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アニメ版 ONE PIECE
第845話
「プリンの決意 大炎上!誘惑の森」 




【原作の対応話数】
87巻 第874話


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想
登場した技
声の出演



【あらすじ】
 
“エルバフの槍”を放ち、ルフィ達を追い詰めていくビッグ・マム。
 それに対し、ナミは雷雲ゼウスの好物である“ブラック・ボール”をエサとして、ビッグ・マムとゼウスを引き離す事に成功。圧倒的な速度を奪い、ビッグ・マムとの距離を稼いでいく。

 ビッグ・マムの一声によって牙を剥いた“誘惑の森”のホーミーズ達の妨害を跳ね除けながら、ルフィ達を乗せ奔走するキングバーム。婚約者であるレディツリーのためにも、生きて帰らねばならない。
 だがそんなキングバームのもとに、炎の化身プロメテウスが襲い来る。巨大化したプロメテウスの身体によって、キングバームはその身を焼き尽くされてしまうのだった。

 その頃、ルフィ達が目指すサニー号には、ブリュレの鏡世界を経由したカタクリが、ルフィを逃がさないための保険として先回りしていた。
 そしてプリンは、ビッグ・マムの癇癪を止めるため、共にケーキを作るようシフォンを説得する。既にトットランドを出る事を決めたシフォンは、この申し出を拒否する。しかし、プリンの本当の目的は、この国を救う事ではなかった。

 プリンの一番の懸念。それは、サンジとその仲間達が、癇癪を起したビッグ・マムによって殺されてしまう事であった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・“威国”の衝撃で吹き飛ばされたナミを、サンジが抱きかかえてキングバームの上に戻る描写が追加。

・ルフィが「巨人族の技に似てる」と言うシーンで、ドリーとブロギーが“覇国”によって島食いを破ったシーンの回想が挿入。

・前回に続き、ジェルマ王国でのジェルマ66とヌストルテらの戦闘シーンが追加。

・ヌストルテがニジに対し、自身の帽子に着いている顔のマークから隠し矢を放つシーンが追加。

・バスカルテが袖から放つ炎に加え、剣を使ってヨンジと戦うシーンが追加。
 またその戦闘の影響で、クローン製造室の設備が一部破損している。

・ドスマルシェがイチジと戦うシーンが追加。
 しかしイチジの攻撃速度の前に、終始圧倒されている。

・ルフィがゼウスの身体をふにふにとつつくシーンおよび、ビッグ・マム以外はゼウスに乗れないと知りガッカリするシーンにて、キャロットも同様の行動を取る様に変更。

・ビッグ・マムの命令によって誘惑の森が牙を剥いた際、全力で森を駆け抜けるキングバームにゼウスがついて行こうとするシーンが追加。

・ルフィとサンジ、ペドロが、キングバームの妨害をするホーミーズ達を一蹴するシーンが追加。
 またその後、ペドロが自身のエレクトロにより、サンジのタバコに火を着けるシーンが追加。

・プロメテウスがキングバームを押し潰そうとする際、ナミが「フィアンセが待ってるんでしょ!?」とキングバームを鼓舞するセリフが追加。
 しかし恐怖からか足が動かず、そのままキングバームは焼き尽くされてしまう。

・ルフィの判断によりキングバームの頭上を脱した後も、ナミがキングバームの身を案じて立ち止まるシーンが追加。

・モンドールが電伝虫によって各部隊に指示を出す際、彼が開いた本のページの上をタルト軍艦の絵図の様なものが移動するシーンが追加。
 モンドール自身の能力によるものかは不明。

・プリンがシフォンに対し、ビッグ・マムが癇癪を起した現在の状況を説明するセリフが加筆。

・プリンがシフォンを説得するシーンにて、ペッツが鳴き声を上げるシーンが追加。





【感想】
>ゼウスとキングバーム

 ビッグ・マムの能力によって生み出されたホーミーズにも拘わらず、ビッグ・マムの指示を無視した行動を取っちゃってるお二方。

 キングバームは「女王の号令には敵わない」と言ってるので、本来ならマムの指示を受けた時点で、自身の意思に忠実に動く事は不可能なんでしょうかね。
 マムが癇癪を起こし我を失いかけてるから、号令の拘束力が弱まっているんだろう。
 その上で、キングバームのレディツリーを想う意志の強さが、マムの号令が持つ束縛に打ち勝ったと。

 ゼウスに関しては、「お前マム本人のソウル持ってる癖に・・・」と思わんでもないが、好物に釣られて我を失うってビッグ・マムそのものだったわ。納得した。


>ヌストルテ・バスカルテ・ドスマルシェ VS ジェルマ66 

 前回はジェルマの力にやられっぱなしだった3人ですが、今回は少しだけ奮戦。
 ・・・ドスマルシェだけは悲惨やったけど。

 原作じゃほとんど出番のなかったヌストルテですが、今回はその戦い方の片鱗が明らかに。
 剣を用いた攻撃に加え、帽子につけられたワッペンみたいな顔から、針状の矢を放つ事ができるみたい。

 吹き矢みたいな撃ち方をしてるけど、あの帽子もホーミーズなんかな・・・?
 それともヌストルテの能力なのかな。吹き矢というと、アニメにはまだ未登場の某キャラと被るところはあるけども。
 放った瞬間には、針が黄色く光る演出も加えられているが、あれは麻痺毒か何かが塗られている事を示してるんだろうか。ますます某キャラと被りそうだ。

