★もくじ
・海楼石の産出地
・覇王色の覚醒者
・同盟軍それぞれの動向
・「兎丼」の牢獄
■政府保有の海楼石
海と同様のパワーを発するとされ、対能力者用の武器などにも用いられる「海楼石」。
度々の出番がありながら、その詳細に関しては不明瞭な点が多かったのだが、ホーキンスによればこのワノ国こそが、海楼石の発祥地であると。
これ、正直かなり意外だった。
作中で登場した海楼石は、海兵や七武海、サイファーポール等、世界政府の関係者が使用する事が多かった。
政府のみがその加工技術を持っている辺りからも、産出地は世界政府がある程度自由に介入できる箇所にあるのかな、と。
まさかそれが、世界政府の非加盟国、それも「海軍すら手出しができない」とされる鎖国国家、ワノ国で生まれていたとは。
……たびたび思う事はあったんですけど、政府とワノ国、裏で繋がってません?
マリンフォードの装いが妙に和風だったりするの、ちょっと気になってたけど。
スモーカー曰く、海楼石が取れるのは「とある『海域』」らしいので、ワノ国に直接立ち寄らずとも近海にまで入れば手に入れる事も出来るのかもしれないけど。
にしても、個々人の武器や手錠に使うくらいならともかく、監獄の檻や軍艦の底に敷き詰める程の量を手に入れるには、それだけでは少々不自然。
やっぱり、ワノ国に自由に出入り出来る、あるいは取引関係にある人物が政府内に存在しなければ、あれだけの海楼石を入手しているのは妙なんじゃないか、とも思う。
政府はワノ国と取引し、国内で産出される海楼石を自由に得られる環境を手に入れていた。
しかし希少な海楼石が取れる土地である事が世間に知られれば、それを欲した海賊達によって国が襲われ、海楼石が奪われてしまうかもしれない。他の国家が、世界政府を介さずに海楼石を手に入れてしまう事も、政府としては避けたかった。
そのため、政府はワノ国を「鎖国国家」とさせ、外部への干渉を断絶。政府から手出しする事すら敵わない、強力な侍が国を守っている、という事実をでっち上げ、近づく者が極力現れない体制を築き上げた。
鎖国国家ワノ国の裏には、そんなシナリオがあったんじゃないか。
サカズキはワノ国の侍を「未知の兵力」と呼び、その内情を知らない様だった。しかし海軍元帥と言えど、所詮は世界政府の「表の顔」に過ぎず、今はまだ就任からたった1年。その裏を全て知り尽くしているワケではなさそうだし。
おでんが開国を叫んだのも、ただ国を窮屈に感じたからだけではなく、ロジャーとの旅を通して世界政府の実態を知り、この歪んだ関係性に終止符を打ちたいと願ったからなのだ。
と、まあ勢いで書いてはみたものの、若干無理のある点もある。
古代文字の読み書きの技術が、先代おでんにまで伝えられ続けた事だ。
ワノ国と政府が交渉関係にあるならば、当然、統治者であった光月家もグルなハズ。ならば世界政府としても、そんな危険な技術はさっさと抹消しておくに限る。
歴史の本文は、世界政府にとって暴かれてはならないものなのだから。
光月家と言えば、石工の家系。
爆破しようとキズ一つつかないとされる“歴史の本文”に文字を刻めるくらいだから、おそらく海楼石の加工技術も、コレを発展させて生まれたモノなんだろう。よって政府としても、海楼石の加工を行わせるため、光月家の技術を途絶えさせるワケにはいかなかったのかもしれない。
……いや待て、だったらそもそも、文字の読み書きの知識のみを断絶すれば良いだけの話やないか。
第一、今回ホーキンスの部下が放った釘の様に小さな海楼石は、ワノ国以外には伝わっていないモノ。つまりワノ国で加工された海楼石は、海外へはほとんど出回っていないという事になる。
ワノ国の技術者が加工した海楼石がそのまま海外に流れているなら、釘の様に小さく加工された石も、海外で使われていなくては不自然。
世界政府は、ワノ国よりも一段劣ったものではあるが、海楼石の加工技術をきちんと有している可能性が高いか。
ならば、光月家はなぜ、歴史の本文の読み書きを後世に遺す事が出来たのか。
やはり仮に取引関係があるとしても、それはあくまでもワノ国側にとって不本意なもの。
武力か、あるいは何らかの弱みを握られているのか、過去のワノ国上層部は、世界政府の持ち出した取引を受け入れるしか無かったのかな。
そして表向きには政府に従いつつも、秘密裏に歴史の本文の扱いを相伝し続けていたと。
しかし20年前、ワノ国に介入してきたカイドウによって、おでんは処刑。これにより、隠し立てをするまでもなく歴史の本文に関する技術は根絶されてしまった。
今もオロチを通して政府との間で取引が続いているとすれば、それは突然取引を中止する事で政府に目をつけられれば、カイドウにとっても面倒事になるから……。
……なんか上手いこと纏まらんな。
