第847話
「偶然の再会 サンジと恋する悪プリン」
【原作の対応話数】
87巻 第875話~876話
もくじ
・あらすじ
・原作からの変更点
・感想
・登場した技
・声の出演
【あらすじ】
ゼウスの力を借りて生み出した強力な落雷により、ビッグ・マムを巨大な穴の底へと叩き落したナミ。しかし、ビッグ・マムの猛進が止まる事はなかった。地面を裂きながら尚も突き進んでくるビッグ・マムから、ルフィ達は逃げ続ける他になかった。
そんな彼らのもとに姿を現したプリンとシフォン。彼女達は食いわずらいを止めるため、ビッグ・マムの所望するウェディングケーキを新たに作り直そうとしていたのだった。
お菓子作りに関しても一流の腕前を持つサンジに、ケーキ作りの手伝いを求めようとする2人。サンジへの想いから、本心とは真逆の態度を取ってしまうプリンに戸惑うルフィ達だったが、シフォンの説明を受けたサンジはケーキ作りへの協力を快諾。一時ルフィ達と離れ、材料が集められたショコラタウンへと向かおうとする。
海上での合流を約束したサンジとルフィ達。サンジは再び一味のもとを離れ、プリン達とのケーキ作りへと向かうのだった。
ゼウスの力を借りて生み出した強力な落雷により、ビッグ・マムを巨大な穴の底へと叩き落したナミ。しかし、ビッグ・マムの猛進が止まる事はなかった。地面を裂きながら尚も突き進んでくるビッグ・マムから、ルフィ達は逃げ続ける他になかった。
そんな彼らのもとに姿を現したプリンとシフォン。彼女達は食いわずらいを止めるため、ビッグ・マムの所望するウェディングケーキを新たに作り直そうとしていたのだった。
お菓子作りに関しても一流の腕前を持つサンジに、ケーキ作りの手伝いを求めようとする2人。サンジへの想いから、本心とは真逆の態度を取ってしまうプリンに戸惑うルフィ達だったが、シフォンの説明を受けたサンジはケーキ作りへの協力を快諾。一時ルフィ達と離れ、材料が集められたショコラタウンへと向かおうとする。
海上での合流を約束したサンジとルフィ達。サンジは再び一味のもとを離れ、プリン達とのケーキ作りへと向かうのだった。
【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・シャークサブマージ号に乗り込んだチョッパーとブルックが、サニー号のもとに帰り着いた際のシーンが追加。
船上の人影をルフィ達と勘違いして接近するも、それらは侵入したペロスペローやカタクリ達のものだった。
・ナミの“ゼウス・ブリード=テンポ”を遠目から見たペロスペローが、ビッグ・マムが放った雷と勘違いした時のセリフが追加。
「麦わら達は死んだ。あとはプリンの所までママを誘導し、ケーキを食べさせれば全て収まる。万事順調だ」
・上記のペロスペローのセリフ後の、ブルックとチョッパーのセリフが変更。
「だ…大丈夫ですよね‥‥‥」「………ルフィ達‥‥‥!」
→「あんなこと言ってますけど、大丈夫ですよね?」「ああ! 絶対大丈夫だ!」
・ペロスペローに「仲間達は死んだ様だな」と言われた際の、チョッパーとブルックがそれを否定し言い返すセリフが追加。
・チョッパーとブルックによる、チェス戎兵達との戦闘が加筆。
戎兵の放つ弓矢を、蹄と剣で弾き返しながらサニー号へと飛び移るシーンが追加。その後、ブルックは自身の奏でる音楽により戎兵達のソウルを解き放つ事で、無力化している。
・“ゼウス・ブリード=テンポ”の威力を見た際の、ペドロのセリフが一部削除。前回の戦闘シーンにて、ビッグ・マムを除く敵のほとんどを倒してしまっている影響だと思われる。
「この威力なら…全滅もあり得ないか!?」
→「この威力なら…」
・穴の底から上がってこないビッグ・マムを「やっつけた」と思い、キャロットが喜ぶシーンが追加。
その後、ビッグ・マムが地面の底で行進を続けた事による地鳴りを聞いた際には、驚いてペドロの後ろに隠れる様な仕草を取っている。
・キャロットとペドロのセリフ追加。
「今の内に逃げちゃお!」「ああ。ビッグ・マムが身動きの取れない内に…」
・チョッパーとブルックが、ビッグ・マム海賊団の鎧の幹部と戦うシーンが追加。