 「久々に本気をだすからして」と面白い語尾のままドヤってましたが、どうもニジはまだまだ余裕そう。やっぱ、ちょっと力不足な感じですね。


 そしてヨンジとぶつかるバスカルテに関しては、いつもの炎に加えて剣を扱っています。袖の中に隠した手で剣を掴んでるので、凄い扱いにくそう。
 戦闘の余波で、クローンの製造装置が一部破損しちゃってるけど良いんだろうか。キミら、それの回収が目的でしょ。

 あと原作の第869話辺りを見ると、袖の折れ曲がった部分(中に手がある辺り)が燃えてるんで、悪魔の実もしくは袖口に塗った薬品か何かを使って発火させてるものと思ってたんですが、今回のアニメでは袖の空洞部分から撃ち出すようにして炎を放ってます。
 袖の中に、火炎放射装置か何かを隠してるんだろうか。一歩間違えたら自分が火達磨になりそうだ。

 ドスマルシェに関してはほとんど良いトコなし。
 相手が実力トップであろうイチジとはいえ、完全に防戦一方でボコボコにされてました。
 まあ、あれだけのパンチを受けてまだ立ち上がれる耐久力は評価できるかな。

 ・・・そういや、レイジュはどこ行ったんだろう。
 前回の時点ではヨンジと共にバスカルテの部隊を相手取ってましたが、今回は姿が見えず。
 モンドールらと繋がる電伝虫でも、奪いに行ってるんだろか。


>ゼウス「おいらに魂をくれたママしか乗れない」

 「触れるのに乗れない」とはコレ如何に。
 あれかな、表面をふにふにするぐらいの接触はできても、人間1人の重量を支える事はできないのかな。
 モチーフになってそうな筋斗雲の、ドラゴンボールver.みたいな。
 あれは心の清い人間だけが乗れたけど、ゼウスの場合はビッグ・マムだけが乗る事ができて、他の人間はズボッと突き抜けて落ちちゃうみたいな。

IMG_0863
(ONE PIECE86巻 第861話より引用)

 ・・・でも、結婚式では巨大なティーカップみたいなのを隔てて、サンジとプリンを乗せてるんですよねぇ。(ツイッターで教えてもらって思い出した)
 物体を隔てれば、マム以外の人間でも乗せられるんだろうか。


>キングバーム炎上

 哀れプロメテウスによって焼き尽くされてしまったキングバーム。
 原作では終始ナミに利用されっぱなしの可哀想な木だったんですが、アニメでは最期にちょっとだけナミに心配してもらえました。良かった・・・ね?

 ナミは元々どっちかと言えば外道寄りの性格とはいえ、あそこまで冷酷に利用しつくしたのは「ホーミーズを生物とは認識していない」のだと思っていたけど、婚約者までいるという事実に情でも移ったのかな。
 
 逆にアニメでは、ルフィが「キングバームを置いて逃げる」という選択肢を取ったのが少々意外ではあった。
 まあでもこれは仕方ない。クルーの命を優先した選択をするのは、船長として当然の行いだからね。船員の命を預かる身として、正しい判断だと言えるでしょう。



【登場した技】 
ブラックボール
使用者:ナミ
 雷雲ゼウスの好物である小さな雷雲を多数出現させる事で、ゼウスを誘導するために使用。その上に乗るビッグ・マムの体勢を崩し、“威国”の直撃を防ぐ事に成功した。
 さらにゼウスはこの雷雲の味の虜となり、ナミのしもべとして着いて行こうとしてしまう。

威国
使用者:ビッグ・マム
 前回に引き続き、ルフィ達に対して使用。
 しかしナミの作戦によって態勢を崩したため、不発に終わった。

火花スパーキング
使用者:イチジ
※アニメオリジナル技
※アニメオリジナルシーン
 火花を纏った両腕から、連続で拳を叩き込む技。
 ドスマルシェとの戦闘において使用。その拳速によってドスマルシェは防戦一方となり、最後の一打は直撃を受けている。
 劇中では“火花スパーキング”としか呼ばれていないが、“火花フィガー”と同様の技である可能性が高い。

ゴムゴムの銃乱打ガトリング
使用者:ルフィ
※アニメオリジナルシーン
 誘惑の森を駆け抜ける際に使用。
 立ちはだかって来るホーミーズ達を攻撃し、キングバームの疾走をアシストした。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明

ビッグ・マム・・・小山茉美

ゼウス
ナポレオン・・・・水島裕
プロメテウス

ジンベエ・・・・・宝亀克寿
ベッジ・・・・・・龍田直樹
プリン・・・・・・沢城みゆき
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
キャロット・・・・伊藤かな恵
イチジ・・・・・・杉山紀彰
ニジ・・・・・・・宮内敦士
ヨンジ・・・・・・津田健次郎
キングバーム・・・藤原貴弘
ブリュレ・・・・・三田ゆう子
モンドール・・・・伊丸岡篤
カタクリ・・・・・杉田智和
シフォン・・・・・久川綾
レディツリー・・・鹿野優似
ペッツ・・・・・・鈴木真仁
ヌストルテ・・・・粗忽屋西神戸店(中井和哉)
ドスマルシェ・・・粗忽屋東品川店(山口勝平)
ワニ大臣・・・・・服巻浩司

ホーミーズ・・・・川原慶久 新井良平
         石橋桃  戸松拳也
ナレーション・・・大場真人