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アニメ版 ONE PIECE
第884話
「会いたい ビビとレベッカの想い」 


【原作の対応話数】
90巻 第906話 2P~10P
およびアラバスタ編を元にした回想シーン


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想・妄想
登場した技
声の出演


【あらすじ】
ボンドラによって赤い土の大陸レッドラインを登った王族一行は、遂に聖地マリージョアを前にする。マリージョアへと向かう道筋に導入されたトラベレーターは、地面が自動的に動き、歩かずして人を運んでくれる装置であった。しかしそれは、地下で奴隷にされた者達が、休む事すら許されないまま手動で地面を動かす事で成り立っているという事実を、王達は知らない。

聖地マリージョアのパンゲア城には、一足早く到着していたビビやレベッカの姿があった。ビビは自国アラバスタを救ったルフィ達の雄姿を、レベッカに語る。
そんな折、王族達の社交会の場に馴染めずにいたしらほしが、ルフィという名に反応する。共に麦わらの一味によって国を救われた者同士、すぐに意気投合した3人は、各々のルフィとの出会いに思いを馳せるのだった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・ボンドラ着港時の「足元にお気をつけください」というセリフが、アナウンスによるものから衛兵に扮したサボのセリフに。

・マリージョアへと昇る階段の長さに音を上げたステリーの「誰かおぶってくれ…」というセリフ追加。

・マリージョアに到達した際、ステリーの「ここに天竜人が……住みてェ~~!!」というセリフ追加。

・トラベレーターを知った際の、ステリーの「ゴア王国にもコレをぜひ導入しよう」というセリフが「購入しよう」に変更。

・マンボシが社交の広場にて一緒に踊っていた王族に、サンバ王という名が追加。
 またサンバ王がマンボシを踊りに誘う際の描写追加。

・各国の王達がしらほしに子息との縁談を申し込む際、子を紹介するセリフに「ロイヤルな独身でして」など、「ロイヤルな~~」というフレーズがそれぞれ追加。

・しらほしに縁談を申し込んだ、3人の「美しき王子」の姿が登場。

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(TVアニメONEPIECE 第884話より)

・ビビとレオの会話にて、レオ達が高速で動いていた為、カルーが見つけるまで気づかなかったという旨のセリフ追加。

・ルフィの子分だと名乗るレオに対する、ビビの「ルフィさん達にこんな素敵な子分ができたのね」というセリフ追加。

・レベッカがルフィの話題をビビに振る際、「ルーシーが…」と言いかけた後に「ルフィが」と言い直す描写追加。

・ビビがレベッカに、ルフィ達によってアラバスタが救われた事を語る回想シーン追加。
 インペルダウン編や頂上戦争編の総集編とは異なり、新規に描き起こされた映像となっている。
 回想の詳細は後述。

・レベッカがルフィや麦わらの一味を「掛け替えのない存在」と評するシーン追加。
 また涙を見せながら「会いたいな…ルーシー」ともこぼしている。

・しらほしの「ルフィ様達に“恩”があって…」というセリフが、「ルフィ様に」に変更されている。

・ビビとレベッカが「いっしょ!」と親指を立てる際、それを見たしらほしが微笑みながら指を立て返す描写追加。

・ビビ、レベッカ、しらほしそれぞれが、ルフィの言葉を思い出す回想が1カットずつ追加。
ビビ→「お前の声なら おれ達に聞こえてる!!!」(原作第199話)
しらほし→「散歩しよう!!!」(原作第613話)
レベッカ→「よかったなレベッカ!!父ちゃんに会えて!!」(原作第758話)


■アラバスタ編の回想に使われたシーン

・「左腕のこれが仲間の印だ」のシーン
・Mr.1を始めとするエージェント達に、クロコダイルが素顔を晒すシーン
・ルフィVSビビ
・ルフィVSクロコダイル1戦目(腹を貫かれるシーン以外ほぼダイジェスト)
・反乱軍と国王軍の衝突開始

・ウソップ&チョッパー VS Mr.4&ミス・メリークリスマスの終盤。
 ウソップが4tバットに撃ち抜かれるシーンや、2人の敵を撃破するシーンなど。
 またこの際、“必殺ウソッチョ ハンマー彗星”の技名が“必殺ハンマー彗星”に変更されている。