光月家の生い立ちや、鎖国体制がどのくらい昔から敷かれていたか、みたいなのはおでんの回想でやりそうな気がするんで、その辺を楽しみにしておきますかね。
■海楼石の小型加工
能力でルフィを逃がそうとしたローに向けて放たれた、海楼石の釘。
よく見ると、ローに駆け寄るホーキンスの部下が構えるライフルから煙が。この釘も、ライフルから撃ち出したモノなんだろう。釘を放てる銃って、こっちはこっちで中々に特殊なライフルだな。
ここまで小さく海楼石を加工できる技術者は、ワノ国にしかいないらしい。
とは言っても、原作者監修の劇場版では海楼石の銃弾を使用するゼファーというキャラクターが登場していたし、原作第812話ではベッジが“海楼石の散弾銃”を、シーザー相手の脅しに使っている。
実際にはベッジはこの銃弾を所持していなかったが、元政府の科学者であるシーザーにこの脅しが通用している事を考えると、ワノ国以外にも海楼石の銃弾は存在すると思っても良さそうだ。
(と言っても、FILM Zにおいてゼファーは「海楼石の銃弾は実用性が低い」という旨の発言をしているし、実際作中でもほとんど使用者がいない事を考えると、希少性の高さと実用性の低さが割りに合わないんだと思う。)
海楼石の加工において難しいのは「小型化」そのものではなく、小さく切り出した石の形を更に加工する事なんだろう。
丸っこく切り出せばあとは拳銃側の性能でどうとでもなりそうな銃弾に比べ、先端を細く尖らせたりしなきゃいけない釘型の加工は、実際難しそうな気がする。
今回使用された海楼石が「釘」の形状なのは、ホーキンスの能力がワラワラの実である事に由来するんだろうが、まあ当然の如く能力者であるホーキンス自身はこの釘を扱えなさそう。
釘を使った攻撃と言えば、フランキーが口から大量の釘を吹き出すマスターネイルという技もあった。海楼石の釘を入手できれば、技の強化にも繋がるかもしれんね。盛大に発射しまくるには、ちょっと希少すぎて使いづらいかもしれないけど。
結果的に、釘を撃ち込まれたローは逃走に成功。ただホーキンスが全力を出していれば、能力が使えず身体も満足に動かないローを取り逃がすとは思いにくい。
やっぱ、これは意図的なモノなのかな。幽閉されたキッドも含め、最悪の世代の面々は共にカイドウと戦う事になりそう。後はアプーやドレークがどう動くか、だけど。
カイドウの雷鳴八卦により、一撃で打ち倒されてしまったルフィ。
しかし地に倒れてもなおカイドウを威嚇し続け、覇王色の覇気まで発動する気概を見せつける。身体こそ動かずとも、意識が完全に途切れてしまったワケではないのかな。
更にルフィだけでなく、カイドウに挑み敗れたキッド、更にはアシュラ童子の主であったおでんもまた、覇王色の覇気の使い手である事が判明。
第915話でルフィが覇王色を使った時に驚いていた菊だけれど、アレは「おでんと同じ術をルフィが使える事」への驚きだったのかな。「覇王色」という名称も、ワノ国では一般的ではないっぽい。
まあ元々、覇王色は希少な才能とはいえ、持って生まれるのはせいぜい数百人に1人程度の確立。割合だけで言えば一国に2~3人くらい生まれてもおかしくない程度のモノなんで、新世界にはそりゃあ素質の持ち主などうじゃうじゃいてもおかしな話じゃないですね。
この先の海には「ザラにいる」と、チンジャオも言ってたし。
にしても、おでんにまで覇王の素質が備わっていたとは思ってなかった。
確かに武人としてかなりの力を持っていたそうだし、人を惹きつける能力に長けていた辺りもそう。覇王の素質を持ちながら、ワノ国という閉鎖空間の中で燻っていた事を考えると、「窮屈」とも感じるのも無理はないだろうね。
しかし彼が覇王色持ちと考えると、白ひげ海賊団やロジャー海賊団の覇王色持ちの数がえぐい事になるっすね。シャンクスに関しては、当時はまだ未覚醒の状態だったかもしれないけど。
そしてキッド。こっちは素直に納得かな。
行動自体は悪党寄りとはいえ、四皇カイドウを相手にしても取り入る事なく挑み続けた姿勢は、ぶっちゃけドフラミンゴとかよりも覇王色の持ち主っぽい行動かも。
ティーチを除く最悪の世代では、覇王色の素質を持っていそうなのはルフィとキッドの2人くらいかな。シャボンディで共闘した3人の中で、ロー1人だけ覇王色を持たないという結果に。
これは戦闘力的な強弱というより、本人の行動理念や生き様が影響している気がする。
何よりも「海賊王」という高みを目指して動いて来たルフィとキッドに対し、ローは基本的に「コラさんの本懐を遂げる」という事を目標に、他者の為に生きて来た。
“ひとつなぎの大秘宝”を奪う気が全くなかったワケではないみたいだが、やはりあくまでも二の次の目標という感じが強い。
どちらが良い悪いという話ではないし、ロシナンテの想いを叶えるためのローの意志も、それはそれで大きな力を発揮するものではあったと思う。
