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アニメ版 ONE PIECE
第843話
巨城シャトー崩壊 麦わら一味大脱走開始スタート!」 





【原作の対応話数】
87巻 第872話~第873話


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想
登場した技
声の出演

【あらすじ】
 
玉手箱の爆発によって、倒壊を始めたホールケーキシャトー
 町よりも巨大な城が倒れ落ちては、ビッグ・マム海賊団だけでなく国民達も含め、誰も助からない。シュトロイゼンは自身の能力により、城全体を柔らかいスポンジケーキへと変化させる事で、この窮地から皆を救ってみせたのだった。

 一方、想定外の出来事に救われ、城からの撤退を成功させたルフィやベッジ達。彼らは連合軍としての共闘を終了し、それぞれにビッグ・マムのナワバリからの脱出を開始する。
 彼らを逃がすまいとするカタクリ達は、軍隊を編成しルフィとベッジ、そしてジェルマ達に対し、追っ手を差し向ける。そしてカタクリ自身は、いずれビッグ・マムを脅かす存在になると感じたルフィを消すため、自ら出陣しようとする。

 しかしこのタイミングで、更なるハプニングが発生した。
 心待ちにしていたウェディングケーキを食べ損なったビッグ・マムが食いわずらいを起こし、無作為な大暴れを始めてしまったのだった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介

 
・オーブンやダイフクが、傾いた城の屋上にしがみつきながらよじ登ろうとするシーンが追加。しかし上から降ってくる落下物の直撃を喰らっている。

・ルフィを抱えたサンジが、落下物を蹴り飛ばしながら駆け抜けるシーンが追加。姿が見えないレイジュ達を気遣いながら、“空中歩行”によって城から脱出しようとする。

・カタクリが落下するガレットを救うシーンで、もう片方の腕をモチと化して城にくっつける事で、落下を防いでいる描写が追加。

・“空中歩行”によって宙を駆けるサンジが、ベッジ達と合流しようとするシーンが追加。
 またその際、サンジの元に降り注いだ落下物をイチジとレイジュが粉々に砕き、撤退を後押しするシーンが追加。
 その後、サンジはルフィ共々、ベッジの体内へと帰還している。

・ベッジ達の撤退を見守った後、イチジが電伝虫によってニジに連絡を取り、任務の完了と離脱指示を伝えるシーンが追加。
 またニジとヨンジがジャッジを連れ空へと脱出した際、叩き割られたジャッジの兜が置き捨てられているカットが追加。

・城から落下したビッグ・マムがゼウスによって助けられる瞬間のシーンが加筆。

・スムージーが落下したビッグ・マムの無事を確かめるシーンが追加。
 またその際、ビッグ・マムがウェディングケーキへの執着を露わにし、腹の音を鳴らすシーンが加筆されている。

・ナミに暴言を吐かれたシーザーが、「今からここを毒ガス室に変えてやってもいいんだぞ」と抗議するセリフが追加。

・ベッジから返却された心臓を、シーザーが自ら誤って握ってしまい苦しむ描写が追加。

・ベッジの“キャッスルタンク”にチョッパーが目を輝かせるシーンにて、ルフィも同様のリアクションを取る様に変更。

・食いわずらいを起こしたビッグ・マムの周りから、オペラが逃げようとするシーンが追加。
 またその際、ルフィを殺したと嘘をつき家族を欺いた責任をスムージーに問われた事で、マムに立ち向かおうとするシーンが追加。

・ヌストルテ、バスカルテ、ドスマルシェの率いる兵団によって、ジェルマ王国が包囲されるシーンが追加。

・ナワバリからの脱出を開始するルフィ達に対し、シーザーがしつこく呼びかけるも全て無視されるシーンが追加。

・ニワトリ伯爵がお茶会で起こった出来事をモンドールに確認するシーンで、原作では設定身長に比べ小さめに描かれていたカタクリやオーブンの大きさが変更されている。

・食いわずらいの発生を伝えに来たスムージーに対し、原作ではモンドールは「スムージーの姉貴」と呼んでいたが、アニメでは「スムージー」と呼び捨てになっている。
 またその後のスムージーのセリフが、「モンドール逃げるのだ!!」から「みんな逃げるのだ!!」に変更されている。