2人の連携攻撃により、鎧の幹部を容易く撃破している。
・プリンとシフォンが誘惑の森へと向かうシーンのタイミングが変更。
原作ではビッグ・マムが地面を裂きながら直進するシーンの前だったが、アニメではプリンがサンジ達と合流するシーンの直前となっている。
またそれに伴い、プリンとシフォンのセリフが一部変更となっている。
「ゼウスが暴れてる!!」 「無事かしら!?」
→「森が…何があったの!?」「みんな無事かしら…」
・シフォンの回想内にて、プリンと共にケーキ作りに向かおうとするシフォンを、ヴィトとゴッティが止めようとするシーンが追加。またこの際、ヴィトは泣こうとするペッツをあやそうとしている。
・ペドロのプリンに対する呼称が「こいつ」から「こガラ」に変更。
・サンジにケーキ作りの事を伝えようとする直前、プリンの心中でのセリフが追加。
「(サンジさん…あなたのことは 私が 必ず無事に…)」
その後、「無事に」という言葉を口にできず、「無様ね!あんた達!」と叫んでいる。
・自分達を逃がすために命を張るシフォンに、ナミが感謝を述べるセリフが追加。
・プリンがサンジを乗せるスペースを作ろうとした際、プリンの後ろにいたニトロがラビヤンの上から弾き出されそうになるシーンが追加。その際、落ちかけたところをシフォンに救出されている。
・サンジがケーキ作りのため、一時的にルフィ達と別行動を取る際の、サンジのセリフが追加。
「みんな! いったん分かれるが 必ず戻る!」
・サンジがラビヤンに飛び乗ろうとした際、プリンが後ろを向きながらサンジに手を伸ばすシーンが追加。
結果的にサンジは自力でラビヤンの端を掴み、乗り込んでいる。
またこの際、サンジが何らかの言葉を叫んでいる描写があるが、ビッグ・マムの威国により声が掻き消された様な演出がされている。
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・シャークサブマージ号に乗り込んだチョッパーとブルックが、サニー号のもとに帰り着いた際のシーンが追加。
船上の人影をルフィ達と勘違いして接近するも、それらは侵入したペロスペローやカタクリ達のものだった。
・ナミの“ゼウス・ブリード=テンポ”を遠目から見たペロスペローが、ビッグ・マムが放った雷と勘違いした時のセリフが追加。
「麦わら達は死んだ。あとはプリンの所までママを誘導し、ケーキを食べさせれば全て収まる。万事順調だ」
・上記のペロスペローのセリフ後の、ブルックとチョッパーのセリフが変更。
「だ…大丈夫ですよね‥‥‥」「………ルフィ達‥‥‥!」
→「あんなこと言ってますけど、大丈夫ですよね?」「ああ! 絶対大丈夫だ!」
・ペロスペローに「仲間達は死んだ様だな」と言われた際の、チョッパーとブルックがそれを否定し言い返すセリフが追加。
・チョッパーとブルックによる、チェス戎兵達との戦闘が加筆。
戎兵の放つ弓矢を、蹄と剣で弾き返しながらサニー号へと飛び移るシーンが追加。その後、ブルックは自身の奏でる音楽により戎兵達のソウルを解き放つ事で、無力化している。
・“ゼウス・ブリード=テンポ”の威力を見た際の、ペドロのセリフが一部削除。前回の戦闘シーンにて、ビッグ・マムを除く敵のほとんどを倒してしまっている影響だと思われる。
「この威力なら…全滅もあり得ないか!?」
→「この威力なら…」
・穴の底から上がってこないビッグ・マムを「やっつけた」と思い、キャロットが喜ぶシーンが追加。
その後、ビッグ・マムが地面の底で行進を続けた事による地鳴りを聞いた際には、驚いてペドロの後ろに隠れる様な仕草を取っている。
・キャロットとペドロのセリフ追加。
「今の内に逃げちゃお!」「ああ。ビッグ・マムが身動きの取れない内に…」
・チョッパーとブルックが、ビッグ・マム海賊団の鎧の幹部と戦うシーンが追加。
2人の連携攻撃により、鎧の幹部を容易く撃破している。
・プリンとシフォンが誘惑の森へと向かうシーンのタイミングが変更。
原作ではビッグ・マムが地面を裂きながら直進するシーンの前だったが、アニメではプリンがサンジ達と合流するシーンの直前となっている。
