第874話
「最後の砦 タイヨウの海賊団現る」
【原作の対応話数】
89巻 第899話
もくじ
・あらすじ
・原作からの変更点
・感想・妄想
・登場した技
・声の出演
・あらすじ
・原作からの変更点
・感想・妄想
・登場した技
・声の出演
【あらすじ】
ケーキを運ぶベッジ達の船が、ふんわり島へと到着を果たした。愛する船を失いながらも“麦わらの一味”への義理を果たしたベッジは、シフォンと共にビッグ・マムとケーキの行く末を見届ける。果たして、ビッグ・マムの食いわずらいは納まるのか。狂食の女王がケーキを食すその瞬間が、遂に訪れる。
一方、ペコムズやジェルマ66の助けを得たサンジとルフィは、サニー号への帰還を成し遂げていた。命を持った再会を喜ぶ一味に、スムージーの艦隊からの砲撃が迫る。だがそんな彼らに、更なる救援が訪れた。ジャッジ率いる、ジェルマ66の艦隊。彼らは自らの艦を盾とし、砲撃によってサニー号を援護する。そしてジャッジは、サンジ1人のためだけに「四皇」のナワバリへと攻め入ったルフィに、吐き捨てる様な問いかけを行う。
ジェルマにとっての「失敗作」たるサンジ。料理に現を抜かし、兵士にとって不必要な情に流されるサンジをなじるジャッジ。だがルフィにとって、ジャッジの言うサンジの欠点は、長所でしかなかった。ジャッジの言葉に込められた否定の意味に気付く事すらないルフィは、援護の礼を述べ、ジャッジらの艦隊を後にするのだった。
ジェルマの援軍により、危機を脱したルフィ達。だがそんな彼らに、更なる追撃が迫る。ナミ達も気づかぬ内に、前方に更なる艦隊が出現していたのだ。前後を大艦隊に包囲され、成す術を失うルフィ達。だがその時、艦隊が浮かぶ海面が、大きく盛り上がる。大入道ワダツミ。かつて魚人島においてホーディらに与し、のちにタイヨウの海賊団へと加入した男が、援護に駆けつけたのである。
ワダツミの姿にハッとなったジンベエは、海中へと飛び込む。そこにあったのはジンベエが想像した通り、ナワバリから逃げておくよう告げたはずの、かつての仲間達の姿だった。
ケーキを運ぶベッジ達の船が、ふんわり島へと到着を果たした。愛する船を失いながらも“麦わらの一味”への義理を果たしたベッジは、シフォンと共にビッグ・マムとケーキの行く末を見届ける。果たして、ビッグ・マムの食いわずらいは納まるのか。狂食の女王がケーキを食すその瞬間が、遂に訪れる。
一方、ペコムズやジェルマ66の助けを得たサンジとルフィは、サニー号への帰還を成し遂げていた。命を持った再会を喜ぶ一味に、スムージーの艦隊からの砲撃が迫る。だがそんな彼らに、更なる救援が訪れた。ジャッジ率いる、ジェルマ66の艦隊。彼らは自らの艦を盾とし、砲撃によってサニー号を援護する。そしてジャッジは、サンジ1人のためだけに「四皇」のナワバリへと攻め入ったルフィに、吐き捨てる様な問いかけを行う。
ジェルマにとっての「失敗作」たるサンジ。料理に現を抜かし、兵士にとって不必要な情に流されるサンジをなじるジャッジ。だがルフィにとって、ジャッジの言うサンジの欠点は、長所でしかなかった。ジャッジの言葉に込められた否定の意味に気付く事すらないルフィは、援護の礼を述べ、ジャッジらの艦隊を後にするのだった。
ジェルマの援軍により、危機を脱したルフィ達。だがそんな彼らに、更なる追撃が迫る。ナミ達も気づかぬ内に、前方に更なる艦隊が出現していたのだ。前後を大艦隊に包囲され、成す術を失うルフィ達。だがその時、艦隊が浮かぶ海面が、大きく盛り上がる。大入道ワダツミ。かつて魚人島においてホーディらに与し、のちにタイヨウの海賊団へと加入した男が、援護に駆けつけたのである。
ワダツミの姿にハッとなったジンベエは、海中へと飛び込む。そこにあったのはジンベエが想像した通り、ナワバリから逃げておくよう告げたはずの、かつての仲間達の姿だった。
【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・シーンの順序が変更。
原作では、①ペロスペローとモンドールの通信→②ナッツ島などの島々→③ふんわり島のベッジ達→④サンジとルフィのサニー号帰還という順序でシーンが描かれていたが、
