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アニメ版 ONE PIECE
第885話
「聖地の闇 謎の巨大な麦わら帽子」 


【原作の対応話数】
90巻 第906話 11P~17P


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想・妄想
登場した技
声の出演



【あらすじ】
ルフィとの思い出話に花を咲かせるビビ達。その前に現れたのは、かつてルフィに敗れ、ドラム王国を追放された筈の暴君・ワポルだった。彼はバクバクの実の能力で財を成し、再び自身の国を築き上げ、国王へと返り咲いていたのだ。

一方で国民からの希望により、ドラム王国改めサクラ王国の国王に就任したドルトンは、嫌味を叩くワポルを軽くあしらう。ドルトンやくれはと再会したビビは、ルフィと共にドラム島を冒険した時の出来事を、しらほし達に語るのだった。

世界会議の舞台には、花の国の護衛として訪れた八宝水軍棟梁・サイの姿もあった。麦わら大船団の兄弟分であるレオと再会した彼は、自身が今回の一件を最後に、花の国を離れる事を伝える。他の傘下達も、それぞれに力をつけている。麦わらの一味への恩に報いるべく、大事があればすぐにでもルフィ達の助けとなる事を、2人は改めて誓い合うのだった。

その頃、インペルダウンへと幽閉されたドフラミンゴは、マゼランによる守備体制が敷かれた独房の中で不敵に笑う。彼が知るという、マリージョアの国宝。その秘密を葬る為、ドフラミンゴの命を狙う「上」からの刺客が送られてきているというのだ。
そしてマリージョアの内部でもまた、謎の人物が動き出していた。重く閉ざされた扉を開けた先に安置されていたもの。それは人間が被るにはあまりにも巨大な、1つの麦わら帽子であった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・冒頭のタイトルコールの直後、マリージョアの麦わら帽子が安置されている場所を映したものと思われるカットが追加。

・ビビ、レベッカ、しらほしの3人が、ルフィの食欲について談笑する場面追加。

・ビビ達の様子を見守るイガラム、ヴィオラ、フカボシの会話内容が変更。
 「国の未来を担う者達が仲良くなるのは良い事です」と言ったものとなっている。

・サイと再会した時の、レベッカの「チンジャオの孫ね!」というセリフが削除。
 代わりにイガラムとヴィオラによる、「チンジャオから代替わりした八宝水軍の棟梁」という旨の説明が加えられている。

・レオがしらほしに対し、「一緒にルフィランドから盃を貰った仲れす」とサイの事を紹介するセリフ追加。

・ビビがしらほしに、「ルフィさん達と冒険していた時に出会った人達よ」と、ドルトンやくれはを紹介するセリフ追加。
 またそこから、ドラム島編の回想シーンが追加。
 回想の詳細は後述。

・ドラム王国からワポルを追放したのち、島民の希望により国名を「サクラ王国」と改め、ドルトンが国王に就いた事をビビが解説するシーン追加。

・ワポルがドルトンに「潔白に国を運営する事などできやしねェ!!!」と捲し立てた際、「バクバクの実の能力で財を成した、おれ様が返り咲いたのがその証だ!!」というセリフ追加。

・ドルトンがルフィの事を「大好きだ」という際、頬を赤らめる描写追加。

・ドルトンに気圧されたワポルが負け惜しみを叫ぶ際、
 「大体魔女ババーは、いつまで生きるつもりだ! とっくに150歳は超えてるだろうが!」というセリフ追加。
 その後くれはに酒瓶を投げつけられ「まだピチピチの141だよ」と言われている。

・くれはがレベッカとしらほしに、チョッパーに会ったかを尋ねるシーン追加。
 それに対し、しらほしは瀕死のルフィの治療をしていた事、リュウグウ王国を救ってくれた事を語っている。

・しらほしからチョッパーの動向を聞いたくれはが、チョッパーとの思い出を回想するシーン追加。

・サニー号にて、サンジの料理を手伝っていたキャロットが手を切ってしまうシーン追加。
 この際、映像上で実際に切れているのは手の平だが、セリフでは「指切っちゃって」と言っている。