それでも、どちらが「覇王の素質」に近い感情の動きかで言えば、やはりルフィやキッドの方になってしまうんだろう。
とはいえローも「D」の名を持つ人物なワケだし、その素質自体は持って生まれていてもおかしくないと思う。
ドフラミンゴ打倒を果たし(厳密には倒したのはルフィだが)、ドレスローザを救いコラソンの本懐を果たした今のローは、言ってしまえば半ば余生を過ごしている様な状況な気がする。
カイドウ打倒の意志はあれど、目的意識としては割と宙ぶらりんな感じもするので、今後の戦いの中でそこがハッキリすれば、彼が覇王として目覚める可能性もあるのかもしれない。
■ぐるわら&ハート&モモ、しのぶ
カイドウのボロブレスを受けてあわや大惨事……と思いきや、しのぶの術によって助かってました。まあ、想定通り。
しのぶの術は“熟々妖艶の術”……たぶん「ジュクジュクの実」とかその辺なんだろう。
触れたモノを腐らせてしまうという、字面で見ると中々に凶悪な能力らしい。お前は江迎怒江 か。
肝心のルフィが今はあの状況なので、こっち側の動きも事前に立てた予定通り、というワケにもいかなくなってきてしまった感じ。
ここから、どう動くかな。「ルフィなら大丈夫」と自分達の役割を遂行するも良し、頂上戦争の二の舞にはさせじと、作戦を置いて救いにいくのも良し。どちらでも面白い展開になるとは思うが、どうなるか。
個人的には、ルフィ救出は大船団傘下の面々の仕事な気もするんだよな。
■錦えもん&菊
知らぬ間にそれぞれ別行動に。
錦えもんは鶴の無事を確認し、菊はモモの助達の元へ帰還。たぶん、錦えもんから「しのぶもいるし多分平気だろうけど、一応様子見て来て」とか頼まれたんだろう。厄介払いの意味も含めて。
しかしおこぼれ町の住人、良い人らっすね。
下手すりゃ食料を持ってきたルフィに逆恨みでもしてもおかしくない状況だろうに、「ダメにしてしまった事を謝りたい」と。
貧困って、人の心を貧しくするモノだと思うが、ここの人らは優しさを保ち続けている様だ。それもトキの遺した言葉や、光月家の復活という希望を信じて生きているからこそなのかな。
で、隠れて鶴の様子をうかがう錦えもんの目には、牛の背に乗りどこかへと駆けていく酒天丸……もといアシュラ童子の姿が。
アシュラ童子本人で確定なのね。鶴さんといい、若いなぁ。20年も経ってるってのに。
これはアジトとしている山へ帰っている最中なのかな?
わざわざ部下を帰らせて一人残ったくらいだし、無残な姿となってしまったおでん城跡地の様子を見に行っているんだろうか。だとすれば、菊やモモの助とも鉢合わせる事になりそう。
ワノ国の現状に絶望するアシュラ童子が、かつての主君の息子が生きて姿を現した事にどう反応するのか、気になるところ。
■イヌアラシ
カイドウに半殺しにされてしまった玉(らしき幼子)の手当てに。
前回の時点では、ハッキリと顔が出されてなかったもんで、「雷ぞうの変わり身の術か何かで救われていて、倒れていたのは偽物」という展開になるのかなーとか思ってたけど、
そもそも8歳少女が血みどろで倒れてる凄惨な現場とか描けるかいって話ですね。
とりあえず味方側の手に身柄が渡った事で、ひとまず玉の安全は確保されたと。
でも、玉を連れて行ったのが他でもないミンク族達なんで、何かがまかり間違って玉のきびだんごを食べてしまい、イヌアラシ達が玉の従者に……って事になったらちょっと面白いかもしれん。出オチ感あるけど。
■“花の都”潜入組
「ルフィ太郎がカイドウに囚われた」というニュースを目撃したんだと思うけど、ロビンさんの顔芸がえらい事に。
ドレスローザの時の非ではない、えらい顔してはる。
正味、普通の表情してる右のコマよりも早くこっちが目に入ったもんで、一瞬誰だか分からなかった。
ルフィが大暴れしました、その後囚われました、ってだけの記事で、こんなに驚くか……? なんかとんでもないでっち上げでもされたんかな。
まあこれ、ロビンが一味に馴染んで来た証とも言えるんだけど、やっぱ長年見て来たイメージとはだいぶかけ離れたリアクションなもんで反応には困るな。「笑えばいいと思うよ」って言われた綾波が普通に大爆笑とか始めたら、微妙な空気になるじゃない。そんな感じ。良い傾向なんだけど、いやなんか違うよキミっていう。
ロビンは他の一味がオーバーリアクションで返すところを、無表情でズレた反応する辺りに面白さを感じてたんで、ここまではっちゃけられると微妙な感じかも。ドレスローザの「なんかすいませーーん」のヤツくらいなら、ちょうど良いと思うんだけどね。この辺、バランス感覚難しいね。
■ゾロ
開幕一言目に「きく!!」とか言ってるせいで、「こいつ遂に、お菊とその辺のオッサンの区別もつかなくなったのか……?」と真剣にゾロの頭脳を疑ってしまった。
わさび寿司が「効く」って事ね。ごめんねゾロさん。
船で川を渡ってるけど、どこ行くんだろうな……?
