをポンポン入れて来る感じは個人的に好み。

 特にリアクションが大きすぎる保険の先生には笑わせてもらった。
 外見や体調不良から戦争時のコビーを連想するのはともかく、窓から虫が出てっただけでカタクリの未来視にまで思いを向ける発想の飛躍っぷり。笑うしかないやろこんなん。


 このマンガ、以前にも読み切りが掲載されていたと聞くのだが、全く記憶になかったなぁ・・・載ってる事に気付かずスルーしてたんやろか。
 こっちはONE PIECE.comで載ってるらしいんで、デジタル系苦手な俺でも読みやすい部類かな。