■サイドミッション:監獄塔
第9回に引き続き、監獄塔のサイドミッション。
アイザックを追って行ったゾロに代わり、ルフィは囚われのロビンを救い出す事に。
そんなルフィのもとに、子電伝虫を通じてジャンヌからの連絡が。
どうやら海兵達の騒ぎを聞きつけ、ルフィが監獄塔にいる事を察したらしい。
ロビンを救い出すにも、塔内の道順が分からないルフィは、またもジャンヌのサポートを受ける事に。
侵入者を防ぐため、常人では乗り越えられない程の高い壁が築かれた監獄塔。
しかしジャンヌの案内を受けたルフィは、ゴムゴムの実の能力を活かしこれを何とか突破。塔内への侵入に成功する。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
壁の中に建てられた監獄塔は、一本の巨大な柱の様な塔を中心に、多数の塔が配置される形で成り立っていた。
その1本1本の塔が独房となっており、そのどれかに、ロビンは捕まっている様だ。
お馴染みの見聞色によりロビンの居場所を察知したルフィは、ゾロから預かった鍵を使い、ロビンを助け出そうとする。
???「待ちなさい!」
……何だね、人が折角ヒーロー気分に浸っているところに水を差して……。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
ゲェッ!!?
お前は…パクリ女!!!
お前は…パクリ女!!!
こっちで良いの?
キミのお目当ての剣士、アイザックの方行っちゃったよ?
……と、お相手を逸らそうとしても取り合ってくれなさそうな海軍G-5支部大佐たしぎ。
監獄の護衛役についていた彼女は、ルフィのロビン救出を阻止すべく戦いを挑んで来る。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
“剃”による高速移動や回避、“斬時雨”を始めとした斬撃を用いて、襲い掛かって来るたしぎ。
かつてアラバスタにおいて、己の非力ゆえに悔しい思いをした彼女。
だが彼女は、努力を怠らなかった。2年間の内に覇気を身につけ、海軍大佐の名に恥じぬ力を手に入れた。
その力が今、ルフィに牙を剥く。
ただ惜しむらくは……ここに来るまでにルフィは、既にスモーカー中将さえも倒してきたという事。
つまり何が言いたいかと言えば……役者不足。
残念ながらたしぎさん、あまり強くはないのであった。
どっちかと言うと、周りの雑魚海兵が乱射してくる銃の方がダメージ食らった。このゲーム、基本的に雑魚銃兵の攻撃がめちゃくちゃキツいのよね。
ダメージそのものが多いってよりは、10発ぐらい平気で乱射してくるから。1発喰らっちゃうと怯み状態になるんで、その後の連射をモロに全弾喰らってしまうという。
まあ、たしぎが弱いのは原作通りだからしゃーない。
子電伝虫に入った通信によって呼び戻されるというスモーカーさんとまったく同じ退場の仕方で、たしぎさんは御帰還なされてしまった。
ルフィにさえ、「ケムリンと同じような事言って」とツッコまれるたしぎさんなのであった。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
たしぎを退けたルフィは、今度こそ無事にロビンを救出。
捕らえられていたロビンだが、海楼石の手錠はかけられなかった様で特に疲弊した様子もなかった。
獄中にいたのにゾロとコンタクトを取れていたのは、能力で分身を作れたからなんだろう。
わざわざ捕らえておきながら、あまりにも囚人の自由を奪わなさすぎるアイザックの管理体制に、不自然さを覚えるロビン。
しかし、ここはまだ獄内。ゆっくりと考えている時間はない。
ひとまずルフィ達は、ジャンヌがいるコーギョク村へと退避。無事に監獄を脱する事ができたロビンは、ジャンヌの案内を受けサニー号へと帰還するのだった。
何はともあれ、これで“麦わらの一味”の仲間たち全員との合流を果たす事ができた。
アイザックを追ったままのゾロがまだだが、ナミの頼みを受けたサンジが探しに行っていると言う。
ルフィがサニー号へと帰還すると、そこにいたのは……
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
トラファルガー・ロー。
「何でここにいるんだ!?」と、ルフィからまるで最初からいなかった者の様な扱いを受ける哀れなローさん。
一応、オープニングからずっといました。
ロー「監獄から落ちた時 海面で頭でも打ったか?
