「ワールドシーカー」プレイ日記、第14回目です。 




■第8話 “思い出の島”■


 第13回に引き続き、第8話の攻略です。
 まずは進行に必要なサイドミッションのラス1から。



■サイドミッション:“派閥の善悪” 

 スチール街にて、困った様子のジャンヌから人探しを頼まれたルフィ。
 何やら、「寂しがり屋のアンナ」という少女の兄・フレッドが、いなくなってしまったと言うのだ。

 
 彼らの叔母である「反海軍派のミランダ」によれば、彼は元々家にいる事が少なく、深夜に帰ってきては金だけを置いて行くような子だったと言う。

 彼らの本当の親は、随分前に海賊によって殺されてしまった。
 その為、彼らは叔母であるミランダに引き取られたという。

 3人の人間が満足に生活をしていくには、その分だけの稼ぎが必要。
 そしてこの島では、在中する海軍が多くの仕事を募集している。

 しかし反海軍派であるミランダは、海軍からの仕事を受ける事を拒んでいた。
 その為、今はアンナの生活費も、兄であるフレッドが1人で稼いで来ている様なのだった。


 だがこの数日、そのフレッドがさっぱり帰って来なくなってしまった。
 前に受け取った金は、もうすぐ尽きてしまう。
 それではアンナの面倒を見る事すら難しく、困っていた様なのだった。



 人探しを引き受けたジャンヌとルフィは、目撃情報があったというスチール街の南側を探し、アンナの兄を見つけ出す。
 だがどうにも、そこには不穏な空気が。

 アンナの兄……「海軍派のフレッド」は、ルフィの姿を見るなり「あんたを海軍に引き渡せば 5億ベリーの金になるな」と、ルフィを敵視。

 「海賊が金になるならいくらでも捕まえてやる」という口ぶりからするに、どうもアンナと自分、2人分の生活費を稼ぐのに、必死の様子だった。



 流石に億越えを捕まえるのは無理だろう、と笑う仲間と別れ、フレッドは自分の仕事へ向かってしまった。
 彼の仲間達に話を聞けば、海軍から仕事を得ている彼は、おそらく海中監獄前の灯台へと向かったのだと言う。



 灯台へと向かってみると、確かにフレッドはいた。
 彼は「偽りのマーリン」という珍妙な異名を持つ海兵より、監獄から港へと積み荷を運ぶように指示を受けていたのだ。

 だがどうにも、様子がおかしい。
 その場にはもう1人、「売人のパイレイト」という大男もいた。
 彼が言うには、積み荷の中には爆発の危険がある物体も含まれているというのだ。


 海軍から貰っている仕事……にしては、随分と物騒な取引だった。
 しかも、海軍の「客」であると言うパイレイトは、どう見ても海賊風の男。

 この状況を、フレッドも流石に怪しむ。
 今まで彼が、海軍から「仕事」と称して運ばされていたのは、全て海賊との取引に使われた荷物だったのだ。


 いくら金が欲しくとも、海賊から金を貰う事などできない、と、仕事を断ろうとするフレッド。
 海賊に親を殺された経験を持つ彼は、海賊に対し好感情を抱いていなかったのだ。

 だが内情を知ってしまったフレッドが離反するとなれば、マーリンも黙っている事はできなかった。
 彼は口封じの為か、フレッドを殺そうと動く。

 海兵らしからぬマーリンの凶行に割って入ったのは、ルフィだった。
 ルフィはマーリン、そしてパイレイトと戦い、フレッドを救い出す。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
 
 お兄さんなんてトコに陣取るんや。
 それじゃちょっと殴られただけで水没しちゃいますよ。

 まあこのゲームの中ボス以上の敵、吹っ飛んでガケから落っこちたりしても、知らん内に背後から復活しているという謎の能力を常備してるんですけど。
 
 


