「ワールドシーカー」プレイ日記、第17回目です。 

 




ゾロ & サボ & ロー
プレイアブル化 決定!


 夏頃から展開されて行くというワールドシーカーのDLCにて、
 上記3人をプレイアブルキャラとした追加シナリオが配信される事が決定いたしました。
 価格は各1000円(税別)なり。(シーズンパスあり)


 ワールドシーカーは基本的にルフィだけを操作して遊ぶゲームだったので、
 別キャラクターを操作して遊べるというのは素直に楽しみですね。

 欲を言えばサンジも欲しかった気はするけど、
 どうしても能力者キャラの方が個性を出しやすく、遊んでいても楽しそうなので仕方がない。
 空中歩行だけじゃ、ゴムゴムのロケットの爽快感には勝てないだろうしな……。


 日記の進捗に合わせながらプレイしている都合上、まだまだクリアが見えて来ないこちらとしては、
 配信開始が夏頃と遅めなのは逆にありがたい所。

 ただ……このゲーム、世間的な評価は正直高いとは言えない様なので、
 あまり配信まで間が開くと見限られるんじゃないかって不安もありますね。

 ユーザー側としては、出来るだけDLCでお金を稼いで貰って、新作の製作資金に充てて貰いたいところではあるんだが……。


 まあ、DLCに関しては配信後に楽しむとして、まずはクリアを目指してプレイ続行。
 何とか、DLC配信までにクリアしたい。




■第11話 “解”■

 ジャンヌを助け出したルフィは、逃亡したルッチを追いスイショー渓谷の南へと突き進む。

 ルフィ……もといプレイヤーが、道中に配置された大量の宝箱に目移りしながら進んでいる頃、
 逃亡を続けるルッチの背後に、忍び寄る影があった。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 その正体はアイザック


 そして……




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)


 ドテッ腹にパンチ!!!



 ここがドラゴンボールの世界なら腹に風穴が空いていそうな一撃を喰らった可哀想なルッチ。
 ボスとしても弱いと思ったけど、劇中でも半かませだった。
 

 しかし、流石にそこはルッチ。
 腹部に一撃を受けはしたものの、倒れてしまう事はなかった。



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)

 「貴様の行動はすべて監視している」と、
 武器の密売によって得た金の使い道を問うルッチ。


    元はダイナ岩の調査の為に、この監獄島に配属されたアイザック。

 だがアイザックは最初から、政府との約束を果たすつもりはなかった。
 ダイナ岩の採掘など、初めから行うつもりなどなかったのだろうと、ルッチはアイザックを問い詰める。


 だがアイザックは、自分がダイナ岩の採掘に尽力していた事は政府に送ったデータが証明していると、これを否定。
 その上で、「一つ報告し忘れた事があった」とし、此度はその報告に訪れたのだという。




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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)

 出会い頭に腹パンしてきたヤツの言い草か。



 アイザックはダイナ岩の採掘など行っていない――。
 ルッチのその推測は、的を射たものではなかった。

 アイザックの手によって、ダイナ岩の採掘はすでに完了していたのだ。


 なん…だと…。
 あのエンドポイントを破壊するほどの力を持つ鉱石が、すでにアイザックの手にあったのか。

 しかし、アイザックはそれとは別に、ロボット兵器を製作し、戦力として扱っていた。
 勝手な決めつけだが、民間人を襲っていたロボットが「海賊に奪われたもの」というのも、アイザックの口から出任せだろう。
 
 ダイナ岩というある種の兵器を手に入れておきながら、
 あえてロボットという武力を作る理由は何なんだろう……?



 島のリーダーであったアイザックとジャンヌの母が死んだ事で、
 永久に失われたと思われた、ダイナ岩の採掘方法。

 だがアイザックが言うには、
 海軍のデータベースにある情報を利用するだけで、その手段には事足りるらしい。

 まあ、ゼファーが盗み出したダイナ岩は海軍にあったものだしな。
 歴史上、海軍とジュエルアイランドの間で取引が行われるなどして海軍の手に渡った事実があるんだろうが、
 その際に採掘方法の見当がつくぐらいの情報は、行き届いていても不自然じゃない。



 アイザックは、何かを企んでいる。
 そしてその企みは、おそらく政府に嗅ぎつけられては不都合な事。
 麦わらのルフィを島へと引き入れたのも、ルフィを自分にぶつけさせ、始末させる為だったのではと、ルッチは推察する。

 だがアイザックは、「推測に過ぎない」と、その真意を話す事はなかった。
 だが彼に、ルッチを生かして島から出す気が無かったのは事実。
 アイザックはルッチを始末すべく、動き出そうとする。

 その時、彼らの背後から、ルッチを探し回るルフィの声が届く。
 一瞬の隙を突き、アイザックの前から姿を消したルッチ。

 始末すべき男が、目の前からいなくなってしまった。
 しかしアイザックは、その事さえも織り込み済みであるかの様に動じず、ただ一言、
 「やっと来たか」と呟き、ルフィを一瞥するのだった。





 ルッチを探して辿り着いた先にいたのは、意外な人物だった。

 アイザック
 ジャンヌの兄である彼を前にしたルフィは、彼女がアイザックと話したがっている事を伝え、
 「兄ちゃんなんだろ? 話してやれよ」と言う。

 だがアイザックの答えは、簡素なものだった。
 「話す事など、ない」



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(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)