・テレビ字幕および声の出演欄にて、ビッグ・マム海賊団のカトウという人物の名が判明。






【感想】
>城の屋上で踏ん張るオーブンとダイフク。
 城の傾きに簡単に振り落とされない辺りは流石・・・と見せかけて、落っこちてくる皿やらケーキやらの直撃をモロに喰らうというお笑い根性を見せてくれます。芸人か。

 「ダイフク兄さんがダウンタウンの松ちゃんに見える」というのもよく聞きますが、ケーキを顔面に喰らった姿がまさに芸人すぎてそうとしか見えなくなった。

 あと何気に、同様のシーンでキリンが落下していっているんですが、コレってスムージー姐さんに絞られてた「おかしな声で鳴くキリン」かな? まだ生きてたのか。


>シュトロイゼン
 「町よりも大きい」とされる城の全体を、一発でケーキに変えてしまうこの能力の練度は見事なもの。

 身体能力もかなり高く、どう少なく見積もっても80歳前後であろう事を考えると凄い話だ。流石は、ビッグ・マム海賊団イチの古株。
 リンリンと出会った時にはただの海賊崩れでしかなかったというのに、アレからよく鍛え上げたモンだなぁ。

 ベッジ曰く「謎の存在」「戦っても相当強いはず」と称された男だが、本編中では結局謎は謎のままで、戦闘らしい戦闘は描かれずに終わってしまった彼。
 しかしケーキ化された柔らかい素材とはいえ、あの巨大な円周を誇る城を一瞬でスライスしてしまった剣の腕を見るに、「相当強い」というベッジの見込みも間違ってはいなさそう。ちょっとウッカリ者っぽいのが珠にキズだが・・・。

 普段は敬語を使いつつも、有事の際には「リンリン!」と昔の様に呼び捨てにしていたりと、ビッグ・マムとの現在の関係性も気になるところですね。
 「リンリン最初の夫でペロスペローの親ではないか」という説も目にするけど、それだとシュトロイゼンのロリコン疑惑が爆速で深まってしまうので勘弁してあげてください。

 ・・・しかしいくら柔らかいケーキになったとはいえ、あの大きさの城だからなぁ。
 いくら柔らかくても、あんなモノが頭上に降ってきたら只では済まなそうだ。というか、万が一潰れて死ななくても、そのうち窒息しそう。


>謎の生物? カトウ
 今回のテレビ字幕にて新たに判明した、ビッグ・マム海賊団の人物の名ですが・・・
IMG_0783

 
 カトウさん。この真ん中の、オレンジ色の顔した人ですね。

 ・・・なんじゃこの生物?

 普通の人間にしては珍妙すぎる外見。と言って、ミンクや魚人とも違うし・・・。これも三つ目族みたいな希少種の血を持った人なんでしょうかね。

 この人(?)原作の時点から、あまりに異色の外見すぎて気になってたんですよ。アニメじゃまだだけど、ちょっと意味深な出番もありましたし。

 しかしそうかー、ここでわざわざ名前が明かされたのだから、彼もビッグ・マムの子供なんでしょうね。
 ホーミーズじゃなかったかー。過去に奪われた、とある人物のソウルを持つホーミーズである可能性も、思ってたんだけどなー。

 まあ何にしても気になってた人物なんで、今回アニメで名前が判明してくれて助かった・・・んですが、カトウて
 凄い外見してる割に日本人の苗字みたいな名前ですね。

 元ネタは・・・加糖とか果糖とか・・・なのかな?
 ここまで洋風菓子の名前が多かった中で、急に日本語っていうのも妙ではあるけど・・・。

 試しに「カトウ 菓子」で検索したところ、「カトウ パティスリー ラ フウルミ」なるフランス菓子屋さんがヒットしました。
 フランス語、あるいはフランス菓子が元ネタなのかな・・・? 