またそれに伴い、プリンとシフォンのセリフが一部変更となっている。
「ゼウスが暴れてる!!」 「無事かしら!?」
→「森が…何があったの!?」「みんな無事かしら…」
・シフォンの回想内にて、プリンと共にケーキ作りに向かおうとするシフォンを、ヴィトとゴッティが止めようとするシーンが追加。またこの際、ヴィトは泣こうとするペッツをあやそうとしている。
・ペドロのプリンに対する呼称が「こいつ」から「こガラ」に変更。
・サンジにケーキ作りの事を伝えようとする直前、プリンの心中でのセリフが追加。
「(サンジさん…あなたのことは 私が 必ず無事に…)」
その後、「無事に」という言葉を口にできず、「無様ね!あんた達!」と叫んでいる。
・自分達を逃がすために命を張るシフォンに、ナミが感謝を述べるセリフが追加。
・プリンがサンジを乗せるスペースを作ろうとした際、プリンの後ろにいたニトロがラビヤンの上から弾き出されそうになるシーンが追加。その際、落ちかけたところをシフォンに救出されている。
・サンジがケーキ作りのため、一時的にルフィ達と別行動を取る際の、サンジのセリフが追加。
「みんな! いったん分かれるが 必ず戻る!」
・サンジがラビヤンに飛び乗ろうとした際、プリンが後ろを向きながらサンジに手を伸ばすシーンが追加。
結果的にサンジは自力でラビヤンの端を掴み、乗り込んでいる。
またこの際、サンジが何らかの言葉を叫んでいる描写があるが、ビッグ・マムの威国により声が掻き消された様な演出がされている。
【感想】
>ペロスペロー「お前たち2人くらい見逃しても構わない」
慈悲深いんだか何なんだか、えらく余裕を取り戻しましたね貴方。
つい数週前まで、「ママが戻ってきたら私は終わりだー」って喚いてた人とは思えない落ち着きっぷり。
現時点での状況的に、事態はこれと言って好転してるワケでもなく、「プリンとシフォンがケーキを再現できなかったらペロス兄は殺される」という事に変わりはないワケで。
にも関わらずこの余裕っぷりは、妹達の腕前に全幅の信頼を置いているからこそとも言える。流石は長兄、弟妹への信頼感が違うぜ。慌ててる時との落差が激しくって、ちょっと面白いけど。
しかしまあ、この状況でチョッパーとブルックを「逃がしてもいい」というのは、ちょっと軽率というか、甘い考えな気もする。
特にブルックなんて、カルメルの写真をカチ割った主犯格なワケで。ビッグ・マムが正気に返った時に、最も怒りを感じる相手は彼になるかもしれんのに。
シンプルに「逃がした相手がいずれ復讐に訪れる」可能性や、ブルックがホーミーズ達にとっての天敵である事も考えれば、サクッと捕らえるなり殺すなりしてしまった方が良いに決まっている。それをやらないのは……結構ペロス兄、「優勢な状況ほど油断しやすい」タイプっぽいからなぁ。追い詰められた時は、むしろ冷静なんだけど。
>地面の中を直進するビッグ・マム
いや怖すぎでしょ。
もうね、構図が完全に怪獣のソレ。人間の行動じゃない。
しかしペロスペローの言葉に耳を貸す程度の正気は残ってるのに、穴を登ろうとする事はしないんですね…。“威国”で邪魔な地面を吹っ飛ばすとか。
もうビッグ・マムにとって、地面なんぞ障害物ですらないのか。若干シュールな絵面ながらも、改めてとんでもない化け物を相手にしてるんだなぁと思わされるシーンでした。
>ブルック&チョッパーVS鎧の幹部
ギターで奏でる音楽ひとつで、戎兵達を次々に無力化していくブルック。うん、カッコいい。流石はスーパースター。
で、今回はこの2人と敵の幹部の対戦が行われましたが、テレビ字幕や声の出演欄を参照すると敵の名前は「鎧の幹部」だそうで。
鎧の幹部かー・・・四皇の幹部なのに名前もないのかー・・・でも弱かったからなー・・・妥当だなー・・・むしろよく幹部名乗れたなー・・・。
っていうか、この一団における「幹部」ってどんな役柄なんでしょうね。ペコムズや、お茶会では“騎士”の称号を貰っていたタマゴ男爵ですら、肩書は「戦闘員」なのに。実はすごい人なのか?