 その現場に、ジャンヌも追いついて来た。
 足速いね、キミ。

 ジャンヌが問いたかったのは、ダイナ岩の調査に関する事だった。

 ダイナ岩は、使い方を誤れば多くの犠牲者を出してしまう代物。
 自分達の母が命がけで守った、その鉱石の採掘方法を、実の兄が暴こうとしている。
 母の死を無駄にする様な彼の行いに、ジャンヌは疑問を持たずにはいられなかった。


 だがアイザックの考えは、ジャンヌとは異なるものだった。

 「何もしなければ、母の死は無駄になる」
 
 この島のダイナ岩を守るには、採掘方法を秘匿するだけでは不十分。
 ダイナ岩を求める者がいる限り、その採掘方法はいつかは暴かれ、世に知られてしまうかもしれない。

 ダイナ岩を守る方法――。
 アイザックは、ダイナ岩を求める者すべてを消し去る事で、ダイナ岩を守ろうと考えたのだった。


 なるほど……。
 正直それは、かなり理に適ってるんじゃないだろうか。

 母が採掘方法を守ったままに死んだ事で、ダイナ岩を得る術は闇に葬られた。
 だが結局、アイザックが少し調べれば、その採掘手段を暴く事は出来てしまった。
 つまり「採掘方法の秘匿だけでは不十分」という事実を、アイザック自身が立証したとも言える。

 それでは、他の科学者などの手によって、いつダイナ岩の採掘が実現してしまってもおかしくはない。
 それが悪しき者の手であれば、世界の秩序は大きく乱れる事になってしまう。
 勿論、そうなればこの監獄島も無事では済まないだろう。

 「ダイナ岩を求める者を消し去る」というのは、かなり暴力的な術ではあるが、同時にもっとも合理的なやり口であるとも言えるかもしれない。

 ただまあ、ダイナ岩を求める輩は海賊などの無法者だけではなく、仮にも正義の番人である世界政府や海軍本部も同じであるというのがネックだが……。
    アイザックが目的の為に取ろうとしている苛烈な手段は、
    同じくダイナ岩を用いて、エンドポイントを破壊し新世界そのものを崩壊させる事で、民間人もろとも海賊を消し去ろうとしたゼファーに近いものがあるかもしれない。

    仮に兄があそこまでの暴挙に出ようとしているのであれば、流石にジャンヌが可哀想になってくるけど。
 


 しかし、余りにも暴力に頼ったそのやり方は、ジャンヌにはお気に召さないものだったらしい。
 皆で話し合いを重ね、より良い解決策を見つける。
 先代のリーダーであった母がそうした様に、平和的な解決手段を探るべきだと、ジャンヌは主張する。

 だがアイザックは、そのやり方を「無駄だ」と断ずる。
 12年前……島で起きた海賊達との戦いの中、
 母が自らの命を犠牲にしようとしている事を知った時も、アイザックは島民達に助けを求めた。

 結果は、無残なものだった。
 島民達は、誰1人として、母の為に動いてはくれなかったのだ。
 
 アイザックは1人、母のもとへ走った。
 そして母の死に直面した。彼の顔にできた大きな傷は、その時のものだった。

 その一件から、彼は他者にすがる事の無意味さを思い知った。
 自分1人で、全てを成し遂げる。
 そう決めた彼にとって、もはや“仲間”や“家族”など、無用の長物だったのだ。

 
 実の家族に対する冷酷な言葉に、ルフィは怒りを滲ませる。
 だが、そんなルフィを止めたのは、ジャンヌだった。

 もう、元には戻れない。
 兄の言葉に、ジャンヌはその事実を思い知らされてしまったのだ。


 「こいつらと共に島を出ろ」
 「お前にできる事は、もうない」


 それだけを言い残し、アイザックは彼らの前から姿を消す。

 そして現実を突きつけられたジャンヌもまた、悲痛な面持ちで、町へと帰っていくのだった。





 以上をもって、11話は完結。
 しかしこのエピソード……正直言うと、だいぶアイザックの方に肩入れしてしまうなぁ……。

 島民に助けを求めても、結局彼らは何もしてくれなかった。
 それがきっかけで母を失っているのだから、アイザックが他人を信用しなくなるのも頷ける。

 こう言った「現実」を知るアイザックに対し、
 ジャンヌの方はただ「話し合えばよりよい解決策を導きだせる」という理想を口にするばかりなので、どうしてもアイザックが正論を言ってる様に見えるのよね。

 あと、今回のお話に関して言うとルフィが邪魔。
 アイザックとジャンヌ、2人の間で語られる話の中で突然ブチギレてアイザックに殴りかかろうとするルフィの姿には、
 ジャンヌだけでなくプレイしてる私自身も「ルフィ!ちょっと黙ってて!」と思わざるを得なかった。


 アイザックはおそらくラスボスになると思うのだが、
 ONEPIECEの原作にはあまりいない、「同情したくなるボスキャラ」っていう印象かなぁ。
 島民を襲う様なロボットを平気で野放しにしているのも、母を裏切った島民に対する復讐心が含まれていたりするんだろうか……?