←第868話  アニメ感想一覧  第870話→

アニメ版 ONE PIECE
第869話
「目覚めろ 最強を越える見聞色!」 


【原作の対応話数】
89巻 第894話
3P~8P、13~17P

もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想
登場した技
声の出演


【あらすじ】
 ルフィの事を同格の敵と認めたカタクリとの、全力をかけた戦いが始まった。
 徐々にカタクリの見聞色に近づいていくルフィだが、今なお自身を凌駕する武装色の使い手であるカタクリの攻撃に、ルフィは苦しめられる。
 修行をつけたレイリーによれば、「生き物の感情」を感じ取る力に長けているというルフィ。その影響もあってか、ルフィは徐々にカタクリと同じ未来を見通しながら、攻防を繰り広げていく。

 サニー号と落ち合う予定時刻まで1時間と迫り、カカオ島にはビッグ・マム海賊団の総力が集いつつある。そんな中、ルフィはこの戦いを終わらせるため、最後の攻撃を繰り出す事を宣言。互いに同じ未来を見る者同士のやり取りの末、カタクリもまた、ルフィの全力に受けて立つ事を告げるのだった。
 最後の切り札、“スネイクマン”。ギア4の新たなる強化形態を操るルフィの、10億の男を越えるための最後の大勝負が始まる。


【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・前回ラストにて互いの拳を受けたルフィとカタクリが、後方へと跳ね飛ぶシーンから開始。
 足で地面を踏みしめノックバックを堪えるカタクリに対し、地面を転がりながら立ち上がるルフィ。その後、互いの拳に武装色を纏いながら、再度向かい合っている。
 この際覇気を纏う瞬間、前回同様ルフィは赤、カタクリは青のエフェクトがかかっている。

・武装色を纏った互いの拳が激突するシーン追加。だがやはり武装色の力ではカタクリが上手で、ルフィは後方へと吹き飛ばされてしまった。

・ルフィとカタクリが再度走り寄り、拳をぶつけ合うシーン追加。この際、互いの「お前をぶっ飛ばす!」という言葉が重なるセリフ追加。

・その他、ルフィとカタクリの戦闘描写が数多く追加。
 肉弾戦によってぶつかり合うが、ルフィは自身の上を行く未来視と武装色に苦しめられ、幾度も攻撃を受けてしまう。

・カタクリのパンチによって壁面へと叩き付けられたルフィが、見聞色による未来視を発動。カタクリが巨大化させた足に覇気を纏った攻撃を繰り出す事を予見し、自身も“ゴムゴムのエレファントガン”によって互いの攻撃を衝突させた。
 だがカタクリは、さらにモチモチの能力で足を巨大に変形させ、ルフィの拳を押し込んでいる。

・カタクリがアニメオリジナル技である“栗餅”を使用。だがこれはルフィの未来視によって回避された。
 またルフィの回避後、カタクリが「だいぶ見える様になったか。だが……」と発言している。

・ルフィの“ゴムゴムの灰熊銃グリズリー・マグナム”と、カタクリが2発同時に放った“力餅”が激突するシーン追加。この激突シーンの最中に、レイリーとの修行時代の回想へと突入している。

・レイリーとの回想シーンにて、修業時代の描写が加筆。
 目隠しをした状態のまま100回の攻撃を回避する訓練の途中、20回目の攻撃を回避した際の様子が描かれている。だがその後、レイリーが枝を踏んだ際の音に気を取られ、攻撃を喰らってしまった。

・夜中ルフィに飯を届けに来たトラやキツネが、その日の日中の修行中にルフィが腹を減らしている様子を草陰から見ているシーンが追加。

・ルスカイナの動物がルフィに飯を届けに来た際、原作では3つだったルフィのタンコブが4つに増えている。

・動物からの飯の差し入れを断ったルフィが、動物達に礼を述べるセリフ追加。また動物の仲間達を呼び、特訓に付き合ってもらうシーン追加。目隠しをしたまま、動物達の攻撃を回避している。

・動物達との特訓の最中、巨大なライオンが登場。ルフィはその腕による一撃をモロに喰らってしまう。
 動物達はライオンからルフィを守る様に立ちはだかるが、すぐに弾き飛ばされてしまった。