診てやろうか? 斬り刻んで」
などと物騒な物言いの死の外科医さんとも合流を果たしたが、ローは何か野暮用があるとの事で、別行動を取る事に。
ロー「島を出る時は 連絡しろ
……忘れるなよ?」
忘れそうだなぁ。
まあローさんに関しては、ジャンプの事前情報で「サイドミッションで登場」という風に書かれていた筈。おそらく、メインストーリーにはさほど関わってこないんだろう。
しばしサニー号で待機していると、何とかゾロを捕まえたサンジが帰還してきた。
ゾロが追っていたアイザックはどうなったのかは、まったく教えてくれなかった。
たぶん、追うと言いながら道に迷って辿りつけなかったんだろう。
ともかく、これでようやく全員集合。
世話になったジャンヌに礼を述べる麦わらの一味だが、彼らはまだ、監獄島を出発する事はできなかった。
サニー号が、酷く損傷してしまっていたのである。
フランキーの見立てでも、修理に数日はかかるというサニー号。そのため、海軍達が闊歩するこの監獄島に、まだしばらくは滞在しなければならない事になってしまった。
しかし兵の数とは裏腹に、麦わらの一味に対する海軍の対応はあまりにも静かなものだった。
まるで意図的に泳がされている様な違和感を覚える一味だったが、今は船の修理に必要な材料や食料を調達しなければならない。
各々の作業に取り掛かりながらも、ルフィはナミの薦め……と言う名の命令により、世話になったジャンヌに何か礼をする事に。
キミらが手伝ってくれないから世話にならざるを得なかったんだよとは口が裂けても言えないルフィ(とプレイヤー)は、ジャンヌへの恩返しとして監獄島内で起きている問題の解決に向けて尽力する事となるのだった。
最初は無関係なルフィ達を巻き込む事を躊躇うジャンヌだったが、一味の皆が快く引き受けてくれた事から、この「お礼」を快諾する。
ジャンヌの話では、最近になって突然、島を訪れる海賊が増えたのだと言う。
それも、以前よりも凶悪な海賊も含めて。
海賊が増えたという事は、当然、海軍の軍備も強化され、元々海軍の支配を良く思っていなかった島民たちの中にも、反発する者が増える。
その結果、島の皆が以前に増して殺気立ってきてしまっていると言うのだ。
事の発端は、海賊の増加にあった。
島の問題を解決したいジャンヌは海賊の増加の原因を調査するも、1人では手が足りず、困っていたのだと言う。
それを聞いたルフィは、ジャンヌの調査の手伝いを引き受ける事になるのだった。
調査……できるのか? ルフィに。
それこそロビンとかに任せておいた方が適任な気がするぞ。
彼女の話を聞いていたところ、サニー号の外から少年の叫び声が聞こえてきた。
名前は勝ち気なドニ。
ドニと言えば、ルフィとジャンヌが出会った時に一緒にいた、あの頭に鍋を被った少年じゃないか。
ただ事ではない様子のドニが言うには、なんとソーギョク町のみんながロボットに襲われていると言うのだ。
ロボットと言えば、つい先ほどアイザックがルフィとゾロに差し向けてきた戦闘兵器。
更にウソップが言うには、ルフィ達の空中監獄潜入時、サニー号を襲い損傷させたのも、そのロボットだと言う。
海軍の管理下にあるハズのロボット達が、なぜ民衆を襲うのか?
ともかく、町の皆が心配なジャンヌは、急ぎソーギョク町へと走るのだった。
■第7章 “母と兄”■
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ジャンヌを追い、ソーギョク町へと駆けつけたルフィ。
「町民が謎のロボットに襲われている」という緊迫した状況とはかけ離れたのどかなBGMを耳にしつつ、広場へ向かうとそこには確かに4体のロボットが存在していた。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
うん、全然襲われてないね。
ドニ君、物事をオーバーに言っちゃうタイプ?
