2019年1月29日、長い眠りについていたアプリゲーム「BOUNTY RUSH」がリニューアルを遂げ、ついに復活致しました。 

 →BOUNTY RUSH公式サイト 



 ONE PIECEを原作としたアプリゲームである「BOUNTY RUSH」、カタカナ表記でバウンティラッシュのサービスが開始したのは、遡ること約10か月前、2018年の3月29日のこと。
 4対4のチームバトルを売りとした、オンラインでの共闘対戦がメインの3Dアクションゲームとしてリリースされました。

 ……が、サービス開始から現在までの10か月間において、ゲームを真っ当にプレイする事が出来た期間は約2週間
  たびたび発生していた通信障害やシステム上の不備などの修繕のため、4月の上旬には長期メンテナンスに突入し、ゲームのプレイが不可能な状態に。

 その後もメンテナンスは終了する事なく、6月末には公式サイトにおいて、お詫びの文章と共に「今冬を目安にサービス再開予定」という、事実上の約半年に渡る充電期間宣言が発表され、ゲームは一時的なサービス休止状態となっていたのでした。

 
 そんなバウンティラッシュが、2019年1月29日をもってようやくのサービス再開!
 しかも以前から公式サイトやニコニコ生放送などで触れられていた様に、ゲームシステムに大幅なリニューアルを遂げての復活という事で、自分も早速アップデートを行い、ゲームをプレイしてみた。

 色々と紹介もしていくが、自分はゲーム的なガチ勢ではなく原作ファンの身であるため、専門的なテクニックについては分からないし、間違ってる事もあるかもしれない。あったらごめんなさい。


・参考までに、旧バージョン配信開始時点における、自分の大まかなゲーム内容の紹介や感想なんかはこちら。
 →バウンティラッシュ配信直後感想


・また公式サイトに掲載されている、アップデートによる変更点や旧バージョンからのプレイヤーに対する補填などの情報はこちら。
 →アップデート情報



 アップデート(またはインストール)を済ますと、旧3大将のシルエット画像と共に注意書きが一瞬表示されたのちにタイトル画面へ。
 「アーイェー、アーユーレディ、ゴー!」という謎のオッサンのボイスと共に流れ始める音楽にいきなり面食らうが、それはまあ置いておこう。

 タイトル画面で使われる画像も、旧バージョンから大きく変化。旧バージョンでは2年前のルフィ&ゾロVSクロコダイル&ダズという構図だったが、
今回は新世界ルフィ&ロー、サボ、ハンコックというお馴染みのメンツと対峙する様に、サカズキ、シャンクス、ティーチ、バギーが立ち並んだイラストが用いられている。

 この画像は公式サイトのトップページでも見られるが、画面幅に合わせてかキャラの配置が微妙に変化していて、ハンコックが左サイドから中間位置ぐらいに移動している。
 ゲームシステムの事を考えると、左右4人ずつで対立している公式サイトの構図の方がそれっぽく見える…かな。

 しかしそれにしても、中々にカオスなメンバーだ。
 アラバスタ編を元にした旧バウンティラッシュや、3兄弟VSサカズキ、ボルサリーノ、イッショウという分かりやすい対立構造だったサウストのタイトル画面(2019年1月現在)に比べ、メンツの統一感の無さが芸術的なレベル。

 まず味方陣営のバラつき具合が凄い。ルフィ、サボ、ロー、ハンコックという、ルフィと仲のいいヤツ寄せ集め軍団感が凄まじい。「友達の友達」同士で遊園地に行ってる様な感覚。ルフィがちょっと席を外した瞬間、ものすごい気まずい空気が流れてそう。

 敵サイドに至ってはもはや共通点自体がほとんど存在しない謎の組み合わせ。とりあえずクソ強いやつらを配置してみましたという集団。仲間意識は欠片もなさそうだが、貫禄だけは物凄い事になっている。
 こんな猛者達のチームに放り込まれてしまったバギー君は中々に可哀想だけれど、この中では彼が唯一、七武海としてサカズキとシャンクスの間に立てる存在になりうる……か?荷が重すぎるな。

