ONEPIECE magazineのVol.6が絶賛発売延期中の中、2週間ぶりのONEPIECEですよ!
広告ページの「好評発売中!!」の文字が空しく光るよ!!

……マジの土壇場での発売延期だったんで、編集部に降り掛かる地獄の修正作業を思うとゾッとしない。
強く生きて欲しい。


以降、週刊少年ジャンプ2019年26号分の感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
おでんの家臣達
康イエの死
SMILEの正体
狙われたトコ
 





おでんの家臣達

わずか2ページながら、のちの赤鞘九人男と思われるおでんの家臣達と、白舞の大名である霜月康イエの出会いが語られた。
金に苦しむおでんの為、家臣達が白舞の財源を盗み出そうとしていた様で。
9人共かなり若い姿(10代ぐらい?)で書かれているが、昔は中々にヤンチャだったのね。でも、おでんに対する敬愛の念は本物であったと。


ここで描かれた9名は前述の通り、のちに赤鞘九人男と呼ばれる様になる侍達であると思われる。
真ん中の、おでんを「大恩人」と呼ぶ人物が錦えもんかな。髪の色からして異なっているけれど、染めてたんだろうか。ワノ国、ヘアカラー剤とかあるのかな。


「シャンクスやバギーと同世代」とされていたイヌネコはともかく、雷ぞうもかなり幼い外見に描かれている様に見える。錦えもんやカン十郎に比べると、10歳ぐらい下に見えるかも。単にほっぺのグルグルマークが醸し出すアホっぽさが、より幼い印象を持たせてるのかもしれないけど。


現在の姿さえ判明していない河松、傳ジロー両名の顔が黒塗りになっているのは良いんだが、問題はイヌアラシの上に描かれている女形風の人物。
消去法で言うとコイツが菊の丞……もとい菊さんなのかな、と思うところだが、髪型がどう見てもイゾウにしか見えない。


2年前には白ひげ海賊団16番隊隊長の座についていたイゾウだが、VIVRE CARDに書かれた彼の出身地は、その風貌のイメージ通りワノ国
第820話のイヌアラシの話によれば、おでんはロジャーと共に偉大なる航路を制覇する前、白ひげ海賊団に在籍していたと言う。
仮にイゾウがおでんの家臣であったなら、おでんと共に白ひげの船に乗り、そのまま白ひげ海賊団の乗組員として残ったとしても不思議はないかな。


錦えもん、カン十郎、雷ぞうの3人は「おでんが海賊船に乗らない様に引き留めていた」との事だが、イゾウはイヌアラシ、ネコマムシと共におでんに付いて行った。
そしてそこで、ニューゲートという男の偉大さに触れ、おでんの下を離れ白ひげ海賊団に加入した……って事になるか。
まあ、回想に描かれた人物が本当にイゾウなら、の話だけど。


本名が「菊の丞」であるらしい菊が本当に女なのかは微妙だが、外見上はどう見ても女である彼女が「赤鞘九人男」に数えられているのは、地味に謎であった。
この赤鞘というのも、元々はイゾウを含めたおでんの家臣9名を総称したものであり、イゾウの後釜にそのまま菊が収まった為、「九人男に女が1人混じっている」という状況が生まれていたのかもしれない。
外見年齢で言えばイヌアラシ達よりも更に年下に見えるし、彼女が他の8人に比べて新参の実力者であったならば、今回の回想内に菊の姿がないのも納得かな。


……しかし、作戦や判じ絵の事を敵側にバラした裏切り者の正体が不明なのは気になる。
今回の回想に出ていない(=光月家への忠誠度が曖昧)のもあって、仮に裏切り者の存在が事実なら、菊ぐらいしか考えられないのでは…?って気が。
時を渡ったメンバーで1人だけワノ国に留まってたり、現在も子供組に混ざってたりで、敵と内通するチャンスはいくらでもありそうだしなぁ。




