「ワールドシーカー」プレイ日記の番外編という事で、今回はシナリオ進行に必須ではないサイドミッションの紹介です。  
 サイドミッションには「特定の素材を渡すだけでクリアできる」という簡素なものもあるので、ある程度ストーリーの存在するミッションだけを抜粋。



■サイドミッション:“鉱山の幽霊”


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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 監獄島の内部で、「オーギョク鉱山の中に幽霊が出る」という噂が囁かれていた。
 以前、墓場に身をひそめるブルックがオバケと勘違いされる事件が起きたりしていたが、どうやらアレとは異なる噂らしい。


 元々オバケの類が苦手なジャンヌは元より、最近では鉱山を守る海兵すら、噂に怯える様になる始末。今や島の者たちは、鉱山に近づく事すらできなくなってしまっているという。
 ジャンヌに鉱山の調査を依頼されたルフィは、好奇心も手伝い、「面白ェ奴なら仲間にするんだ」というお決まりの言葉と共にその申し出を快諾。鉱山のオバケの謎を調べる事になる。


 ジャンヌと手分けして鉱山の中を探るルフィだが、特に幽霊らしきものは見当たらない。
 やはり噂は噂だったのか、と安堵するジャンヌ。
 だがその瞬間、鉱山内に不気味な叫び声が木霊する。
 その声の主こそが幽霊の正体だと考えたルフィは、怯えるジャンヌをよそに声の聞こえる方向へと走った。


 なお叫びが聞こえてる間も、敵の海兵達は容赦なく襲い掛かって来るので、こっちとしては幽霊どころじゃなかった模様。
 オバケを怖がってたハズなのに侵入者と見るや職務を全うする海兵達、優秀。



 声の出どころへ到着したルフィとジャンヌ。
 だがその場所に、幽霊の気配はなかった。


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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 代わりにいたのは、王冠を被ったアフロ頭のガイコツ……ブルックだった。
 先程の悲鳴も、ルフィ達の足音に驚いたブルックが上げたものだったのである。オーギョク鉱山に住まう幽霊の正体は、ブルックだったのだ。

 墓場のオバケの時とまったく同じオチやんけ。
 
 
 皆の誤解を解いておこうと申し出るジャンヌだが、ブルックは噂のままにしておいた方が良いと言う。皆が鉱山を恐れたままであれば、鉱石狙いの悪人がウロつく事も減るし、子供達が危険な場所に近づく恐れもなくなるのではないかと。


 子供はともかく……。
 オバケを怖がって近寄らなくなる悪党って……なに……?








■サイドミッション:“それぞれの武器”

 町の2人の子供達と、かけっこ競争で遊ぶ事になったルフィ。
 子供達の中でのルールでは、「東の海軍基地」「灯台」「塞がれた鉱山の入り口」の3カ所を、一番速く回った人が勝ちなのだと言う。
 なんとも規模の大きなかけっこである。


 しかし六式の移動術・“剃”を使いこなすルフィさんに、ただの子供達が勝てるワケがないじゃないか……5億の大海賊もナメられたもんだ……。

 などと思いながらミッションに臨んだのだが、3つの目的地はどれも海軍の警備がキッチリと敷かれた場所であったため、近づくと同時に大量の銃弾が襲ってくるという鬼畜仕様なのでした。
 ヤツらめ……「相手が無法者である」という状況を利用してコース設定をしおったな……。随分とズル賢い子供達だ。


 1分間の内に3つの目的地すべてを回る事ができれば、ミッションは成功。
 「ルフィって思ったより早いんだなァ」というナメ腐った態度を取られながらも町へ帰還するルフィだが、帰って見れば2人いた子供の内、片方の姿が見えない。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 しばらく時間が経ち、ようやく姿を現した少年。
 彼のもとへと歩み寄るルフィだが、その際、誤って彼の戦艦のオモチャを踏みつけ、壊してしまうのであった。

 なんでそんなところにオモチャ置いてあるんや。
 かけっこしてたんとちゃうんかワシら。


 宝物のオモチャを壊され、泣き出してしまう少年。
 ルフィが困り顔を浮かべていると、もう1人の少年が「反省しないつもりだな ルフィ!こうなったら ぶん殴って反省させてやる!」とお怒りモードに。

 一方、当のオモチャを壊された少年の方は随分と気弱なようで、泣きながらも「別にいい」と、ルフィを攻めようとはしなかった。
 そんな彼に、もう1人の少年は「戦艦を壊されて悔しくないのか」と詰め寄る。


 そんな時、ちょうどタイミングよく通りかかったのはウソップだった。

 手先の器用さに定評のあるウソップは、材料さえ持って来れば直してやれると、ルフィに材料集めを指示する。
 元々、少年の持っていたオモチャはウソップが作ってあげたものだったのだ。
 そのせいか、少年達はルフィの事は呼び捨てにするにも関わらず、ウソップには「ウソップさん」と呼ぶなど、中々に慕われているらしかった。


 ウソップ、子供に好かれやすいなぁ……。
 たまねぎ達もそうだけど、何気に彼、アニメオリジナルの話とかでも、キャロルやらコダマやら、子供と絡む機会が多いのよね。
 まあ、何かと超人・奇人揃いの麦わらの一味においては、ダントツで親しみやすいだろうしね。





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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 「小振りの木」「ジュエルのかけら」「獣の骨」の3つの素材を渡すと、ウソップが戦艦のオモチャを修理してくれた。
 更に砲塔を新調してやるというオマケつき。