・キャロットの手の傷を、チョッパーが治療するシーン追加。

・どんなケガでも治せるチョッパーを、キャロットが褒めるシーン追加。
 それに対し、チョッパーは「世界一の医者に教えてもらったからな」と返している。

・サイがレオに対し、麦わら大船団の他の傘下達も、徐々に動き始めているらしいという事を語るシーン追加。

・原作において、扉絵連載「押し掛け麦わら大船団物語」として描かれたエピソードの一部が追加。
 追加されたシーンは以下の通り。

・Vol.21イデオ編の、イデオ海賊団としての旗揚げを果たしたシーン。

・ハイルディンの新巨兵海賊団5名が集合したカット。

・オオロンブスがスタンディング王国から離れる事を国王に告げるシーン。

・バルトロメオが港一番の悪党を倒すシーン。
 また降伏した者達に渡したルフィセンパイピンバッヂは、原作では「特別価格で販売」という事になっていたが、アニメでは「麦わらの一味の応援の為」という事でそのまま渡しており、代価を取っているかは不明となっている。

・キャベンディッシュがスレイマンに対し、自身がブルジョア王国の王子であった事、人気がありすぎの罪で国外追放を食らった事を語るシーン。
 またキャベンディッシュの追っかけを行う者達の船を、スレイマンが「ドフラミンゴの残党」と誤解するシーン追加。

「きっとこの先、麦わらが相手にするのはドフラミンゴ以上にやべェ連中ばかり」と、サイとレオがより腕を磨き、共にルフィの助けとなる事を誓い合うシーン追加。

・ブルゴリが海獣の肉をインペルダウンに運び込む描写追加。


■ドラム島編の回想に使われたシーン

ビビによる回想

・ドラムに立ち寄ったルフィ達を、ドルトンら民間護衛団が追い返そうとするシーン
・護衛団により、ビビが腕を撃たれるシーン
・銃撃に怒り戦おうとするルフィを、ビビが抑えるシーン
・ルフィとビビがドルトン達に頭を下げ、医者を呼んでくれる様に頼み込むシーン
・当時の国王ワポルが、海賊の襲撃時に国を捨てて逃げてしまった事、
 その間、ワポルの部下だったドルトンが国を守っていた事、
 事態が落ち着くのを待ち、部下を引き連れたワポルが国へ戻って来た事を語るビビのナレーション

・ドラム城に掲げられたヒルルクの旗を、ワポルが爆撃するシーン
・チョッパーがワポルに掴みかかるが、ヒルルクの言葉を思い出し拳を止めるシーン
・ヒルルクの旗と共に、ルフィがワポルの砲撃を受けるシーン
・ルフィVSワポルの決着シーン
・ドルトンがルフィ達に、ワポル討伐の礼を述べるシーン


くれはによる回想

・ヒルルクの死後、チョッパーがくれはに医術を教えてくれるよう頼むシーン
・ルフィがチョッパーを海へ連れ出すシーン
・チョッパーが海賊になる事をくれはに伝えるシーン
・くれはに追い立てられたチョッパーが城を出るシーン
・くれはの「湿っぽいのは嫌いでね」のシーン
・くれはがヒルルクの研究成果を用い、ドラム島にサクラを咲かせるシーン



【感想・妄想】

■オープニング映像

本日の週替わり差し替え部分は以下の通り。

・社交の広場にて、ビビ達のところへやって来るワポル
・ワポルの嫌味に爆笑するキンデレラ
・ドルトンとくれはの登場シーン
・「うるせェ行こう」の回想
・サニー号で空を見上げるルフィ
・イデオ海賊団のカット
・キャベンディッシュのカット
・サイとレオが互いの拳をぶつけ合うシーン



■イガラム「あれは花の国の八宝水軍…」

八宝水軍と言えば、ついひと月ほど前までは首領・チンジャオを棟梁としていた組織。
そのチンジャオは元はと言えば5億の賞金首であった海賊なワケだが……花の国、そんな堂々と海賊を従えてて平気なんだろうか。
王族関係者であるイガラムが普通に知ってるって事は、「裏の世界でのみ知られる黒い繋がり」みたいなモノでもなく、明るみに出されている事実なのだろうし。


リク王はレオに「ルフィとの繋がりを口外しない様に」と釘を刺していたけれど、引退済みの海賊なら問題ないものなのかな。
引退したからって海賊行為の罪が消えるワケではないと思うが……ガープに敗北した後は命からがら退散していたのだから、まさか刑期を終えて出て来たって事もないし。(というか刑期なんかあるのか?)


