「ワールドシーカー」プレイ日記、第8回目です。 



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 サンジと合流した事によって、サニー号で行える行動の中に「料理」が追加……されるのかと思いきや、実際にサンジと話す事で行えるのは「探索」というコマンドだった。

 多くのゲームにおいて、「料理」と言えば操作キャラクターの体力を回復したり、ステータスを底上げしたりするシステムである事が多いが、このゲームではそうではない。


 というより、そもそもこのゲームにおいて、サンジが作った料理を食べるのは操作キャラクターのルフィではなく、仲間達。

 だが今までの内容で分かっている通り、このゲームでは仲間達が戦闘に関して助太刀してくれる様子は、今のところ無い。


 そんな薄情な仲間達にメシを食わせて何になるのか……と言えば、このゲームでは仲間達を探索に送り出す事が出来るのだ。
 
 これは麦わらの一味の仲間に素材を集めてきて貰えるコマンドであり、選んだ仲間によって、採取してくる素材の種類が変化する。
 例えばナミならば宝石系の素材フランキーならば木材系の素材……といった具合だ。

 サイドミッション等をクリアする事で獲得した「レシピ」が役立つのはこの時で、選んだ仲間に海賊弁当を持たせる事で、報酬や探索にかかる時間に変化が生まれるとの事だった。


 ……しかしこの「弁当を持たせる」というシステムは何気に厄介な様で、「レシピが必要になる」という事は、当然「弁当を作るための材料」、つまり食材系の素材も必要になってくる。

 そして同時に、「弁当を持たせずに探索に送り出す」という事は、サンジのコックとしてのプライドが許さないのか、不可能。

 つまり探索に送り出そうにも、どれかひとつのレシピ通りの食材が揃っていない場合、探索コマンドを使用する事はできないのだ。



 
 えーと……つまり……




 ①素材が欲しい

→②素材を得る為に探索に送り出したい

→③探索のためには食材(素材)が必要

→④必要な素材が足りない

⑤ルフィが自ら素材を集めてくるしかない







本  末  転  倒



 
 いや、流石にここまで華麗な食材不足に悩まされるのは序盤だけなのかもしれんけれども……少なくとも現時点において、
 「素材が欲しいのに素材がないから素材集めにいけない」という禅問答のような悩みが付きまとうこのシステム。

 まさに「服を買いに行くための服がない」様なこの状況を作り上げるシステムに、一体どう好感触を持てと言うのか。


 というか、素材を集めるためのシステムになぜ素材を要求してくるのか。これが分からない。

 一応サンジを探索に行かせた場合、食材系の素材を多めに回収してきてくれる……のだが、「探索に出すために食材が必要」である事に変わりはないため、食材の足りない序盤は何かと不便を強いられる事になる。



 腹が減っては戦は出来ぬとは言うけどもね……


 キミ達どうせ戦いに参加しないんだから探索ぐらいタダで行ってきなさい。






■サイドミッション:鉱山の宝 


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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 オーギョク鉱山町にいる鉱山のポムという少年に話しかけると、「長っ鼻の兄ちゃん」という耳慣れたフレーズが舞い込んで来る。

 話しかけてみると、何やらその男はポムの父親の持つ工具に興味を示し、譲ってくれる様にしつこく頼み込んで来ていると言うのだ。


 そういや彼、ローグタウン(アニメ版)でも子供相手にゴーグルを譲る様に難癖つけたりしてたな……。
 地味に欲しいものを諦めきれない性質を持ってるのかもしれん。海賊の血筋ね。


 譲る気のない物に対し食い下がられても、少年達からすれば迷惑千万。ジャンヌの頼みにより待って貰っている様だが、このままウソップが諦めなければ、海軍沙汰になってもおかしくはない。


