←第944話  感想一覧  第946話→

今週ちょっと私生活が立て込み気味なので、駆け足になりまーす。


週刊少年ジャンプ2019年28号分の感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 






■ゾロ VS 狂死郎

オロチを追おうとするゾロを食い止めるべく、立ちはだかった狂死郎。
ゾロをして「何者だ」と言わしめるぐらいなので、やはりかなりの強敵らしい。


まあ今のゾロは、鎌ぞう(キラー)から受けた傷が治りきっていない事に加え、牛鬼丸に秋水を奪われ二刀流の状態。
万全の体制ではないままの苦戦なので、判断しづらい状況ではあるが……まあ、現時点での百獣&オロチ軍の中では、相当上位に食い込む力はあるんだろう。
大看板に匹敵するかはともかく、飛び六胞のページワン辺りよりは上の力を持っていそうかな? 


狂死郎に関して問題なのは、その実力よりも「そもそも敵なのか?味方なのか?」という所にあると思う。


狂死郎に斬られたハズの小紫が生きている……という点からして、「小紫が自身の能力等で生き永らえた」というケースを除けば、小紫と狂死郎は共謀している可能性が高い。
そしてホーキンスら最悪の世代も、本心からカイドウに従っているのか、機を見て反旗を翻そうとしているのか、イマイチ読みにくい所もある。
いつ裏切るか分からない彼らの存在は、百獣海賊団側にとって、展開上の「爆弾」と呼べる存在だとも思われる。


現時点で、光月家側に属する実力者と言えば、
ルフィ、ゾロ、サンジ、ロー、イヌアラシ、ネコマムシ、錦えもん辺り。
次点でその他麦わらの一味に加え、イマイチ実力のほどが分かりにくい菊、雷ぞう、カン十郎等々。

ここにアシュラ童子、河松、傳ジロー、そしてキッドが加わるとして、大戦力と成り得るメンバーだけでも10名を超える。
麦わらの一味や赤鞘九人男(+しのぶ)、それに後から追いついて来る(と信じたい)ジンベエ、そしてキャロットやワンダ、シシリアン等の主要なミンク族にそれぞれ見せ場を与えようとすれば、その総員は20名以上にも上ってしまう。
この同盟軍、兵力こそ集まり切っていないものの、個々の戦力の質としては中々に潤沢なのだ。


対する百獣海賊団側の主要戦力は、カイドウ、ジャック、クイーン、キング
そこから1段落ちて、ドレークやページワンを含む飛び六胞の6名、後はホーキンスと、おそらくはアプー
ババヌキ等の一部真打ちはそこそこに強いかもしれないが、まあ「そこそこ」の域を出る気は、あまりしない。渡り合えるとして、フランキー辺りの相手が精々だろう。


そこに狂死郎を加えると、登場済みの実力者の総数は9名となる。
そして未知の飛び六胞4名に、オロチや福ロクジュを加えてやっても、ようやく13人だ(アプーが飛び六胞に加わっている可能性も)。
飛び六胞それぞれの戦闘力がハッキリしていない事や、ページワンがレイドスーツの性能試験に使われてしまった事もあり、正直若干の戦力不足感はある。


最大級の戦力である大看板の内、クイーンは絶賛命の危機に瀕しているし、ジャックに関しては「イヌアラシに攻撃を止められる」「ズニーシャの一撃で沈められる」「アシュラ童子に深手を負わされる」「兄御達にズッコケ扱いを受ける」と、お世辞にも扱いが良いとは言えない現状。
特にオロチ側、ワノ国の侍の方に、強者がほとんど登場していないのが痛い。


確かに、兵力では圧倒的に百獣・オロチ側の方が勝っている。
しかしこと『ONEPIECE』という漫画において、「兵力」という指標はあまりアテにならない。
兵力がアテになるのは「1人の兵隊が1人分の強さを持つ」という常識が通用する世界のみであって、1人の強者が千や万の兵を薙ぎ倒して行くのが当然となっているこの漫画では、重要ではないのだ。
展開の都合次第じゃ、ルフィやキッドが出向いただけでバタバタと敵兵が倒れて行くのだし……。


