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アニメ版 ONE PIECE
第842話
「処刑開始 ルフィ連合軍全滅!?」 



【原作の対応話数】
87巻 第871話~第872話


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想
登場した技
声の出演

【あらすじ】
 
ヴィンスモーク家当主・ジャッジは、ビッグ・マムの手によって敗れた。
 ニジとヨンジは倒れたジャッジの救援に走り、イチジはシーザーの撤退を援護するため、カタクリと対峙。またサンジやレイジュは、撤退を妨害しようと襲い来るスムージーやオーブン、ダイフクを迎撃する。

 ビッグ・マム海賊団の精鋭達を相手に、我が身の犠牲を厭わぬ奮戦を見せるジェルマ66。しかし戦力の差は大きく、護衛を請け負った彼らは無慈悲にも全滅。ルフィやサンジも、敵の能力によって身動きを封じられてしまった。
 このまま指を咥えていても、全員殺されてしまうだけ。ジンベエ達が外に出て戦う事を決めた時、ホールケーキシャトーに想定外の異変が起きた。城より落下した玉手箱に仕込まれた爆弾が、大爆発を引き起こしたのだ。

 爆発の影響により、徐々に倒壊していくホールケーキ城。その混乱に乗じ、絶体絶命となっていた連合軍もまた、脱出の機会を得る。
 城から転げ落ちるビッグ・マムの姿を目の当たりにし、ベッジはビッグ・マム海賊団の全滅を確信するのだった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・カタクリがベッジやシーザーを討つべく槍を振りかぶるシーンおよび、イチジの襲来を予測する描写が追加。

・イチジがベッジ達をカタクリから救った際、「安心しろ、任務は果たす」というセリフが追加。

・イチジとカタクリが対峙するシーンが加筆。
 カタクリの脅しに対し、イチジが自ら「恐怖を感じない」事を述べている。
 また戦闘シーンも加筆。イチジの連撃を全て回避するカタクリに対し、“火花フィガー”の爆発に巻き込む事で足止めを果たそうとするが、通用しなかった。

・ビッグ・マムとニジ、ヨンジの戦闘シーンが加筆。
 ジャッジにトドメを刺そうとするビッグ・マムの攻撃を妨害したのち、「美しい家族愛」と揶揄するビッグ・マムの言葉を「当主を守るのはジェルマ一員の義務」と一蹴している。

 またその後、ヨンジは怪力によってビッグ・マムの剛拳を受け止め、その隙をついたニジが稲妻を帯びた蹴りをビッグ・マムに叩き込んでいる。
 しかしビッグ・マムには通用せず、逆にゼウスが放つ放電を直撃させられてしまった。

・上空を逃げるシーザーを銃撃するモンドールやヌストルテらに、ベッジが“シロシロの実”による体内からの銃撃で応戦する描写が追加。

・逃走するルフィ、サンジ、レイジュを、スムージー、オーブン、ダイフクが追撃するシーンが追加。

・上記シーンにて、サンジとオーブン、ダイフクの戦闘および、レイジュとスムージーの戦闘シーンが追加。
 サンジはオーブンの熱を帯びた拳やダイフクの魔人と互角に渡り合い、レイジュはスムージーの拳を受け吹き飛ばされるが、直前の蹴りによって毒を与えている。

・ルフィ、サンジ、レイジュがガレットの能力によって動きを封じられ、スムージーらに捕らわれるシーンが加筆。

・ジェルマの敗北に対し、ヴィトが号泣しながら消沈するシーンが追加。

・連合軍がベッジの体内から打って出る事を決めるシーンが加筆され、各々のセリフも追加・変更されている。

・玉手箱が爆発する直前、それを察知したのか、カタクリが「ママ!」と呼びかけるシーンが追加。

・ホールケーキ(シャトー)が傾いていく際、ニワトリ伯爵の頭上のカップからコーヒーが零れる描写が追加。

・城が倒れる際の混乱時に、ガレットに着けられた拘束をレイジュが取り外す描写が追加。
 






【感想】
>サブタイトル
 ついにルフィ連合軍扱いとなってしまったが、連合の首謀者はあくまでベッジです
 作中でも傘下のごとき扱いを受け続けるベッジさん哀れ。あんなに身体張って守ってくれてはるのに。
 せめて我々視聴者だけでも、在りし日の彼の雄姿を忘れないでいてあげましょう。死んでないけど。


>ジャッジの救援に向かうニジ、ヨンジ
 原作で見た時は「彼らにも父の身を案ずる良心が?」と思いましたが、アニメでは「当主を救うのも役目である」と明言されました。

 「当主からの指令に従う事」よりも、「当主の身を守る事」の方が、プログラム上の優先度が高いんですかね。「婚礼前のサンジの顔に傷をつけるな」との指示に影で背いてたりもしてたけど、案外ジャッジの指示って、そこまで絶対的な影響力があるワケでもないんだろうか。
 まあ彼ら、結構ツンデレなとこありますからね。口ではこんなん言うてても、ホントは親父が心配だった可能性も否めませんが。

