週刊少年ジャンプ2018年43号分の感想です。
 ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
扉絵連載
“きびだんご”とSMILE能力者
受け継がれるエースの意志
ローVSホーキンス
おこぼれ町の食糧事情
ワノ国の“亡霊”  



扉絵連載

 ベラミーのお話に関しては、「染物職人を目指すよ」という所で一旦おしまいの様で。
 今回と次回を使い、麦わら大船団の海賊団の名前、海賊旗、代表人物をババンと紹介して締めとなるみたいです。

 次の扉絵連載は誰が主人公となるんでしょうね。
 WCI編において茶会を脱出して以降、音沙汰のないシーザーなんかが怪しいかな。
 このまま退場するとも思えないし、かと言って行く当ても無さそうなのよね。ドフラミンゴが捕まった以上、彼も再び政府に追われる身となっているワケだし。

 SMILEを作れなくなった今でも、兵器の売買における繋がりがあった以上、カイドウに助けを求める可能性も考えられそう。案外、再登場は近いのかも?




“きびだんご”とSMILE能力者

 頬から取り出したきびだんごを食べさせる事で、動物を従わせることができるの能力。

 なんとこの能力、SMILEの能力者である真打ち・スピードにも通用しちゃいました。

 いやぁ、敵の戦力としてはハッキリ言って期待が持てなかったスピードさんだが、こういう風に使ってくるか。

 効果の持続時間なんかも気になりますが、敵の内情を少なからず知るであろう幹部格を味方につけられたのは大きい。
 玉以外の人間の指図はまったく受けないのが難点だが、有効な使い道がある事は事実だろう、多分。ルフィ達には遠く及ばないとは言えそれなりには強いんだろうし、玉の護衛役にも適任だと思う。


 しかしこの玉の能力、本来ならば人間に通用した事はないんだとか。
 試した事あんのかいというツッコミはグッとこらえるとして、これは動物の要素を持ったSMILE能力者だからこそ、従わせることが可能だったんだろう。

 これが例えば、ホールデムの腹に生まれたライオン・噛二郎に食わせたのなら、分かる。
 噛二郎はれっきとした、ホールデムと分離した意志を持った動物。噛二郎の精神をきびだんごで従わせる事は、おそらく可能だろう。

 だが今回のスピードの例では、きびだんごを食べたのは人間の上半身部分。彼女に関しても人間とウマ、2つの精神を持っているのかもしれないが、少なくとも今回、きびだんごで従わせたのはウマの精神ではない。
 きびだんごは、人間である筈のスピードの精神にまで作用してしまっているのだ。
 動物系の悪魔の実の能力者に通用するのかは不明だが、少なくともSMILE能力者は、元が人間であっても玉の能力の有効範囲に入る様だ。


 これで、割とハッキリしたと言うか。
 SMILEの能力者は、人間であって人間ではない。

 生物としての区分け上、『動物』に属する存在となっている。

 こういう事なのかな、と。
 人間と動物が合体した様な外見ではあるが、種族としては既に動物に大きく偏った存在になっているんだと思う。
 ひょっとしたら、ソルソルの実の能力でソウルを投入する事も可能だったりするのかもしれない。


 玉の師である飛徹曰く、このきびだんごの能力は「敵にとっても魅力的な能力」であるらしいが、同時にコレはSMILE能力者の天敵とも言える能力なワケだ。

 ホイポイとだんごをギフターズ達に食わせていけば、数多の能力者達を全て味方につけて行く事も可能となる。恐るべき能力だと言う他ない。



 ルフィに一撃でノされてしまったホールデムだが、彼の腹に発現したライオンは意識を保ったままだった。
 前回も噛二郎が攻撃されているのにホールデムにはノーダメージだったりと、彼らは痛覚等の感覚を共有こそすれど、実際にダメージまでもが同時に通ってしまう事はないんだろう。