これがルフィの投獄を知らないままだったら、「迷いまくった挙句に兎丼までたどり着いてしまう」というミラクルを起こしてくれる可能性もあるんだけど、一度目的地を決めてしまったら絶対にそこには辿り着かないからなこの人の場合……。
行くべき場所を知ってしまう事がマイナスになる、稀有な例だ。
わざわざ独立して動かしてるぐらいだし、何らかのアクションは起こすと思うのだけど、どうするんだろうね。
船を動かしているのは民間人だし、鬼ヶ島にまでワープしてしまう事はないだろうけど。
武器の製造工場と独房を兼ねた場所、なのかな。
奴隷と化した人々に作らせている武器は「都を栄えさせる」との事。製造した武器を海外へと輸出し、売り出す事で得た収益で都を発展させているのかな。
ドフラミンゴとの取引は終了になってしまったが、他にも武器を売りさばくブローカーとの繋がりはあるという事か。
独房の方には、キッドの他に謎の人物がもう1人。
キッド、いつの間にかワノ国に移されていたのね。第824話時点では鬼ヶ島らしき場所に幽閉されていたから、てっきり今もあそこにいるのかと。
「心を折って部下にする事」が目的の様なので、出来るだけカイドウの近場に置いておこうとしてるんだろうか。
酒天丸といい、ホーキンス達といい、カイドウの人材マニアっぷりも中々ですな。ドレークは2年前、カイドウお気に入りの島であえて暴れていた感じがあったけど、こういう性格を知っての上だったのかな。
で、もう1人の人物。
毒も効かない肉体の持ち主で、隙さえあれば魚の骨を吹き出してカイドウの部下に突き刺してしまうなど、幽閉されてなお反骨の意志の砕けていない豪傑の様子。
順当に考えると、河松や傳ジローなどの「赤鞘九人男」の誰かなのかな……? と思うんだが、シルエットがベガパンクにしか見えねェ。
いやまあ似てるけど、細部は微妙に違ってるし、何よりベガパンクがこんなところに捕まっている理由が分からん。
流石に他人の空似か、あるいは親類・関係者など……。ベガパンクほど、頭長くないしね。
上に挙げた様な「ワノ国と世界政府の取引関係」を持ち出すなら、これがベガパンク張本人である可能性もなくはない。何かの所用でワノ国を訪れたベガパンクと、カイドウあるいはオロチとの交渉に亀裂が入り、そのまま囚われてしまったという線だ。
他でもないベガパンクこそが、政府とワノ国の橋渡しとなる人物だったのかもしれない。
しかしベガパンクと言えば、世界の化学の100年先を行くとされる政府のブレイン。そんな貴重な人材を幽閉し、処刑しようとするなんて、もはや政府との全面戦争を吹っ掛けようとしているレベル……。
いやそうだわ。この人、戦争吹っ掛けようとしてたわ。むしろカイドウの本意じゃん。
まあ多分赤鞘関係だとは思うんだけど、ベガパンク絡みだったらちょっと面白いな、という話でした。ワノ国編への、世界政府の介入がスムーズになるし。
そして兎丼の独房の中では、ルフィとキッドが2年ぶりの再会を果たす。
キッド、敗戦から結構経ってると思うけど、全然キズが回復しとらんな……。それだけズタボロにやられたのか、百獣海賊団のシゴキで、追加でキズを受けてるのか。
キラーやらヒートやら、他の船員達は無事なんだろか。あっちはあっちで、ローやゾロ達と出会って船長奪還のために協力する流れになったりするのかな。
しかし死ぬような目にあってなお、闘志の消えない両雄の眼光は熱い。この2人、やっぱ並ぶと絵になるわぁ。
ローとの3人組の共闘が見れるのも、そう遠くはないかもしれんね。
ルフィが捕らわれるという流れによって、ワノ国第一幕は完結。
ワノ国らしい、歌舞伎的(?)な演出やね。全部で三幕までの展開になるのかな。
ここまでかなり早いテンポで進んで来たワノ国だが、休載を挟んだ次回はどう来るんだろう。すぐにワノ国第二幕を始めてもいいけれど、幕間の物語として世界会議の様子にシフトしても良いかもしれない。たぶん、まだ会議の途中だろうし。気になる事も色々あるしね。
・海楼石の産出地
・覇王色の覚醒者
・同盟軍それぞれの動向
・「兎丼」の牢獄
海楼石の産出地 |
■政府保有の海楼石
海と同様のパワーを発するとされ、対能力者用の武器などにも用いられる「海楼石」。
度々の出番がありながら、その詳細に関しては不明瞭な点が多かったのだが、ホーキンスによればこのワノ国こそが、海楼石の発祥地であると。
これ、正直かなり意外だった。
作中で登場した海楼石は、海兵や七武海、サイファーポール等、世界政府の関係者が使用する事が多かった。
政府のみがその加工技術を持っている辺りからも、産出地は世界政府がある程度自由に介入できる箇所にあるのかな、と。
まさかそれが、世界政府の非加盟国、それも「海軍すら手出しができない」とされる鎖国国家、ワノ国で生まれていたとは。
……たびたび思う事はあったんですけど、政府とワノ国、裏で繋がってません?