 敵を4人にしなきゃいけないんなら、現四皇とかをババンと出しといた方が箔もあって良かったんじゃないかな、とも思うんだけど、ビッグ・マムやカイドウがまだ実装未定だから、その辺の兼ね合いもあるのかな。
 ……と思ったけど、現時点じゃこの8人誰も実装されてないじゃねぇか!!(ルフィとバギーは2年前の姿のみ実装)



 タイトル画面をひとしきり眺めたのち、さっそく画面を1タップし、ゲームを開始。
 利用規約や注意書きに同意したのち、必要なゲームデータのダウンロードを行いながら、ゲームのチュートリアルをプレイする事になる。

 旧バージョンではアルビダ編のストーリーを元にしたバトルをプレイしながら、コビーが戦い方をレクチャーしてくれる形になっていたチュートリアルだが、今回は天の声によるテキストメッセージによって、バトルの大まかな進め方を教えて貰える形式になっている様だ。
 若干味気なくはあるが、テンポは良くなっている気がする。

 バトルシステムにそこまで大きな変更はなく、マップ上を自由に移動しながら、通常攻撃スキル攻撃を駆使して相手にダメージを与えていく事になる。


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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 旧バージョンでは画面上の適当な場所でスライド操作を行う事で移動、タップする事で通常攻撃といった操作だったのだが、今回は移動用のバーチャルパッドや、通常攻撃用のボタンがきちんと振り分けられ、より操作感が分かりやすくなっている。
 ボタン以外の場所をスライドさせる事でカメラの移動、タップする事で視点を正面に戻す事もできるぞ。

 スキルは各キャラクターに2つずつ設定されていて、2つ目のスキルはキャラクターのレアリティを3以上にする事で解放される様だ。
 以前はスキルの発動時、技の名前がテロップ表示されるカットインが入っていたのだが、こちらは今回は削除。テンポアップを重視しての事かな。

 旧バージョン同様、スキルにはそれぞれクールタイムが設定されていて、一度使うとしばらくの間、再使用することが出来なくなる。
 またスキルには個別にスキルレベルというものが存在し、育成アイテムによりこれを上げていく事で、クールタイムを短くしたり、スキルの攻撃力や効果時間などを上昇させる事ができるぞ。

 フリック操作によって行っていた回避行動にもきちんとボタンが設定されたが、無制限に使えていた旧バージョンとは異なり、スキル同様のクールタイムが存在する仕様に変更されたらしい。敵のコンボを受けている最中にも発動可能な脱出方法になるので、適切なタイミングで使用する必要が出てきたってワケね。
 ジャストなタイミングで敵の攻撃を回避する事で、一定時間の無敵効果が付与されるなんて効果もあるらしい。

 ちなみにホールドアクションは廃止された。
 旧バージョンでは画面を長押しする事で、キャラクター毎のクラスに応じた性能を持つホールドアクションを発動する事が出来たのだが、リニューアルにより各アクションに独自のボタンが設定される様になったため、このシステムは消滅。
 ただ、ゼフなど一部のキャラは、このホールドアクションで使われていたモーションが2つ目のスキルとして採用されたっぽいね。
 
 またバトル中、麦わらの一味やバギー、アーロンの様なボス達など、一部のキャラクターにはアニメと同じ声優陣によるボイスがついている。地味にモーガン大佐もボス扱いとなっているのか、ボイスがついているのが嬉しい。
 逆に言えば、それ以外のキャラクター達は終始無言で戦う事になるので、若干味気なさはあるかもしれない。

 ただ、ボイスがついているのは一味やボス級のキャラだけではなく、何故かアーロン一味の幹部であるハチやクロオビにもついていたりするので、今後のアップデート等でボイスが追加される事もあるのかもしれない。分かんないけど。