 痛みは感じても、ホールデムへのダメージはホールデムのもの、噛二郎へのダメージは噛二郎のものって感じね。
 分かりやすく言うなら、「右手と左手それぞれにHPを持つRPGのボスキャラ」みたいなもんだと思う。



 ……それはともかく、スピードさんは何かこう、言っちゃ悪いけどアホそうですね……。
 キャラ的には美味しいけど、ホールデムと言いシープスヘッドと言い、どうも最悪の世代を除く真打ち達は敵としての『格』みたいなものが無いな……。

 まあぶっちゃけ、このクラスの敵は作者としても『強敵』として描くつもりが無いんだろうけど。
 将星以外にも厄介な敵がちょくちょくいたビッグ・マム海賊団が、組織として巨大すぎたんだな、きっと。

 現時点で、ルフィ達が苦戦しそうな強敵と言えばカイドウ、オロチ、三災害、ホーキンス、ドレーク、アプーくらいか……?
 将軍オロチは名前からしても竜の能力者っぽい雰囲気だけど、今の段階では実力の程は分からないし、最悪の世代が大人しくカイドウに従い続けるかも微妙なところだものな。
 オロチの子飼いの侍達の中に、ゾロに匹敵する様な強者がいる可能性もなくはないけれど。

 とは言え、ここにビッグ・マムが直接合流してくる可能性が高い以上、混戦は必至か。カイドウとビッグ・マムが一時的にでも組む様な事になれば、それだけで太刀打ちできない程の大戦力だしな。



受け継がれるエースの意志

 自身を救ったルフィの行動や言葉に、二度に渡ってエースの面影を感じる玉。
 ルフィが放った技が“火拳銃レッドホーク”だったのは、ホールデムの“獅子の火”との炎対決を演出するだけじゃなく、エースと重ね合わせる意図もあったのね。

 
 ワノ国を去る前、エースは玉に1つの約束をしていた。

 「おれ達がもう一度この国へ来た時は
  お前が腹いっぱいメシ食える国にしてやる!!」

 しかしながら、エースは今や故人。
 この時の約束を果たす事は、物理的に不可能な身である。

 そんな約束を、エースの意志を継ぐ義弟・ルフィが果たす。
 それも、ルフィが知る玉とエースの約束は、「再び玉に会いに来る」「その時は海に連れていってやる」という事のみ。
 メシに関する約束の事を知らないままに、ルフィは同じ言葉を口にするのだ。

 玉もおそらく、ルフィとエースが兄弟である事実を知らない。
 ルフィが「頂上戦争の事は世界中みんな知ってる」と言った様に、海外の人間だからエースの死を知っている、という程度の認識しか持っていなかったハズ。
 玉は義兄弟という先入観もなしに、ルフィの中にエースの姿を垣間見た事になる。
 エースの意志が、ルフィの中で確かに生きているという何よりの証拠だと思う。


 ルフィが玉から受けた一飯の恩は、カイドウや将軍を討ちワノ国の人々の暮らしが改善された時、初めて果たされる。
 同時に、ルフィは知らず知らずの内に、亡き兄の遺した約束をも果たそうとしているのだ。

 熱い話だ。
 どうせならここに、もう1人の兄弟であるサボも連れて来て欲しいところだが、彼は作戦中の身なので厳しいか。
 まあ彼の場合、ルフィのビブルカードに異常があれば立場を押して駆けつける、とも言っているけれど。



ローVSホーキンス

 自分達の顔を知るホーキンスを消すため、わざわざ笠で顔を隠してまでホーキンスに挑んだローさん。

 ……しかし、“ROOM”を展開する能力を使った途端、あっさりバレました。
 そらそうだ。

 まあバレてもそのままサクッと倒せれば良かったんですが、流石に相手もローと同じ“最悪の世代”。そう簡単にはいかなかった。

 どうやらホーキンスの“藁人形”による身代わりの能力は、物理的なダメージだけでなく、オペオペの実の“切断アンビュテート”の様な能力の影響をも受け流せるらしい。

 しかしローの戦闘能力も流石のもの。ホーキンスの能力を見極めると、部下達全員に同時に攻撃を仕掛ける事で、ホーキンスへの攻撃を受け流す対象を失わせるという戦法に出ていた。
 流石に、場慣れしていらっしゃる。