それはそれとして、ブルックの氷を用いた戦闘スタイルと、チョッパーの肉弾格闘、両者の特徴を組み合わせた共闘の仕方は中々。
しかし氷で足を取られない理由が「おれはトナカイだ!」って、どういう事なの。
寒い地方の動物だし、滑りにくい構造の足にでもなってるのか?
・・・と思って検索してみたら、トナカイが氷で滑ってコケてる動画をピンポイントで見つけてしまった。説立証、ならず!
(→youtube)
一応、トナカイは蹄の特徴上、足元にかかる重量が分散され、雪原でも足が雪に埋もれる事なく歩く事ができる、ってのはあるみたい。滑りにくさとは、あんま関係ないっぽいけど。まあ動物に詳しくもない人がちょろっと検索して出て来ただけの話なので、スルーしてください。
>ペドロ「みろ!最初にこガラを縛り付けておくべきだった!」
うーん、正論。
まあ最終的にはルフィ達の力になってくれたワケだし、結果オーライなんだけどね。
しかしプリンの方としては、本当にペドロ達が実力行使に出て来た場合、どうするつもりだったんでしょうね。相手は海賊なワケで、普通に考えたら人質にでもされて、サンジ奪還の交渉材料に使われてもおかしくないし。まあビッグ・マムがそんな取引に応じるとも思えないけど、その時点で式の計画は滅茶苦茶だしなぁ。
まあサンジから事前にルフィ達の性格なんかを聞いていて、「そういう手段に出ない」事も織り込み済みだったのかもしれんけど。
自身の演技力で騙しきれる確証があったのか、最悪能力を使って記憶をすり替えるところまで、計画に入れてたのかもね。
アニメでは「ママの食いわずらいを止めるには……」という言葉を、ルフィ達に全然聞いてもらえないというちょっと不憫な演出が入ってました。
まあ…ねぇ。普通、耳貸さないよね、うん。一回騙されてるワケだし。
しかもその後に、本心を言えないだけとはいえあの暴言オンパレードでしょ。これだけ言われた上で、彼女らを信用できるのは「ルフィ達がお人よしだった」とかでもなく、「あ、コイツもう器用に人を騙せる状態じゃないな」と誰もが悟ったせいだろう、たぶん。
>プリンとサンジ
本日付けで開演致しましたプリンさんのおもしろ劇場。沢城みゆきの圧力がすごい。どこまで収録済みか分からないけど、後任のハードルが高まる。
しかし何というかサンジさん、この再会の瞬間までは結構プリンにメロリンしてるのよね。でもそれ以降の、プリンの「感情のウラ返し」の言葉を聞いて以降、なんとなく表情が暗い。プリンの言葉に対し、あまりリアクションも取らなくなるし。(メロリンするのも、のちにプリンのパティシエ衣装を見た時くらい)
なんかこう、ギャグっぽく描かれているプリンの言葉を、結構ダイレクトに受け止めちゃってんじゃないのって感じが。
結局この2人って似た者同士というか、育ちの境遇上「自分の価値」を最底辺に置いてそうな感じあるし。
シケモクの一件で、直接的な言葉でプリンからの「悪意」を受け取ってしまった以上、彼女の心変わりを察するのはまあ難しいんだろうなぁ。
いかに「自分の事も騙している」と見抜いたからと言って、あのプリンの豹変に傷ついた事は事実だろうし。この辺は「鈍感」の一言で済ませられる要素ではないんだと思う。
せめていずれ、彼女が自分の言葉で、彼に本心を伝えられる時が来ればいいんだけどね。
アニメでは今回「プリンがサンジに手を差し伸べる」シーンも描かれたが、サンジは自らの力でラビヤンの上に這い上がってしまった。うまい事手を掴めていたら、今後の互いの対応も変わって来たかもしれないのに…残念。まあ、それはそれで原作と流れが大きく変わっちゃうんだけどね。
>サンジ「必ず戻る」
アニメにて追加されたセリフ。
言うまでもなく、これはゾウ編にて、サンジがナミ達のもとを離れる際のセリフと重ねたもの……だと思われる。偶然じゃないよね?
