週刊少年ジャンプ2018年32号分の感想です。
 ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
扉絵連載
久々のルフィ&世界会議情報
ワノ国近海
漂着のワノ国? そして狒々
おまけ:「VIVRE CARD」発売決定




扉絵連載

 前回、ツギハギだらけの建物を持つ島を襲撃する事で、海賊としての狼煙を上げたオオロンブス達。

 ・・・ですが、どうもこの島が「ことのほか貧乏」であった事は彼らにとっても誤算だった様で、それを知ったオオロンブスは襲撃を中止。むしろ物資の提供を行い、住民達の暮らしをサポートしています。

 そうか、島の状況を知った上での襲撃じゃなかったのか・・・前回は計画的に「世界政府非加盟国」を襲ったものだと思っててゴメンねオオロンブス・・・。


 彼らにとって「町を襲う」という行為は、海賊として名を上げる為の手段にすぎず、住人に本格的な被害をもたらす事は本意ではないみたいですね。

 思ったより、人道的な海賊観だった。てっきり、もっと外道な感性持ってるのかと・・・。

 しかしオオロンブスの扉絵連載は他の6人に比べて長めですね。
 他が5~6話で完結しているのに対し、オオロンブス編はもう8話目。しかも、今回で完結っていう雰囲気じゃなさそう。次回の9話目で完結かな?

 まあオオロンブスさん、ドレスローザじゃ言う程見せ場も無かったからなぁ。人となりをキチンと読者に伝えとかなきゃいけなかったのかもね。
 逆にバルトロメオやキャベンディッシュは、十分に人物像が描かれてたから尺を割く必要もなかったと。



久々のルフィ&世界会議情報

 久々登場の我らが船長、モンキー・D・ルフィ!!

 最後の登場が第903話だったから、約2か月ぶりの登場。やっぱワンピースにはルフィがいないとね。

 何気に「“麦わらのルフィ”懸賞金15億ベリー」と、ルフィの懸賞金がこうやって表示されるのはレアな気が。
 もうすっかり大海賊の仲間入りだなぁ。

 ニュース・クーから配られた新聞から、世界会議の模様を目にするルフィ達。
 懐かしきビビやくれは達の姿を目にして盛り上がる一同に、今まで進んできた航海の軌跡を感じる。

 ・・・しかしキャロットはともかく、この盛り上がりにブルックが全然混ざれないの、ちょっと可哀そう。
 彼、リュウグウ王族とぐらいしか絡んでないからなー。

 そして何気にサイは名前を憶えてもらっていた。
 ドレスローザじゃ「ついてはお前 おれら7人の名前と顔くらいは・・・・・・」という発言を華麗にスルーされていたけれど、キチンと覚えて貰えてて良かったね、サイ。


>サンジ「いた!! ヴィオラちゃん♡」

 あれ、サンジってそもそも、ヴィオラがドレスローザ王族だって事知ってましたっけ
 というかドレスローザ編冒頭では、彼はずっと「ヴァイオレットちゃん」と呼んでたので、この呼称自体が初か。

 まあアレか、ドフラミンゴ陥落の報と同時にリク王家の復権が報じられ、そこにヴィオラも一緒に載ってたのかな。

 ワンピースだと「Mr.ブシドー」「ルーシー」みたいに、一度思い込んだ呼び名はテコでも変えない人々が目立つので、知らん内に本名呼びに変わってたサンジ君は適応能力ちょっと高いっすね。


 そして世界会議の記事の裏面(というか1面かな)には、カイドウとビッグ・マムに関する記事が載っていたらしい。
 まあサンジとチョッパーが切り抜いちゃったせいで、中身は読めなかったけれど・・・。

 報道内容は、十中八九カイドウとビッグ・マムの接触でしょうね。
 もしかしたら、ロックスに関係する過去についても記載されていたのかも。

 となれば当然、「ビッグ・マムがワノ国へ向かっている」という情報を掴む事になるんですが、今回はあえてそれを知らないままにワノ国へ突入する事に。
 波乱の流れになりそうだ。




ワノ国近海

 ワノ国の近海の天候は常に荒れており、入国は困難を極めるらしい。
 
 ナミの航海技術をもってしても漂着ギリギリの上陸をしたのだから、無事にワノ国入りした錦えもんはかなりの航海術を・・・?と思ったんだけど、「入国の際に電伝虫で説明する」手筈になっていたという事は、侍達しか知らない裏道の様なものを使えば、安全な上陸が可能なのかな。

 
 そしてサラッとナミの背後に立ってたタコにビビる
 思いっきり映り込みまくってるのにしばらくツッコミもなかったモンで、「こういう奴、連れて来てたっけ?」一瞬脳みそが記憶を捏造し始めてたよ。
 よく見ると少しずつ船内に迫って来てるのね。