個人的に、「敵側が裏切り者という爆弾を抱えている」という構図が面白いのは「裏切りによって形勢不利をひっくり返せる状況」に限ると思う。
記憶に新しい所では、ビッグ・マムの弱点を引っ提げてルフィ達との協定を結んだベッジや、FILM GOLDにおけるカリーナの二重スパイなんかが挙げられる。
しかしこと百獣海賊団に関しては、「ただでさえ戦力不足の中で更に裏切りが発生する可能性」を残している形になるので、メタな視点から見れば「裏切らない方が面白い」んじゃないかというのが、個人的な感想だったり。


なので狂死郎やホーキンス、ドレークも、「各々の目的の為に百獣海賊団側に付き、ルフィ達と戦う」道を選ぶなってくれると、個人的には嬉しいかな。
せっかくの侍の国なのに、正統派の剣士キャラが敵側に見当たらないのも勿体ないしね。


仮に狂死郎が光月側に付く事になるなら、その時は「光月側の危機」が更に増大した時が良いかな。
シンプルに「更なる敵戦力の登場」でも良いし、もっと言えば「カイドウとビッグ・マムが手を組む」なんて絶望的な状況の中でのイベントでも面白い。
光月側にも作戦や札の秘密をバラした裏切り者の存在が可能性として残されているし、この辺と絡めて来るのもアリかな。




■オロチお庭番衆

麦わらの一味の情報、既にホーキンスを経由してオロチ達にも伝わっていたのね。
ホーキンスがカイドウを裏切りルフィ達と共謀しようとしているなら、あえてこの情報を漏らす意味はないと思うし、少なくとも現状ホーキンスがカイドウを裏切るつもりはないのかな。

まああの人、占いの結果次第でコロコロ出方を変えそうなんで、何とも言えんけど。
「一見して非合理的な行動が、実は最善の結果に繋がっていた」とか、占い中毒のホーキンスさんならではの動きとも思えるしなぁ。


そんで『忍法 “琵琶地獄”』、楽器の形をした銃による攻撃って、やってる事の発想がイガラムと同レベル。
イガラッパとどっちが強いだろうな。わざわざ口で吹かなきゃいけないサックスよりは、三味線(?)の方が扱いやすそうか?




■サンジ VS ドレーク

ページワンとは互角以上の戦いを見せたサンジながら、ドレーク相手には若干苦戦気味。
と言っても、レイドスーツ未装着状態なんで、ページワンとどっちが強いって話にはならないけど。


ゾロと狂死郎という対戦カードに並べてこの2人の勝負を持ってきた辺り、最終決戦におけるサンジの対戦相手はドレークという事になるのかしら。
同じく『北の海』の出身という事で、因縁もつけやすそうではあるし。

2年前時点での手配額の都合上、残念ながら『最悪の世代』に数えられる事はなかったサンジだが、ここで一発ドレークとの戦いを制して下剋上なるか?




■ロー VS ホーキンス

VS……という程の戦いにも発展しない状態だが、人質を取られたローさんが手出し不能となってしまった。
しかもローの能力を把握し、予め人質を分散して配置しておく周到ぶり。


ベポは939話(康イエが捕まる前)まではシャチやペンギンと同じ牢に入れられていたので、これはホーキンスの到着後に別の牢へと移されたという事になる。
ベポ達が捕らわれた件に最初からホーキンスが関わっていたのであれば、わざわざ1度は同じ牢に収監したのも妙な話。ドレークやアプー発案の場合でも、それは同じだろう。

ベポ達を救いに行こうとしたローに対し、サンジは「ローを誘き出すための罠だ」と考えていたが、どうも元々は「単に札を配っている光月派の浪人」として捕らえられた可能性が高そうかな?
彼らが捕らわれているのを確認したホーキンスが、いずれ訪れるであろうローへの対策として、人質作戦を決行したと。