 アンナのために必死で稼いだ金が、海賊から出ていたものだった事を知り、落ち込むフレッド。
 妹に合わせる顔がないと言うフレッドだが、ルフィは「自分であいつらに『やめる』って言えたじゃねェか」と、彼を励ます。

 ルフィによって救い出され、励まされたフレッドは、「お前みたいな海賊もいるんだな」と笑い、アンナの待つ家へと帰るのだった。



 家へと帰ったフレッドの様子を見に来てみれば、そこには激昂した彼の叔母・ミランダの姿があった。

 反海軍派であるミランダは、「海賊と海軍が裏で繋がっていた」という事実を知り、「海軍なんてロクなもんじゃない」と怒りを燃やす。
 同時に、知らずとはいえ海賊から金を受け取っていたフレッドを、「情けない」となじっていたのだった。


 彼女の誹りを受け、黙ってうつむくフレッド。
 そんな彼を庇ったのは、妹であるアンナだった。

 アンナは自らの兄が、自分のために必死で金を稼いでくれていた事を知っていた。
 叔母さんだって、お兄ちゃんのお金を受け取っていたじゃないかと、少女は反論する。


 自分のために怒ってくれたアンナに、フレッドは礼を述べる。

 海軍だから善人、海賊だから悪人……。彼は今まで、そう考えて過ごして来た。
 しかし今回の一件、そしてルフィとの出会いにより、自分の考えが間違っていた事に気付いた。
 考えを改めた彼は、もう一度アンナのため、しっかりと働く事をミランダに約束するのだった。



 兄の気持ちを、しっかりと理解していたアンナ。
 彼ら兄妹の関係を、自分達に照らし合わせたジャンヌは、「私も見習わなきゃ」と呟く。

 しかし、この一件にはまだ疑問も残っていた。
 海賊と取引をしていた男は、本当に海兵だったのか。

 その答えを見つける為にも、ジャンヌは今一度、島の調査へと身を投じるのだった。



 ……うーむ。
 何か、フレッド兄妹とミランダのわだかまり、きちんと解決しないで終わっちゃった感じだなぁ。

 第8話で描かれて来たサイドミッションの物語は、基本的には「海軍派」と「反海軍派」の人物が登場して、それらが最終的に和解するまでを描いたものが多かった。

 島が海軍の管理下となって以降、島民達の間に入ってしまった亀裂の修復をテーマとしたエピソードだったんだと思うけれど、今回のサイドミッションに関してはイマイチ関係性が修復しきれていない様な……?



 ともあれ、これで物語の進行に必須のサイドミッションはコンプリート。
 ようやく、本筋の物語が進んでいくようです。






 島民達の悩み事を多々解決してきたルフィは、ナミからの子電伝虫を受ける。
 どうやら、島の子供達が「ルフィに会いたい」と言ってきているそうなのだった。


 ナミから伝えられた通りコンゴー広場へ向かうと、そこにいたのはドニエリク
 以前、父親同士の仲違いの一件で、ルフィに助けて貰った子供達だった。

 
 親同士の派閥の違いから、一度は「遊んではいけない」とまで言われた彼ら。しかし今は、危険の少ない広場でなら、遊ぶことも許可してくれたと言う。
 その事について、しっかりとルフィにお礼が言いたかった、と、ルフィに感謝の念を述べる2人。


 広場には他にも、何人もの島民達が集まって来ていた。
 ドニとエリクの父親である、ダミアンアルベールエマジャッキーのカップルや、その親であるウィルイライザユーリテオの兄弟に、その父親レイモン
 皆ルフィによって助けられ、派閥の違いからくる悩みを乗り越えた人々だった。


 その中には、先ほどのアンナミランダの姿もあった。

 あの一件を経て、フレッドの負担を軽くするため、働きに出ようとしたミランダ。しかしフレッドは、まだ幼いアンナの傍にいてあげて欲しいと、その申し出を断ったのだと言う。