アニメでは④→②→③の前半→①→③の後半という順番となっている。
・ジェルマ66の艦隊とスナックのタルト船艦隊が砲撃船を繰り広げる描写追加。その中を掻い潜る様に、サンジが空を駆けながらサニー号へと帰還している。
・サニー号へと帰還したルフィに、チョッパーが「カタクリに勝ったのか?」と問うセリフ追加。これに対し、ルフィは「おう!」と返答したのち、疲労から再び眠りについてしまう。
・銃弾で撃たれた傷の治療をするようチョッパーから言われたサンジが、ルフィを優先する様にと拒否するセリフ追加。
・ナッツ島にて、アマンドが“スローワルツ”によってガレキを切断し、島民を救助するシーン追加。
・ベッジ達がふんわり島へとケーキを運び出したのち、無人となったノストラ・カステロ号がプロメテウスの炎に焼かれる描写追加。
またヴィト達と共にその最期を看取ったベッジが、何度も自分達の危機を救ってくれた船に対する別れと感謝を述べるセリフ追加。
・ふんわり島からの退避を始めるため、ベッジがヴィトとゴッティを除く部下達および、シフォンから預かったペッツを体内の城へと格納する描写追加。
・原作ではベッジに連れられて島を後にしたシフォンだが、アニメでは自身が治めた島への責任を果たすため、ビッグ・マムとケーキの行方を見届けるべく島に残ろうとする。
その覚悟を聞いたベッジは、ヴィトとゴッティに逃走用の船を探す様に命じると、ベッジ自身もシフォンの隣で限界まで見守る決断をしている。そのため、原作で描かれた“キャッスルタンク”によりシフォンを抱えて逃走を行うシーンは次回へと持ち越しとなった。
・ペロスペローがモンドールへと伝えた「今から起こり得る事件」の例に、それぞれイメージ映像が追加。
・ジャッジ率いるジェルマ66の艦隊が、サニー号の盾となりスムージーの砲撃から身を守る描写追加。
・ジャッジの「メシ炊きに従事し王家のプライドもない!!」とサンジを罵るセリフの際中、ルフィが「うん」と頷くシーン追加。
・ジャッジがサンジを罵倒するセリフを語る際の映像部分が、これまでの回想シーンに。
「皮膚も盾とならず~~」→幼少期のトレーニングでサンジ1人だけが遅れを取るシーン。
「メシ炊きに従事し~~」→ソラに弁当を届けるシーン。
「王家のプライドもない」→床に落ちたアリゴを拾い食べるシーン。
「つまらぬ情に流され~」→プリンの瞳を「美しい」と言ったシーン、捕らわれたジャッジ達を救い出したシーン。
・ルフィの「何であいつ急にお前のいいとこ全部言ったんだ?」というセリフに対し、原作ではチョッパーが「な!!」と肯定していたが、アニメではこのセリフがサンジの「なっ……」という驚きのセリフに置き換えられている。
代わりにサンジの「そういう意味で言ってねェだろあいつは!!」というセリフに対し、チョッパーとキャロットが「え?」と反応を見せる描写が追加されている。その後も、ルフィ、チョッパー、キャロットの3人はサンジの言う意味がよく理解できていなかった様子。
・上記シーンの際、原作ではキャロットは見張り台についており、前方の大艦隊の出現を知らせる役割となっていたが、アニメではこのシーンの直後に何かを感じ取り、見張り台へと跳躍。その後、ナミ達に艦隊の存在を知らせる流れとなっている。
・キャロットを狙ったダイフクの攻撃に、“魔人斬 ”の技名の宣言が追加。
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・シーンの順序が変更。
原作では、①ペロスペローとモンドールの通信→②ナッツ島などの島々→③ふんわり島のベッジ達→④サンジとルフィのサニー号帰還という順序でシーンが描かれていたが、
アニメでは④→②→③の前半→①→③の後半という順番となっている。
・ジェルマ66の艦隊とスナックのタルト船艦隊が砲撃船を繰り広げる描写追加。その中を掻い潜る様に、サンジが空を駆けながらサニー号へと帰還している。
・サニー号へと帰還したルフィに、チョッパーが「カタクリに勝ったのか?」と問うセリフ追加。これに対し、ルフィは「おう!」と返答したのち、疲労から再び眠りについてしまう。