あの時、サンジは事を片づけたら本当にルフィ達のもとに帰るつもりでいたが、状況がそれを許さず、結果としてルフィと激突する事となってしまった。
今回のセリフは、ただの自己犠牲ではなく、「ルフィ達と共に無事にナワバリを出るための、一時的な別れ」である事を印象付ける、対比的なシーンとなっている。
……のだけれど、これを「熱い演出」と捉えるか、「名言の安売り」と捉えるかは、意見の分かれる所でもあると思う。
というのも(原作未見の人には軽いネタバレとなってしまうが)、同様のセリフはのちに描かれる別のシーンでも、印象的に使用されるセリフだからだ。
こういう対比的な演出は受け手が忘れた頃に使うから効果的なのであって、そう何度も連発されても興が冷めるというもの。
エースの「愛してくれてありがとう」は名シーンだが、今となってはあらゆるメディアで乱発されすぎた結果、ある種の一発ネタみたいな印象すら付きまとって来たのと同じようなものだ。
あまり何度も何度も使われるのも考え物だが……まあ、個人的には許容範囲かな。
一応、今回のシーンはWCI編のひとつの区切りでもあるし。後は、のちに描かれる上記のシーンを、どういう演出にするか、かなぁ。一度使ってしまった演出である以上、あまり気合を入れすぎてもクドくなるんじゃないか、っていう気もしなくはない。
>ペロスペロー「お前たち2人くらい見逃しても構わない」
慈悲深いんだか何なんだか、えらく余裕を取り戻しましたね貴方。
つい数週前まで、「ママが戻ってきたら私は終わりだー」って喚いてた人とは思えない落ち着きっぷり。
現時点での状況的に、事態はこれと言って好転してるワケでもなく、「プリンとシフォンがケーキを再現できなかったらペロス兄は殺される」という事に変わりはないワケで。
にも関わらずこの余裕っぷりは、妹達の腕前に全幅の信頼を置いているからこそとも言える。流石は長兄、弟妹への信頼感が違うぜ。慌ててる時との落差が激しくって、ちょっと面白いけど。
しかしまあ、この状況でチョッパーとブルックを「逃がしてもいい」というのは、ちょっと軽率というか、甘い考えな気もする。
特にブルックなんて、カルメルの写真をカチ割った主犯格なワケで。ビッグ・マムが正気に返った時に、最も怒りを感じる相手は彼になるかもしれんのに。
シンプルに「逃がした相手がいずれ復讐に訪れる」可能性や、ブルックがホーミーズ達にとっての天敵である事も考えれば、サクッと捕らえるなり殺すなりしてしまった方が良いに決まっている。それをやらないのは……結構ペロス兄、「優勢な状況ほど油断しやすい」タイプっぽいからなぁ。追い詰められた時は、むしろ冷静なんだけど。
>地面の中を直進するビッグ・マム
いや怖すぎでしょ。
もうね、構図が完全に怪獣のソレ。人間の行動じゃない。
しかしペロスペローの言葉に耳を貸す程度の正気は残ってるのに、穴を登ろうとする事はしないんですね…。“威国”で邪魔な地面を吹っ飛ばすとか。
もうビッグ・マムにとって、地面なんぞ障害物ですらないのか。若干シュールな絵面ながらも、改めてとんでもない化け物を相手にしてるんだなぁと思わされるシーンでした。
>ブルック&チョッパーVS鎧の幹部
ギターで奏でる音楽ひとつで、戎兵達を次々に無力化していくブルック。うん、カッコいい。流石はスーパースター。
で、今回はこの2人と敵の幹部の対戦が行われましたが、テレビ字幕や声の出演欄を参照すると敵の名前は「鎧の幹部」だそうで。
鎧の幹部かー・・・四皇の幹部なのに名前もないのかー・・・でも弱かったからなー・・・妥当だなー・・・むしろよく幹部名乗れたなー・・・。
っていうか、この一団における「幹部」ってどんな役柄なんでしょうね。ペコムズや、お茶会では“騎士”の称号を貰っていたタマゴ男爵ですら、肩書は「戦闘員」なのに。実はすごい人なのか?