 フレッドは今も、アンナのために働いている最中だそうだった。
 まあ、何だかんだで上手く折り合いついたみたいだし、良かったのかな。



 今となっては、人が寄り付く事がほとんどなくなってしまった、この広場。
 こんなにも多くの人々がここに集まるのは、久しぶりの事だった。

 賑やかな広場の様子を見て、少しだけ、昔の島に戻ったみたいだと、ジャンヌは喜ぶ。
 この広場が賑わっていたのは、彼女の母が生きていた頃の話だった。
 当時は島民達が皆でここに集まり、島についての話し合いの場を設けていたのだと言う。


 「母さんやルフィの周りには 自然と人が集まってくる……」

 ジャンヌはそう呟くと、「私もそういう風にならなきゃ」と、自分を鼓舞するのだった。



 そんな時、仕事に出ていた筈のフレッドが、慌てた様子で広場に駆け寄って来た。
 話を聞けば、ルフィの首を狙った海軍大将が、この広場へと向かっていると言うのだ。




 海軍大将……?






ONE PIECE WORLD SEEKER_20190412005107 またあのお猿さんですか?


 というか「ルフィに手を出すな」ってアイザックの指令、全然守られてませんな……。 




 逃げた方がいいというジャンヌの忠告を、「『大将』だからってなんで逃げなきゃいけねェんだ」と突っぱねたルフィ。
 広場で応戦すれば島民を巻き込みかねないからと、場所を変えて大将を迎え撃つ事に。



 島民達の応援や心配を背に受けながら、ルフィは大将がやって来ているというヒスイ橋へと走る。

 そこにいた海軍大将……その正体は、以前戦った黄猿ではなかった。





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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 海軍大将・藤虎。


 気配によって、目の前の男がルフィである気付いた盲目の剣豪。

 一度はルフィをあえて逃がした彼だが、再び出会った今、男は猛虎となりて、ルフィに牙を剥く。


 ドレスローザでの「落とし前」。
 屁理屈をこねてマリージョアには訪れていたため、なあなあになっていた気もする、サカズキとの約束。


 それらを果たすため、いま再び、ルフィとイッショウは激突する。





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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 イッショウの持つ能力は「重力操作」。

 ズシズシ実の能力により周囲の重力を操る事で、展開した重力場の中に入った敵の動きを遅くする効果を持つ。


 とはいえ、動きが遅くなる範囲はあくまでも円形の中範囲。
 この範囲に入らない様に戦えば無力だし、仮に入ったところで、攻撃のモーションまでが遅くなるワケではない。


 刀を用いた正面からの攻撃へのガードや、すれ違いざまに敵を斬り裂くや抜刀術など、剣を用いた動きの方も、スキルによって2つの装備を同時につけられる様になった今のルフィにはそこまでの脅威ではなかった。




 これは楽勝か……?


 そう思われた矢先。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)

 イッショウの身体から、上方を目掛けた重力の操作が。






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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 !!!???





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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)



 一瞬にしてルフィのHPが0に。




 これはイッショウの代表的な技でもある、隕石を引き寄せて敵の上に叩き落す攻撃。
 どうやらあのピンク色のリングが天へと昇って行ってから、数秒後に隕石が落下。当たれば大ダメージを受けてしまうというものだったらしい……。

 しかもこの技のキツいのが、隕石落下の予定地である重力場によってこちらの動きが鈍足になっている点。
 それによって「隕石が来る」と分かっていても思う様に動けないため、一度捕まってしまえば回避する事が難しいのだ。
 
 更に難易度「ハード」でプレイしている事も手伝い、一発当たれば最大HPの半分ほどを持って行かれる。
 そして一発目で怯んでいるところに、二発目の隕石が落下……といった具合に、運が悪いと即死級のダメージを叩き出してくるのだ。





 これは……確かに手強い。
 流石、サカズキが強行策として採用してきた大将だけの事はある。


 しかし、まだ終わらない。


 1度負けても、不屈の闘志で這い上がる。
 そして最後には、勝利を掴む。


 それが僕らが憧れた稀代の主人公・ルフィの姿だった。


 敵が強力な技を繰り出すならば、こちらにも奥の手がある……!!!