 
>心臓を取り返したシーザー
 シーザー、遂に心臓を返してもらうの巻。

 心臓を奪われたのがパンクハザード編の終了後。アニメでドレスローザ編が始まったのが2014年1月なんで・・・約4年半ぶりくらい
 長かったねぇ。自業自得とはいえ、ここまで行くと少し情も湧いてくる。劇中時間じゃ、せいぜい2~3週間くらいだけど。

 しかしまあこの人、えらく構って欲しげですね。わーきゃー言いながら。
 ホントはルフィ達大好きか、キミ。好きな子に憎まれ口叩いちゃう小学生か。
 まあ、ナミ達はツンデレでもなんでもなくガチで嫌ってるんですけど。

 パンクハザードじゃ胸糞悪い悪党だった彼だけど、妙に可愛げが生まれてきやがったのでちょっと許してしまった。


>マムに立ち向かうオペラ
 オペラ兄さん、今までどこに・・・。
 失態がバレるのを恐れて、ルフィ達を始末したと嘘をついた彼ですが、茶会には何故か参加してませんでした。

 一応、手長族のミュークルなんかも、茶会には参加せず城内にいたみたいなんで、親族であれば全員が参加している、というワケではないんですが。オペラも別の場所の管轄だったのかな。

 元々、オペラは罰を恐れて失態を隠すなど、決して勇敢なイメージがつく様な人物ではありませんでした。
 にもかかわらず、原作におけるビッグ・マムの食いわずらいに関しては、自身の身を犠牲にしてマムに立ち向かうという勇猛さを見せていた。私も含め、これには少し違和感のあった人も多かったハズ。

 しかしまあ、その真相は何の事はなく、ただただスムージー姐さんにオドされたんですね。何て事してんの、スム姐。

 ただ、これも妙な話ではある。
 正直、オペラごときが立ちはだかったところで、あのビッグ・マムを止められるワケがない事くらい、スムージー姐さんだって織り込み済みのハズ。

 ならば時間稼ぎの為にオペラを犠牲にしたのか、と考えるにも、そこまでするほど有効な時間が稼げたとは言い難い。

 なぜオペラの「責任」は、こんな無意味な方法にて果たされようとしたのか。
 
 結局のところ、裏切りには死をもって償うのが、このトットランドという国でのルールなのだ。それは原作886話を読んでも分かる事だし、暗殺未遂にまで発展してしまったウソをついたオペラは、反逆者と同列に扱われても文句は言えない

 よってオペラも粛清対象なのだが、暗殺者が逃走し、ビッグ・マムが暴れている今はそんな事をしている場合ではない。だからと言って放っておけば、この隙に乗じてローラの様に国から脱走してしまうかもしれない。

 そういう状況下において、都合よくオペラを逃がさず、粛清を与える方法。それこそが、「食いわずらいのビッグ・マムに挑ませる」という選択肢だったのだ。

 このまま寿命を抜き取られて死亡しても構わないし、運良くソウルを回収して貰い復活したなら、それはそれで「身を挺して国を守ろうとした人物」として罪を帳消しにしても構わない。

 立て込んだ状況において、手っ取り早くコトを済ませるための処刑方法
 それこそが、スムージー姐さんがオペラをビッグ・マムに差し向けた、最大の理由だったのかもしれない。


 ・・・勝手な妄想に過ぎない文章なのに、サイコキラーみたいな言われ様してて大変だな、スム姐も。


>モンドール「どうしたんだ!?スムージー!」
 原作では「スムージーの姉貴」と呼んでいたモンドールだが、何故かアニメでは呼び捨てになっていた。

 これは・・・どうなんだろう?
 普通に考えると「アニメスタッフのミス」になるんだろうけど、オリジナルのセリフならともかく、原作をそのままなぞれば良いだけのセリフで、そんなポカをやらかすとは思えない。