 演出上、このタコがポンポンと騒ぎ始めたタイミングで鯉が暴れだしたので、ワノ国の見張り番的な存在なのかな?と思ったけど、まあ単なる偶然かな。


 ワノ国近辺の水は海ではなく川になっている様で。滝の上から流れる淡水と合流してるみたいね。
 滝登りをする鯉を利用し、強引に滝を駆けのぼる様は偉大なる航路に突入する際のリヴァース・マウンテンを思い出す。
 まあこっちは普通に流れ落ちてる滝みたいだけど。


 しかしまあ、流石に鎖国国家というだけあって、面妖な天候揃いの新世界でも中々に過酷な海模様みたいですね。
 前回見たワノ国内部では、さして悪天候な印象は持たなかったので、周辺の海だけの話っぽいけど。



漂着のワノ国? そして狒々

 滝登りの後、渦潮に飲み込まれたサニー号。
 ワノ国らしき島へと漂着したのはサニー号とルフィのみで、他のメンバーとははぐれてしまったみたい。

 ただでさえ複数のチームに分かれている中、更にルフィ達を分断させた辺り、合流はかなり先になるかな・・・?
 まあ次回辺り、ひょっこりナミ達とは再会する流れになるかもしれんけど。


 そしてルフィの前に現れる、狛犬っぽい動物と、剣を持ってそれを襲う“狒々”なる動物。

 武器を操るヒヒと言えば、ミホークが居城としたシッケアール王国に住まうヒューマンドリルを思い出す。

IMG_0819
(ONE PIECE60巻 第592話より引用)

 見た目的には、似てるような似てないような微妙なライン。種族的な繋がりはあるのかな?

 アレは戦争続きの土地で、凶暴な人間達の姿を真似たものだった。ワノ国の狒々も、侍達の姿をマネて剣術を学んだのかな・・・?

 対する狛犬は想像上の生物だけど、ワノ国においては普通に存在するのか。

 剣豪リューマは「竜を斬った」という伝説の持ち主だけど、ワノ国には一般的には実在しないとされる生物が、少なからず生息しているのかな?
 錦えもんが「モモの助が竜の姿となった」事に合点がいった様子だったのも気になるし、ベガパンク製じゃない、本物の竜も今後登場したりするのかもしれん。

 前回・今回とワノ国編の導入といった内容が描かれたけど、やっぱ未知なる島に足を踏み入れる感覚はワクワクしますね。
 WCI編の時は割とそれどころじゃなかったから、ちょっと久しぶりな感覚。
 
 しかもこの後はカイドウやビッグ・マムとの戦いも待っていると思うと、期待値が増していくぜ。



おまけ:「VIVRE CARD」発売決定

 先週辺りから発売が決定していた新ファンブックの名称が発表。

 その名も「VIVRE CARD」
 有名なマニアの人達も、制作に絡んでいるらしい。

 書籍として特殊な構造になった本らしいけど、やっぱ気になるのは「ONE PIECE図鑑」との見出し。

 図鑑と言うからには、「BLUE」「BLUE DEEP」の様に、キャラクターや土地、道具なんかを網羅した内容になるんだろうか。 
 登場キャラがとにかく多い漫画だから、定期的にキャラを纏めてくれていると整理がつきやすくて有難いのよね。自分、記憶力めっちゃ悪いもんで。

 加えて個人的に希望したいのが、
ビッグ・マムの子供達の一覧
作中に登場した技の解説

 の2つ。

 アニメで少しずつ明かされて来たとはいえ、ビッグ・マム海賊団はまだまだ名前不明の人物も多い。
 せっかく全員に設定がつけられてるのだから、明かさないままにしておくのも勿体ないよね。モンドールとかガレットとか、出番はあっても能力の詳細が分からないキャラもいるし。

 なのでこれらの名前や概要をまとめたものがあれば中々に嬉しい。
 この間アニメで判明したカトウさんなんか、種族からしてサッパリだし。


 技の解説に関しては、キャベンディッシュの“金の斧 銀の斧”なんかが顕著だけど、ワンピースには見ただけでは概要のイマイチ分からない技が時々あるのよね。

 そういう技の詳細を妄想したりするのも楽しいんだけど、やっぱ公式から出た解説も読んでみたい。
 過去には「YELLOW」にて、ゾロの“一剛力羅”が「剛と柔の剣を使い分けるための技」であると明かされたりもしたし。


 今まで通りのコミックスサイズの書籍だと、載せられる情報量にも限りが出ちゃうし、個人的にはもういっそ辞典サイズの書籍で複数巻に分けての発売にしてもらってもいいぐらい。
 まあ流石にそこまでは期待してませんが。そういうのは、連載が完結してからかなー。