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アニメ版 ONE PIECE
第879話
世界会議レヴェリーへ 集結!麦わらの盟友達」 


【原作の対応話数】
90巻 第903話8P~17P
および1巻 第2話・第7話を元にした回想

もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想・妄想
登場した技
声の出演


【あらすじ】
 世界会議の場へと向かうリク王を乗せた、ドレスローザの船。そこにはヴィオラの侍女として同行を許された、レベッカの姿もあった。ルフィの姿が一面に載った新聞記事を読んだ彼女は、その活躍を喜ぶ。
 そんな一行を、海中から狙う者がいた。王女であるヴィオラの誘拐を目論んだ海賊が、潜水艦によりドレスローザの船を襲う。しかし彼らが発射した魚雷は、着弾前に方向を大きく逸らした。海へと飛び込んだ1人の海兵が、その身一つで魚雷の進路を大きく変えてしまったのである。
 人知れずリク王家を守った海兵の名はコビー。2年の間に大佐へと昇進した、かつてのルフィの友達であった。彼はレベッカの持つ新聞によりルフィの活躍を知ると、涙を流しながら彼との出会いを回想する。

 その一方で、ルフィとビッグ・マム海賊団の戦いの報道は、世界中に届いていた。カイドウ、黒ひげ、ビッグ・マム。四皇と呼ばれる海賊達にもその情報は伝わり、各々に笑い、怒りを見せた。
 ルフィに麦わら帽子を託した男、シャンクスもその1人だった。彼はルフィの成長した姿を確認すると、いずれ来る再会の時を思い描き、笑みを零す。

 15億ベリー。
 トットランドでの一件により、ルフィの首に懸けられた懸賞金は、3倍もの値に跳ね上がっていたのだった。


【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・本編開始時、ナレーションによる語りが追加。
 四皇、七武海、革命軍、最悪の世代の面々を背景に、大海賊時代に迎えた“うねり”の台風の目となるのが“麦わらの一味”である事や、50か国の王たちが集う“世界会議レヴェリー”の開始を告げる内容が語られている。

・サニー号にて、サンジが「ジェルマの名前で懸賞金が上がっても ちっとも嬉しくねェぜ……」とうなだれるシーン追加。

・海軍本部における海兵からサカズキへの報告にて、王族の誘拐を狙った海賊団が13ほど現れたが、全て撃退しているとの内容が追加。

・リク王、エリザベロー2世、レベッカ、レオ、ヴィオラの登場時、名前と肩書を示すテロップ追加。
 またレベッカの肩書は「ドレスローザ侍女」としてのものになっている。

・ルフィの記事を見せに来たレベッカが、リク王やヴィオラが既に記事を読んでいる事を知ってがっかりする描写追加。

・ルフィの活躍を喜ぶレオに対し、エリザベローが「彼らは我らにとっては大恩人でも、世界政府や海軍にとっては違うからな」と窘めるセリフ追加。

・海賊の潜水艦からの砲撃の前、新聞を見せにきたレベッカとヴィオラの会話シーン追加。
 その中でヴィオラの口から、「(ルフィ達が)ドレスローザを出てひと月も経ってないのに」という言葉が発されている。

・潜水艦の海賊がヴィオラを発見した際、「一緒にいる娘も王族か?」とレベッカにも言及するセリフ追加。

・海中から上がったコビーがリク王の船に飛び乗った際、メガネをかけている様に変更。自己紹介と共にメガネを上げ、額に乗せている。

・ヘルメッポが海中に飛び込み、ククリ刀によって海賊の潜水艦の底を切断するシーン追加。

・船が魚雷に狙われていた際の、リク王の「外れてよかった」というセリフが衛兵のものに変更。

・ヘルメッポの「おれは何も感じなかった」というセリフが、「おれは魚雷の気配なんて感じなかった」というものに変更。

・コビーの名を聞いたレベッカが「あのロッキーポート事件の!?」と驚くセリフ追加。

・ロッキーポート事件について、リク王より「最悪の世代の1人、トラファルガー・ローが首謀者となって起こした事件」との解説が追加。

・ルフィの一面記事を読んだコビーが、ルフィとの出会いを回想するシーン追加。
 前回のシャンクスの回想同様、TVアニメ版をもとにした回想となっている。

・コビーの回想内にて、コビーが誤って乗ってしまったアルビダ海賊団の小舟の描写が追加。

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(TVアニメONEPIECE 第879話より)