町のみんなを非難させ、ルフィと合流したジャンヌ。
しかし、ロボットは未だソーギョク町から離れようとはしない。このままでは、町が滅ぼされてしまう。
この中に、戦える人間はルフィだけ。
ルフィがやらねば誰がやる、とばかりに、ロボット達に応戦するルフィ。
たとえ相手が人外の存在とはいえ、所詮は先ほど倒してきた既知の敵。
空中を自在に飛び交う機動力と、4対1という数の暴力にまあまあ苦戦しつつも、なんとかロボットを撃破する。
なぜ海軍の兵器が、民間人を襲うのか。
当然の疑問を口にするルフィだが、それによって「この兵器が海軍のものである」という事実を知ったジャンヌは動揺を浮かべる。
その瞬間。
倒れていたと思われたロボットが動き出した。
突然の出来事に、対応が一瞬遅れるルフィ。
だが、敵の狙いはルフィではなかった。
動き出したロボットが攻撃を仕掛けた相手はジャンヌ。
身を守る術を持たない彼女は、自らに迫りくる敵に成す術なく、立ち尽くすしかなかった。
絶体絶命のピンチ。
だがその時、そこに現れた1つの影が、ジャンヌの前に立ちはだかる。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
アイザック。
彼はその鉄の剛拳を振るい、襲い来るロボットを容易くはらいのけてしまうのだった。
アイザックの姿を見たジャンヌは、彼のことを「兄さん」と呼ぶ。
同じく島の元リーダーを親に持つ2人は、やはり兄妹だったのだ。
(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
似てないなぁ。(2回目)
ジャンヌも将来、アゴ割れるんですかね?
邂逅する兄と妹。
だが2人の間には、重々しい空気が流れていた。
町を襲うロボットは、海軍が所有するものだった。
そしてこの島の海軍を統括するのは、監獄長であるアイザック張本人。
状況を考えれば、「アイザックがロボットに町民を襲わせた」という事になってしまう。
だがアイザックは、ロボットは先日、海賊によって保管庫から盗まれてしまったものだと言う。
彼は海軍の過失を謝罪すると、「被害の補償については 海軍に届け出るといい」とのみ言い残し、その場を立ち去ろうとしてしまう。
しかしジャンヌは、兄の言う言葉を信じる事ができなかった。
「昔の兄さんは ちゃんと私の目を見て話してくれたわ」と、変わってしまった兄の真意を追求するジャンヌ。
彼女の言葉に、「私は何も変わっていない」とアイザックは言う。
同時に、「この島は変わった」とも。
彼が海軍に入る前、この島は土地も豊かで、人々も穏やかだったというアイザック。
だがジャンヌは、この島は「海軍が変えてしまった」のだという。
監獄や基地の設立により土地は荒れ、島民達の暮らしも楽なものではなくなってしまった。今では“海軍派”と“反海軍派”に分かれ、民衆同士での争いが発生する始末。
もう、この島は元には戻れないのか。
昔のように、皆で仲良く暮らす事はできないのか。
妹の問い詰めに対し、アイザックは「変わる事を選んだのは彼ら自身だ」と冷たく突き放す。
選択の結果を海軍の責任にするのは、論理的ではないと。
彼の言葉に対し、悲しみを堪えながら黙り込んでしまうジャンヌ。
兄妹間での言い合いを見かねたルフィは、「妹が困ってんだから ごちゃごちゃ言ってないで 助けてやれよ」と、アイザックを睨みつける。
情に流されるのは、愚か者のやる事……。
そう切り捨てたアイザックに、妹を救おうという気持ちは微塵もなかった。
ただ1つ、「島を出ろ」とのみ忠告したアイザック。
だが島民たちやこれまでの思い出を捨てて島を出る事など、ジャンヌに出来るはずもなかった。
互いの主張は噛み合う事無く、平行線を辿る。
時間の無駄だと考えたのか、やがてアイザックはジャンヌに背を向け、ソーギョク町を後にする。
「お前には利用価値がある」。
そう言い残したアイザックは、監獄長としてルフィを捕らえようともせず、姿を消してしまうのだった。
仲間達も集結し、ようやく話が動いてまいりました。
アイザックの言い分では「町を襲ったのは海軍の意志ではない」と言うことだったが、本当なのか?
彼がたびたび口にする、「データが取れた」という言葉……それを考えると、アイザックはルフィ達の様な強者のデータを元に、最強のロボット兵器を生み出そうとしているんだろうか。
あるいは、自分自身の力を向上させる、あの鎧の様なものを更に強化しようとしているのか。
まだまだルフィとの因縁は薄いアイザックだが、エースやサボという自慢の兄を持つルフィにとって、妹に対してああも冷たい対応を取り続けるアイザックの態度は、見過ごせないところなのかもしれない。
きょうだい、というのは、ワールドシーカーの物語のテーマの1つにもなってくるのかな。