 アニメでは原作に登場していなかったキャラ名が判明している様に、スタッフはビッグ・マムの子供達すべての設定を教えてもらってるっぽい。確か、監督か誰かのインタビューでもそんな事を言っていた気がする。

 そう考えるとこのセリフ、実は原作側のミスだったんじゃないかとも思える。
 本来はモンドールの方が年上なのに、該当話を描く時の原作者は2人の年齢をあべこべに記憶していた。
 それをアニメにおいて、本来の年齢設定と合致する様に修正したんじゃないか。

 実際、プラリネやフランペなど、出生順に間違いがあった事例は存在するので、他にも気づかれていない食い違いがあってもおかしくはない。

 スムージー姐さんの「モンドール逃げるのだ!!」というセリフを、「モンドール」ではなく「みんな」と変更したのにも、どことなく意図的なものを感じる。
 もし原作のセリフが年齢設定と食い違っていたのだとしたら、この「モンドール」というセリフも、正しくは「モンドール兄さん」となるハズ。

 しかし、ひとつのシーンで2か所も呼び方が変われば、否が応でも目立ってしまう。
 実際がどうあれ、原作であの様に書かれている以上、それと違う呼び名が目立ってしまえば「アニメのミス」と取られるのが普通だし、もしそうでなくとも「原作側にミスがあった」ことを強調する結果となってしまう。

 そうならない為の配慮として、モンドールのセリフを修正した上で、スムージー姐さんには彼の名を呼ばせないという措置を取ったんじゃないだろうか。

 14女と19男という立ち位置ではどちらが年上か微妙なところだが、45歳のクラッカー(10男)のひとつ上の姉が、46~47歳の二女である事を考えると、14女が19男より年下でもおかしくはないとは思う。

 この辺の年齢設定、明かされてない部分がかなり多いから、いずれファンブックとかで全部明かして欲しい感はあるなぁ。



【登場した技】 
空中歩行スカイウォーク
使用者:サンジ
※アニメオリジナルシーン
 ルフィを抱えたまま、倒れていくホールケーキ城から脱出するために使用。

月歩
使用者:ステューシー
※技名を言わずに使用されたため、未確定
 倒れていくホールケーキ城から脱出するために使用。

変化食フェアエンデルングルメ
使用者:シュトロイゼン
 “ククククの実”の能力により、剣を突き立てたホールケーキ城の全体を一つの巨大なケーキへと変化させる事で、屋上のビッグ・マム海賊団および城下の国民達の命を守った。

キャッスルタンク
使用者:ベッジ
 ビッグ・マムのナワバリから一刻も早く脱出するために使用。
 部下達を体内に収容し、立て看板の小細工を施してホールケーキアイランドの土地を駆け抜けていった。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー

ビッグ・マム・・・小山茉美
ゼウス・・・・・・水島裕
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
シーザー・・・・・中尾隆聖
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
レイジュ・・・・・根谷美智子
イチジ・・・・・・杉山紀彰
ニジ・・・・・・・宮内敦士
ぺコムズ・・・・・飛田展男
ニワトリ伯爵・・・麦人
モンドール・・・・伊丸岡篤
ブリュレ・・・・・三田ゆう子
ガレット・・・・・前田愛
スムージー・・・・勝生真沙子
カタクリ・・・・・杉田智和
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
シフォン・・・・・久川綾
シュトロイゼン・・・壤晴彦
モルガンズ・・・・加瀬康之
ステューシー・・・金月真美
ダイフク・・・・・咲野俊介
オーブン・・・・・木村雅史
オペラ・・・・・・川原慶久
ヌストルテ・・・・粗忽屋西神戸店(中井和哉)
カトウ・・・・・・平井啓二

国民・・・・・・・新井良平 千葉俊哉
         石橋桃  戸松拳也
         長江里加 坂井易直
ナレーション・・・大場真人