康イエの死

おでんの素質に信を置き、その家臣達にも温情ある措置を施した康イエだが、現代ではオロチの手によって処刑されてしまった。

SMILEによって笑顔に変換されこそすれど、おこぼれ町の住民達や娘であるトコ、そして赤鞘の侍達の表情を見ると、彼がどれだけの大人物であったかが察せられる。
そしてそんな男の死を嘲笑うオロチも、悪役としての下衆っぷりが溢れ出てて良いっすね。


それとは真逆に、康イエに会った事すらなく、SMILEのリスクについてもロクに知識を持たないにも関わらず、「死んで笑われていい奴なんでいる筈がねェ」康イエを看取る町民達の笑顔に裏がある事を瞬時に見抜くルフィも、流石の風格。
絶賛太ってるのにサマになって見える。


「討入りの作戦の為、ワノ国の為に犠牲になった」と頭では理解できる赤鞘の侍達はまだしも、一番キツいのはやっぱり、娘のトコだなぁ。
貧困から遊郭に連れていかれ、やがてオロチに追われる身となり、ようやく父と再会したと思えば父はその場で処刑。辛すぎる。

そして都で盗んだガマの油……ウソップが実演販売を行い、「傷口に塗れば即座に血が止まる」とされていた薬品に縋る姿が、涙を誘う。

当然ながら、そんな商品の効能はウソッパチ。
元ウソップ海賊団の面々曰く、ウソップは「人を傷つける嘘だけは絶対につかない」男。
だがウソップが嘘を吐いて販売していた詐欺商品を信じ込んだトコは、「ガマの油では父を治す事はできない」という事実を知れば深く傷ついてしまう事だろう。

ウソップが深く考えずに吐いた嘘が、結果として幼子を傷つけてしまう状況になったのだ。
ガマの油で康イエの傷を癒そうとするトコに対し、涙を流して真実を伝えようとするウソップも、何というか見てて辛いと言うか……。


浮かばれないにも程があるんで、ウソップが何らかの形で、トコに罪滅ぼしをする様な展開になると良いかなぁ。
ゾロがオロチではなく、キング辺りの実力者と戦う事になるなら、案外「ウソップ VS オロチ」なんて対戦カードもアリなのかな、って気がしてきた。


…けどゾロには、「ワノ国で竜を斬った男」になって欲しいんだよなぁ。
翼竜をぶった斬って「竜斬り伝説」はちょっと誇大広告が過ぎるなぁ。




SMILEの正体

前回、日和によって示唆された「SMILEの副作用」だが、今回はその詳細が語られた。
オロチ政権下のワノ国で20年を過ごした日和、アシュラ童子、しのぶ、ヒョウ五郎に、同時に真相を語らせてるのが地味に上手い。
多方面に散ったメンバー全体に、1話の中で情報を共有させてる。


SMILEは食べると動物系悪魔の実同様、カナヅチになるリスクと引き換えに動物の力を得られる果実。
しかしその能力が正しく発現するのは、果実を口にした者の中でもたったの10%しかいないと。


ひ、ひえー。
リスクたっかい高い。


せっかく食べても、9割の人はメリットなんて得られず、表情だけがバグっていく。
運よく10%を引き当てても、どんな動物のどのパーツが、どういう形で現れるかはアトランダム。しかも天然の悪魔の実同様、海に嫌われるリスクはしっかりと付いて来る。


……貴方なら食べたいですか?
私は絶対お断りです。


……これで強くなれるなら、海賊的にはプラスだろうけどねぇ。
カバの口の中で生活しなきゃならない状態になったヤツとかもいるしなぁ……。


「ギフターズ」=gift=「与えられた」、
「プレジャーズ」=plesure=「笑う」、
そして「ウェイターズ」はwait、つまりSMILEの果実を待つ者達って事だったと。


百獣海賊団内の序列、勝手にギフターズ>プレジャーズ>ウェイターズって並びだと思ってたのだけれど、実際のところプレジャーズとウェイターズはほとんど同格の段階って事になりますね。
まあウェイターズよりも優先的にSMILEを与えられているのだから、基礎戦闘力はプレジャーズの方が上なのかもしれないけど。
リスクだけ貰っちゃってる分、何なら実質格下まであるかもしれない。