 「大海賊ウソップ号」「爆裂ウソップ砲」なんてスットンキョーな名前を勝手に付けるウソップ。
 ルフィでさえも首を傾げる珍妙なネーミングセンスだが、今やウソップに羨望の眼差しを向ける少年達にとっては、そのネーミングも特に引っかかった様子はないのだった。



 オモチャを直して貰った少年は、その出来栄えに喜びながら、「ぼくもウソップさんみたいになれるかな」と呟く。

 今、この島に流れる不穏な空気は、子供達も敏感に感じ取っていた。
 このまま“海軍派”と“反海軍派”の中が険悪になっていけば、やがて大きな抗争に発展するかもしれない。
 大人達のそんな会話を耳にした少年は、ケンカの弱い自分でも、皆の役に立つ事はできないか、と考えるようになったのだ。



 悩める少年に、ウソップは「ケンカは嫌いなんだろ? じゃあ逆に 好きな事はないのか?」と問いかける。
 工作をしたり、絵を描いたりするのが好きだと、少年は笑顔で答える。そんな彼に対し、「良い事を教えてやる」とウソップ。

 彼は「クウイゴスの木」を材料に何やら工作を始めると、先ほどの戦艦を更に改造し「ニュー大海賊ウソップ号」へと進化させる。

 ウソップ曰く、「最新式の輸送船」であるらしい模型。
 これはあくまでもオモチャの大きさだが、その設計や素材には、本物の船と同じものを使用していた。
 つまり、この模型を研究すれば、いつかは本物の船でも作れるようになる。



 少年がいつか成長し、この輸送船を作り上げ、鉱石を輸送する商いを立ち上げれば。
 島民達が団結して、自分達の力だけで島を豊かにできれば。
 海軍に頼る必要もなくなり、2つに割れてしまった島民達の亀裂も、やがては元に戻る。

 「武器」というのは、何も人を傷つけるものばかりではない。
 好きなものを突き詰めれば、いつかは強力な「武器」になる。それを持っていれば、たとえケンカが弱くとも、島の皆の力になることはできる。
 そんな1つの戦い方を、ウソップは少年達に教えるのだった。
 




 カッコイイじゃねぇの……。

 
 くそ、サイドミッションだからって、ヌルめの話が連続するんだろうと油断してた。ちょっとじーんと来てしまったじゃないか。

 やっぱこう、この「強さ以外で誰かの役に立つ方法」を語るのが、ウソップってとこが良い。
 非力ゆえに一味の中で劣等感を抱いていた彼も、エニエスロビーで「誰にでもできる事とできない事がある」という事を、サンジから気づかされたからね。

 強くなんてなくても、他の方法で誰かを支える術がある。
 「援護が花道」のウソップだからこそ伝えられる言葉を描いた、良いサイドミッションだったと思います。








■サイドミッション:“鉱山の秘密”

 場所は戻ってオーギョク鉱山。
 鉱山町では、1人の男が武装した海兵に対し、なにやら訴えかけていた。

 男が言うには、鉱山に登ろうとした時、突然海兵から発砲を受けたという。その事を町の海兵に問い詰めても、「そのような報告は受けていない」と、まるで取り合ってくれないというのだ。

 だが、海軍が理由もなく島民を攻撃する、というのもおかしな話。
 違和感を覚えたルフィは、事の原因を突き止めるべく、鉱山の海兵に接触する事に。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


海兵「おい貴様! そこで何をしている!」

ルフィ「海軍ッ! お前か! 島民襲ったって奴は!!」

海兵「怪しい奴だ! みんな こいつを捕まえろ!」

ルフィ「いきなり何だよ!」





 何だよではないが。

 もう少し、自分が賞金首だって事を自覚しよう。




 海兵達を拳で黙らせたルフィ。
 その攻撃方法や麦わら帽子に、海兵達は目の前の男が“麦わらのルフィ”である事にようやく気付く。

 海兵達が言うには、この鉱山のさらに上で、何か調べ物をしているらしい。そのため、鉱山に誰も近づけない様にとの厳命が下っていたのだ。



 海兵からの情報を受け、鉱山の上へと登ったルフィ。

 そこで待ち構えていたのは、つい先日も拳を交えた海軍大将・ボルサリーノだった。
 大将の大安売り! 


 この先では、ボルサリーノの部下が調査を行っているという。
 ここを通すワケにはいかない……と、ルフィに戦いを挑んで来るボルサリーノ。

 え……いやあなた、アイザックから「麦わらのルフィは放っておけ」って指示受けて……あれぇ?



 前回と異なり、「狭い崖の上」という地形の悪さが仇となり、若干の苦戦を強いられるワタクシ操るルフィ。
 光の能力を駆使した瞬間移動を多用してくるので、足場がどうとか関係ないのよね、向こうは。
 更にボルサリーノは、前回は使ってこなかった“天叢雲剣”を武器とし、ルフィを追い詰める。


 しかしこちらも、強くなった。
 具体的には、フランキー会心の一作である「極」のついた装備を整えてきた。
 火力・防御力ともに段違いに上昇した今のルフィに、地形のハンデなど無にも等しいものだったのである。


 戦闘終了後、ボルサリーノはお決まりの電伝虫呼び出しにて撤退。
 だがその際、彼はこの島に集結しつつある勢力に、「誰かの意図を感じる」と意味深な言葉を残すのであった。



 ……しまった、日記の締めが2回連続で黄猿になってしまった。
 まあ良いか、番外編だし。気にしない気にしない。