それはそれとして、ブルックの氷を用いた戦闘スタイルと、チョッパーの肉弾格闘、両者の特徴を組み合わせた共闘の仕方は中々。
しかし氷で足を取られない理由が「おれはトナカイだ!」って、どういう事なの。
寒い地方の動物だし、滑りにくい構造の足にでもなってるのか?
・・・と思って検索してみたら、トナカイが氷で滑ってコケてる動画をピンポイントで見つけてしまった。説立証、ならず!
(→youtube)
一応、トナカイは蹄の特徴上、足元にかかる重量が分散され、雪原でも足が雪に埋もれる事なく歩く事ができる、ってのはあるみたい。滑りにくさとは、あんま関係ないっぽいけど。まあ動物に詳しくもない人がちょろっと検索して出て来ただけの話なので、スルーしてください。
>ペドロ「みろ!最初にこガラを縛り付けておくべきだった!」
うーん、正論。
まあ最終的にはルフィ達の力になってくれたワケだし、結果オーライなんだけどね。
しかしプリンの方としては、本当にペドロ達が実力行使に出て来た場合、どうするつもりだったんでしょうね。相手は海賊なワケで、普通に考えたら人質にでもされて、サンジ奪還の交渉材料に使われてもおかしくないし。まあビッグ・マムがそんな取引に応じるとも思えないけど、その時点で式の計画は滅茶苦茶だしなぁ。
まあサンジから事前にルフィ達の性格なんかを聞いていて、「そういう手段に出ない」事も織り込み済みだったのかもしれんけど。
自身の演技力で騙しきれる確証があったのか、最悪能力を使って記憶をすり替えるところまで、計画に入れてたのかもね。
アニメでは「ママの食いわずらいを止めるには……」という言葉を、ルフィ達に全然聞いてもらえないというちょっと不憫な演出が入ってました。
まあ…ねぇ。普通、耳貸さないよね、うん。一回騙されてるワケだし。
しかもその後に、本心を言えないだけとはいえあの暴言オンパレードでしょ。これだけ言われた上で、彼女らを信用できるのは「ルフィ達がお人よしだった」とかでもなく、「あ、コイツもう器用に人を騙せる状態じゃないな」と誰もが悟ったせいだろう、たぶん。
>プリンとサンジ
本日付けで開演致しましたプリンさんのおもしろ劇場。沢城みゆきの圧力がすごい。どこまで収録済みか分からないけど、後任のハードルが高まる。
しかし何というかサンジさん、この再会の瞬間までは結構プリンにメロリンしてるのよね。でもそれ以降の、プリンの「感情のウラ返し」の言葉を聞いて以降、なんとなく表情が暗い。プリンの言葉に対し、あまりリアクションも取らなくなるし。(メロリンするのも、のちにプリンのパティシエ衣装を見た時くらい)
なんかこう、ギャグっぽく描かれているプリンの言葉を、結構ダイレクトに受け止めちゃってんじゃないのって感じが。
結局この2人って似た者同士というか、育ちの境遇上「自分の価値」を最底辺に置いてそうな感じあるし。
シケモクの一件で、直接的な言葉でプリンからの「悪意」を受け取ってしまった以上、彼女の心変わりを察するのはまあ難しいんだろうなぁ。
いかに「自分の事も騙している」と見抜いたからと言って、あのプリンの豹変に傷ついた事は事実だろうし。この辺は「鈍感」の一言で済ませられる要素ではないんだと思う。
せめていずれ、彼女が自分の言葉で、彼に本心を伝えられる時が来ればいいんだけどね。
アニメでは今回「プリンがサンジに手を差し伸べる」シーンも描かれたが、サンジは自らの力でラビヤンの上に這い上がってしまった。うまい事手を掴めていたら、今後の互いの対応も変わって来たかもしれないのに…残念。まあ、それはそれで原作と流れが大きく変わっちゃうんだけどね。
>サンジ「必ず戻る」
アニメにて追加されたセリフ。
言うまでもなく、これはゾウ編にて、サンジがナミ達のもとを離れる際のセリフと重ねたもの……だと思われる。偶然じゃないよね?