今となってはチンジャオの懸賞金は解除されているっぽいが、これは単に「力が衰え危険度が低くなったから」というだけでなく、花の国側からの口添え、いわゆる“恩赦”の様なものもあったのかもしれない。
ジェルマ66のジャッジは、その一存でサンジの手配書に要望を通したりもしていたのだから、同じく世界政府加盟国である花の国の王なら、そういった事ができてもおかしくはない。


力と富を失い、牙の抜けたチンジャオに花の国の王が目を付け、政府に掛け合い手配を解除する事と引き換えに、八宝水軍を自国の軍隊として迎え入れたって感じかな。
仮にそう言った背景があるなら、花の国が持つ政府に対する発言力は想像以上に強いのかもしれない。
単なる「いち加盟国の王」に過ぎない人物に手配額の操作など許されないだろうし、そもそも「元5億の大海賊を軍に迎え入れる」などという行動に、政府や周辺の国が良い顔をするハズもないし。



■キンデレラの笑い方

「コーシコシコシ タマノコシコシコシコシ」


……原作からしてそうだったけれど、いざアニメで「音」として聞いてみると、珍妙な笑い方だらけのONEPIECEにおいても一層気が狂っている。
というかこれは笑っているのか。野心がうっかり漏れ出してるだけではないのか。


バクバクの能力により「新合金ワポメタル」を作り上げた事で財を成し、財閥の総裁へと就任したワポル。
そのワポルが財閥を立ち上げた後、彼と結婚したのが「ミス・ユニバース」ことキンデレラなワケだが……ワポルが天竜人からの認定を受け、晴れて世界政府加盟国の王へと返り咲いたのは、彼女との結婚から約2年後の事。


結婚時にはキンデレラも、まさか財力と共に、女王の座までもが転がり込んで来るとは考えていなかっただろう。確かに、笑い声と共に零れ出てくるのも納得のタマノコシっぷりだ。
同時に、ワポルにとってもキンデレラとの結婚は、良い方向に幸運を運んできてくれたモノだったんじゃないだろうか。国王から地獄の底へと転落した彼にとって、「財閥の主」程度の地位に満足していたとも思えないし。


まあ……煽り散らかして来るのは小煩いけど、なんやかんやで良いコンビなんじゃないっすかね。楽しそうだし。



■ドルトン「…大好きだ」

FullSizeRender
(ONE PIECE TVアニメ版 第885話より)



顔を赤らめるな35歳男性。



■チョッパーの事を尋ねるくれは

アニメ版の追加シーンにて、くれはが王女達に、チョッパーに会ったかどうかを尋ねるシーンが描かれた。
原作ではページの都合もありスルー気味だったが、いうて2年間も消息不明だったワケだし、死んでいる筈はないと信頼はしていても、内心では心配していた事だろう。
親同然の存在であるくれはからすれば、チョッパーと会ったかもしれない相手がいれば、尋ねてみたくなるのも当然だ。懸賞金額をプリントした服なんか着ちゃうぐらいだし。


それは別に良いんだが、この問いに答えを返すのはしらほしのみで、レベッカはコマにも映らずカヤの外なのが哀しい。
それもその筈で……会ってないのよねぇ、レベッカ。
前回も言ってた気がするけど、ドレスローザ編のストーリー上、レベッカはルフィ以外のメンツとの絡みがほとんど無かったので、ルーシー以外が話題の中心になると途端に輪に入れなくなるのであった。


章ヒロインポジションでありながら、ここまで麦わらの一味との接点が薄い人物も珍しいわなぁ。
いつか、レベッカが一味全員と顔を合わせる機会とか、あるんだろうか。
血統上は天竜人にあたるビビや、古代兵器であるしらほしに比べると、レベッカは今後の物語で大きな役割を担う事もなさそうだからなぁ。あまり期待できないかもしれない。



■キャロット「指切っちゃって……」

FullSizeRender
(ONE PIECE TVアニメ版 第885話より)


指……?
そこ指か……?