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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


ギア4!!!



 これは必殺技などに使用するテンションゲージを全て消費する事で発動する変身形態。
 無敵の強靭さを誇る覇気の鎧を身に纏い、敵を圧倒するルフィの最終奥義なのだ。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 発動中は相手からのダメージを一切受けず、ノーガードのままに攻撃を繰り出せる。
 ただしギア4の発動には制限時間が存在し、攻撃を受けるたびにその制限時間も減少して行ってしまうというものだ。

 原作における「変身解除後は覇気が使えなくなる」というリスクは、「一定時間テンションゲージが溜まらなくなる」という形で再現。
 覇気が使えないのでは、ゲーム的な使い勝手が悪くなってしまうという配慮からだろう。



 新たなる変身形態……ギア4によって、ルフィは藤虎を圧倒!

 ……という程でもなく、変身解除後も普通にまあまあ苦戦しながらも、何とか激戦を繰り広げて行く。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)

 最後は岩を操り突撃してくるイッショウに対し、ゴムゴムのロケットによる特攻!!

 イッショウを撃破ァ!!!

 なんか少年期悟空みたいな勝ち方になってしまった。
 肉を切らせて骨を断つ!!




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 地味に一回、“重力刀『猛虎』”と称したドーム状の重力波によって逆転敗北したのはナイショだ!



 しかしこのイッショウとの戦闘、個人的には、今までプレイしてきたボス戦の中でも最も面白い戦いだったと感じた。

 一撃必殺級の威力を見せつけて来るヒリついた緊張感もそうなのだが、重力場に捕らえられた際の脱出方法として、このゲームのウリであるゴムゴムのロケットを用いた移動を使う様に作られているのが良い。

 走ってもジャンプしても、そうそう抜け出す事ができない重力場。
 しかし、周囲の壁や木を掴んで飛ぶ、ゴムゴムのロケットならば脱出が可能なのだ。

 これによって、掴む事のできる物体を常に射程圏内に捉えておくという立ち回りが要求される。
 更にイッショウは前方からの攻撃に対してカウンターを仕掛けて来るため、ゴムゴムのロケットを利用して相手の背後を取るという戦略も有効なのだ。


 ゴムゴムの能力を駆使した移動法は、このゲームをやっていても最も爽快感のある瞬間なので、それを上手く戦術に組み込めるように作られたこのボス戦は、個人的にはかなりポイントが高かった。


 


 その後、イッショウさんはルフィとの鉢合わせに「何者かの企みを感じる」と言い、その場を後にするのでした。

 海軍大将を相手に、1人で跳ね返したルフィ。
 そんな彼に、ジャンヌは母の姿を重ねる。

 ルフィも、母も、たった1人でも何だってできた。
 それに比べたら、自分はまだまだ。

 そう言うジャンヌに対し、ルフィは「おれだって仲間がいねェと 何にも出来ねえぞ」と告げる。

 相手を倒すだけなら、自分1人でもできる。
 しかし仲間がいなければ、ここまでの冒険を乗り越える事など、出来はしなかった。


 今回、島のあちこちで起きた事件に関しても、解決に導けたのはジャンヌの助けがあってこそだった。
 ルフィは、海賊。
 たった1人では、島民から話を聞く事も、信頼を得る事もできなかった。
 そんな彼の言葉に、ジャンヌは勇気を貰うのだった。



 いやまあ、実際ジャンヌさんがいてくれるのは助かってるよ、プレイヤー視点から見ても。


 劇中に「存在する」だけで、シナリオ上はほとんど何にもしてくれない仲間達に比べたら、よっぽど協力してくれるもの。


 きみたち、ちょっとぐらいジャンヌを見習ってくれても良いのよ?