・ライオンが繰り出す拳を目隠し状態のまま回避したルフィが、「どっか痛ェのか?」と、ライオンの様子がおかしい事を見抜くと、目隠しを外し身体に突き刺さった木の枝を抜いてやるシーン追加。これにより、巨大なライオンはルフィに懐いてしまった。
 なお、レイリーはこの一部始終を陰から見守っていた。

・手懐けたライオンや動物達が見守る中、目標であるレイリーの攻撃100連続回避に近づいていくシーン追加。
 途中降雪によって足を滑らせ転倒するも、その最中も何とか攻撃を回避。見事に100回の回避を成功させた。

・100回目の攻撃は、完全に気配を消したものだったと語るレイリー。
 これに対し、ルフィは「気配は分かんなかったけど、なんかレイリーが笑った気がした」と話している。

・拳同士のぶつかり合いが膠着状態となった事で、カタクリは更なる無双ドーナツを展開。3本目の腕でルフィを攻撃し、地面へと叩き落している。

・“焼餅”によって吹き飛ばされた後、ルフィが“ゴムゴムの銃乱打”の様な連打攻撃を繰り出すシーンにて、カタクリが同じく連続パンチでその攻撃に応じる描写が追加。
 ルフィはこの時のカタクリの攻撃を掻い潜り、原作同様にパンチを炸裂させている。

・原作ではベッジ達やサニー号のシーンの合間に数コマずつ描かれていたルフィとカタクリの攻防が、アニメではそれらのシーンがすでに別箇所にて描写済みであるため、一気に描かれる構成に。

・カタクリに踏み潰されるシーンの直後、ルフィが“ゴムゴムの鞭”の様な足技で反撃に出るシーン追加。カタクリはこれを腕でガードしているが、横方面へと仰け反っており多少は応えている様子。

・互いに全力で攻撃をぶつけ合う攻防ののち、カタクリのモノローグ追加。
「お前はママの首を狙う敵……おれは3将星の筆頭として……いや……ただお前と……!」

・再度互いの拳を顔面へと打ち込み合うシーン追加。また攻撃を繰り出す直前、両者のセリフ追加。
カタクリ「麦わら……おれはまだ行けるぞ!」
ルフィ「おれもだ!」

・サンジの「船長は必ずおれが救い出す……!!」というセリフの後、プリンが湯気を噴き出すシーン追加。

・「鏡はどうした」というオーブンの問いに答えるのが、カカオ島の町民から部下に変更。

・原作第894話15P、「“麦わらのルフィ”をどれだけ警戒しているんだ」と言うターバンの人物の左腕部分に、特別出演として声優を務める三宅健氏が演じている事を表す「V6KM」の文字が追加。

・元4将星であるスナックの登場シーンにて、原作に比べ顔の影が少なく、下半分が見える様になっている。また鼻の形が原作と異なっており、丸い形だった原作に比べアニメでは尖った長鼻となっている。

・スナックのセリフ追加。
 最悪の世代に対し、「これ以上連中をのさばらせておくわけにはいかん。元4将星の誇りにかけて」と言っている。

・ジョコンドの「ビッグ・マムの名が泣くよ」というセリフに続き、「あるいは麦わらのルフィ、それ程の相手か……」というセリフ追加。

・声の出演およびTV字幕より、10つ子の男子のうち体格の大きい人物(原作第894話15Pにて「本気かよコレ!オーブン兄ちゃん!」と言っている人物)の名がニューサンであると判明。

・カカオ島でのビッグ・マム海賊団の集合時、シャーロット家29男であるシブーストという人物が登場。
「麦わらめ、お茶会での屈辱 やつの首をとって晴らす!」と話している。
IMG_1754
TVアニメ「ONE PIECE」第869話より
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

・33男レザンの「地獄の軍団として派遣された時息の根を止めておけば お茶会で醜態をさらすこともなかったな」というセリフ追加。

・スネイクマンを発動するための“筋肉風船”時、バウンドマンの時同様に息を吹き込んだ腕が大きく膨張する描写追加。

・スネイクマン発動時、身体から発された蒸気が無数の頭を持つ蛇の様にかたどられる描写追加。
IMG_1755
TVアニメ「ONE PIECE」第869話より
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション


【感想】
■全体感想

 カタクリがルフィの事を、真に「対等の強敵」と認めてから、スネイクマン発動までのバトルを描いた、言ってしまえばタメの回に近い印象。

 大きく分ければ「ルフィVSカタクリ」「レイリーとの修行時代」「カカオ島に集結するビッグ・マム海賊団」という3つのシーンで構成されていて、主にバトルシーンやレイリーとの修行パートに大きく追加描写が入っている。

 ぶっちゃけ物語に進展がある回ではなく、特に原作本誌の時点でも感想を書いてしまっている身としては少し辛い回でもある。あんま書く事がない。

 最近のアニメ版では、1週に付き原作の1話分に少し満たないぐらいのペースで物語が進行していくのだけれど、今回のエピソードにあたる原作第894話の分は、アニメでは16ページ中6ページ分がすでに前倒しで描写されていた。
 なので今回はその尺を補うため、カタクリとのバトルにオリジナル要素を多く入れる、もしくはスネイクマンの姿が明らかになるぐらいのところまで描かれるかと思っていたけれど、まさか修行パートにこんなにオリジナル尺が割かれるとは。ちょっと予想外だった。


■ルフィVSカタクリ

 前回、ルフィに対し「格下とは思わねェ」と、同格の相手として挑む事を宣言したカタクリ。
 しかし現実問題として、ルフィの力量それ自体は、まだカタクリに及ぶものではない。見聞色の未来視の成功率は徐々に高まってきている様だが、それも一撃の攻防においての話。攻撃と攻撃が激突し、膠着状態に陥った後、次の一手でどう動くか……という面では、やはりカタクリに一日の長がある様だった。

 今回もバトル序盤は、完全にカタクリペースの試合運びとなっていた。しかし中盤以降、徐々にルフィの反撃が始まっている。
 焼餅を受けた直後の拳打の応酬なんかはむしろ押し気味だったし、これによって生まれた隙を突いたパンチは、遂にカタクリの頬を完全に捉えている。
 更にその後に放った足蹴りなどは、ガードの上からカタクリの体勢を揺らがせるほどの威力を見せているし、以降の攻防では何度もの打撃をカタクリに喰らわせていた。

 純粋な能力値においてはカタクリに及ばないルフィが、攻撃を重ねる毎になぜここまで差を詰めていけるのか……と言えば、これはもうド根性の成せる技としか言いようがない。昨今では何かと嫌われがちな根性論だが、スポーツにせよ格闘戦にせよ、事前準備の段階を終えた実戦の舞台において実力差を跳ね返せる手段と言えば、やはりメンタル面の勝負になって来るんだと思う。

 勿論、別にカタクリの精神力が特別劣っているわけではないし、勝負にかける気持ちにおいても、カタクリの気力は十分に入り込んでいた。それを凌駕する程に、ルフィの「勝ち」への執念、そして仲間達の信頼に応えるという意志が、強固なものだったと言う事だろう。


 そして勝負は最終局面へ。ルフィの隠し玉、スネイクマンの発動。
 これをカタクリは、未来視によって既に承知している。その上で、「受けて立とう」と一言。以前、ルフィがバウンドマンを発動する際は、「やると分かっているパワーアップ」と、その発動自体を潰す事で勝負を優勢に進めようとしたカタクリが、である。

 今の彼にとって、勝敗というのは最重要の要素ではなくなっているんだろう。いや、勿論最後には自分が勝つと確信して戦ってはいるだろうが、何よりも「ルフィの全力を引き出し、自身も全力をもってそれに応える」という本気の攻防が、楽しくて仕方がないんだと思う。