 ただ、アニメではこの直後、マムがジャッジを蹴り飛ばすシーンがあるんですが、そこに関しては2人はまったくの無表情なんですよね。死に至る様な攻撃でもない限り、庇いに入る様にはプログラムされてないんだろうか。だとすれば、やっぱり内心じゃ、親父の事なんぞどうでも良いんかなー。微妙なトコですね。

 イチジだけがシーザー護衛に残ったのは、2人とはプログラムの仕様が異なっているのか、単なる役割分担なのか。


>レイジュVSスムージー姐さん
 スムージー姐さんの連撃を、空中で身を翻しながら全て回避していくレイジュさん。
 身のこなし、すごいっすね・・・ていうか機動力がすごいね。ジェルマ特有のブーツの効果で浮いてるワケだけど、ここまで細かい動きの制御、できるものなのね。
 レイジュのレイドスーツには蛾のような羽の意匠があるけど、アレもひと役買ってるんだろか。

 そしてスムージー姐さんは安定のノーコンっぷりですね。
 当たればそれで良いから傷の深さは関係ない、とは言ったけど、そもそも当たらないんじゃ意味ないって!
 またレイジュに正拳を叩き込むシーンもあるが、やっぱパンチでは水分を奪う事はできないんですね。直に掴んで絞るか、傷口から抽出するかの2択って感じか。
 足長族でありながら足技を用いない闘法も、この辺に由来するものなのかもしれない。

 最後にはガレットの助太刀もあり、レイジュに一太刀を浴びせる事に成功。
 ・・・でも、あんまり効いてる感じはしない。身動きのできない相手に、思いっきり剣を振り下ろしてるのだから、致命の一撃と化してもおかしくなさそうなのに。

 姐さん本人の剣術は、やっぱジェルマの鉄の肉体を断ち切れる程のものではないんだろか。あくまでも、シボシボの能力を補佐するための手段でしかないのかもしれん。
 将星としてそんなんで良いのかって気もするけど、まあスムージー姐さんなら仕方ない。

 あとどうでも良いけど、脚に刻まれた薔薇の刺青に浴びせられた毒との調和がなんとなくオシャレ。


>イチジVSカタクリ
 「王たる条理」を説いたあのイチジが、自らを足止め要因と割り切って任務に臨んでいるのが何となく意外。
 そんなのは三下の役割だと認識してそうなもんなのに。同じ「王」の中でも、より格の高いジャッジの指揮下においては、自身も多数弱者の側に回る事に躊躇が無い、という思想によるものかな。それもまた、彼にとっての王たる者への条理なのかもしれない。

 しかしまあ、カタクリを巻き込む手段として「自爆」という手段を用いるのは悪手っちゃ悪手。自然系に近い性質を持つ能力者である以上、こういうのが通用する敵とは思えないしね。
 とはいえ、他に代替する足止め手段も特にないってのも正直なトコですが。

 アニオリのシーンでも、他3人に比べて彼はそこまで強さや持ち味をアピールできなかった感じがあるなぁ。相手が悪すぎるってのが原因なんで、彼を責めるのも酷ですが。

 ・・・というか火花フィガーって、ぶつけ合うと爆発するモンなんですね。
 彼の個性は「光」だと認識してたんで、ちょっとビックリしました。


>玉手箱の爆発を予知するカタクリ
 カタクリは確かに、数秒後の未来を予知する能力を持つが、これはあくまでも見聞色の覇気の延長上にある能力。

 見聞色とは、「相手の気配をより強く感じる能力」であり、「生物が生きているだけで発する“声”」を検知する力である。

 よって、いかに見聞色を鍛え抜こうとも、非生物の動きがもたらした結果を読み取る事は出来ないものだと思われる。そもそもの読み取るべき「声」自体を発していないからだ。

 しかし今回、アニメにて追加された描写で、カタクリは玉手箱の落下の直前、何らかの危機を察し、「ママ!」と呼びかけている
 玉手箱の爆発は誰の意志でもない「事故」であったので、仮に会場の全域にまで覇気を巡らせようと、これを察知する事はできないハズである。

 カタクリの能力を「未来予知」と称するのは厳密には正確ではなく、一般的な覇気使いが「他人の行動」のみを予見できるのに対し、カタクリは「その行動がもたらす結果」までをも先読みできる、という範囲に収まるのだと思う。
 よって、会場にいる誰もが爆弾の事を知らない今回、いかにカタクリと言えど「玉手箱の爆発」を予知する事は出来なかったハズ

 ならば読めたのは爆発ではなく、「何らかの原因によりパニックとなった式場の姿を予知したのか」と言えば、これも不自然。
 式場のパニックは、やはり誰かが意図した行動で起きたものではない。爆発が起きた後ならば話は別だが、少なくとも今の段階では、誰の意志を読んだところで会場のパニックを予知できる結果には繋がらないと思う。