 攻撃や回避の方法に関してはそんな感じだが、肝心のバトルシステムについても大きく変更が入っていたので、こちらも軽く紹介。

 まず、プレイヤー達はそれぞれ「サンズ」「オーシャンズ」というネーミングの由来がよく分からない2つのチームへと別れ、より多くのスコア(ベリー)を稼いだ方が勝者となる。
 各プレイヤーは2人のキャラクターをパーティとして編成し、使用する。2人目のキャラクターは、1人目の体力が0となり倒れた際に交代して操作する様だ。

 以前のバージョンではNPCや相手プレイヤーをKOする事でベリーを回収できるシステムとなっていたが、新たなルールではマップ上に配置された5つの宝を奪い合う事がメインとなってくる。
 そうして宝を奪い合い、制限時間が訪れたタイミングでより多くのベリーを持っていたチームが勝者となるのだ。

 ぶっちゃけこの「ベリーを獲得する」ための細かい条件がゲーム中で説明されていないために分かりにくいのだが、大きく分ければ「相手プレイヤーをKOする」「宝を奪取する」事でベリーを稼ぐのが基本となっている。

 中でも宝の奪取は多くのベリーを一気に獲得できる上、マップ上の5つの宝すべてを奪取した状態を一定時間キープする事で、制限時間を待つ事なくバトルに勝利する事が可能。そのため、基本的にはやはり宝を奪取し、その宝を守り通す事が最重要となってくる。

 ……というかプレイしていて分かったんだが、ゲーム中では「ベリーを多く持っていた方の勝ち」という説明がなされるが、実際には5つの宝のうち、過半数を手にしていたチームの勝利であると言って良い。
 ベリーを多く稼ぐ、というのも厳密には間違いではないんだが、ゲーム中の攻防において稼げるベリーのチーム内合計が良いとこ1万~2万程度であるのに対し、これらの宝は1つ所持しているごとに100万ベリー分の価値が発生するからだ。
 この圧倒的アドバンテージの前では、バトルで稼げるベリーなど微々たるもの。最終的には、個々人でバトル中に稼いだベリーによってスコア表示なんかもされるため、無意味ではないのだが、少なくとも勝敗には直結しない。というワケで、このゲームは敵を倒すより、宝をいかに奪い、保持するかが重要なゲームであると言える。

 ルールは一見複雑なところも多いが、最初の内はその一点に気をつけながら戦っていけば問題ないと思う。
 4VS4の陣取りゲーム……と言うことで、分かりやすく某イカがインクをバラ撒き合うゲームを元にしていそうな感じだが、まあ面白ければ良いんですよ。

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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宝が配置されているエリアへと侵入すると、コマンドボタンの中に旗印のボタンが出現。
これをタップする事で、相手の宝を奪い取る事が可能となる。
ただし円形のエリア内に相手プレイヤーがいる状態では、宝を奪う事が出来ない。
そのため、攻撃を加える事で相手を追い出したり、KOしたりする必要がある。

 以前のバージョンにあった、NPCや乱入したボスとの戦いが無くなってしまったのは、個人的には残念なところ。
 その分、相手プレイヤーとの戦闘やエリアの争奪などの戦略性を高め、対人戦闘を楽しむゲームとして特化させたんだろうが、私みたいな1人用ゲーム大好き人間にとっちゃ、ああいう遊び心のある要素は残しといて欲しかったところあるなぁ。キャラクターありきのゲームですし。
 


 上に述べたように、このゲームのメインとなる遊び方は基本的にはインターネットを通した対人戦なのだが、一応、ぼくらの様なオンライン対戦に不慣れな人間にも適応した1人プレイモードが存在する。

©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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 ホーム画面の内、デカデカと主張している対人モードである「リーグバトル」の左下にて、慎ましやかに存在している「バトル」のボタンをタップし、遷移先の画面にて「シングル」を選択。
 この「シングル」モードが、名の通りの1人用モードとなっている。