 ジャンヌ、ここにもいるのか……あの子、何処にでも現れよるな。
 というか彼女、麦わらの一味よりよっぽど仲間探しに貢献してくれてるよね、正直なトコ。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 町の中を探すと、ウソップ鉱山のバーンという男のところにいた。
 優し気な表情とは裏腹に「もう工具は諦めて帰れ!!」と語調を強めるバーンさん。なるほど、確かにしつこく食い下がっているらしい。

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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)




 しかしウソップの話を聞くと、どうやら事情が違った事が分かる。
 ウソップが語るには、バーンの持つ工具は元々自分の物だったと言うのだ。

 誰かに盗まれた工具が店に並び、それをたまたま、バーンが購入してしまった。
 だがウソップには、それを証明する証拠がない。

 工具を返してくれる様に説得するジャンヌだが、バーンとしても、これは高い金額を払って正式に購入したもの。金が返って来ない限り、手放すワケにはいかないと正論を説くバーンさん。


 そんなバーンの言葉に、ウソップはひとつの案を思いつく。
 ウソップに金はない。しかし、オーギョク鉱山のてっぺんにあるという、宝石の存在を知っていた。それを何とか採取する事で、工具と交換して貰おうと考えたのだ。


 しかし過去には自由に宝石を取れたオーギョク鉱山だが、今や鉱山の資源は全て、海軍の管理下にある。
 危険を伴うウソップの案を一度は止めようとするジャンヌだったが、ルフィ達は元より無法者。海軍の存在如きで、行動を止める連中ではなかった。


 彼らの無鉄砲さに呆れつつも、「じゃあせめて、私も一緒に行くわ」と、動向を願い出るジャンヌ。
 彼女の同行に対し、ウソップは何故か困り顔。その反応から、ジャンヌはウソップが鉱山の山頂に関し、何か隠し事をしている事を疑うのだった。

 
 ジャンヌ自身は、ルフィも信用を置く人物。
 しかしウソップは、山頂に存在するという“あれ”の存在が、彼女から海軍に漏れてしまう事を警戒していた。



 ……山頂の“あれ”?


 何ですかそれ、初耳ですよ。



 そういや、このゲームは冒頭からして「ルフィ達が空中監獄に潜入した」ところから話が始まっていたが、そもそも「どうやって空中監獄に辿り着いたのか」は未だ語られていなかった。

 イベントシーンの描写を見るに、空中監獄はざっと見ても高さ数百メートルはありそうな雰囲気。とてもじゃないが、ルフィやサンジの飛行術だけで到着できる様な場所とは思えない。


 もしかすると……オーギョク鉱山の山頂には、海軍さえもしらない「空中監獄へと辿り着く方法」が存在するのかもしれない。



 「遥か上空へと向かう」ための「山の頂」……



 もしかしてアレですか?

 ハイウエストの頂ってヤツですか?






 ジャンヌへの疑いの眼差しを向けながらも「先に行く」というウソップを追い、鉱山へと向かうルフィ。

 すると鉱山の入り口では、ウソップが「鉱山の中にも宝石ってあんのか?」とジャンヌに尋ねていた。
 山頂を見られるとマズいため、鉱山の中だけで用事を済ませようと言う腹なんだろう。

 
 運の良い事に、今はちょうど見張りの交代時間。忍び込むには都合が良い。
 しかし、交代時間と言えど海兵が1人もいないというワケではない。
 中の海兵達の存在にビビッたウソップは、採掘をルフィに任せ、自分は入り口の見張りをしていると言い出すのだった。逃げおったな……。


 ジャンヌ曰く、鉱山内にあり短時間で掘り出せる宝石といえば「きれいな紅玉石」だと言うので、とりあえずその宝石に絞って採掘を始める事に。

 工具を買い戻すために必要な紅玉を3つ集め、事前にジャンヌが指定してきた鉱山を抜けた先の合流場所へ……行くと、既にジャンヌとウソップは到着していた。

 ジャンヌはともかく、ウソップはいつの間にここまで来たんだ。



 紅玉が3つもあれば、工具を買い戻す分の費用と対等ぐらいの価値にはなる。
 ……と思われたのだが、残念ながらルフィが見つけてきた紅玉は小粒のもの。工具を買い戻すには、更なる宝石が必要だった。

 鉱山内の採掘だけでは宝石が足りないと、やはり頂上へ向かい宝石を探す事に決めたルフィ達。
 焦るウソップをよそに、2人はさっさと頂上へ向かってしまうのであった。


 いやまあ頂上に行くのは構わないけど、鉱山の中って紅玉3つしか落ちてないの?
 それ、採掘現場として不適切すぎるのでは?