マリンフォードの装いが妙に和風だったりするの、ちょっと気になってたけど。
スモーカー曰く、海楼石が取れるのは「とある『海域』」らしいので、ワノ国に直接立ち寄らずとも近海にまで入れば手に入れる事も出来るのかもしれないけど。
にしても、個々人の武器や手錠に使うくらいならともかく、監獄の檻や軍艦の底に敷き詰める程の量を手に入れるには、それだけでは少々不自然。
やっぱり、ワノ国に自由に出入り出来る、あるいは取引関係にある人物が政府内に存在しなければ、あれだけの海楼石を入手しているのは妙なんじゃないか、とも思う。
政府はワノ国と取引し、国内で産出される海楼石を自由に得られる環境を手に入れていた。
しかし希少な海楼石が取れる土地である事が世間に知られれば、それを欲した海賊達によって国が襲われ、海楼石が奪われてしまうかもしれない。他の国家が、世界政府を介さずに海楼石を手に入れてしまう事も、政府としては避けたかった。
そのため、政府はワノ国を「鎖国国家」とさせ、外部への干渉を断絶。政府から手出しする事すら敵わない、強力な侍が国を守っている、という事実をでっち上げ、近づく者が極力現れない体制を築き上げた。
鎖国国家ワノ国の裏には、そんなシナリオがあったんじゃないか。
サカズキはワノ国の侍を「未知の兵力」と呼び、その内情を知らない様だった。しかし海軍元帥と言えど、所詮は世界政府の「表の顔」に過ぎず、今はまだ就任からたった1年。その裏を全て知り尽くしているワケではなさそうだし。
おでんが開国を叫んだのも、ただ国を窮屈に感じたからだけではなく、ロジャーとの旅を通して世界政府の実態を知り、この歪んだ関係性に終止符を打ちたいと願ったからなのだ。
と、まあ勢いで書いてはみたものの、若干無理のある点もある。
古代文字の読み書きの技術が、先代おでんにまで伝えられ続けた事だ。
ワノ国と政府が交渉関係にあるならば、当然、統治者であった光月家もグルなハズ。ならば世界政府としても、そんな危険な技術はさっさと抹消しておくに限る。
歴史の本文は、世界政府にとって暴かれてはならないものなのだから。
光月家と言えば、石工の家系。
爆破しようとキズ一つつかないとされる“歴史の本文”に文字を刻めるくらいだから、おそらく海楼石の加工技術も、コレを発展させて生まれたモノなんだろう。よって政府としても、海楼石の加工を行わせるため、光月家の技術を途絶えさせるワケにはいかなかったのかもしれない。
……いや待て、だったらそもそも、文字の読み書きの知識のみを断絶すれば良いだけの話やないか。
第一、今回ホーキンスの部下が放った釘の様に小さな海楼石は、ワノ国以外には伝わっていないモノ。つまりワノ国で加工された海楼石は、海外へはほとんど出回っていないという事になる。
ワノ国の技術者が加工した海楼石がそのまま海外に流れているなら、釘の様に小さく加工された石も、海外で使われていなくては不自然。
世界政府は、ワノ国よりも一段劣ったものではあるが、海楼石の加工技術をきちんと有している可能性が高いか。
ならば、光月家はなぜ、歴史の本文の読み書きを後世に遺す事が出来たのか。
やはり仮に取引関係があるとしても、それはあくまでもワノ国側にとって不本意なもの。
武力か、あるいは何らかの弱みを握られているのか、過去のワノ国上層部は、世界政府の持ち出した取引を受け入れるしか無かったのかな。
そして表向きには政府に従いつつも、秘密裏に歴史の本文の扱いを相伝し続けていたと。
しかし20年前、ワノ国に介入してきたカイドウによって、おでんは処刑。これにより、隠し立てをするまでもなく歴史の本文に関する技術は根絶されてしまった。
今もオロチを通して政府との間で取引が続いているとすれば、それは突然取引を中止する事で政府に目をつけられれば、カイドウにとっても面倒事になるから……。
……なんか上手いこと纏まらんな。
光月家の生い立ちや、鎖国体制がどのくらい昔から敷かれていたか、みたいなのはおでんの回想でやりそうな気がするんで、その辺を楽しみにしておきますかね。
■海楼石の小型加工
能力でルフィを逃がそうとしたローに向けて放たれた、海楼石の釘。
よく見ると、ローに駆け寄るホーキンスの部下が構えるライフルから煙が。この釘も、ライフルから撃ち出したモノなんだろう。釘を放てる銃って、こっちはこっちで中々に特殊なライフルだな。
ここまで小さく海楼石を加工できる技術者は、ワノ国にしかいないらしい。
とは言っても、原作者監修の劇場版では海楼石の銃弾を使用するゼファーというキャラクターが登場していたし、原作第812話ではベッジが“海楼石の散弾銃”を、シーザー相手の脅しに使っている。
