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 巻頭カラーのルフィがくっそカッコいい!!
 普段の黒髪とは違う赤っぽい塗り方、無茶苦茶好みです。超サイヤ人も、赤髪のゴッド形態が一番好きな人間だからな、私。
 これコミックスの時にモノクロになっちゃうのが勿体ないなぁ。ジャンプは電子版で買ってるからいつでも見返せるんだけど、開くのにひと手間かかるからね。

 というわけで、週刊少年ジャンプ2019年6・7号分の感想です。
 ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
鬼ヶ島の屋敷図
イヌアラシの目論見
将軍オロチの取引
“飛び六胞”  



鬼ヶ島の屋敷図

■フラの介と港友

 フランキーが弟子入りした大工の棟梁さんの名が、正式に「港友」として紹介。
 第1話でヒグマが壊した扉を直していた「みなともさん」とは、同一人物って事で良いんですかね……? どうやってワノ国からフーシャ村まで旅してきたのか、謎多き人だ。

 そんで港友さん、やっぱ何気に良い人だな!!
 第909話での本編初登場時もそうだったけど、口が悪いなりにフランキーの腕や仕事をきちんと認めた上で、「ちっとくれェサボったっていい」と言ってくれる棟梁、普通に理想の上司じゃないか。


 しかし残念ながら、フランキーの目的としていたカイドウの屋敷図に関しては、約10年前に質屋に入れてしまったらしい。

 ……貧乏なのか? 明王の屋敷を任される程の大工なのに……?
 安く買いたたかれてるのか、地味に金遣いがあらいのか……。江戸っ子気質だから、「宵越しの銭は持たねェ」とか言って変な散財の仕方してそうだ。そういや、ウォーターセブンにいた頃はフランキーもそうだったなぁ。

 そういや、10年前と言えばみなともさんがフーシャ村に出没した時期(12年前)と近しい。まさか、フラッと東の海までの長旅をした結果、お金を使い切っちゃったんだろか。


 しかしフラの介くん、目的のブツが無かったからってその態度はないだろう。得体の知れない改造人間を雇って、技術もきちんと評価してくれたとっつぁんだぞ。もうちょっと敬意払ってあげても良いんじゃないの。

 ……と言いたいところなのだけれど、周りの民間人達が「今日は一段とハデだな」なんて呑気な反応を見せている辺り、港友一派の大工達の中じゃこのぐらいのケンカは日常茶飯事なのかもしれん。
 「クビだ」なんて言ってるけど、その内大事な局面でひょっこりと現れて、弟子の為に一肌脱いでくれそうな予感がする。



■夕立ちカン十郎

 久々に出て来たと思ったら、なんかクソ画力で生み出された魚を売る仕事についてました。これも同志を集める任務の一環なのかな。
 しかし錦えもん曰く、カン十郎が生み出した食い物は「腹に障る」らしい(第754話)。大丈夫なのか、この店。外部の汚染された川で採れた魚を、都に持ち込んだ不届き者だと誤認されかねない。

 そしてそーいやカン十郎、「夕立ち」という謎の異名(?)がありましたね。754話の初登場時からそう紹介されてるのに、軽く忘れ去ってた。
 「狐火」は狐火流から、「霧」もなんとなくニュアンスは分かるんだけど、「夕立ち」はどういう由来なんだろう。能力ともあまり関係なさそうだしなぁ。
 「突然現れて突然消える」みたいなスピーディさ、カン十郎からは感じにくいんですが。



■屋敷図の行方

 質屋へと売り払われてしまったカイドウの屋敷図は、
 港友→長屋のクマ五郎→大家の幸ベエ→芸者のきせ川→時ジロー→らくだ
 と、人の手から手へと渡って行ってしまったらしい。このくだりも、落語が元ネタだったりするのかな。詳しくないんで触れられないですけど。

 ……しかし屋敷図、そんなに良いモノなのか?
 イヤまあ、一流の大工が書いたモノだし、金銭的な価値は高いのかもしれないけど……それを芸者にあげちゃう幸ベエさんのセンスはどうにかなってるだろう。
 プレゼントに屋敷の設計図て。しかもきせ川さん、案の定意味わかってないし。四皇の屋敷の図面なんて貴重品が、鍋敷き扱いを受けるとは……。亀仙人の芭蕉扇じゃないんだから。


 で、散々なタライ回しの末に行き着いたのは、九里から来たという「顔を隠した男」、と。
 錦えもんが心当たりのある人間という事は、その男も赤鞘の一員なんですかね。傳ジローか河松のどっちかか。

 カイドウの屋敷図を欲していた以上、その男は打倒カイドウの意を失っていないって事なのかな?
 それならアシュラ童子と違い、合流さえ出来ればすんなりと味方に引き込めそうですかね。あまり内輪揉めを何回も繰り返してもアレなんで、2人との合流はサクッと行って欲しい気もする。



イヌアラシの目論見

 イヌアラシの指示により、ワンダ達が百獣海賊団の食糧や武器を盗み出しているらしい。
 物資調達の手段は良いとして、その罪を頭山盗賊団になすりつけるイヌアラシさん。地味に姑息!!