・銃弾で撃たれた傷の治療をするようチョッパーから言われたサンジが、ルフィを優先する様にと拒否するセリフ追加。
・ナッツ島にて、アマンドが“スローワルツ”によってガレキを切断し、島民を救助するシーン追加。
・ベッジ達がふんわり島へとケーキを運び出したのち、無人となったノストラ・カステロ号がプロメテウスの炎に焼かれる描写追加。
またヴィト達と共にその最期を看取ったベッジが、何度も自分達の危機を救ってくれた船に対する別れと感謝を述べるセリフ追加。
・ふんわり島からの退避を始めるため、ベッジがヴィトとゴッティを除く部下達および、シフォンから預かったペッツを体内の城へと格納する描写追加。
・原作ではベッジに連れられて島を後にしたシフォンだが、アニメでは自身が治めた島への責任を果たすため、ビッグ・マムとケーキの行方を見届けるべく島に残ろうとする。
その覚悟を聞いたベッジは、ヴィトとゴッティに逃走用の船を探す様に命じると、ベッジ自身もシフォンの隣で限界まで見守る決断をしている。そのため、原作で描かれた“キャッスルタンク”によりシフォンを抱えて逃走を行うシーンは次回へと持ち越しとなった。
・ペロスペローがモンドールへと伝えた「今から起こり得る事件」の例に、それぞれイメージ映像が追加。
・ジャッジ率いるジェルマ66の艦隊が、サニー号の盾となりスムージーの砲撃から身を守る描写追加。
・ジャッジの「メシ炊きに従事し王家のプライドもない!!」とサンジを罵るセリフの際中、ルフィが「うん」と頷くシーン追加。
・ジャッジがサンジを罵倒するセリフを語る際の映像部分が、これまでの回想シーンに。
「皮膚も盾とならず~~」→幼少期のトレーニングでサンジ1人だけが遅れを取るシーン。
「メシ炊きに従事し~~」→ソラに弁当を届けるシーン。
「王家のプライドもない」→床に落ちたアリゴを拾い食べるシーン。
「つまらぬ情に流され~」→プリンの瞳を「美しい」と言ったシーン、捕らわれたジャッジ達を救い出したシーン。
・ルフィの「何であいつ急にお前のいいとこ全部言ったんだ?」というセリフに対し、原作ではチョッパーが「な!!」と肯定していたが、アニメではこのセリフがサンジの「なっ……」という驚きのセリフに置き換えられている。
代わりにサンジの「そういう意味で言ってねェだろあいつは!!」というセリフに対し、チョッパーとキャロットが「え?」と反応を見せる描写が追加されている。その後も、ルフィ、チョッパー、キャロットの3人はサンジの言う意味がよく理解できていなかった様子。
・上記シーンの際、原作ではキャロットは見張り台についており、前方の大艦隊の出現を知らせる役割となっていたが、アニメではこのシーンの直後に何かを感じ取り、見張り台へと跳躍。その後、ナミ達に艦隊の存在を知らせる流れとなっている。
・キャロットを狙ったダイフクの攻撃に、“
【感想・妄想】
■スムージー姐さんの包囲策
なんかこう、姐さんが「やがて当たる」とか言い出すと、それもう絶対当たらないのではって感じがして来ますね。シャーロット家のノーコン女王の名を欲しいままにしている。主に私の中で。
前回の次回予告では、「スムージーの周到な作戦」という世迷言の様なフレーズが聞こえてきて耳を疑ったんですが、彼女の活躍に関してこれと言った追加シーンなどは存在していなかったので、おそらく予備艦隊を使った包囲作戦の立案者が、実はスムージー姐さんだったと言う事なんだろう。
てっきりモンドール辺りの指示によるモノかと……。
結果的にはタイヨウの海賊団によって阻まれたとはいえ、あの救援がなければ詰んでいたっぽいのも事実なんで、これはWCI編におけるスムージー姐さんの唯一と言ってもいい活躍であると言える。策を用意しているにも関わらず、前回辺りダイフク兄さんに「麦わらの船を泳がしてどうする!? さっさと追い詰めろ!」とか言われた時には内心ちょっとイラッと来ていたのかもしれない。
■ナッツ島のアマンドさん
イマイチ状況がハッキリしないんですが、たぶん倒れた建物に住民が足を挟まれでもしたのかな?