©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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無茶苦茶ショボい対戦カードなのに、妙なドリームバトル感がある。
アニメで山賊ディックにボコられたリベンジを果たすんだ、ジョニー。

 シングルモードは、この様に提示された「ライバル」と呼ばれる相手ボスとのバトルを行い、倒す事で次のボスが登場……という流れを繰り返していくモード。
 最初に開放されているのはヒグマであり、これを倒す事でコビー、その次はアルビダが解放されていく。どうも原作に登場した順番でキャラクターが並んでいるみたいね。

 このシングルモードにおいては、ライバルによって勝利の条件が変わって来る。
 このヒグマとの戦闘では、勝利条件が「相手のKO」であり、1対1のタイマンバトルを行う事ができる。かと思えば、次なるコビーとの対戦では、対人戦同様の宝を奪い合うルールでのバトルが行われたりする。基本敵に、この2つのルールのうちどちらかが、ライバルごとに設定されている様だ。
 
 勝てば次の対戦相手に挑める様になる他、キャラクターの育成に使用できるアイテムなどの報酬を受け取る事ができる。
 基本的にはこれを繰り返し、アイテムを集める事でキャラクターを育て、対人戦の舞台へと乗り出していくゲームなんだろう。スタミナの概念も存在しないので、やりたい時に気兼ねなく遊ぶ事ができる。……ぶっちゃけ、クリア済みのステージを遊ぶメリットはあまり多くないが。


 ……さて、シングルモードの概要としてはこんな所なのだが、このモードには分かりやすい難点がある。
 ゲームとして非常に単調な事だ。

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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 以前のバージョンにおける1人用モードであったクエストモードには、上記画像のように短めではあるが、キャラクターの立ち絵を使用したストーリーの様なものが一応は語られていた。
 またゲーム性の方も、マップを動き回りながら大量に襲ってくる雑魚敵を薙ぎ倒して行ったり、最奥のマップへ辿り着いたらボスとの戦闘に入ったり……と、ステージを攻略していくアクションゲームの様なシステムとなっていたのだ。

 しかし、新バージョンとなった事で削除されたクエストモードに代わって導入されたこのシングルモードでは、どうやら一切のストーリーが語られる事がない。
 ただライバルを選択し、戦い、勝敗をつける。それだけを繰り返していくモードとなっているため、ぶっちゃけどのステージも戦う相手が違うだけというモノでしかないのだ。

 基本的なバトルの内容は「相手ボスをKOする」「相手チームより多く宝を確保する」の2択なのだが、そもそもこのゲームは多対多の乱戦を想定したゲームであり、当たり前だが宝を度外視してただ殴り合うバトルを想定して作られてはいない。
 そのため、「相手ボスをKOする」事が勝利条件となったステージの単調さたるや偉い騒ぎだ。
 モーガンとヘルメッポがタッグを組んで襲い掛かってモーガンステージなど、複数の敵を同時に相手取るステージなどは多少勝手は違ってきたが、それでも結局やる事は一緒だ。

 一応、各ライバルを倒すと「エピソードオブ〇〇(ライバル名が入る)」というエピソードが解放され、ちょっとしたテキストを閲覧する事が可能になる。
 しかしこれは各ライバルが「どういうキャラクターなのか」「原作中でどういった活躍をするのか」を記載した解説文の様なものであり、とてもではないが「シナリオ」たりえる様な内容ではなかった。


 現時点では、他プレイヤーとの対戦を行わずにプレイできる要素はこのシングルモードのみであり、ハッキリ言って「ネット対戦が苦手な人が1人で遊ぶゲーム」としてはかなり厳しいと言わざるを得ない。
 対戦がメインのゲームなんだから当たり前だ、という話でもあるんだが、同じバンナムから出ているドラゴンボールレジェンズなんかは対人戦がメインのゲームでありながら、
独自のシナリオが描かれるストーリーモードや、ステージを勝ち進んでキャラクターやアイテムを入手していくイベント等が用意され、1人プレイでも十分に楽しめるゲーム内容となっていた。

 バウンティラッシュも、今後の展開では対人戦闘に特化したトガりすぎたゲームにするよりは、1人で遊べるモードやイベントを増やしていった方が、それぞれのスタイルに合わせて楽しめるゲームになるんじゃないかな……?