 こういう戦法が通用したという事は、命を奪う様な攻撃でないローの技を受けた場合でも、藁人形のストックは減っていたと考えて良いのかな。

 一度ローに“切断”された部下へは、もうダメージを押し付ける事は出来ない。
 第913話でホーキンスが語った「10人宿せば10回死ねる」というのはあくまで「一撃一撃が致命傷だった場合」の話で、基本的には藁人形ひとつにつき一発の攻撃を受け流せるという能力なんだろう。

 第509話では、連続して放たれるボルサリーノのレーザーに対し、部下の弁髪が「ダメージの限界を超える」と発しているが、これはダメージの「大きさ」ではなく「回数」の事を指しているんだと思われる。

 ……しかし、それはそれでちょっと不便だよな。
 極端な話、“ゴムゴムの銃乱打”みたいな連続技を受ければ、それだけでストックはどんどん削られていく事になる。
 攻撃を受け流すかどうかを、ホーキンス自身の意志で決められるのなら良いけれども。

 ちなみに今回の戦闘において、部下達全員を切断した後のローの斬撃を、ホーキンスは“藁備手刀”によって受け止めている。
 おそらくこれも単なる斬撃ではなくオペオペの実の切断攻撃だったんだと思うが、剣やホーキンスの身体がバラバラにならなかったのはホーキンス自身の覇気で能力を受け止めたからだろう。

 パンクハザードでの戦闘にて、ローに斬りかかろうとするたしぎにスモーカーは「お前の覇気じゃ受け切れねェ」と静止している。(第661話)
 結局、たしぎはローの能力によって身体を解体されてしまうワケだが、これは要するに「覇気を十分に扱えていれば、ローの切断アンビュテートは無効化できる」という事。

 今回のホーキンスは、おそらくコレを実行したんだと思う。
 身代わりに頼り切って戦うワケではなく、独力で戦う力も備えている。藁人形の身代わりは、本来保険のひとつに過ぎないんだろう。


 結果として、ルフィ達が暴れてしまった事でこちらの戦闘もお流れに。
 しかしローさんよ……「向こうには作戦を知るロロノア屋がいる…!!」って、アンタ信用する相手を間違えまくりですぜ。

 まあゾロも最初はルフィに大人しくする様に言ってたし、まだ耐えてた方……って、そもそも奉行をぶっころがして一番に騒ぎ起こしたのはコイツやないか。
 すっかり忘れてた。



おこぼれ町の食糧事情

 いやまあ確かに貧乏な暮らしとは聞いてましたけどね。


 まさか心中寸前の家族が居てらっしゃる程の貧窮具合とは思ってなかったよ。
 シャレにならんやつじゃないですか、これ。

 ルフィ太郎の活躍によって得た食料。正直、コレに手を出すって事はジャックからの報復が自分達に向く可能性があるって事でもあるんだけど、ぶっちゃけそんな先の事、気にしてられる状態じゃない……よなぁ。

 今日よりも明日、なんて言葉もあるが、今日を生き抜く事すらままならない暮らしを彼らはずーっと続けて来た様で。 
 そんな絶望的な状況に、食料を持ってきてくれたルフィ太郎はまさにヒーロー。まあ、その称号はルフィにとっては不服かもしれんけど。あくまでコレは「玉への恩義に報いる為」であって、無償で肉を分け与えるヒーロー像とは少し違っているしな。

 「海賊は肉で宴をやるけどヒーローは肉を人に分け与える奴の事だ!!
  おれは肉を食いてェ!!!」
  第634話
 「おい!!
  肉はおれにもよこせお前ら!!」
 第918話