・サンジ VS Mr.2 ボン・クレーの終盤。
 “仔牛肉ショット”と“爆撃白鳥アラベスク”の撃ち合いや、その後の決着。

・ナミ VS ミス・ダブルフィンガーの終盤
 シー・アーチンスティンガーによってナミの足が貫かれるシーンや、トルネード=テンポによる決着シーン。

・ゾロ VS Mr.1の決着シーン

・ビビがクロコダイルによって宮殿から落とされるシーンおよび、ルフィがビビを助け出すシーン

・葬祭殿におけるルフィVSクロコダイル3戦目
 「死なせたくねェから仲間だろうが」のくだり。
 またこの際、クロコダイルの毒の鉤爪の色が、本放送時やカラー版などとは異なり金色のまま(カバーを取り外す前と同じ色)になっている。 

・ビビが時計台から「戦いをやめてください」と叫び続けるシーン
・「おれはお前を越えて行く」
・ルフィとクロコダイルの決着シーン
・クロコダイルの撃破後、王国に雨が降り注ぐシーン
・本部からの通信を受けるスモーカーとヒナのカット
・ルフィ達が旅立つ前日、共に海へ出るかを迷うビビ
・ビビとルフィ達の別れのシーン。
 またこの際、「私…一緒には行けません」のセリフが「私…一緒に行けません」と微妙に省略されている。



【感想・妄想】

■オープニング映像

本日の週替わり差し替え部分は以下の通り。

・衛兵に扮したサボがステリーを見送るシーン
・しらほしやネプチューン達がマリージョアに足を踏み入れるシーン
・「仲間の印だ」の回想
・ルフィに救われた事を思い出すレベッカが涙を浮かべるシーン
・ルフィの話題に、ビビとレベッカが笑い合うシーン
・クロコダイルが“砂漠の金剛宝刀”を放つ回想



■3人の王女とルフィ

今回はマリージョアにて社交の広場に訪れた、ビビ、レベッカ、しらほし3人の王女達を中心にしたお話。

……厳密には、1人だけ王女ではなく侍女が混じっているが、まあ王族の血は引いているんだし良いだろう。


しかし原作を読んだ時は別に何とも思わなかったんですが、こうアニメになって見ると3人のルフィガチ恋勢感が中々凄いっすね。見事なルフィファンクラブっぷり。
いや実際には恋愛感情とかとは全然違うモノなんだろうけど、なんだろう、アニメ版の色んな表現方法や演出が、ソレっぽく錯覚させて来る。

特にしらほしの、「わたくしルフィ様達に“恩”があって」という原作のセリフが、「ルフィ様に恩があって」としれっと他の一味が除外されたのには笑った。
いやまあ、確かにルフィとナミ以外のメンツとはあまり絡まなかったし、ビビやレベッカはルフィの話をしているのだから間違っちゃいないんだけどね。
でも指切りまでした盟友達への恩を忘却するのはヤメたげて、泣くから。主にサンジとか泣くから。



■マリージョアへと昇る階段

いやもうたっかい高い。

平気で500段ぐらいありそうな階段を、えっちらおっちら昇っていかないとマリージョアへは辿りつけないというこの苦行。
ステリーじゃなくても、大抵の人が音を上げるレベルだと思う。

プカプカ浮いてるしらほしはともかく、他の王族、よく平然と歩いて行けるな。やっぱ国王って、結構体力勝負なんだろうか。

……というかここまでボンドラを使って昇って来てるんだから、どうせなら階段の上まで一気に昇れる様に作ってくれててもバチは当たらないのに。
不審者が入って来た時に、聖地に入る前のこの階段で討ち取れる様にする為の構造なんだろうか。


っていうかコレ、車椅子に乗っていたコブラなんかはどうやって昇ったんだろう。
チャカやペルが車椅子ごと担いで運び込んだんかな。バリアフリーのなっていない作りである。



■社交の広場の王族達

原作でもマンボシと一緒に踊っていたファンキーな王様だが、名をサンバ王と言うらしい。
うむ、そのまんま。けどビール6世がいるんだから、サンバ王がいたっておかしくはない。