 目的はアシュラ童子(=酒天丸)を怒らせる事みたいですけど、どういう意図で……? そんなコスい手段を使ったところで、余計に仲がこじれる様な気しかしないけれど。アシュラ童子を誘き出して、説得の機会を作ろうって事?

 まあワノ国編の第一幕の流れは、ONE PIECEの長編とは思えない程テンポよく進んでいたんで、アシュラ童子が決戦の日までに味方につくシナリオなのであれば、身内でのいざこざにもそこまで長く尺は取らない気がする。
 挑発に乗って出て来た所を、モモの助が単におでんの血族というだけでなく、その意思も引き継いでいる事を見せつけ、アシュラが折れる……って流れで良いんじゃないかな

 アシュラが最終的にカイドウ派に降ったりしてもそれはそれで面白そうだけど、ジャックとやり合った時の感じだとその線は薄そうだし。
 何より、物語が陰鬱としてくるし。



将軍オロチの取引

■黒炭オロチ登場

 今までは名前やシルエットのみでの登場だったオロチ将軍が、遂に本格登場。

 ……言っちゃ悪いけど、ブスやなぁ将軍。
 二枚目っぽい外見ではないだろうなと思ってたけど、もうちょっとシュッとした体格を期待してたのは私だけ?


 人間としての姿だけでなく、三つ首の竜となった姿も、改めてシルエットで描写。こう見ると八岐大蛇というよりは、マゼランが使った「毒竜ヒドラ」っぽい見た目だな。

 見た感じ頭部だけが竜の姿となっていて、身体は人間状態のままっぽい。
 人獣型の形態としてはえらく中途半端な体格で、どっちかと言うと動物系悪魔の実よりはSMILE能力者っぽい印象かも。けどSMILEって、幻獣種の能力が生まれる事もあるんだろうか。
 
 大看板や真打ちの中にも“古代種”の様に特殊な能力者が存在する中で、ワノ国における大ボスの1人であるオロチがSMILE由来の能力者だったら正直若干拍子抜けな感じもする。ほら、今まで出て来たSMILEって、なんか色々と中途半端だし……。
 ただ見た目によらず、CP0を相手に優勢に取引を進めている辺り、知略面では中々に優秀なのかもしれない。

 あのカイドウを相手に20年以上も関係性を続けているワケだし、権力に胡坐をかいてるだけの阿呆っていう印象はあまり感じないかな、個人的には。
 少なくとも、狂死郎が言っていた様な「小心者」には、あまり見えない。まあ、今回はオロチ側が完全優位に立った取引だから、こういう態度が取れてたのかもしれないけど。



■武器の売買相手

 まさかのこのタイミングでのCP0登場。3人の内2人は、ドレスローザにて「ドフラミンゴの国王退任が誤報である事」を国民に伝えた人らですね。
 以前クイーンやキングが言っていた「ジョーカーに代わる取引先」ってのも、彼らの事だったんだろう。

 ここに来てワノ国編の物語に、世界政府との繋がりが生まれた。VSカイドウと言うだけでは、原作者が言っていた様な「頂上戦争が可愛く見える様な~~」というほどの戦闘規模には物足りなかったからね。
 絡むとしても第三勢力としての登場だろうと思っていたけれど、オロチとの取り引きの行方次第によってはCP0もカイドウ側の味方についてしまうなんて可能性もあり得るのかな。

 しかし取引の目的は海賊と戦うための武器か。
 正直世界政府ほどの立場があれば武器なんていくらでも作れそうなものだが、ワノ国製のモノじゃなければならない理由でもあるんだろうか。
 ドフラミンゴが流していた武器には「酒鉄鉱」なる特殊な鉱物が含まれていたらしいので、これによって作られた武器を欲しているのかな、CP0は。普通の武器に比べ、何か優れた点があるんだろうか。


 オロチ曰く、ワノ国の開国を望んでいないのは彼らも同じであるらしい。
 924話にて「海楼石の産出地がワノ国である」事が判明した時、ついでに「ワノ国が鎖国国家となったのは、世界政府の指示によるものなんじゃないか」なんて考えていたのだけれど、とりあえずワノ国の鎖国が世界政府にとっても利のあるものである事は間違いないらしい。
 