 


 鉱山の外側に作られた階段状の道を回り、頂上へと到着したルフィ達。
 ちなみに、この時に調子に乗って跳ねまわったりしてると、道から落っこちて最初から鉱山を通り抜けないといけなくなるので要注意。
 経験者は語る。


 ウソップが隠し通そうとしていた、山頂の秘密。
 それは……



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 ナンデモ砲。


 ご存知フランキー一家名物。
 人、物体を問わず、あらゆるものを上空へと打ち上げる事が出来るという、狂気の代物であった。

 ルフィ達が空中監獄へと辿り着けたのも、この珍品を運び込んだおかげだったのだ。
 海兵が張り込む鉱山の頂上に、どうやってこんなデカブツを運び込んだのかと聞いてはいけない。



 珍妙かつ危険極まりないブツの存在に、最初は呆れ顔だったジャンヌ。
 しかし彼女もルフィの狂気にアテられて来たのか、はたまた生来の気質がそんな感じなのか、

ジャンヌ「でも……そうね ちょっと楽しそう……
     それにとても精巧な作り……」


 と、ノリ気になって飛距離や設計を聞きまくってくる始末なのであった。


 



 ジャンヌがナンデモ砲に興味を示した理由。

 それは、「これがあれば空島に行けるかもしれない」という事からだった。


 ジャンヌ自身は行った事がないものの、この監獄島の上空には空島が存在するのだと言う。
 冒険の匂いにつられるルフィだが、今は工具を取り返すのが先。渋るルフィをなんとかなだめ、ウソップは再度、宝石の捜索へと引き戻すのだった。



 空島……空島ねぇ……


 行けちゃうの!?
 ナンデモ砲で!?


 白々海ではないにせよ、高度何メートルの空島だよ……。
 ナンデモ砲の威力、遥かに上がりまくってるな。きっとこれもワポメタルのおかげなんだろう。知らんけど。
 ハイウエストの頂は、意外と近くにあったよガン・フォール……。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 頂上に存在したクソ程ドデカイ宝石……というより宝石で出来た山の様なブツの一部を、何とか掘り出そうとするウソップ。

 するとその時、背後から海兵達が現れる。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 まずい。バレてしまった。
 このちょっと短いストロベリー中将の様な海兵との戦いとなるのだが、今回のバトルは背後のジャンヌを守りながら戦うという、少し毛色の違うミッションとなっていた。


 しかしながら、ジャンヌだって腐っても“反海軍派”リーダーの肩書を持つ女。

 海兵を相手に、そう簡単にやられてしまうという事はないハズ……。



 などと考えていた自分が甘かった。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)



 一撃で瀕死。



 やはり彼女、戦闘力に関しては所詮民間人の器でしかなかった。

 攻撃を受ける。それ即ち“死”。

 修羅の世界へと放逐されたか弱き子羊にとって、海賊と海軍の抗争に巻き込まれるという事はこれだけの危険を伴うのだった。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 ああ、立ったまま死んでる……。




 そらまあしょうがないとは思うけど……



 キミよくそんな貧弱さでこれまで首突っ込みまくってたな。

 その度胸にだけは称賛を送りたい。




 あ、海軍を倒して町に戻ったら、バーンのおっさんは約束通り、宝石と引き換えに工具を返してくれました。 
 これでウソップ加入です。お疲れ様でした。