ガレキを切断し、住民の人を助けてやっているアマンドさんの姿が描かれました。
鬼夫人なんて呼ばれて冷酷なイメージの強いアマンドさんだけれど、アニメじゃ特に徹底して自分が治める町の住民に対しては慈悲深い姿が描かれている気がする。
その優しさを少しは家族にも向けてやってくれ。ブリュレさん、ルフィごとスパンとぶった斬られそうになってたし。
■「四皇のナワバリ」という安全性
今回のエピソードでは、ルフィ達やビッグ・マム陣営といった屈強な主要キャラクターの視点だけではなく、トットランドに住む国民達、いわゆる多数弱者の側に位置する人間達から見た、「食いわずらい」という癇癪への恐怖や不安と言ったものが描かれる。
海賊達が営む国家とはいえ、トットランドに住む人間達は何もビッグ・マム海賊団に脅されてこの国に住んでいるワケではなかった。凶悪な海賊達がひしめくこの時代、新世界という海において、絶対的に安全な場所などそうは存在していない。だからこそ、彼らは寿命を差し出すというリスクを負ってでも、ビッグ・マム海賊団の支配する国家に自ら籍を置く。それが新世界において生き残るための、もっとも確実性の高い道だと考えているからだ。寿命を差し出せば長生きは出来なくとも、少なくとも明日殺されるかも分からないような恐怖からは逃れられる。
しかしその安心感が、今回の事件において根底から覆されてしまった。今までも、ビッグ・マムが食いわずらいを起こす事は度々あったが、それらは国家全体への大きな被害を出す前に、ホールケーキアイランド本島の中で解決出来てきたんじゃないかと思う。だが今回の様に、あまりにも特殊な「お題」を指定してくる様な事があれば、国は簡単に滅んでしまう。女王の名前によって守られるこの国で、女王自らが巨大な爆弾となっているというこの矛盾。国民達は今回の事件で、自分達が今まですがって来た「安心感」の脆弱さに、嫌でも気づかされてしまう結果となったのだ。
そも、このトットランドというのはかなりリスキーな綱渡りを常に強いられた国家だと思う。まずもって「ビッグ・マムが死ねば国は滅ぶ」というのがかなりマズい。化け物の様な強さと頑丈さを持つとはいえ、ママだって人間だ。同じように怪物として扱われて来た白ひげが病によって弱っていってしまった様に、ビッグ・マムだっていつその力を失ってしまうかなど、分かったものではない。それに年齢だって、68歳と決して若いわけじゃない。ドクトリーヌの様な前例があるとはいえ、普通に考えたら女王として君臨していられる期間はあと20年ぐらいがいいところだろう。ビッグ・マム退位後の事を考えておくには、まったくもって早すぎるタイミングではないと思う。
国内には至る所にホーミーズが放たれているが、これだってビッグ・マムの能力によって生み出されたものである以上、彼女が死ねば機能しなくなってしまう筈。そうなった時に、「ホーミーズ無しじゃ国家経営を回せません」というのでは話にもならないし……。
というかハッキリ言って、ビッグ・マムは早い内に国王の座をペロスペロー辺りに譲り渡して、自分は海賊船長としての職務に徹しておいた方が良いんじゃないかと思う。彼女が女王の座にこだわりがあるのか、そも女王として何らかの仕事をこなしているのかよく分からないが、諸々の事を考えるとビッグ・マムが健在の内に、ビッグ・マム抜きで国家を動かし、守り切れるシステムや力をきちんと組み立てておくのが理想なんじゃないかと思う。
……のだが、残念ながら肝心のママ本人が、自分の没後の国になんて全く興味が無さそうな印象なんだよな。トットランドはビッグ・マムにとっての「理想国家」なのだろうが、これも正直、カルメルの教えを実現するための手段みたいなものっぽいし。ハナッから次代の事を踏まえた国家経営なんぞ頭に無いのかもしれん。だとすればこの国、数十年後にはパッタリと消滅しちゃっててもおかしくなさそうだ。国民達は早い内に身の振り方を考えておいた方が良いかもしれない。
■シフォンとベッジ
自身が治めたふんわり島へとケーキを運んだことで、シフォンは割と島民からの恨みを買ってしまった感じ。まあそりゃそうか。あくまでもトットランド国民にとって、食いわずらいを止める為に動いた英雄はプリンであって、彼女が手伝わせたシフォンは暗殺犯の身内なわけだしね。まあ、彼女もトットランドについては「どうなろうと構わない」と言っていたぐらいだし、島民からの評判など関係ないんだろう。
原作では“キャッスルタンク”を使い、シフォンを抱えたままキュラキュラと走って逃げるという大層シュールな絵面を見せてくれたベッジだが、今回はシフォンの覚悟を受け入れ、共にケーキの行く末を見届けるという男前な姿を見せてくれた。けど安心して欲しい。キュラキュラ逃走はきちんと次回見れるから。
ベッジの見せ場として触れておきたいのは、やはり自身の船であるノストラ・カステロ号への愛。原作でもプロメテウスに焼かれたカステロ号に対し、「死んだ」とまるで生き物であるかの様な表現を使っていたが、アニメではその愛船の最期を看取るシーンが描かれた。
私らは長くONE PIECEを見てくる中で、ルフィ達のゴーイング・メリー号しかり、白ひげのモビー・ディック号しかり、船の死に対して感謝や謝罪の念を持てる海賊は良い海賊であると刷り込まれているワケですよ。なので、カステロ号の死に際、船に対する感謝を浮かべたベッジは良い奴です。私が勝手に決めました。
ここまで大事に思う船をダメにしてまで、ルフィ達への義理、そしてシフォンの覚悟に応えるべく命をかけたというのだから、ベッジという男がどういう人物なのか、伝わって来るってなもんです。
■ジャッジとルフィ
砲撃によりサニー号を救いつつも、サンジを全力で罵りにかかるジャッジさん。なんかこう、演者さんの喋り方が妙に芝居がかってて、サンジの選挙演説でもしてるみたいや。演説内容、ロクなもんじゃないけど。