あの時、サンジは事を片づけたら本当にルフィ達のもとに帰るつもりでいたが、状況がそれを許さず、結果としてルフィと激突する事となってしまった。
今回のセリフは、ただの自己犠牲ではなく、「ルフィ達と共に無事にナワバリを出るための、一時的な別れ」である事を印象付ける、対比的なシーンとなっている。
……のだけれど、これを「熱い演出」と捉えるか、「名言の安売り」と捉えるかは、意見の分かれる所でもあると思う。
というのも(原作未見の人には軽いネタバレとなってしまうが)、同様のセリフはのちに描かれる別のシーンでも、印象的に使用されるセリフだからだ。
こういう対比的な演出は受け手が忘れた頃に使うから効果的なのであって、そう何度も連発されても興が冷めるというもの。
エースの「愛してくれてありがとう」は名シーンだが、今となってはあらゆるメディアで乱発されすぎた結果、ある種の一発ネタみたいな印象すら付きまとって来たのと同じようなものだ。
あまり何度も何度も使われるのも考え物だが……まあ、個人的には許容範囲かな。
一応、今回のシーンはWCI編のひとつの区切りでもあるし。後は、のちに描かれる上記のシーンを、どういう演出にするか、かなぁ。一度使ってしまった演出である以上、あまり気合を入れすぎてもクドくなるんじゃないか、っていう気もしなくはない。
【登場した技】
・柔力強化
使用者:チョッパー
サニー号へと侵入したチェス戎兵達との戦闘時に使用。
原作でも変形自体はしているが、アニメでは変形点の名を宣言するセリフが追加された。
また鎧の幹部との戦闘においては、ブルックが凍結させた足場を有効に使い、その連撃により敵を船の外へと叩き出している。
しかし鎧の幹部には、その姿をタヌキと勘違いされてしまっていた。
・魂の パラード「アイスバーン」
使用者:ブルック
※アニメオリジナルシーン
鎧の幹部との戦闘時に使用。
敵を斬り付けた際の斬り口を凍結させ、更に納刀と同時に足場を凍らせている。
これにより鎧の幹部は足を滑らせ、上手く体勢を保つ事が出来なくなった。しかしトナカイであるチョッパーは、この足場の上でも安定した攻撃を繰り出す事が出来ていた。
・威国
使用者:ビッグ・マム
ルフィ達に対して使用。
プリンとシフォンの姿を確認した後に放たれたが、ラビヤンの機動力によって射程外へと脱したため、彼女らとサンジは無事だった。
・
使用者:チョッパー
サニー号へと侵入したチェス戎兵達との戦闘時に使用。
原作でも変形自体はしているが、アニメでは変形点の名を宣言するセリフが追加された。
また鎧の幹部との戦闘においては、ブルックが凍結させた足場を有効に使い、その連撃により敵を船の外へと叩き出している。
しかし鎧の幹部には、その姿をタヌキと勘違いされてしまっていた。
・
使用者:ブルック
※アニメオリジナルシーン
鎧の幹部との戦闘時に使用。
敵を斬り付けた際の斬り口を凍結させ、更に納刀と同時に足場を凍らせている。
これにより鎧の幹部は足を滑らせ、上手く体勢を保つ事が出来なくなった。しかしトナカイであるチョッパーは、この足場の上でも安定した攻撃を繰り出す事が出来ていた。
・威国
使用者:ビッグ・マム
ルフィ達に対して使用。
プリンとシフォンの姿を確認した後に放たれたが、ラビヤンの機動力によって射程外へと脱したため、彼女らとサンジは無事だった。
【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー
ビッグ・マム・・・小山茉美
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
プリン・・・・・・沢城みゆき
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
キャロット・・・・伊藤かな恵
ペロスペロー・・・内田夕夜
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
ゴッティ・・・・・木村雅史
シフォン・・・・・久川綾
ペッツ・・・・・・鈴木真仁
ラビヤン・・・・・岡本寛志
ニトロ・・・・・・粗忽屋東品川店(山口勝平)
鎧の幹部・・・・・荒井聡太
チェス戎兵・・・・戸松拳也
ナレーション・・・大場真人
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー
ビッグ・マム・・・小山茉美
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
プリン・・・・・・沢城みゆき
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
キャロット・・・・伊藤かな恵
ペロスペロー・・・内田夕夜
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
ゴッティ・・・・・木村雅史
シフォン・・・・・久川綾
ペッツ・・・・・・鈴木真仁
ラビヤン・・・・・岡本寛志
ニトロ・・・・・・粗忽屋東品川店(山口勝平)
鎧の幹部・・・・・荒井聡太
チェス戎兵・・・・戸松拳也
ナレーション・・・大場真人