 きちんと肉は自分でも食ってました。


 そして何気に、水桶に潰されてひっそりと倒れたバットマンに敬礼。
 一応、ネームドキャラなのに。哀れ。
 あのウサギSMILEのおっさんも、名前すら明かされずに散ってしまった。見た目の濃さが凄まじい分、SBSやVIVRE CARDのEX枠ででも紹介して欲しいものである。



ワノ国の“亡霊”

 今回のラスト1ページにて投下された特大級の爆弾

 確かに、光月家が「亡霊」「悪霊一族」等と言われているのは、今までにも登場した設定。

 「お前…“光月”の名を口にしたってな?
  亡霊を追うんじゃねェ」

 「光月家は20年前…ワノ国を滅ぼそうとした
  悪霊一族だ……!!!」
第916話


 ホールデムのこの言葉を聞いた時はものの例えとして「亡霊」という言葉を使ったんだと思っていたが、今回ルフィ達が共に行動していたハズの錦えもんやモモの助達の墓が登場してしまった。


 理解が追いつかない。


 いや、おでんは分かる。
 カイドウとオロチに処刑されたって言ってたもんな。

 その後ろに建てられた光月姓の墓、これは多分モモの助の母親のものかな。名前は不明だが、彼女もまたカイドウに殺されたという話だから、墓があるのは分かる。


 でも他が分かんねぇ。
 モモの助、錦えもん、カン十郎、雷ぞうに加え、字が掠れて名前の読めない家臣が2人分。
 現状判明している、ワノ国の光月派の人間みんなの墓が、おでん城の跡地に建てられている。
 
 
 素直に読むなら、今までルフィ達が接してきた錦えもんやモモの助達は、全員既に死んでいる亡霊だったという事になる。


 確かに、そう考えると納得の行く部分もある。
 まだ8歳であるモモの助が何故かロジャーと出会っていたり、32歳のペドロですら良く知らない、ネコマムシやイヌアラシが仲良かった頃の事を知っていたりと、謎の多かった部分。

 これらも全て、モモの助が亡霊であったとすれば筋は通る。亡霊なら年を取らないし、20年以上の時をこの姿のまま過ごして来たとしてもおかしくはない。


 ……が、それは流石に可能性が低い
 荒唐無稽が過ぎる……というのもあるが、そも錦えもんやカン十郎は悪魔の実の能力者。死ねばどこかで実が復活するハズの悪魔の能力を、死んで亡霊となった者が保ち続けているとは思えない。

 何より、そもそも光月おでんが処刑されたのは家臣達を生きて逃がすため

 「家臣である我ら全員の命を守り!!
  最期を遂げられた!!」
第818話

 こういう言葉が語られた以上、錦えもん達はおでんのおかげで生き延び、ワノ国を脱する事が出来たと考えられる。
 おでんの死と引き換えに、光月家の家臣達は誰一人死ぬ事なく、無事で済んだのだ。
 
 何より、パンクハザードにおいて錦えもんは、何に代えても「生き延びる」ため、武士としての恥を捨ててサンジの飯を頂いた。
 彼らが既に死人であるなら、あそこまでの「生」への執着を見せるのは妙だし、そも腹が減るのかすら怪しい。

 それに、モモの助はルフィと同盟を組む際、「早く大人になって~」と発言していた。
 こういう言い回しが出てくる以上、「モモの助が年を取らない」というのはおかしい。もし20年以上前から現在に至るまで加齢の概念を持たない肉体であったなら、それはモモの助自身も理解している事だろうし、こういう言い方にはならないハズだと思う。
 「早く大人になりたい」と口惜しく思うのも、しっかり時と共に成長する肉体だからだろう。