実際にはベッジはこの銃弾を所持していなかったが、元政府の科学者であるシーザーにこの脅しが通用している事を考えると、ワノ国以外にも海楼石の銃弾は存在すると思っても良さそうだ。
(と言っても、FILM Zにおいてゼファーは「海楼石の銃弾は実用性が低い」という旨の発言をしているし、実際作中でもほとんど使用者がいない事を考えると、希少性の高さと実用性の低さが割りに合わないんだと思う。)
海楼石の加工において難しいのは「小型化」そのものではなく、小さく切り出した石の形を更に加工する事なんだろう。
丸っこく切り出せばあとは拳銃側の性能でどうとでもなりそうな銃弾に比べ、先端を細く尖らせたりしなきゃいけない釘型の加工は、実際難しそうな気がする。
今回使用された海楼石が「釘」の形状なのは、ホーキンスの能力がワラワラの実である事に由来するんだろうが、まあ当然の如く能力者であるホーキンス自身はこの釘を扱えなさそう。
釘を使った攻撃と言えば、フランキーが口から大量の釘を吹き出すマスターネイルという技もあった。海楼石の釘を入手できれば、技の強化にも繋がるかもしれんね。盛大に発射しまくるには、ちょっと希少すぎて使いづらいかもしれないけど。
結果的に、釘を撃ち込まれたローは逃走に成功。ただホーキンスが全力を出していれば、能力が使えず身体も満足に動かないローを取り逃がすとは思いにくい。
やっぱ、これは意図的なモノなのかな。幽閉されたキッドも含め、最悪の世代の面々は共にカイドウと戦う事になりそう。後はアプーやドレークがどう動くか、だけど。
覇王色の覚醒者 |
カイドウの雷鳴八卦により、一撃で打ち倒されてしまったルフィ。
しかし地に倒れてもなおカイドウを威嚇し続け、覇王色の覇気まで発動する気概を見せつける。身体こそ動かずとも、意識が完全に途切れてしまったワケではないのかな。
更にルフィだけでなく、カイドウに挑み敗れたキッド、更にはアシュラ童子の主であったおでんもまた、覇王色の覇気の使い手である事が判明。
第915話でルフィが覇王色を使った時に驚いていた菊だけれど、アレは「おでんと同じ術をルフィが使える事」への驚きだったのかな。「覇王色」という名称も、ワノ国では一般的ではないっぽい。
まあ元々、覇王色は希少な才能とはいえ、持って生まれるのはせいぜい数百人に1人程度の確立。割合だけで言えば一国に2~3人くらい生まれてもおかしくない程度のモノなんで、新世界にはそりゃあ素質の持ち主などうじゃうじゃいてもおかしな話じゃないですね。
この先の海には「ザラにいる」と、チンジャオも言ってたし。
にしても、おでんにまで覇王の素質が備わっていたとは思ってなかった。
確かに武人としてかなりの力を持っていたそうだし、人を惹きつける能力に長けていた辺りもそう。覇王の素質を持ちながら、ワノ国という閉鎖空間の中で燻っていた事を考えると、「窮屈」とも感じるのも無理はないだろうね。
しかし彼が覇王色持ちと考えると、白ひげ海賊団やロジャー海賊団の覇王色持ちの数がえぐい事になるっすね。シャンクスに関しては、当時はまだ未覚醒の状態だったかもしれないけど。
そしてキッド。こっちは素直に納得かな。
行動自体は悪党寄りとはいえ、四皇カイドウを相手にしても取り入る事なく挑み続けた姿勢は、ぶっちゃけドフラミンゴとかよりも覇王色の持ち主っぽい行動かも。
ティーチを除く最悪の世代では、覇王色の素質を持っていそうなのはルフィとキッドの2人くらいかな。シャボンディで共闘した3人の中で、ロー1人だけ覇王色を持たないという結果に。
これは戦闘力的な強弱というより、本人の行動理念や生き様が影響している気がする。
何よりも「海賊王」という高みを目指して動いて来たルフィとキッドに対し、ローは基本的に「コラさんの本懐を遂げる」という事を目標に、他者の為に生きて来た。
“ひとつなぎの大秘宝”を奪う気が全くなかったワケではないみたいだが、やはりあくまでも二の次の目標という感じが強い。
どちらが良い悪いという話ではないし、ロシナンテの想いを叶えるためのローの意志も、それはそれで大きな力を発揮するものではあったと思う。
それでも、どちらが「覇王の素質」に近い感情の動きかで言えば、やはりルフィやキッドの方になってしまうんだろう。
とはいえローも「D」の名を持つ人物なワケだし、その素質自体は持って生まれていてもおかしくないと思う。