・ルフィの記事を見て怒ったカイドウが、瓢箪を投げたり金棒で周囲を破壊したりする描写追加。

・懸賞金が下がってしまったと落ち込むルフィを、サンジとチョッパーが励まそうとするシーン追加。



【感想・妄想】

■オープニング

 前回から後半部の映像がちょっとだけ刷新されたオープニングですが、やっぱりと言うか毎週ちょっとずつ映像が変わる感じの様で。
 
 今回は
・レベッカやレオ達がルフィの記事をリク王に見せに行くシーン
・コビーが海中で魚雷を逸らすシーン
・コビーとルフィの出会いのシーン
・ルフィの記事を見たティーチ、カイドウ、ビッグ・マムのシーン

 辺りが使われてました。
 四皇がバン!バン!バン!と連続で出てくるとこの貫禄がすごい。


■冒頭ナレーション

>「大海賊時代は、世界政府の思惑を超えて大きく動いていた」

 なんだ!?
 なんか壮大に始まったぞ?

 頂上戦争編あたりで使われてた「時は大海賊時代、伝説の海賊王ゴールド・ロジャーが遺した~」みたいなノリで、毎回挿入される語りになるのかしら。

 ……と思ったけど、「世界会議が始まろうとしている」ってフレーズが入ってる辺り、使われるにしても3~4週ぐらいになるんかな。それともフレーズを弄りながら、ワノ国突入ぐらいまで使われるんだろか。



■リク王家

 先週から突入した世界会議編は各国の王族たちに焦点を当てたストーリーになってますが、今回はドレスローザのリク王家のターン。
 ビビやしらほしたちに比べれば、比較的最近の章なので記憶には新しいだろう。……つっても、もう3年ぐらい前なんだけど。

 人物構成はリク王、その娘である王女ヴィオラ、侍女として同行したレベッカと、その父キュロス、お供であるレオ、ビアン、カブさん、マンシェリー姫、そしてプロデンス国王であるエリザベロー2世。

 油断してると勘違いしそうになるのだけれど、レベッカは王女ではないのよね。リク王家を出奔してるんで、表向きには「王族」ですらないという。

 ただまあ、本編中で目立つのはやっぱりレベッカ。ルフィの新聞片手に、嬉しそうにハシャいでいらっしゃる。こう見ると、剣闘士としてコロシアムに立っていた時とは雰囲気が全然違う。16歳という若さを加味しても、若干幼く見えるぐらいかもしれない。
 常に命の奪い合いをする様な環境にあった反動から、童心に帰っているのかもしれん。

 考えてみりゃ、「母を失うと同時に父親が記憶から消滅する」「国中からの罵声を浴びながら戦場に立ち続ける」と、ONEPIECE全体を通してもかなりキツい境遇にいたからなぁ、彼女。キュロスと再会できた今、幸せに生きて行って欲しいモンです。



■ルルシア王国

 そういやこの国名、ジャンプ本誌で見た時は「イルシア王国の誤字かな?」と思ったのだけど、結局コミックスでもアニメでもそのままだった。

 まあ普通に考えて、“イルシア王国”は西の海、ルルシア王国は偉大なる航路にあるっぽいので、名前が似てるだけの全然関係ない国なんでしょうね。
 オーストリアとオーストラリアみたいなもんだ。この例えが適切なのか知らんけど。

(※イルシア王国……ドルトンの回想に登場した、8年前の世界会議でドラゴンの危険性を挙げたタラッサ・ルーカスが治める国)

 

■ヴィオラ「(ルフィたちが)ドレスローザを出てひとつきも経ってないのに」

 そうなの!?
 
 まあドレスローザ→ゾウが1週間、ゾウ→トットランドの際に船に積んだ食料が1週間分なので、経過時間の合計が1か月にも満たないということ自体への違和感はない。
 ……のだけれど、その1か月未満の内に、「ルフィ達がゾウに上陸した日」「WCIでの茶会の日」と、2回の満月が観測されているんだよなぁ。

 しかしまあ、元々どう考えたって「ゾウ上陸から茶会までに約1か月が経過していた」というのは、かなり無理のある話だった。
 その辺を考えるに、やっぱりONE PIECE世界の月の周期は、現実世界のものとは異なっていると考えて良いんじゃないだろうか。

 大体がONEPIECE世界における「月」って、エネルが到達したアレだろ?
 我々世界の月と同等に考えること自体が、間違ってるんじゃないかって気がする。



■潜水艦の海賊

 冷静に考えたら、王族全員が乗った船を沈めてしまって、誰から身代金をふんだくるつもりだったんだ……?