 この辺りの心境の変化は、アニメではより分かりやすく描かれていたかな。
「お前はママの首を狙う敵」「おれは3将星の筆頭として」「いや、ただお前と……」と、本来の戦う理由であった「使命」という鎖から解き放たれ、ただ欲求が赴くままにルフィとぶつかり合う。
 今回の869話において、カタクリは「未来視を利用した攻撃の回避」自体は行っているが、その際に身体を変形させる事による「効率重視の回避術」をほとんど使っていない。この辺りも、カタクリが完璧という型に囚われない、泥臭くも熱い戦いに対する意欲が演出されている部分だと思う。 



■栗餅

 また面妖な技が増えた。
 無双ドーナツから無数のトゲキャノンを放つという、思わず「そんな物騒なモチがあってたまるかい!」と突っ込みたくなるエグい系の技。あの輪っか自体が攻撃に転用される技、何気に貴重だな。

 サラッと避けられていたけれど、この技、使い方によってはかなり凶悪な効果を生む様な気もする。無双ドーナツから放たれる拳は、技やシーンによって結構まちまちな大きさをしているが、それはつまり「無双ドーナツ自体の大きさも、ある程度はコントロールできる」という事。
 ならばこの武装色のトゲつきのドーナツで、ギャラクティカドーナツの如く敵を締め上げてやる事も、巨大なドーナツで敵を囲い、無数のトゲキャノンを見舞ってやる事も、扱い次第では可能だろうと思う。

 カタクリが得意とするのは“力餅”に代表される拳闘技だったが、敵との相性次第では“モチ刃弾”やこの“栗餅”などの間接攻撃へとシフトする事も可能。カタクリが無敵とされるのは、強力な見聞色や武装色などの個人としてのポテンシャルだけでなく、こういった戦術のレパートリーの豊富さにも起因するのかもしれない。


 そういえばこの“栗餅”、イメージ元はカタクリが手足につけているトゲトゲの輪っかじゃないかと思うんだけど、「モチに武装色のトゲを纏わせる」という技の内容自体は、来週あたりに出て来るであろうあの技の伏線にもなっているのかな……?


■焼餅

 なんかものっそい燃えてる!!
 原作比3倍増しくらいで燃えてる!!超お得!!(謎)

 いやなんというか、「モチモチのロケットパンチ」みたいな見た目の技も、ここまで来ると凄まじいっすね……。昔の野球漫画の演出とかで、剛速球が炎を纏って飛んでいくみたいな演出があったりするけど、あんな感じ。
 それが全速力で腹部に突っ込んで来るんだから、マトモな耐久力のやつが喰らったらひとたまりもないんじゃないか。武装色の性質上、後方のオブジェへ激突させられた事によるダメージはゴム人間には通らないので、それが救いか。

 ところでこの時に射出した事で失われた腕部分、能力によって平然と再生しているけど、放たれた元の腕の方はどこへ行ってしまうんだろうね……?
 普通のロギア系なら、そのまま気体になって消滅してくれると考えれば良いんだけど、カタクリの場合「モチ」っていう個体だからなぁ。消滅しちゃうとも思えないし、その辺にモチのまま転がってるんだろうか。
 もし腕の形を保ったままその場に落っこちてたら地味に嫌だな。



■修業パート

 レイリーとの「目隠しをしたまま攻撃を100連続で回避する」という特訓だけでなく、その合間にあった猛獣達との絡みも描かれている。
 週の初めに回想シーンを持ってきた原作に比べ、アニメではバトルとバトルの間に修行時代の回想が入るため、緊迫したバトルの合間に描かれる物語としては少し間延びした印象も否めない。
 ただこれはルフィが「猛獣の『痛み』に気付く事が出来た」という意味で、彼の他者の感情を感じ取る力」というものをより印象付けるための構成なんだろう。そこ、引き伸ばしとか言わない。

 100回目の攻撃を躱す際、レイリーの完全に絶たれた気配を読み切る事は出来なかったものの、「レイリーが笑った気がした」という感情を察知して攻撃を避けるのが良いね。
 当初は20回かそこらで集中を絶ってしまったルフィが、ラスト1回を残すところまで成長したんだもの。厳しい課題を課しはするものの、弟子の成長が嬉しかったんだね、レイリーさん。師匠だね。