サンジへの罵り混じりに、「なぜそんな出来損ないのために命をかけるのか」をルフィに問いかけるジャッジ。思うに、彼がサンジやルフィ、およびサニー号を救うべく軍を動かしたのは、ルフィにこの答えを求めるためという目的が大きかったんじゃないかと思う。このホールケーキアイランド編、そして成長したサンジやその仲間達との関わりを通じて、ジャッジ自身の研究や王としての在り方に、迷いが生じていたのだ。
ジャッジが今になって親としての愛に目覚めたというなら綺麗な話かもしれないし、俺自身、ジャッジの中にサンジへの情は少なからず存在しているとも思っているのだが、これに関してはそういうセンチメンタルなお話ではない。もっと現実的な、王として、総帥としての実利を求める上での話だ。
前回分の感想でもつらつらと書いていたが、今回のお茶会において、ジェルマ66は「出来損ない」であった筈のサンジによって救い出された。そしてそんな出来損ないを救いにきたルフィ達は、今やビッグ・マム海賊団のほぼ全軍を動員するまでの「強敵認定」を受けている。
ならばジャッジはどうだったか。政略結婚によって力を得ようとすればビッグ・マムに完璧に騙され、命を落としかけた所を出来損ないと見下した息子によって救い出される。方や彼が最高傑作ともてはやした筈の子供達は、自身が施した改造のせいで抵抗の意志すらないまま殺される事を受け入れてしまう始末。そしていざ戦場へと出て見れば、ビッグ・マムの一撃によってノックアウト……と、まるで良い所が無かった。シャトーの倒壊がなければ、あのままジェルマ66の歴史は終幕を遂げていただろう。
あの茶会の一件において、ジェルマ66は紛れもない「弱者」の立場だった。
「つまらぬ情に流され弱者のために命を危険に晒す様な脆弱な精神」とジャッジはサンジを罵倒したが、この「弱者」とはジャッジ自らの事を指していたのだ。それを後押しする様に、アニメではこのセリフを喋る裏で、式場にてジャッジ達を救い出したシーンが流されていた。
つまりジャッジの思う「最高傑作」たる兵士なら、あの場でジャッジ達を見殺しにしていたのだ。
サンジが出来損ないでなければ、ジェルマは滅亡していた。
これはジャッジにとって、あってはならない事だった。自分が人生をかけ、妻を失ってまで完成させた研究の全てが、間違っていたという事になるからだ。
なぜジャッジが、この場においてサンジをここまで罵倒したのか。それは単なる嫌がらせなどではなく、ルフィに対し「こいつはこんなにも役立たずなのだ、見限りたくもならんのか」という事を再認識させたかった。そうする事で、何らかの「答え」を、ルフィから引き出したかったのではないか。
サンジが出来損ないであると気づき、ルフィが見限ろうとする。あるいはルフィにとって、サンジが何か特別な利用価値を持っている。ジャッジが望んだ答えはそんな所だったのかもしれない。
仮にここで引き出した答えが、情や仲間意識と言ったジャッジが否定してきた感情によるものであれば、ジャッジが今まで積み上げて来たものは全て瓦解してしまう。ジェルマにとっては、本来その方が良かったのかもしれない。彼が求めた強さは多くの犠牲の上に成り立つものであったし、どっちにしろ彼が選んだ道は、彼らを無敵の兵団になどしてはくれなかったのだから。
だがルフィは、何も答える事はなかった。
というよりは、特に言うべき回答も無かったんだと思う。「何を当たり前の事を言っているんだろう」と、不思議に感じるばかりだったかもしれない。アニメ版でひっそりと追加されていた、ジャッジの罵倒に対する困惑混じりの「うん」という頷きも、それを物語っている。
これはあまりにもルフィの察しが悪いせいでもあるが、一番はやはり、ジャッジにとってのサンジの「出来損ない」たる所以が、ルフィにとっては全て褒め言葉だったからだ。「良い所も悪い所も、個性として認める」という思考ともまた違う。優しさでも気遣いでも、勿論皮肉などでもなく、ルフィやチョッパーにとっては本心からこれら全てがサンジの長所として映っていたんだろう。
……勢いでテキスト打ってて、なんか全然文面が纏まらんかったので唐突に落とすけれど、要するにジェルマ66にも、強さや力を求める上でも変わらなければならないタイミングが訪れている。そしてその答えをルフィから直接得る事が出来なかった以上、それはジャッジ本人が考え、導かなければならない事なんだと思う。
今回の一件、特にサンジとの「決別」などを経てジャッジ自身にも少なからず変化は訪れていると思う。後は、これまで自分が正しいと思ってきた事への否定を、受け入れられるだけの強さを持てるか否か……かな。
■スムージー姐さんの包囲策
なんかこう、姐さんが「やがて当たる」とか言い出すと、それもう絶対当たらないのではって感じがして来ますね。シャーロット家のノーコン女王の名を欲しいままにしている。主に私の中で。
前回の次回予告では、「スムージーの周到な作戦」という世迷言の様なフレーズが聞こえてきて耳を疑ったんですが、彼女の活躍に関してこれと言った追加シーンなどは存在していなかったので、おそらく予備艦隊を使った包囲作戦の立案者が、実はスムージー姐さんだったと言う事なんだろう。
てっきりモンドール辺りの指示によるモノかと……。
結果的にはタイヨウの海賊団によって阻まれたとはいえ、あの救援がなければ詰んでいたっぽいのも事実なんで、これはWCI編におけるスムージー姐さんの唯一と言ってもいい活躍であると言える。策を用意しているにも関わらず、前回辺りダイフク兄さんに「麦わらの船を泳がしてどうする!? さっさと追い詰めろ!」とか言われた時には内心ちょっとイラッと来ていたのかもしれない。
■ナッツ島のアマンドさん
イマイチ状況がハッキリしないんですが、たぶん倒れた建物に住民が足を挟まれでもしたのかな?