 最後に、ONE PIECEという原作を題材としたゲームとしてはある意味もっとも大切な「キャラクター」の要素に関して紹介。

 リニューアル前の段階では「東の海編」のキャラクターを中心に実装されていたバウンティラッシュだが、アップデート後もそこは大きく変わらず。ワポルやクロコダイル、エネルと言ったボス級のキャラクターや、麦わらの一味のアラバスタ衣装が追加されたぐらいかな。
 ただ、以前のニコ生の配信ではハンコックやクザンのモデルが確認できたりもしたので、そう遠くない内に追加実装されたりもするんだろう。

 キャラクターの3Dグラフィックに関しては、リニューアルに伴い手直しが入っていて、結構キレイになっている。
 旧バージョン(上)と見比べて見ると……


写真 2018-03-29 20 04 34

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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.


 結構? 変わったんじゃないかと。
 ポリゴンの明度が明るくなって見やすくなったり、枠線がくっきりと出てしまっていたのが滑らかになったり、とかですかね。
 スクショだとちょっとわかりにくいかもしれないけど、体感としてはかなりキレイになっている感じ。

 なんであえてアルビダなのかって?
 単にこれしか比較できそうなスクショが残ってなかったんだ。


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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 システム的なお話をすると、各キャラクターにはそれぞれのスタイルというものが存在し、それによって得意とする役割が変わってくる。

 これは旧バージョンでは「クラス」と呼ばれており、
・ファイター
・ソードマン
・シューター
・ウォリアー
・サポーター
 という5つに分かれていたもの。

 これらの名称はハッキリ言って、シューターとサポーターは分かるにしても他の3つはどう違うねん、というのがパッと見では分かりにくく、不便なものだった。


 そう言った問題の改善もあってか、リニューアル版ではこれらが以下の3つのクラスに纏められる事となった。

・アタッカー(拳のマーク)
・ディフェンダー(盾のマーク)
・ゲッター(靴のマーク)


 これにより、
攻撃力に優れたアタッカーは敵を倒す、防御力とふっとばし能力に長けたディフェンダーは宝を守る、スピードに勝るゲッターは素早く動いて宝を奪う、
といった役割が、直感的に分かりやすくなったものと思う。

 また同名のキャラクターでも、衣装などの異なるキャラクターの場合は別のスタイルが設定されている場合もある様で、例えば通常のウソップはゲッターだが、アラバスタ衣装のウソップはアタッカーといった設定がされていたりもする。
 ただし、同名のキャラクターはたとえスタイルや衣装が異なっていても、パーティに2人入れる事はできない。

 更に各キャラクターには、スタイルの他に赤・青・緑の属性が設定されている。まあスマホゲーでは良く見かける相性の事で、一般的なそれと同様、に強く、に強く、に強いという3すくみの構図になってるやつね。

 これらはキャラクターのスタイルを示すマークの色によって確認できるが、あくまでもスタイルとは別個に設定されているため、「赤属性=ファイター」などと言った固定の決まりはなく、様々な組み合わせがある。
 当然バトルの際は相性の良い相手と戦った方が有利なんだろうが、このゲームは仕様上、操作キャラを任意に入れ替える事はできないし、ピンチの場合にはそうも言っていられなかったりするだろうから判断が難しい。