まあそれは良いとして、サンジが女性に料理手伝ってもらうの、何気に珍しい様な気もする。(パティシエであるプリン達は除く)
増して庖丁持たせるのとか、過保護を発動しがちなサンジ君はあんまやらせなさそうなイメージが。そうでもないっけか?


けどまあ、理由は何となく分かるかな。
ペドロを失ったばかりのキャロットは、まだそこまで気持ちの整理がついている段階ではないだろうし。何か動いていた方が気晴らしになるだろうと考えて、手伝いを申し出たキャロットに皮剥きでも頼んだんだろう。
で、やらせてみたら案外キャロットがぶきっちょだったと。



■押し掛け麦わら大船団物語

原作では扉絵連載という形で描かれた、麦わら大船団傘下の面々の物語。
アニメではガッツリと描写される事こそなかったが、今回の話にてダイジェスト気味に挿入された。


……総集編やりまくるより、こっちアニメ化した方が良かったんじゃ?
ハイルディンの仲間4人とか、これだけ見ても「誰これ?」としかならないだろうしなぁ。一応、4人共既存のキャラクターなんだが。(名前のみの登場も含む)


バルトロメオに関しては、ルフィグッズの押し売りをしている所こそ描かれたものの、その後の「肝心なところ」はカットされた。
あの一件、地味に今後の展開に関わって来そうなのだけど、今回カットされたのはあえての事なんだろうか。かと言って、今更別のタイミングで挿入するのも難しそうだけどなぁ。



■巨大な麦わら帽子

サブタイトルがネタバレド直球。


しかしコレ、何なんですかね。
こんなクソでっかい帽子が被れるの、巨人族ぐらいなモノだろうけど、そもそも「海軍に初めて巨人が加わったのは近代に入っての事」というところから見ても、世界政府と巨人族の結びつきってあまり深くないイメージなんだよな。
いや、むしろ「Dの一族」側から奪い取った帽子を、こうやって安置してるのかもしれないけど。


まーコレに関しちゃ、物語の最終盤で明かされるものだろうから今はサッパリ分からん。
今はまだ、「ルフィの“麦わら帽子”というアイテムは、単なる象徴的なものではなく明確な役割がある」という印象だけ持っておけば良い段階かな。



【登場した技】 
ゴムゴムのバズーカ
使用者:ルフィ

ドラム島編の回想内で使用。
ドラム城の屋根に身体をめり込ませ、抵抗不能な状態となったワポルに攻撃を浴びせ、遥か彼方にまで吹き飛ばした。


バリアクラッシュ
使用者:バルトロメオ

“バリバリの実”の能力によって展開したバリアを、敵に向かって射出する攻撃技。
バルトロメオが上陸した港町にて、港一番のワルをしめる際に使用した。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
チョッパー・・・・大谷育江

キャロット・・・・伊藤かな恵
ドフラミンゴ・・・田中秀幸
ビビ・・・・・・・渡辺美佐
イガラム・・・・・園部啓一
カルー・・・・・・粗忽屋
ワポル・・・・・・島田敏
ドルトン・・・・・小野健一
くれは・・・・・・野沢雅子
ヒルルク・・・・・牛山茂
しらほし姫・・・・ゆかな
フカボシ・・・・・伊藤健太郎
レオ・・・・・・・間宮くるみ
レベッカ・・・・・林原めぐみ
ヴィオラ・・・・・園崎未恵
バルトロメオ・・・森久保祥太郎
キャベンディッシュ・・・石田彰
サイ・・・・・・・橋本晃一
スレイマン・・・・成田剣
オオロンブス・・・斉藤次郎
キンデレラ・・・・藤井ゆきよ

ボス・・・・・・・宮崎寛務
悪党・・・・・・・坂田将吾
女の子・・・・・・石橋桃 田口奏弥
         間宮香
ナレーション・・・大場真人


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