ガレキを切断し、住民の人を助けてやっているアマンドさんの姿が描かれました。
鬼夫人なんて呼ばれて冷酷なイメージの強いアマンドさんだけれど、アニメじゃ特に徹底して自分が治める町の住民に対しては慈悲深い姿が描かれている気がする。
その優しさを少しは家族にも向けてやってくれ。ブリュレさん、ルフィごとスパンとぶった斬られそうになってたし。
■「四皇のナワバリ」という安全性
今回のエピソードでは、ルフィ達やビッグ・マム陣営といった屈強な主要キャラクターの視点だけではなく、トットランドに住む国民達、いわゆる多数弱者の側に位置する人間達から見た、「食いわずらい」という癇癪への恐怖や不安と言ったものが描かれる。
海賊達が営む国家とはいえ、トットランドに住む人間達は何もビッグ・マム海賊団に脅されてこの国に住んでいるワケではなかった。凶悪な海賊達がひしめくこの時代、新世界という海において、絶対的に安全な場所などそうは存在していない。だからこそ、彼らは寿命を差し出すというリスクを負ってでも、ビッグ・マム海賊団の支配する国家に自ら籍を置く。それが新世界において生き残るための、もっとも確実性の高い道だと考えているからだ。寿命を差し出せば長生きは出来なくとも、少なくとも明日殺されるかも分からないような恐怖からは逃れられる。
しかしその安心感が、今回の事件において根底から覆されてしまった。今までも、ビッグ・マムが食いわずらいを起こす事は度々あったが、それらは国家全体への大きな被害を出す前に、ホールケーキアイランド本島の中で解決出来てきたんじゃないかと思う。だが今回の様に、あまりにも特殊な「お題」を指定してくる様な事があれば、国は簡単に滅んでしまう。女王の名前によって守られるこの国で、女王自らが巨大な爆弾となっているというこの矛盾。国民達は今回の事件で、自分達が今まですがって来た「安心感」の脆弱さに、嫌でも気づかされてしまう結果となったのだ。
そも、このトットランドというのはかなりリスキーな綱渡りを常に強いられた国家だと思う。まずもって「ビッグ・マムが死ねば国は滅ぶ」というのがかなりマズい。化け物の様な強さと頑丈さを持つとはいえ、ママだって人間だ。同じように怪物として扱われて来た白ひげが病によって弱っていってしまった様に、ビッグ・マムだっていつその力を失ってしまうかなど、分かったものではない。それに年齢だって、68歳と決して若いわけじゃない。ドクトリーヌの様な前例があるとはいえ、普通に考えたら女王として君臨していられる期間はあと20年ぐらいがいいところだろう。ビッグ・マム退位後の事を考えておくには、まったくもって早すぎるタイミングではないと思う。
国内には至る所にホーミーズが放たれているが、これだってビッグ・マムの能力によって生み出されたものである以上、彼女が死ねば機能しなくなってしまう筈。そうなった時に、「ホーミーズ無しじゃ国家経営を回せません」というのでは話にもならないし……。
というかハッキリ言って、ビッグ・マムは早い内に国王の座をペロスペロー辺りに譲り渡して、自分は海賊船長としての職務に徹しておいた方が良いんじゃないかと思う。彼女が女王の座にこだわりがあるのか、そも女王として何らかの仕事をこなしているのかよく分からないが、諸々の事を考えるとビッグ・マムが健在の内に、ビッグ・マム抜きで国家を動かし、守り切れるシステムや力をきちんと組み立てておくのが理想なんじゃないかと思う。
……のだが、残念ながら肝心のママ本人が、自分の没後の国になんて全く興味が無さそうな印象なんだよな。トットランドはビッグ・マムにとっての「理想国家」なのだろうが、これも正直、カルメルの教えを実現するための手段みたいなものっぽいし。ハナッから次代の事を踏まえた国家経営なんぞ頭に無いのかもしれん。だとすればこの国、数十年後にはパッタリと消滅しちゃっててもおかしくなさそうだ。国民達は早い内に身の振り方を考えておいた方が良いかもしれない。
■シフォンとベッジ
自身が治めたふんわり島へとケーキを運んだことで、シフォンは割と島民からの恨みを買ってしまった感じ。まあそりゃそうか。あくまでもトットランド国民にとって、食いわずらいを止める為に動いた英雄はプリンであって、彼女が手伝わせたシフォンは暗殺犯の身内なわけだしね。まあ、彼女もトットランドについては「どうなろうと構わない」と言っていたぐらいだし、島民からの評判など関係ないんだろう。