 そしてスマホゲームにはつきもののレアリティに関しては、このゲームでは☆の数によって示された「グレード」と呼ばれるものになっており、最大で6つ星まで存在する。
 ただし、ガチャによって出てくるキャラクターの初期グレードは2~4のいずれか。ガチャでキャラクターが重複した時や、ミッション報酬などで手に入るキャラ毎の「かけら」と呼ばれるものを蓄積していく事によって、グレードが上昇するという寸法のようだ。

 旧バージョンにあった「上限突破」というシステムが撤廃され、レアリティそのものが上昇する仕組みとなったわけだが、これは正直、重課金者以外が行うにはなかなか厳しいかもしれんね。
 初期レアリティが3以下のキャラのかけらは、割とガチャ以外の手段でも手に入ったりもするんだが、強力な☆4キャラを強化していくのは中々にハードルが高い。

 とはいえガチャ以外でも、バトルのドロップ報酬や、バトルで貰えるポイントを使った交換所などにより、少量ずつではあるが高レアリティキャラのかけらを手に入れる手段は一応存在している。根気よくプレイしていけば、高レアリティキャラのグレードを上昇させる事も夢ではない……かも……?
 逆に考えれば、初期レアリティが低めに設定されたキャラでも、育てる事ができればきちんと強くなってくれるという事でもあり、脇役好きの人なんかには嬉しい仕様ではある。どうしても、ソシャゲである以上キャラ毎の強さの差みたいなものは生まれてしまうが。

 
 キャラクターレベルやスキルレベルの強化、キャラ毎の特性やキャラクターに装備させるメダルなんかのシステムも存在しているのだけれど、まあ見れば分かるところだったり、逆に自分でもよく分かってなかったりするので、とりあえずは割愛。



 実の無い事を長々と書き綴ってしまった感じもあるが、以上ざっくりと「こんなゲームです」という解説でした。書き足りてないところは、後で加筆するかもしれない。

 まあ詳しい事やテクニック面のお話なんかは、某アプリ攻略サイトがやってくれるでしょ。たぶん。やってくれてそうもなかったら詳しいシステム解説を作るかもしれないけど、大手が触らない→ゲームとしての注目度が低い→サービスが長続きしないって事でもあるんで、そんな事にはならんと信じたい。


 パッと見ではとっつきにくそうな所もある本作だけれども、とりあえず普段から1人用のゲームばかりを好み、対人ゲームにまったく手を出して来なかった自分がちょっと触れてみた結果、なかなか楽しく遊べた。

 やっぱり、ONE PIECEのキャラクター、それも普段のコンシューマーゲームではもはや登場が絶望的となった様な面々を自由に動かせる、というのは大きい。
 この辺りは、同じく多くのキャラクターが参戦するソーシャルゲームであるトレクルやサウストにもない良さだと思う。リニューアル前にも似た様な事を言っていた気もするが、やはりONE PIECEのキャラゲーとしてバウンティラッシュを遊ぶ身からすると、ここは最大の売りになる部分だ。

 ただ反面、やはり現時点では1人で遊べる要素が少なすぎることや、アクション面における拭い切れないモッサリ感などはマイナスポイント。
 旧バージョンの時点で微妙な点だった「狙撃系キャラの攻撃の当てにくさ」や、初期レベルではスキルのクールタイムが異様に長い事など、主にアクション面での爽快感が削がれている部分は少々気になる。

 新要素の追加なんかはアップデートやイベント等で対応する事もできるだろうが、すでにこういった形で長期的なリニューアルが施された上で配信されているアプリである以上、アクション面の根本的な改善を望むのは当分は難しい……かな?
 まあ、この辺はやってく内に慣れる部分ではあるかもしれないけれども。

 何にしても、滅茶苦茶に長い休止期間を乗り越えてせっかく復活したわけだし、出来るだけ長続きして多くのキャラクターが登場するゲームになって欲しい、という願いはある。
 なのでONE PIECEが好きでスマホの容量に余裕のある人は、とりあえずインストールだけでもしてみても良いんじゃないかな。やるだけタダだしね。