 これと言った躊躇いもなしに魚雷を発射した辺り、ルルシア王国の船を襲った時も同じ手口を使ったんだろう。まず魚雷で先に船を沈めてしまって、誘拐対象であるコマネ姫だけを掬い上げる。うん、ビッグ・マム海賊団がドレスローザでシーザーを回収しようとした時と、同じやり口だな。

 つまりコマネ姫の誘拐に成功しているという事は、ルルシアの王族は全員一度海に放り出されてしまったという可能性が高い。
 護衛の海兵によって救出はされているだろうが、何とも前途多難な。たぶん今回の世界会議で、ルルシアの王はあまり上手いこと発言が出来なかった事だろう。知らんけど。



■リク王「大砲用意!」

 非暴力宣言はどこへ行った。

 「殺人を犯さなければ生きてはいかんと言うのなら 私は進んで死を選ぶ」とまで言い放ったリク王様、敵性の海賊に対しては結構普通に応戦するの巻。

 ……ただこれは、リク王様の意見がドレスローザ国民よろしくコロコロ変わりまくっている……というよりは、ドフラミンゴとの一件により「戦わない王」という思想の脆さを痛く実感した事による変化も大きいんだろう。

 あの惨劇に全てのケリがついた後、リク王はエリザベローに「天災をも払いのける神の様な王になれたら」と、その心情を吐露した。本人は冗談だと言っていたが、心の片隅ぐらいには、その様な思いも本心としてあっただろうと思う。

 国民達がいかに「戦わない王」を求め、その下で死ぬ事を望んでも、それだけで国を守る事はできない。そしてリク王自らが生きなくては、ドレスローザ国民の安寧もない。
 愛する民の身を最優先とするため、リク王は自身の思想を歪めてでも、暴力による防衛を良しとしたのだ。たぶん。



■ロッキーポート事件

 原作でも未だに詳細が語られないこの事件ですけど、コビーの名を聞いただけで、レベッカが「あのロッキーポート事件の?」と思い出せる辺り、かなり有名なんですね。囚人剣闘士として戦いづくだったレベッカが、国外の事情にそこまで詳しいとも思いにくいし。

 その首謀者がローである事も周知の事実の様だが……そのロー自身も恩人の1人であるリクやエリザベローとしては、色々複雑な思いもあるんだろうか。
 まあ、ルフィだって世間的な評判は最悪なんだし、今更か。

 今回の回想にも登場したアルビダさんとか、事件の英雄としてコビーの名が挙がった時、どう思ったんだろうねぇ。
 外見があまりにも変わりすぎてるし、同名の別人としか思わないかな。

 キュロスとコビーが心中で互いの実力を認め合っている辺りは、中々に熱いところ。
 レベッカも見聞色の使い手ではあるが、キュロスと違い魚雷については特に気づいていなかった様なので、やはり覇気のレベルとしては父親の足元にも及ばないんだろう。
 その分、「ルーシー好き」の人間を探知する能力はある意味覇気越え。ドレスローザ侍女兼ルーシーファンクラブ会長として、レベッカの今後の活躍にこうご期待。



■15億の男

 ビッグ・マム海賊団とのドンパチが報道された事により、5億だったルフィの懸賞金は15億にまで上昇。
 いやぁ、跳ね上がったなぁ。

 ……と言っても、原作で15億の首になった時にだいぶ話題にもなったし、何より映画スタンピードの予告編にて地味に15億の手配書が公開されてしまっているんで、アニメ派の人からしてもそこまで新鮮味はないかもですね。

 地味に、「1億5千万に下がった」と勘違いして落ち込むルフィに対するサンジ君が優しい。懸賞金額でゾロに劣っていた事をずーーっと気にしてた分、落ち込む気持ちも分かるってもんなんだろう。

 そしてチョッパー君……。
 「おれも手伝うから、また頑張ろうな」とルフィを励ましてるけれども、100ベリーのキミが言っても何の慰めにもなってないよと思ったのはナイショです。





【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
ゾロ・・・・・・・中井和哉
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー

シャンクス・・・・池田秀一
黒ひげ・・・・・・大塚明夫
サカズキ・・・・・立木文彦
ビッグ・マム・・・小山茉美
カイドウ・・・・・玄田哲章
アルビダ・・・・・松岡洋子
キュロス・・・・・小山力也
キャロット・・・・伊藤かな恵
コビー・・・・・・土井美加
ヘルメッポ・・・・永野広一
レベッカ・・・・・林原めぐみ
レオ・・・・・・・間宮くるみ
ヴィオラ・・・・・園崎未恵
カブ・・・・・・・菊池正美
リク王・・・・・・銀河万丈
エリザベロー2世・・・長克己
ビアン・・・・・・釘宮理恵
モンドール・・・・伊丸岡篤
コマネ姫・・・・・佐々木愛

中佐(リッパー)・・・高塚正也
船長・・・・・・・宮崎寛務
将校・・・・・・・半田裕典 新井良平
衛兵・・・・・・・五味洸一 坂田将吾
         寺崎千波也
海賊・・・・・・・真木駿一
ナレーション・・・大場真人