ついでにしらほしに求婚していた王達には、息子のロイヤルっぷりを妙に強調するキャラ付けがされていた。
まあロイヤルなのは良いのだが、原作ではセリフでのみ登場していた「美しき3人の王子」が顔出し解禁。
美しいかどうかは……上の変更点のところに画像を付けてあるので、各自確認してくれ。

「美しき海賊団」船長であり、元ブルジョア王国の王子であるキャベンディッシュの兄弟なのでは……? なんて思ってた頃が懐かしい。



■アラバスタ回想

前回までの頂上戦争編前後の回想シーンは、既存の映像を切り貼りした総集編的なものだったが、今回のアラバスタ編の回想はきちんと新規に描かれたものになっていたっぽい。
音声も新規収録されたものだろう、たぶん。

これで本放送時、エピソード・オブ・アラバスタに継ぎ、この辺のお話が映像化されるのは3回目かな。
各幹部戦のバトルは決着の瞬間程度しか描かれないが、特にゾロVSダズなんかは、妙に迫力のある映像で描かれているので一見の価値あり。
正直、劇場版作品であるエピソード・オブよりもカッコ良く描かれてるかもしれない。


……ただまあ、結局は回想として作られた「名シーンの切り貼り」でしかないので、ここだけ見ても何やら分からん仕上がりになっているのは、もうどうにもならない事ですね。尺も足りないし。

回想始まってから速攻でルフィとビビの殴り合いが起きたのには笑った。
前後の文脈的な繋がりがないと、名シーンもちんぷんかんぷんな事になるんだなぁという良い例かもしれない。
まあ、内容を忘れている人に向けたおさらいとしては、十分機能してると思うけどね。


本編回想としては妙に引っかかりのある部分もあり、“必殺ウソッチョ ハンマー彗星”というウソップとチョッパーの協力技の名から「ウソッチョ」の文字が省略されていたりする。

こちらはまだ「尺の都合でセリフが削られた」とも解釈できるが、クロコダイルの毒の鉤爪の色が、通常時の鉤爪と同じ金色のままになっているのは……まあ、ミスだろうな。
本放送時も、細かいとこだと時々金色に塗ったくられてたし。


地味にビビの別れの演説も一部が妙な事になっていて、「私…一緒には行けません」というセリフが「私…一緒に行けません」と、「一緒に“は”」という一文字が削られたりしていた。

たった一文字の差では尺の都合も何もないだろうし、この「は」という一文字があるとないとでは受ける印象もかなり違って来るので、イマイチ意図の分からない変更点であった。


また尺に限りのある回想シーンゆえ、セリフの削除が行われるのは仕方ない。
仕方ない……のだが、その編集が雑というか…。

原作
「…私は ここに残るけど……!!! いつかまた会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」

今回の回想
「私は…私は… いつかまた会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」

と、「ここに残るけど」の部分だけを不自然にカットした結果、「私は」の部分が妙に浮いた事になってしまったりしている。
せっかくの名シーンなんだから、編集を入れる時はセリフの精査もお願いしたいところだ。
いやまあ、もしかしたら「感情が昂っている事から、言葉を上手く紡げていない」みたいな意図的な演出なのかもしれないけど。



■レベッカ「麦わらの一味は掛け替えのない存在」

地味にレベッカ、ルフィとロビン以外の一味とはほとんど絡みがないのよね。
ナミやサンジ達ドレスローザ先行組とは面識もないし、ゾロにはピーカの攻撃から身を守って貰ったぐらいで、ウソップやフランキーとは顔を合わせていたかも怪しい。

けどまあ、父であるキュロスをホビホビの呪いから救った功労者は他でもないウソップだし、ドレスローザを守る戦いに参加したコロシアムの戦士達は、ほとんどが麦わらの一味の傘下に加わったので、「麦わらの一味」自体への感謝を浮かべている事に不自然さはないかな。

むしろ普段からルーシールーシー言ってるイメージが強いので、きちんと「麦わらの一味」という組織に対する思い入れも持ってるんだなってのが伝わって良かったかもしれない。
ウソップの活躍なんかは、レオからも有り余るほど聞かされてそうだしね。