■「少し未来が見える」という強者

 レイリーが語った、強力な見聞色を操る強者の存在だが、何もこの逸話がカタクリたった一人を指して言っていた事とは思えない。
 世界にはカタクリ以外にも、レイリーが言う様な未来視を可能にする強者が存在しているんだろう。たぶん、ロジャー時代から。

 ただこの口ぶりだと、レイリー自身の見聞色はそこまでの域には達していないのかな。ルフィの見聞色が「生き物の感情」を読む力に長けている様に、同じ見聞色でも個々人の素質の向きによって、会得できる力にも微細な違いが存在しているんだろう。
 別に、未来視を可能にするほどの見聞色が強者の条件、なんて話でもないしね。

 しかし世界の強者達の内、どういう人物なら未来視を可能にしているんだろう。
 イメージ的に、カイドウやビッグ・マムには無理そう。あの人たち、未来なんか見るより先に圧倒的なパワーで叩き潰しに来るタイプに見えるし。全盛期のシキとかなら、可能だったりするのかな。

 今で言うなら、やっぱ筆頭候補は赤髪海賊団の面々かなぁ。かつてはレイリーが乗っていたロジャー海賊団の見習いだった少年も、今や立派に四皇の一角だしな。圧倒的なパワーを持つビッグ・マム、カイドウ、白ひげらに比べ、体格で遥かに劣るシャンクスが同等の立場を保ち続けるには、こういうトリッキーな戦闘技術が求められそうなところでもあるし。

 ベックマンやヤソップ達も、銃1本で四皇の最高幹部に上り詰めたと考えると、未来視くらいは出来ていてもおかしくないかもしれない。ヤソップの「追撃者」なんて異名も、その辺から来るものだったりするのかな。



■元4将星・スナック

 しれっと生きてた元4将星。
 こいつが再登場した時はびっくりした。てっきり、ウルージにやられて死んでしまったものかと……。

 なんだか原作とは顔つきが変わった感じのスナックさんだが、アニメOPにて既に顔バレしている様に、原作では何故か最後までかかっていたシルエットが半分ぐらいに減少。そんなモザイクみたいな扱いしなくても。

 セリフもちょこっとだけ追加されていて、「最悪の世代か……」と複雑そうに呟くだけだった原作に比べると、彼らに対する戦意の強さが強調された感じになっていた。まあアプー、ベッジ、キッド、ウルージと連戦だったっぽいしなぁ……。
 おかげで称号剥奪の憂き目にあった上にルフィ達まで来ちゃったってんだから、「てめェらいい加減にしろよ」って気分になるのも仕方ない。むしろトラウマになってないだけ凄いメンタルしてるよ、あんた。
 4将星時代の事は誇りに思っている様なんで、心のどっかには「手柄を立てれば将星に復帰できるかも」って下心もあるのかもしれん。


■ニューサン、シブースト

 地味ーに新たに名前が発覚した、シャーロット家のお子さん達。
 しかし残念な事に、翌週にはONE PIECE magazineによって男性陣の名前も全て明らかになる、というタイミングだったため、情報的な稀少性は低め。まあ、先行公開的な感覚で。
 ちなみにニューサンは、10つ子のうち男性陣の方の1人ね。女性陣の名前は、すでにmagazineの4冊目で公開済み。

 しかしこうして見ると、ニューサンとハルメグ、でっけぇな。
 同じ10つ子なのに、男女それぞれの中でも群を抜くサイズ感の子たちが一人ずつ。どんな突然変異なの。
 きっとアレね、ビッグ・マムの遺伝子が、すごく偏った形で発現しちゃったのね……。

 というかニューサンって。男子5人の内の1人の名前がニューゴである事が判明してた辺りで、まさかなーとは思ってたけど、まさかのヴィンスモーク家と同じネーミングセンスだったんだろうか。
 まあ、女子の方も「ハルメグ」「ナツメグ」「アキメグ」「フユメグ」「オールメグ」と来てるしな……。オールメグのヤケクソ感、なかなかに嫌いじゃない。



■副音声

 今回も声優の田中さん、山口さん、V6の三宅さんによる副音声企画が実施されていました。
 そちらのトーク内容、感想なんかはこちらにまとめておきます。
→【ONE PIECE】アニメ第869話 副音声トークまとめ・感想