 錦えもん達は死んではいない
 しかしそうなると、あの墓はなぜ建てられたのか、という疑問が湧いてくる。

 そのパターンは3つ考えられて、

 1、カイドウやオロチ側が建てたもの
 2、錦えもん達自身や、光月家の仲間が建てたもの
 3、誰かの企てによるものでなく、純粋に死んだものとして扱われていた

 1番に関しては、錦えもん達を捕らえそこなったオロチ達が、それでも尚「光月派の人間は全滅した」と知らしめる為に作った嘘の墓というもの。
 民達の中には、光月の復権を望む声も少なくない。彼らの希望を断ち、反乱の意志を摘むことを目的とし、ありもしない墓をでっち上げたという考え方。

 2番は逃げ延びた錦えもん達が安全に身を隠せる様、死んだと思い込ませる為の偽装。
 フランキーが政府から身を隠すため、カティ・フラムの名を捨てたのと似た様なものだ。
 ただ、実際のところモモの助はドフラミンゴに追われていたため、この偽装は大した意味をなしていなかった事になる。よってこの説はちょっと無理があるかもしれない。

 3番に関しては「その他」って感じの分け方だが、要するに「一見死んだとしか思えない何か」が起きたという事。
 天竜人に爆撃され、革命軍に拾われた後のサボなんかをイメージすると分かりやすいかな。


 ……と能書きをたれてみたが、正直なところただ「偽装された墓」というだけでは、ゾロをビビらせる程の「信じられねェ『事実』」には程遠い。

 それに、墓の外見がかなりの年月の経過を感じさせるものになっているのも気になる。
 錦えもん達だけなら、20年前のおでん城の崩壊と共に死んだ事にされていた可能性もあるが、8歳であるモモの助の墓が存在する事に関しては説明がつかない。 



 と、なると……やっぱ、アレか?
 ルフィ達が出会ったモモの助や錦えもん達は、20年前の人間である。
 こういう方向に持って行くしかないのか?


 まずネコマムシの「まだ数か月しか経っちょらんハズぜよ」というセリフに騙されやすいが、実際のところおでんが処刑されたタイミングというのはよく分かっていない。
 モモの助の年齢の事さえ無視すれば、処刑されたのが20年以上前でも、辻褄が合わない事はない。

 タイムスリップ……というのは流石に突飛すぎる印象があるが、例えば冷凍保存などで、一時的に錦えもん達の肉体を眠らせていた、という事なら何とか有りうる範囲だとは思う。

 とはいえ、ワノ国にそんな技術があるとも思えないので、ここはやはり魔の実の能力であると考えるべきか。


 おでんによって救い出された後、何者かの能力により、モモの助、錦えもん、カン十郎、雷ぞう、そして残る2人の家臣は、老いる事ない眠りについた。
 そして彼らの生存を敵に悟られぬ様、その何者かは墓を作り、彼らの死を偽装した。

 そして20年が経ち、目覚めた彼らは打倒カイドウに向けて行動を開始する。
 これが今から「数か月前」。ネコマムシの発言は、「目覚めてから数か月しか経っていない」という意味だったのだ。
 そしてゾウを目指し旅立った彼らは遭難し、追っ手やドフラミンゴに追われながら今に至る……と。


 
 ……書いておいてナンだが、正直言うと「時間移動」「冷凍保存」という概念を持ち出すのは荒唐無稽が過ぎるというか、「らしくない」展開ではある様な気はする。
 国が危険な状態にある中、わざわざ20年間も行動不能な状態にした理由も分からないし。苦肉の策だったのかもしれんが。

 ハッキリ言うと偽装した墓である説の方が個人的には好みなんだが、モモが20年前の時点で生まれているとなると、今まで散りばめられていた謎が一気に解決するのも事実。
 これを手放してしまうのは惜しいな……。

 何より墓が単純な偽装であり、モモの助の生まれも年齢通り8年前であるとする説を用いたシナリオが特に浮かばない。そっちの方は他の誰かに任せるとして、今回はこの辺で締めよう。

 ゾウ編での「仲間の死体」のくだりの事もあるし、作者の手の上で思いっきり踊らされているだけの可能性も、十分考えられるしな。