【登場した技】 
砂嵐サーブルス
使用者:クロコダイル

アラバスタ編の回想内で使用。
ルフィとの1戦目にて、ユバへ向けて放った時のもの。


必殺 煙星
使用者:ウソップ

アラバスタ編の回想内で使用。
煙幕によってMr.4およびミス・メリークリスマスの視覚を奪い、同士討ちを誘った。


モグラ塚4番交差点
使用者:Mr.4 & ミス・メリークリスマス

アラバスタ編の回想内で使用。
ミス・メリークリスマスが地中からウソップの足を掴んだまま、高速で地面を掘り進み、Mr.4の4tバットで頭部を射抜こうとした。
だがウソップとチョッパーの奇策によって脱出され、逆に自らがバットの餌食となってしまう。


必殺 ハンマー彗星
使用者:ウソップ & チョッパー

アラバスタ編の回想内で使用。
角強化ホーンポイント”へと変形したチョッパーの長い角にゴムを巻きつける事で、Mr.4を目掛けてハンマーを射出した。
なお、本来の技名は「必殺ウソッチョ ハンマー彗星」だが、今回の回想では何故か「ウソッチョ」の部分が省略されている。


仔牛肉ヴォーショット
使用者:サンジ

アラバスタ編の回想内で使用。
Mr.2 ボン・クレーの“爆撃白鳥ボンバルディエアラベスク”と互角に撃ち合い、勝利を収めた。


爆撃白鳥ボンバルディエアラベスク
使用者:Mr.2 ボン・クレー

アラバスタ編の回想内で使用。
サンジの“仔牛肉ショット”と交差する形で放たれた。
一度はサンジが先に膝をつくも、“仔牛肉ショット”によって体内に蓄積された衝撃が一気に破裂し、敗北。


トルネード=テンポ
使用者:ナミ

アラバスタ編の回想内で使用。
ほとんどの機能が宴会芸用であった天候棒の切り札であり、タクトから射出された糸が相手の身体を絡め取り、高速回転と共に敵の体を吹き飛ばす大技。
ミス・ダブルフィンガーとの戦闘に決着をつける技として使用された。


一刀流 居合 獅子歌歌
使用者:ゾロ

アラバスタ編の回想内で使用。
鉄を斬る心得を会得したゾロが使用し、鉄の身体を持つMr.1を叩き斬った。


微塵斬速力アトミックスパート
使用者:Mr.1

アラバスタ編の回想内で使用。
刃へと変えた足で地面を滑走し、擦れ違い様に敵を両断する技。
ゾロとの最終交戦時に使用したが、獅子歌歌の前に敗れた。


砂漠の金剛宝刀デザート・ラ スパーダ
使用者:クロコダイル

アラバスタ編の回想内で使用。
上空から4本の砂の刃を生み出し、ルフィを攻撃したが、血の付着したルフィの拳によって叩き潰され、そのまま“ゴムゴムの暴風雨”によって敗北した。


ゴムゴムの暴風雨ストーム
使用者:ルフィ

アラバスタ編の回想内で使用。
クロコダイルとの最終決戦にて使用し、“砂漠の金剛宝刀”を霧散させると共に、無数の拳をクロコダイルに浴びせ、決戦に終止符を打った。


【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
ゾロ・・・・・・・中井和哉
ウソップ・・・・・山口勝平
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江

サボ・・・・・・・古谷徹
しらほし姫・・・・ゆかな
ビビ・・・・・・・渡辺美佐
レベッカ・・・・・林原めぐみ
ステリー・・・・・鳥海浩輔
クロコダイル・・・大友龍三郎
ネプチューン・・・稲葉実
フカボシ・・・・・伊藤健太郎
リュウボシ・・・・沼田祐介
マンボシ・・・・・間宮康弘
Mr.1・・・・・・・稲田徹
Mr.2・・・・・・・矢尾一樹
Mr.4・・・・・・・高塚正也
ミス・メリークリスマス・・・金月真美
ミス・ダブルフィンガー・・・橘U子
レオ・・・・・・・間宮くるみ
カブ・・・・・・・菊池正美
ロズワード聖・・・掛川裕彦
チャルロス聖・・・茶風林
サンバ王・・・・・服巻浩司

白服の王様・・・・増谷康紀
黒服の王様・・・・ボルケーノ太田
どこかの王妃・・・のぐちゆり
衛兵・・・・・・・五味洸一
ナレーション・・・大場真人




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