 ・・・無理やりに解釈するならば、カタクリが読んだのは爆発でもパニックでもなく、「玉手箱を落としてしまって焦るステューシーとモルガンズの動き」という事になる。

 連合軍の制圧もひと段落になったところで、式場全域に気を配ってみたところ、ママが楽しみにしていた玉手箱が城から落下してしまうという未来を予知したのだ。
 それが、偶然にも玉手箱の中身が爆弾とすり替わっていたため、いかにも玉手箱の爆発を予知したかの様な状況が成り立ってしまったに過ぎないのである。

 クールなカタクリとはいえ、本当に爆発を予知していたのなら、実際に爆発が起きた時に「くそっ」ぐらいの反応があっても良いハズ。ケーキからルフィが飛び出して来た際には、「止めようがねェ」と汗を流してたし。
 今回のあの無反応っぷりは、何が起きたのかがカタクリにも理解できていなかったがためのものだったのだ。


 ・・・・・・納得のいく解釈があるぞ、って方いたら教えてください。ギブアップ。


>ステューシーさん
 前回からぽんこつ具合が露呈していたステューシーさんですが、今回は落ちていく玉手箱に手を伸ばしながら「あ~~っ!」と叫ぶ姿が描かれました。
 なんか、若干の悲壮感がただよってらっしゃる。

 原作では結構すました反応してた彼女ですが、アニメでは結構なオーバーリアクションを見せてくれて面白い。「やっちゃった」感がすごいっすよね。
 というか貴女、CP0の一員でしょう。空飛べるんだから、玉手箱落っこちる前に回収しましょうよ。
 でもこの頭の回ってない感じ、嫌いじゃないよステューシーさん。

 実際、彼女のやらかしのおかげで連合軍は助かってしまったワケで、今後彼らが名を上げるたび、彼女は内心ヒヤヒヤものだろう。


>玉手箱の大爆発
 爆発の規模、デカすぎやろ
 盗人をこらしめるために仕込んだ爆弾でしょ、これ。右大臣さんは王様に内緒で宝物庫にコレを仕込んだワケで。何かがまかり間違ってたら、テロリストと間違われてもおかしくないっすよ、右大臣さん。

 これはアレかな、本来なら魚人島で使用される事を前提に仕込まれた爆弾なワケで、本来ならもっと小さな爆発になる予定だったのかな。
 湿気が多かったり空気が薄かったりで、同じ規模の爆発を起こすにも地上より多くの爆薬が必要なのかもしれない。

 ・・・にしても、爆発の規模、デカすぎやろ。(2回目)
 壁面で爆風をモロに受けてそうなモルガンズとステューシー、最悪アレだけで死んでてもおかしくない勢いですね。



【登場した技】 
火花(スパーキング)フィガー
使用者:イチジ
 ベッジやシーザーを狙うカタクリの攻撃を阻止するために使用。
 カタクリの胴体を吹き飛ばし、シーザーの撤退を手助けしたが、“モチモチの実”の能力者であるカタクリにダメージを与えた様子はなかった。

最上級挽き肉(エクストラアッシ)
※アニメオリジナルシーン
使用者:サンジ
 オーブンとの戦闘にて、悪魔風脚(ディアブルジャンブ)状態で使用。
 空中歩行によって上空から繰り出される連続脚によって、オーブンの拳と撃ち合った。

火花スパーキングフィガー ダブル
※アニメオリジナル技
※アニメオリジナルシーン
使用者:イチジ
 純粋な戦闘力では敵わないカタクリを足止めするために使用。
 両腕を使った“火花フィガー”同士をぶつけ合い、爆発させる事でカタクリの身を巻き込もうとした。
 しかし“モチモチの実”の能力によって回避され、カタクリを倒すには至らなかった。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー

ビッグ・マム・・・小山茉実
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
シーザー・・・・・中尾隆聖
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ジャッジ・・・・・堀秀行
レイジュ・・・・・根谷美智子
イチジ・・・・・・杉山紀彰
ニジ・・・・・・・宮内敦士
ヨンジ・・・・・・津田健次郎
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
キャロット・・・・伊藤かな恵
ブリュレ・・・・・三田ゆう子
ニワトリ伯爵・・・麦人
スムージー・・・・勝生真沙子
カタクリ・・・・・杉田智和
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
ガレット・・・・・前田愛
ゴッティ・・・・・木村雅史
モルガンズ・・・・加瀬康之
モンドール・・・・伊丸岡篤
ステューシー・・・金月真美
ダイフク・・・・・咲野俊介
ハイファット・・・藤原貴弘
タブレット・・・・粗忽屋二子玉店(矢尾一樹)
ノアゼット・・・・山本圭一郎
ポワール・・・・・れいみ
ミュークル・・・・石橋桃
ネプチューン・・・江川央生
右大臣・・・・・・稲葉実

警備兵・・・・・・新井良平 千葉俊哉
         戸松拳也 坂井易直
         今井浩平
ナレーション・・・大場真人