ドフラミンゴ打倒を果たし(厳密には倒したのはルフィだが)、ドレスローザを救いコラソンの本懐を果たした今のローは、言ってしまえば半ば余生を過ごしている様な状況な気がする。
カイドウ打倒の意志はあれど、目的意識としては割と宙ぶらりんな感じもするので、今後の戦いの中でそこがハッキリすれば、彼が覇王として目覚める可能性もあるのかもしれない。
同盟軍それぞれの動向 |
■ぐるわら&ハート&モモ、しのぶ
カイドウのボロブレスを受けてあわや大惨事……と思いきや、しのぶの術によって助かってました。まあ、想定通り。
しのぶの術は“熟々妖艶の術”……たぶん「ジュクジュクの実」とかその辺なんだろう。
触れたモノを腐らせてしまうという、字面で見ると中々に凶悪な能力らしい。お前は
肝心のルフィが今はあの状況なので、こっち側の動きも事前に立てた予定通り、というワケにもいかなくなってきてしまった感じ。
ここから、どう動くかな。「ルフィなら大丈夫」と自分達の役割を遂行するも良し、頂上戦争の二の舞にはさせじと、作戦を置いて救いにいくのも良し。どちらでも面白い展開になるとは思うが、どうなるか。
個人的には、ルフィ救出は大船団傘下の面々の仕事な気もするんだよな。
■錦えもん&菊
知らぬ間にそれぞれ別行動に。
錦えもんは鶴の無事を確認し、菊はモモの助達の元へ帰還。たぶん、錦えもんから「しのぶもいるし多分平気だろうけど、一応様子見て来て」とか頼まれたんだろう。厄介払いの意味も含めて。
しかしおこぼれ町の住人、良い人らっすね。
下手すりゃ食料を持ってきたルフィに逆恨みでもしてもおかしくない状況だろうに、「ダメにしてしまった事を謝りたい」と。
貧困って、人の心を貧しくするモノだと思うが、ここの人らは優しさを保ち続けている様だ。それもトキの遺した言葉や、光月家の復活という希望を信じて生きているからこそなのかな。
で、隠れて鶴の様子をうかがう錦えもんの目には、牛の背に乗りどこかへと駆けていく酒天丸……もといアシュラ童子の姿が。
アシュラ童子本人で確定なのね。鶴さんといい、若いなぁ。20年も経ってるってのに。
これはアジトとしている山へ帰っている最中なのかな?
わざわざ部下を帰らせて一人残ったくらいだし、無残な姿となってしまったおでん城跡地の様子を見に行っているんだろうか。だとすれば、菊やモモの助とも鉢合わせる事になりそう。
ワノ国の現状に絶望するアシュラ童子が、かつての主君の息子が生きて姿を現した事にどう反応するのか、気になるところ。
■イヌアラシ
カイドウに半殺しにされてしまった玉(らしき幼子)の手当てに。
前回の時点では、ハッキリと顔が出されてなかったもんで、「雷ぞうの変わり身の術か何かで救われていて、倒れていたのは偽物」という展開になるのかなーとか思ってたけど、
そもそも8歳少女が血みどろで倒れてる凄惨な現場とか描けるかいって話ですね。
とりあえず味方側の手に身柄が渡った事で、ひとまず玉の安全は確保されたと。
でも、玉を連れて行ったのが他でもないミンク族達なんで、何かがまかり間違って玉のきびだんごを食べてしまい、イヌアラシ達が玉の従者に……って事になったらちょっと面白いかもしれん。出オチ感あるけど。
■“花の都”潜入組
「ルフィ太郎がカイドウに囚われた」というニュースを目撃したんだと思うけど、ロビンさんの顔芸がえらい事に。
ドレスローザの時の非ではない、えらい顔してはる。
正味、普通の表情してる右のコマよりも早くこっちが目に入ったもんで、一瞬誰だか分からなかった。
ルフィが大暴れしました、その後囚われました、ってだけの記事で、こんなに驚くか……? なんかとんでもないでっち上げでもされたんかな。
まあこれ、ロビンが一味に馴染んで来た証とも言えるんだけど、やっぱ長年見て来たイメージとはだいぶかけ離れたリアクションなもんで反応には困るな。「笑えばいいと思うよ」って言われた綾波が普通に大爆笑とか始めたら、微妙な空気になるじゃない。そんな感じ。良い傾向なんだけど、いやなんか違うよキミっていう。
ロビンは他の一味がオーバーリアクションで返すところを、無表情でズレた反応する辺りに面白さを感じてたんで、ここまではっちゃけられると微妙な感じかも。ドレスローザの「なんかすいませーーん」のヤツくらいなら、ちょうど良いと思うんだけどね。この辺、バランス感覚難しいね。
■ゾロ
開幕一言目に「きく!!」とか言ってるせいで、「こいつ遂に、お菊とその辺のオッサンの区別もつかなくなったのか……?」と真剣にゾロの頭脳を疑ってしまった。
わさび寿司が「効く」って事ね。ごめんねゾロさん。
船で川を渡ってるけど、どこ行くんだろうな……?