原作では“キャッスルタンク”を使い、シフォンを抱えたままキュラキュラと走って逃げるという大層シュールな絵面を見せてくれたベッジだが、今回はシフォンの覚悟を受け入れ、共にケーキの行く末を見届けるという男前な姿を見せてくれた。けど安心して欲しい。キュラキュラ逃走はきちんと次回見れるから。
ベッジの見せ場として触れておきたいのは、やはり自身の船であるノストラ・カステロ号への愛。原作でもプロメテウスに焼かれたカステロ号に対し、「死んだ」とまるで生き物であるかの様な表現を使っていたが、アニメではその愛船の最期を看取るシーンが描かれた。
私らは長くONE PIECEを見てくる中で、ルフィ達のゴーイング・メリー号しかり、白ひげのモビー・ディック号しかり、船の死に対して感謝や謝罪の念を持てる海賊は良い海賊であると刷り込まれているワケですよ。なので、カステロ号の死に際、船に対する感謝を浮かべたベッジは良い奴です。私が勝手に決めました。
ここまで大事に思う船をダメにしてまで、ルフィ達への義理、そしてシフォンの覚悟に応えるべく命をかけたというのだから、ベッジという男がどういう人物なのか、伝わって来るってなもんです。
■ジャッジとルフィ
砲撃によりサニー号を救いつつも、サンジを全力で罵りにかかるジャッジさん。なんかこう、演者さんの喋り方が妙に芝居がかってて、サンジの選挙演説でもしてるみたいや。演説内容、ロクなもんじゃないけど。
サンジへの罵り混じりに、「なぜそんな出来損ないのために命をかけるのか」をルフィに問いかけるジャッジ。思うに、彼がサンジやルフィ、およびサニー号を救うべく軍を動かしたのは、ルフィにこの答えを求めるためという目的が大きかったんじゃないかと思う。このホールケーキアイランド編、そして成長したサンジやその仲間達との関わりを通じて、ジャッジ自身の研究や王としての在り方に、迷いが生じていたのだ。
ジャッジが今になって親としての愛に目覚めたというなら綺麗な話かもしれないし、俺自身、ジャッジの中にサンジへの情は少なからず存在しているとも思っているのだが、これに関してはそういうセンチメンタルなお話ではない。もっと現実的な、王として、総帥としての実利を求める上での話だ。
前回分の感想でもつらつらと書いていたが、今回のお茶会において、ジェルマ66は「出来損ない」であった筈のサンジによって救い出された。そしてそんな出来損ないを救いにきたルフィ達は、今やビッグ・マム海賊団のほぼ全軍を動員するまでの「強敵認定」を受けている。
ならばジャッジはどうだったか。政略結婚によって力を得ようとすればビッグ・マムに完璧に騙され、命を落としかけた所を出来損ないと見下した息子によって救い出される。方や彼が最高傑作ともてはやした筈の子供達は、自身が施した改造のせいで抵抗の意志すらないまま殺される事を受け入れてしまう始末。そしていざ戦場へと出て見れば、ビッグ・マムの一撃によってノックアウト……と、まるで良い所が無かった。シャトーの倒壊がなければ、あのままジェルマ66の歴史は終幕を遂げていただろう。
あの茶会の一件において、ジェルマ66は紛れもない「弱者」の立場だった。
「つまらぬ情に流され弱者のために命を危険に晒す様な脆弱な精神」とジャッジはサンジを罵倒したが、この「弱者」とはジャッジ自らの事を指していたのだ。それを後押しする様に、アニメではこのセリフを喋る裏で、式場にてジャッジ達を救い出したシーンが流されていた。
つまりジャッジの思う「最高傑作」たる兵士なら、あの場でジャッジ達を見殺しにしていたのだ。
サンジが出来損ないでなければ、ジェルマは滅亡していた。
これはジャッジにとって、あってはならない事だった。自分が人生をかけ、妻を失ってまで完成させた研究の全てが、間違っていたという事になるからだ。
なぜジャッジが、この場においてサンジをここまで罵倒したのか。それは単なる嫌がらせなどではなく、ルフィに対し「こいつはこんなにも役立たずなのだ、見限りたくもならんのか」という事を再認識させたかった。そうする事で、何らかの「答え」を、ルフィから引き出したかったのではないか。
サンジが出来損ないであると気づき、ルフィが見限ろうとする。あるいはルフィにとって、サンジが何か特別な利用価値を持っている。ジャッジが望んだ答えはそんな所だったのかもしれない。
仮にここで引き出した答えが、情や仲間意識と言ったジャッジが否定してきた感情によるものであれば、ジャッジが今まで積み上げて来たものは全て瓦解してしまう。ジェルマにとっては、本来その方が良かったのかもしれない。彼が求めた強さは多くの犠牲の上に成り立つものであったし、どっちにしろ彼が選んだ道は、彼らを無敵の兵団になどしてはくれなかったのだから。