……ウェイターズの中に、実はSMILEの生産が止まった事を喜んでる人ら、絶対いると思う。



SMILEのリスク自体は良いとしても、問題は「なぜえびす町の人間がSMILEを口にする事になったのか」という過程。
これが例えば「SMILEの成功率を上げる為の実験」みたいな、「敵方の事情として必要な犠牲」であるなら話も分かるのだが、オロチがえびす町の人々に果実を与えたのは表情を奪う事そのものが目的だってんだから驚きだ。


明確な理由があって表情を奪ったワケですらなく、ほとんど嫌がらせに近いモンですよ。
やってる事の外道っぷりが凄まじい。情状酌量の余地すらない。
町民達の側も、「SMILEを食べる事でどうなってしまうのか」を理解しつつ、それでも貧困の中で生きる為に食べるしかないワケだからね。おこぼれ町の住民が、どういう生活を強いられているかを計算に入れたやり口。


そも、「日々人が死にむせび泣くおこぼれ町をうとましく思っていた」ってのも、お前の政治で生まれた貧困層やろがいって話だからね。自分で生み出して自分でウザがってるんだから、外道も良いところですよ。
ここまで突き抜けた下衆っぷりだと、倒された時のカタルシスも中々に爽快な事になりそうではある。


本来の悪魔の実は「死ぬほどマズい」ことで有名だが、おこぼれ町の住人曰く、SMILEの果実は中々に美味いそうな。
…しかしこれもどうだろうな。
ロクな食事をとれていない飢餓状態にある人たちだから、普通の人には吐き出したくなる程マズい果実でも、ご馳走の様に感じたというだけなのかも……。
だとすれば余計に悲壮感の漂う描写になってくるなぁ。


あと何気に、しのぶが語るSMILE能力者の一例に、919話でオロチの英雄像を子供達に教え込んでたろくろっ首みたいな先生の姿もありますね。
あの人、SMILE能力者だったんだ。っていうか百獣海賊団だったんだ。
てっきりオロチ側の幕僚なのかと……まあ、オロチの部下でありながら、自ら望んでSMILEを食したのかもしれないけど。
ついでに、パンダマンもおる。筋肉ムッキムキのパンダ頭おる。お前SMILE能力者だったのか。




狙われたトコ

父親である康イエの死に、たまらず飛び出してしまったトコ。
トコに恨みを持つオロチは当然それを許さず、彼女を射殺しようと。
「小紫は死なずに済んだんだ」言うてますけど、その小紫、すぐ傍におるでオロチくんや。


まあそれは別に良いんだが、そのトコを守りに入ったナイトが2人!

ゾロとサンジ!!

壮絶久々の再会!! 麦わらの両翼並び立つ!!!


ドレスローザでの離散以降、この2人が同じ場面に収まる瞬間、まあ無かったからね……。
一説には原作中での再会、約6年ぶりだとか。ひえぇ。そんなに経つんか。


しかしまあ、本当に久々。遂にって感じですね。
ワノ国に到着してからも、引っ張られまくったからなぁ。ゾロだけ迷子発動したりして。
並んでみると流石に絵になりますな。
しかもようやくの再会だってのに、露骨に睨み合ってるのが良い。相変わらず仲が悪い。「おれより目立ってんじゃねェよ」感がすごい。


SMILEについても色々と分かった回だけど、やっぱ最後のこの瞬間でしょ今回は。
いやもう満点よこれだけでも。
次回辺り、バトルの流れになるのかな。まあ決戦の日まで時間もあるし、ガッツリやり合うには至らないだろうけど。

この場にはオロチだけでなく、ホーキンスやドレークもいるので、彼らとの交戦にも期待が持てる。
「北の海」出身だったり、おそばマスクの件もあるので、サンジと彼らがどう関わってくのか、とかも気になる所っすね。
おそらくはベポ達を救うため、ローもここに向かってるハズだし。