 しかし少なくとも、世界政府発足から800年が経った現在の上下関係としては、完全にワノ国側が上に立っている模様。
 オロチにとって都の外に住む人間の貧困などどうでも良く、現状のワノ国の状況にひとまずは満足していると。
 ゆえにオロチにとって、わざわざCP0との「金銭による」取り引きに応じてやるメリットは少ない。交渉が決裂に終わろうが不利益はないので、ガンガン強気な要望を出して行けてしまうというね。

 取引の材料として、CP0がオロチに差し出したものは戦艦。
 「軍艦」じゃなくて「戦艦」か……軍艦一隻でもパシフィスタと同等のコストがかかるらしいけれど、戦艦ってのはどんなもんなんだろう。どうしてもプルトンを連想してしまうけど、流石にそこまで凶悪なブツではないでしょうし。

 で、オロチも戦艦じゃあ満足はしていないと。
 ワノ国に“更なる力”をもたらすため、彼が所望したのは世界政府のブレイン、ベガパンク

 そう来ますか。また大きく出たなぁ。
 CP0は「そんな取引は不可能だ」と言うが、オロチからすればそっちの都合は知らんよ、と。こっちにはカイドウがついてんだから、仮に武力交戦に移るなら受けて立つぞ、というね。

 世界政府との直接戦闘に打ち勝てる程の自信がありながら、更に軍事力を得ようとしているのは……思った以上に「力」に対する欲求が強いのか、狂死郎の言う様に「小心者」だからなのか。世界そのものをブチ壊そうとしてたカイドウはともかく、オロチに開国の意志は無いようなので、他国への侵略とかは考えてなさそうだし。


 世界政府、並びにCP0が素直にベガパンクを引き渡すとも思えない。ここから彼らがどういう対応を取っていくのか、楽しみです。
 カイドウへの全面戦争の構えを取るのか、ひとまず下手に出て好機を窺うのか……。
 ワノ国の内情は海軍本部のトップであるサカズキですら把握しているのか微妙なので、そこでも政府上層部と海軍本部の軋轢を生じる事になったりもするのかな。



“飛び六胞”

 これまでミョーに頼りないメンツが多かった百獣海賊団の“真打ち”達だが、彼らの中にも更なるランク付けが存在していたらしい。


 その名も飛び六胞とびろっぽう
 真打ちの中でも最強とされる、6人の幹部達の様だ。

 良かった。正直ホールデムとかドボンとか、一発ネタみたいな連中ばっかりだったからね、百獣海賊団。強敵感のある敵が大看板と最悪の世代ぐらいしか見当たらないのは物足りなさがあったから、マトモに強そうなメンツが何人かはいる様で安心した。

 ……今回のお話だけで「飛六胞」と「飛び六胞」で表記揺れが発生しているが、「飛び六胞」の方が正しいのかな。肩書紹介のとこではこっちの表記だし。
 
 今回はその6人の内、最悪の世代の1人であるドレークや新顔のページワンなる人物が登場。
 双方とも、リュウリュウの実の古代種の能力者であり、恐竜に変身する能力を持つ様だ。

 ……って、リュウリュウの実!? トカゲとかじゃなく、そのものズバリ「竜」なんだ。まあよく考えると、恐竜の分類って割と複雑みたいだからなぁ。
 「犬」や「牛」「人」なんかと同じように、悪魔の実の分類上は「恐竜」をひとつの種族と分類しているのかな。

 このリュウリュウの実という分類が恐竜への変身能力のみに用いられるのか、カイドウの「龍」への変身にも使われるのかは微妙なトコだけど。
 飛び六胞全員が龍系の能力を持つドラゴン軍団だったりしたら、それはそれで愉快そうだ。恐竜マニア大歓喜。


■ホーキンスが追う男

 「ある男」を追って来たというホーキンスは、どうやら飛び六胞には数えられていないらしい。まだ入団して日が浅いので、それもやむなしか。
 ただドレークに対してはタメ口を聞いているので、飛び六胞と普通の真打ちに階級上の違いは存在しないって事なのかな。

 彼が追っている「ある男」ってのは……サンジ達と合流していたローの事で良いのかな?
 だとすると、ホーキンスは海楼石で動きの鈍っていたローを本気で取り逃がしたという事になるんだが……。てっきり腹に思惑を持ったホーキンスが、あえて捕らえなかったモノと思ってたんだけれど、どうなんだろう。
 
 仮にガチで捕まえられなかっただけなのだとしたら、ちょっとぽんこつすぎやしませんか。
 ま、まあ、海楼石の効果には個体差がある事はこないだ判明したし、釘の形状に加工された海楼石じゃ、そこまで強力な拘束能力は発揮できなかったのかも……?



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