【登場した技】 
角モチ
使用者:カタクリ
※アニメオリジナルシーン
※技名を言わずに使用されたため、未確定


 ルフィとの戦闘時に使用。
 互いに武装色を纏った拳からのパンチを繰り出し、激突。結果カタクリの側が打ち勝ち、ルフィを後方に弾き飛ばした。
 その後の戦闘中も、基本的にカタクリの両腕はこの“角モチ”の状態となっており、ルフィに幾度となく攻撃を繰り出し、ダメージを与えている。


ゴムゴムのエレファントガン
使用者:ルフィ
※アニメオリジナルシーン

 カタクリとの戦闘時に使用。
 数々の攻撃を受け壁に叩き付けられた状態のルフィが、未来視によりカタクリの攻撃を予見。カタクリの巨大化させた足による攻撃に合わせて技を繰り出し、互いの技を激突させた。
 だがカタクリは更にモチモチの実の能力で足を変形させ、ルフィの拳とぶつかる部分の面積を大きくし、押し潰す事で打ち勝っている。


栗餅
使用者:カタクリ
※アニメオリジナルシーン
※アニメオリジナル技


 展開した無双ドーナツに覇気を纏わせ、さらに無数のトゲを持つ形状に変形。これらの武装色を纏ったトゲを連続で射出する事で相手を攻撃する技。

 ルフィとの戦闘時に使用。
 足技によって押し潰したルフィへの追撃として繰り出したが、ルフィはこの攻撃を一瞬早く読んでおり、回避に成功している。


無双ドーナツ
使用者:カタクリ
※アニメオリジナルシーンを含む

 栗餅や力餅の使用時など、様々なシーンで使用。


ゴムゴムの灰熊銃グリズリー・マグナム
使用者:ルフィ
※アニメオリジナルシーン

 カタクリとの戦闘時に使用。
 “力餅”と激突し、互角の押し合いとなったが、カタクリが3つ目の無双ドーナツから更なる攻撃を放った事で地面へと叩き落されてしまった。


力餅
使用者:カタクリ
※アニメオリジナルシーン

 ルフィの“ゴムゴムの灰熊銃”に対抗するため、2つの“無双ドーナツ”から同時に使用。上述の様に膠着状態へと持ち込んだのち、3つ目の無双ドーナツからの攻撃によって打ち勝っている。


焼餅ヤキモチ
使用者:カタクリ

 モチモチの実の能力により、熱を帯びたヒジ部分を膨張・破裂させる事で、腕をロケットパンチの様に射出する攻撃技。射出後、切り離された腕は能力によって再生する。
 撃ち出された拳には炎が纏われており、アニメではそれが更に誇張して描かれている。

 ルフィとの戦闘にて使用。
 武装色を纏った拳による連続攻撃の後に使用され、ルフィを背後のオブジェを貫通する程に押し込みながら吹き飛ばして行った。


ギア4 スネイクマン
使用者:ルフィ

 今回時点では名前のみの登場。
 カタクリとの戦いに決着をつけるべく、最後の切り札として発動される。


【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
サンジ・・・・・・平田広明

カタクリ・・・・・杉田智和
プリン・・・・・・沢城みゆき
オーブン・・・・・木村雅史
ニトロ・・・・・・粗忽屋東品川店(山口勝平)
レイリー・・・・・園部啓一
レザン・・・・・・阿座上洋平
スナック・・・・・斎藤次郎
シブースト・・・・服巻浩司
ミュークル・・・・石橋桃
ブラウニー・・・・宮崎寛務
ジョコンド・・・・牛田裕子
ニューサン・・・・粕谷雄太
ハルメグ・・・・・関根有咲
アキメグ・・・・・祖山桃子

チェス戎兵・・・・千葉俊哉
住民・・・・・・・川原慶久
部下・・・・・・・荒井聡太 戸松拳也

特別出演・・・・・三宅健(V6)
(原作第894話15Pに登場している、ターバンを巻いた人物)

ナレーション・・・大場真人