これがルフィの投獄を知らないままだったら、「迷いまくった挙句に兎丼までたどり着いてしまう」というミラクルを起こしてくれる可能性もあるんだけど、一度目的地を決めてしまったら絶対にそこには辿り着かないからなこの人の場合……。
行くべき場所を知ってしまう事がマイナスになる、稀有な例だ。
わざわざ独立して動かしてるぐらいだし、何らかのアクションは起こすと思うのだけど、どうするんだろうね。
船を動かしているのは民間人だし、鬼ヶ島にまでワープしてしまう事はないだろうけど。
「兎丼」の牢獄 |
武器の製造工場と独房を兼ねた場所、なのかな。
奴隷と化した人々に作らせている武器は「都を栄えさせる」との事。製造した武器を海外へと輸出し、売り出す事で得た収益で都を発展させているのかな。
ドフラミンゴとの取引は終了になってしまったが、他にも武器を売りさばくブローカーとの繋がりはあるという事か。
独房の方には、キッドの他に謎の人物がもう1人。
キッド、いつの間にかワノ国に移されていたのね。第824話時点では鬼ヶ島らしき場所に幽閉されていたから、てっきり今もあそこにいるのかと。
「心を折って部下にする事」が目的の様なので、出来るだけカイドウの近場に置いておこうとしてるんだろうか。
酒天丸といい、ホーキンス達といい、カイドウの人材マニアっぷりも中々ですな。ドレークは2年前、カイドウお気に入りの島であえて暴れていた感じがあったけど、こういう性格を知っての上だったのかな。
で、もう1人の人物。
毒も効かない肉体の持ち主で、隙さえあれば魚の骨を吹き出してカイドウの部下に突き刺してしまうなど、幽閉されてなお反骨の意志の砕けていない豪傑の様子。
順当に考えると、河松や傳ジローなどの「赤鞘九人男」の誰かなのかな……? と思うんだが、シルエットがベガパンクにしか見えねェ。
(ONE PIECE69巻 第684話より)
いやまあ似てるけど、細部は微妙に違ってるし、何よりベガパンクがこんなところに捕まっている理由が分からん。
流石に他人の空似か、あるいは親類・関係者など……。ベガパンクほど、頭長くないしね。
上に挙げた様な「ワノ国と世界政府の取引関係」を持ち出すなら、これがベガパンク張本人である可能性もなくはない。何かの所用でワノ国を訪れたベガパンクと、カイドウあるいはオロチとの交渉に亀裂が入り、そのまま囚われてしまったという線だ。
他でもないベガパンクこそが、政府とワノ国の橋渡しとなる人物だったのかもしれない。
しかしベガパンクと言えば、世界の化学の100年先を行くとされる政府のブレイン。そんな貴重な人材を幽閉し、処刑しようとするなんて、もはや政府との全面戦争を吹っ掛けようとしているレベル……。
いやそうだわ。この人、戦争吹っ掛けようとしてたわ。むしろカイドウの本意じゃん。
まあ多分赤鞘関係だとは思うんだけど、ベガパンク絡みだったらちょっと面白いな、という話でした。ワノ国編への、世界政府の介入がスムーズになるし。
そして兎丼の独房の中では、ルフィとキッドが2年ぶりの再会を果たす。
キッド、敗戦から結構経ってると思うけど、全然キズが回復しとらんな……。それだけズタボロにやられたのか、百獣海賊団のシゴキで、追加でキズを受けてるのか。
キラーやらヒートやら、他の船員達は無事なんだろか。あっちはあっちで、ローやゾロ達と出会って船長奪還のために協力する流れになったりするのかな。
しかし死ぬような目にあってなお、闘志の消えない両雄の眼光は熱い。この2人、やっぱ並ぶと絵になるわぁ。
ローとの3人組の共闘が見れるのも、そう遠くはないかもしれんね。
ルフィが捕らわれるという流れによって、ワノ国第一幕は完結。
ワノ国らしい、歌舞伎的(?)な演出やね。全部で三幕までの展開になるのかな。
ここまでかなり早いテンポで進んで来たワノ国だが、休載を挟んだ次回はどう来るんだろう。すぐにワノ国第二幕を始めてもいいけれど、幕間の物語として世界会議の様子にシフトしても良いかもしれない。たぶん、まだ会議の途中だろうし。気になる事も色々あるしね。