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アニメ版 ONE PIECE
第887話
「一触即発 ルフィ狙う二人の四皇」 
放送日時:2019年 6月 2日


【原作の対応話数】
90巻 第907話 2P~6P、17P
および16点鐘~新世界編を元にした総集編



もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想・妄想
登場した技
声の出演



【あらすじ】
世界会議が始まろうとする裏で、海軍本部を騒然とさせる事態が発生していた。かの四皇、ビッグ・マムと百獣のカイドウが、電伝虫による通信を図ったのである。互いにルフィ達との因縁を抱える両者は、自らが『麦わら』の首を取ると譲らず、牽制し合う。

四皇二者の接触、そしてその目的がルフィであるという知らせは、マリージョアのガープ達のもとにも届いていた。
リンリンとカイドウ。この両者の接触は、ヒナにある過去の脅威を連想させた。40年前、ロジャー以前の海を制した『ロックス』と呼ばれる者達の復活を危惧する海兵達。だがガープは、常に想像を越えて行く事件の数々に、心配などするだけムダと一蹴するのだった。

一方で、パンゲア城の城内、『権力の間』では、世界政府の最高権力者である五老星に謁見を申し出た男がいた。「ある海賊について話がある」と切り出す男を、五老星は部屋に招き入れる。
ローブに身を包んだその人物の正体。それはかつてルフィに麦わら帽子を託した男。四皇の一角、赤髪のシャンクスであった。


【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・1人で酒盛りを行うカイドウのもとに、部下が電伝虫を届け、ビッグ・マムから通信のが入った事を伝えるシーン追加。

・リンリンが「麦わらのルフィがワノ国へ向かっている」という事をカイドウへ伝えると同時に、「(麦わらに)手ェ出すんじゃないよ」と釘を刺すセリフ追加。

・リンリンがルフィの新たな手配書にナイフを突き立てている描写が削除。

・過去の『恩』をリンリンに持ち出されたカイドウが、苛立ちながら手にした瓢箪を投げ割るシーン追加。

・カイドウがルフィへの恨みを口にした際、カイドウがSMILEによって能力者軍団を作ろうとしていた事を解説するナレーションや回想追加。

・ヤリスギの「通信はあまりに無防備だ」というセリフが、「通信はあまりに無防備すぎ」というパンクハザード編登場時の語尾に合わせたセリフに変更。


ギオン(桃うさぎ)トキカケ(茶トン)の登場時に、名前と異名、海軍本部中将との肩書きを表示するテロップが追加。

余談だがこのテロップでは、異名の表記は『桃ウサギ』『茶豚』となっている。
74巻、75巻のSBSでは『桃兎』『茶豚』、777巻の設定画では『桃うさぎ』『茶トン』となっており、媒体によって表記揺れが発生している。


・ラクロワ中将が食卓から肉を取った際、ジャンゴが何やら物言いをつける描写追加。
またフルボディは原作同様にジャンゴを止めようとする立場となってはいるが、ジャンゴが立ち上がった際には共に怪訝な顔をして拳を構えている。
このシーンはナレーション処理が入っている為、原作同様、ジャンゴやフルボディが何を喋っているのかは不明。

・「事件は必ずわしらの想像を越えてゆく」という話の流れで、ガープが頂上戦争を例に出すシーン追加。
その際、トキカケは「散々引っ掻き回してくれたのはアンタのお孫さんじゃァないですか」と茶々を入れ、ギオンやヒナは現在のルフィの急成長に驚きを見せている。
しかし、ガープはそれに対して「まだまだじゃ」と呟いている。

・ガープ達の会話から、オックス・ベルの16点鐘から新世界編全般を元にした総集編が挿入。

・トキカケの「魚人島で四皇にまでケンカ売るとはねェ」というセリフ追加。

・五老星の肩書きが、『世界政府最高権力』から『世界政府最高権力者』に変更。



■回想内で使われたシーン

・フランキーがトンタッタ族を先導し、SMILEの製造工場を破壊するシーン
・カイドウが自身の取り引きに手を出したルフィとローに怒りを燃やすシーン
・カイドウが牢内のキッドに語りかけるシーン

・ルフィがレイリー、ジンベエと共にマリンフォードへ乗り込み、16点鐘を行うシーン
・キッドとキラーが、ルフィの『16点鐘』の行動の意味を推測するシーン
・散り散りになった麦わらの一味それぞれが、ルフィのメッセージを受け取るシーン

・2年後、ルフィがレイリーに旅立ちを告げるシーン
・ルフィ、ゾロ、サンジが海底でクラーケン(スルメ)と戦うダイジェスト
・しらほしが母との約束に則り、オトヒメ暗殺の真犯人を黙っていた事を告白するシーン
・麦わらの一味 VS 新魚人海賊団のダイジェスト
・ルフィが『ゴムゴムの象銃乱打』により、ホーディもろともノアを破壊しようとするシーン
・魚人島における、ルフィのリンリンに対する宣戦布告