あとどうでも良いけど、ホーキンスさんの笑顔すっげぇ不気味っすね。




■兎丼に現れたビッグ・マム

ついに来てしまった腹ペコ女王。

今まで知識不足ゆえに様々な大物達にも物怖じしなかったルフィが、WCIで実際にその凶悪さを目の当たりにして来た事でオーバーリアクションを取っているのが新鮮。

逆にヒョウ五郎の方が「誰?」って顔してんのよね。この辺りの逆転現象が起きるの、鎖国国家ならではで面白い。
でもヒョウさん、仮にリンリンの事知らんくても、身長9メートル近い婆さんが突然現れたら、少しは驚いても良いと思うよ。



■キッドとキラー

前回よりキッドと鎌ぞう(キラー)は、クイーンの拷問によって水中に顔を沈められ、呼吸不能の状態となっている。
そこにリンリンが現れ、クイーンがそちらに気を取られてしまったせいで引き上げてやるヤツがいなくなってしまったワケだが……。


ルフィさん、キミ腕伸ばして救出してあげられないの?


「あいつらをまず引き上げろ!!!」言うてますけど、別にこの大相撲インフェルノ、「首輪をつけたまま土俵の外に出ると、首輪の仕掛けが作動し刃物が飛び出してくる」ってシステムなんだから、腕だけが土俵から出たって首輪は作動しないだろうに。

そりゃクイーンの目がこっちに向いてる時なら妨害を受けるかもしれないけど、今は絶好のチャンスなのでは…?



■クイーンの変身

四皇の一角、ビッグ・マムを相手に、クイーンのおしるこ防衛大決戦が始まる!
ほんとはおしるこなくなってるけど!守るべき物のない防衛戦!!


で、自らの能力を使用して見せたクイーンなのだが、
その能力とは『リュウリュウの実 古代種 モデル:ブラキオサウルス』

やはりと言うか、クイーンも動物系古代種の能力者だった。


『疫災のクイーン』なんて異名からして、その能力も毒を持つ古代生物への変身能力なのかなと思っていたんだが、全然違った。
あの異名、どこから来てるんだろう。


しかし、クイーンも恐竜系能力か。
大看板3名で「古代種の能力」というのは一致してるけど、ジャックさんだけ別種の悪魔の実なのね。
リュウリュウの実の能力者は飛び六胞クラスにも存在しているので、余計にジャックさんの格落ち感が……いやまあ、十分強いけどさ、マンモス。


ブラキオサウルスの姿となり、あの丸々と太った(本当は筋肉らしい)姿とはかけ離れたスタイリッシュ(?)な体躯となったクイーンさん。
その姿から、一体どんな凄まじい戦闘能力を発揮してくれるのか……!



と思ったけど、まあダメでしたよね。



そりゃそうだー。相手が悪すぎるわぁ。
ズッコケジャック君といい、大看板達は初手で蹴っ躓く運命にあるんだろうか。



いや!!
しかしまだ希望はある!!
クイーンさんはここで終わる様なお方じゃない!!…のハズだ!!


正直、クラッカーパターンも無くはない。
早めの段階で轟沈して、肝心の決戦の場に参戦できないという憂き目にあう事も、あり得なくはない。


けど……。
さっきも言った様に百獣海賊団、地味に人材不足なのよね……。
それにクラッカーと違い、主人公パーティ以外の要因で、この段階から大幹部の脱落者が出るというのは微妙に考えにくいし……。


生き残る……よね?
ここでクイーンが死ぬとなると、いよいよ敵方の脅威が……。

逆に言えば、「相手がビッグ・マム」って事で、もはや生き残るだけでも格が上がる状況だからね。
一矢報いる反撃でも繰り出せば、株価爆上がりよ。
どうなるクイーン。頑張れクイーン。

←第944話  感想一覧  第946話→