だがルフィは、何も答える事はなかった。
というよりは、特に言うべき回答も無かったんだと思う。「何を当たり前の事を言っているんだろう」と、不思議に感じるばかりだったかもしれない。アニメ版でひっそりと追加されていた、ジャッジの罵倒に対する困惑混じりの「うん」という頷きも、それを物語っている。
これはあまりにもルフィの察しが悪いせいでもあるが、一番はやはり、ジャッジにとってのサンジの「出来損ない」たる所以が、ルフィにとっては全て褒め言葉だったからだ。「良い所も悪い所も、個性として認める」という思考ともまた違う。優しさでも気遣いでも、勿論皮肉などでもなく、ルフィやチョッパーにとっては本心からこれら全てがサンジの長所として映っていたんだろう。
……勢いでテキスト打ってて、なんか全然文面が纏まらんかったので唐突に落とすけれど、要するにジェルマ66にも、強さや力を求める上でも変わらなければならないタイミングが訪れている。そしてその答えをルフィから直接得る事が出来なかった以上、それはジャッジ本人が考え、導かなければならない事なんだと思う。
今回の一件、特にサンジとの「決別」などを経てジャッジ自身にも少なからず変化は訪れていると思う。後は、これまで自分が正しいと思ってきた事への否定を、受け入れられるだけの強さを持てるか否か……かな。
【登場した技】
・スローワルツ
使用者:アマンド
※アニメオリジナルシーン
ナッツ島のシーンにて登場。ビッグ・マムの癇癪によって崩されたガレキを切断し、足を挟まれた島民を救助した。
・魔人斬
使用者:ダイフク
※名前が呼ばれたのはアニメのみ
前方の大艦隊との挟み撃ちでサニー号を追い込んだのち、ダイフクが呼びだした魔人が使用。サニー号の見張り台上のキャロットを目掛けて放ったが、サンジの蹴りによって阻まれた。
・スローワルツ
使用者:アマンド
※アニメオリジナルシーン
ナッツ島のシーンにて登場。ビッグ・マムの癇癪によって崩されたガレキを切断し、足を挟まれた島民を救助した。
・
使用者:ダイフク
※名前が呼ばれたのはアニメのみ
前方の大艦隊との挟み撃ちでサニー号を追い込んだのち、ダイフクが呼びだした魔人が使用。サニー号の見張り台上のキャロットを目掛けて放ったが、サンジの蹴りによって阻まれた。
【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー
ビッグ・マム・・・小山茉美
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
キャロット・・・・伊藤かな恵
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ジャッジ・・・・・堀秀行
ニワトリ伯爵・・・麦人
モンドール・・・・伊丸岡篤
ペロスペロー・・・内田夕夜
ダイフク・・・・・咲野俊介
スムージー・・・・勝生真沙子
シフォン・・・・・久川綾
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
ゴッティ・・・・・木村雅史
ペッツ・・・・・・鈴木真仁
アマンド・・・・・水田わさび
ババロア・・・・・竹内良太
アラディン・・・・長嶝高士
ワダツミ・・・・・宮田幸季
女大臣・・・・・・佐々木愛
国民・・・・・・・宮崎寛務 荒井聡太
新井良平 千葉俊哉
ボルケーノ太田 坂井易直
戸松拳也 れいみ
石橋桃
ナレーション・・・大場真人
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー
ビッグ・マム・・・小山茉美
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
キャロット・・・・伊藤かな恵
ベッジ・・・・・・龍田直樹
ジャッジ・・・・・堀秀行
ニワトリ伯爵・・・麦人
モンドール・・・・伊丸岡篤
ペロスペロー・・・内田夕夜
ダイフク・・・・・咲野俊介
スムージー・・・・勝生真沙子
シフォン・・・・・久川綾
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
ゴッティ・・・・・木村雅史
ペッツ・・・・・・鈴木真仁
アマンド・・・・・水田わさび
ババロア・・・・・竹内良太
アラディン・・・・長嶝高士
ワダツミ・・・・・宮田幸季
女大臣・・・・・・佐々木愛
国民・・・・・・・宮崎寛務 荒井聡太
新井良平 千葉俊哉
ボルケーノ太田 坂井易直
戸松拳也 れいみ
石橋桃
ナレーション・・・大場真人