・パンクハザード上陸
・ローがスコッチの胴体を切断するシーン
・ルフィとローが同盟を組むシーン
・ルフィがローやスモーカーらと共に、パンクハザードの研究所に乗り込むシーン
・錦えもんやモモの助との出会い(ダイジェスト)
・ナミやチョッパーが、実験に使われた子供達を連れ出すシーン
・ルフィ VS シーザーの決着シーン

・ドレスローザ上陸
・鳥カゴの中で操られた民衆や海兵が暴走を起こすシーン
・ルフィとドフラミンゴの『覇王色の覇気』の衝突
・ルフィ VS ドフラミンゴの最終局面
・イッショウの土下座シーンのダイジェスト
・バルトロメオらが『子分杯』を交わすシーンおよび、その後の宴

・ゾウ上陸
・ロード歴史の本文の前にて、イヌアラシ達から話を聞くシーンのダイジェスト
・忍者海賊ミンク侍同盟の成立

・ホールケーキアイランド編全般のダイジェスト
・ルフィ VS カタクリの決着シーン
・WCI編後、シャンクスがルフィの新聞記事を読むシーン



【感想・妄想】

■オープニング映像

本日の週替わり差し替え部分は以下の通り。

・電伝虫で会談をするリンリンとカイドウ
・四皇2名がルフィを狙っているという知らせに吹き出すガープ
・呑気なガープに苦言を呈するギオン
・煙草を吸うヒナのカット
・五老星の前に姿を現すシャンクス(後ろ姿)



■全体

今回のお話、ほとんど回想編です。
しかも計30巻近い新世界編を、15分ぐらいにギュッと纏めているもんで、ほとんどがダイジェスト。これでマトモに内容を思い出せるの、各章ボスとの決着シーンぐらいじゃないか……?


その割には、カイドウとリンリンの衝突未遂だったり、ロックスの名が初登場したり、五老星とシャンクスの謁見という異常事態が描かれたりと、作未読の人にとっては重要なエピソードが多く盛り込まれている回だと言える。


ただそれだけに、「今回も回想ばっかりかー」と油断して流し見してた人とか、見逃しちゃったりしたんじゃないかな……?
総集編の合間合間に重要なシーンを放り込む構成は、見る側としてはちょっと不親切かもしれない。



■ロックス

情報不足ゆえに語れる事もほとんど無いのだが、コレに関しては原作外にて伏線めいたものも語られている。
2017年末に行われた『ジャンプフェスタ2018』にて発表された、尾田栄一郎氏のコメントによれば、
「来年(2018年)中に、みなさんにONEPIECEの世界に潜む伝説をひとつ紹介する事になる」との話だった。
そしてその『伝説』は、「過去最大の敵となってルフィ達に立ちはだかる」と。


本格登場とまでは至らなかったものの、この『ロックス』という名が原作に登場したのは、2018年のジャンプ本誌。
つまりここで言う『伝説』『過去最大の敵』とは、この『ロックス』を指している可能性が高い。


そしてそのロックスにゆかりのあるリンリンとカイドウが過去に仲間同士であった事も、原作中にて語られている。
40年前、ロジャー以前の海を制し、現在も四皇に名を連ねる怪物を2人も擁していた一団が相手ともなれば、なるほど「頂上戦争がかわいく見えてくる」という原作者の言葉も頷ける。


今やリンリンとカイドウの関係性は最悪の様だが、仮にこの両者が明確に手を結ぶ事になれば、ロックス復活の予兆としては十分なものとなる。
そして丁度良く、ワノ国編はこの両者が共演する舞台ともなっている。


これからアニメの方でも突入していくワノ国編は、パンクハザードから続いて来た「対カイドウ」編の総仕上げ。
だがもしかしたら、この戦いはワノ国だけで完結する物とはならないのかもしれない。百獣海賊団を打ち倒した後もカイドウは生き延び、今度は復活した「ロックスの一員」としてのカイドウやリンリンと決着をつける事になるんじゃないだろうか。



■ギオン & トキカケ

シャンクスと五老星絡みのアレコレについては、あまり喋れる事もないので割愛。
今回の話の中から1つだけ触れておくとするなら、海軍中将である『桃うさぎ』ことギオン、『茶トン』ことトキカケについてぐらいかな。


補足しておくと、この2名はコミックス74巻および75巻のSBSで紹介された、サカズキ、クザンの後継となる「新世界編の海軍大将」候補となったキャラクター。

元を正せばノリで生まれた小ネタ系のキャラクターに近いのだが、映画『FILM GOLD』にゲスト出演(と言っても、他のゲダツやアブサロム達と同様、姿が小さく映り込む程度のものだが)した事で正式なキャラクターとなり、777巻などでは最終的な設定画も見られる様になった。

世界会議編ではついに原作本編にも登場する事となったのだが、劇中で明確に名前が紹介されたのは、今回のアニメが初かな?


キャラクターが生まれる過程からして、てっきりこの2人もイッショウ達同様『世界徴兵』によって海軍に入隊したものかと思っていたが、アニメ版での口ぶりからして頂上戦争時点ではもう海軍にいたっぽいですね。
画面に映ってなかっただけで、あの場にも参戦していたんだろう。


しかしこの2人、異名の表記が安定しない。
上の方でも紹介したが、SBSでは『桃兎』『茶豚』とオール漢字名だったのに対し、777巻の設定画では『桃うさぎ』『茶トン』と開けた表記となっていた。

劇場版様に作られた設定画なのだし、後者の表記が完成形なのかと思ったところに、今回のアニメ版テロップでは『茶豚』という漢字表記に戻され、ギオンに至っては『桃ウサギ』という新たな表記まで生まれてしまった。

かと思いきや、声の出演欄を見れば今度は『桃うさぎ』と、FILM GOLD同様の平仮名表記。
うーん、不安定。


まあ、よくよく考えればクザンも『青雉』『青キジ』の双方が入り混じって使われていたし、45巻ではガープが『白ヒゲ』という見慣れない表記も使っていたので、どうでも良いのかもしれない。

けどオープニングの声の出演欄、『サカズキ』『ボルサリーノ』『トキカケ』『桃うさぎ』って並びは流石に違和感あるよ。
「何で1人だけ異名?」ってなっちゃうでしょう。相方のトキカケは本名なのに。

そういや旧四皇も、『白ひげ』『赤髪』『ビッグ・マム』と異名で呼ばれる事が多い中、カイドウは『カイドウ』と呼ばれてばっかで『百獣』なんて呼ぶやつ見た事ないな……。
桃うさぎの方の表記にも、もしかしたらソレと被せる意図が……いやねぇな。



【登場した技】 
ゴムゴムの象銃乱打エレファントガトリング
使用者:ルフィ

魚人島編の回想シーン内にて登場。
覇気を纏った巨大な拳の乱打により、ホーディを倒すと同時にノアを粉々に砕こうとした。


ゴムゴムの灰熊銃グリズリーマグナム
使用者:ルフィ

パンクハザード編の回想シーン内にて登場。
シノクニを吸収したシーザーに対して使用し、拳に猛毒のガスを浴びながらもシーザーを打倒した。


ギア4 弾む男
使用者:ルフィ

ドレスローザ編の回想シーン内にて登場。


蜘蛛の巣がき
使用者:ドフラミンゴ

ドレスローザ編の回想シーン内にて登場。
原作第790話にて、ギア4へと変身したルフィの拳を防ぐために使用した際のもの。しかしルフィの『ゴムゴムの大猿王銃』に貫かれている。


ゴムゴムの大猿王銃キングコングガン
使用者:ルフィ

ドレスローザ編の回想シーン内にて登場。
ドフラミンゴとの最終決戦にて使用し、『蜘蛛の巣がき』の防御と『神誅殺』の攻撃全てを貫通し、ドフラミンゴを撃破した。


神誅殺ゴッドスレッド
使用者:ドフラミンゴ

ドレスローザ編の回想シーン内にて登場。
ドフラミンゴが「16発の聖なる凶弾」と謳う、覚醒したイトイトの実の技。16束の鋭利な糸に『武装色の覇気』を纏わせ、敵を貫く。
ルフィとの最終決戦にて使用したが、『ゴムゴムの大猿王銃』により『蜘蛛の巣がき』の防御もろとも破られてしまった。


斬・切・餅
使用者:カタクリ

ホールケーキアイランド編の回想シーン内にて登場。
ルフィ戦の最後の攻撃となった際のもの。
詳細は第870話にて。


ゴムゴムの王蛇
使用者:ルフィ

ホールケーキアイランド編の回想シーン内にて登場。
カタクリとの戦いに決着をつけた攻撃。
同上。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
ゾロ・・・・・・・中井和哉
ウソップ・・・・・山口勝平
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ロビン・・・・・・山口由里子
フランキー・・・・矢尾一樹
ブルック・・・・・チョー

シャンクス・・・・池田秀一
ビッグ・マム・・・小山茉美
カイドウ・・・・・玄田哲章
ガープ・・・・・・中博史
サカズキ・・・・・立木文彦
ボルサリーノ・・・置鮎龍太郎
ヒナ・・・・・・・中友子
トキカケ・・・・・檜山修之
桃うさぎ・・・・・小松由佳
ロー・・・・・・・神谷浩史
しらほし姫・・・・ゆかな
ホーディ・・・・・中田譲治
シーザー・・・・・中尾隆聖
ドフラミンゴ・・・田中秀幸
バルトロメオ・・・森久保祥太郎
ヤリスギ准将・・・中村浩太郎
ドーベルマン中将・・・竹本英史
五老星・・・・・・緒方賢一 野田圭一
         平野正人 園部啓一
モモの助・・・・・折笠愛
雷ぞう・・・・・・江原正士
カタクリ・・・・・杉田智和
キッド・・・・・・浪川大輔
キラー・・・・・・浜田賢二

海兵・・・・・・・ボルケーノ太田
部下・・・・・・・深川和征 寺崎千波也
         坂田将吾
ナレーション・・・大場真人