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アニメ版 ONE PIECE
第888話
「サボ怒る 革命軍幹部くまの悲劇」 
放送日時:2019年 6月 9日


【原作の対応話数】
90巻 第908話 2P~9P
およびバーソロミュー・くまの登場シーンを中心にした回想


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
感想・妄想
登場した技
声の出演



【あらすじ】
天竜人が起こした騒ぎにより、社交の広場からはほとんどの人々が姿を消してしまった。残ったしらほし姫は、奴隷3号によって付けられた傷をマンシェリーに治癒してもらう。オトヒメによって人間になる事ができたというミョスガルドは、天竜人という自らの立場を役立て、会議の間姫達を守る事を約束するのだった。

マリージョア内にて密偵活動を続けるサボは、神々の地へと続く城門にて、ある人物と遭遇する。それは無残にも変わり果てた、かつての仲間。人格や記憶を完全に失い、天竜人の奴隷として扱われる事になってしまった王下七武海、バーソロミュー・くまの姿だった。神に逆らった者の見せしめとして使われたくまの人生こそが、『世界政府の犠牲』であるとモーリー達は語る。怒りを燃やすサボは、革命軍の仲間達と共にくまを救い出す覚悟を新たにする。

一方、そんなくまの姿に涙する人物が、もう1人いた。神々の地への侵入を成功させた彼女の名は、ジェリー・ボニー。海軍からの逃亡生活を続けていた筈の、『最悪の世代』に数えられる海賊であった。


【原作からの追加点・変更点】
※セリフの変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介


・社交の広場での騒ぎを理由に増員要請を受けた衛兵達が、パンゲア城内に入るシーン追加。
その中には、甲冑を奪い衛兵に扮したサボも加わっている。

・パンゲア城に侵入したサボが、映像電伝虫(カメコ)を使い城内の様子を探るシーン追加。
なお、この際すでに衛兵の甲冑は脱ぎ捨てている。

・衛兵1名に見つかってしまったサボが、竜爪拳により衛兵を倒すシーン追加。
甲冑の腹部を貫かれた衛兵は、気を失ったまま扉にもたれかかる形で放置されている。

・社交の広場のシーンにて、原作中の「ずいぶん人が減ったね」というセリフがビビの「ずいぶん人が減ったわね…」というセリフに、
「あんな事があれば…」というセリフが、くれはがビビの肩に手を置きながら「あんな事があれば当然さ。余計な騒動に巻き込まれたくないだろうからねェ」というセリフに変更。

・くれはのシャツに描かれた文字が、885話では原作同様の『WANTED 100B(ベリー)』というものだったが、今回は何故か『141』とのみ描かれたものに変わっている。

・マンシェリーがしらほしのアザを治すシーンにて、原作ではカルーの隣にいたドレスローザ兵士が削除されている。

・しらほし姫達を守る為ならば全ての責任を取るというミョスガルドを眺めながら、くれはが「ずいぶんと変わり者がいたもんだね」と笑うシーン追加。

・コブラが藤虎、リク王と3人で話をしているとの報告をペルが行った際、社交の広場の上空を多数の鴉が飛ぶ描写追加。

・衛兵2名に発見されたサボが、跳躍し天井に指を突き刺す事で視界から逃れるシーン追加。
そのまま衛兵の背後に飛び降り、肉弾戦にて撃破している。

・『神々の地』へと向かおうとするサボが、パンゲア城の壁を『竜の息吹』で破壊して外へ出るシーン追加。
破壊した壁から飛び降りたサボは、多数の鴉へと姿を変えたカラスに飛び乗っている。その際、カラスから「作戦を台無しにするつもりか」と無茶な行動を諫められている。

・負傷したチャルロス聖を運び込むために『神々の地』へ続く城門が開けられるのを、サボが物陰から確認するシーン追加。

・無敵奴隷として使役されるくまの登場時、「彼ほど数奇な運命をたどった者はいない」とのナレーション追加。
またくまの登場シーンを中心にした回想編が追加。使用されたシーンの詳細は後述。

・奴隷として扱われるくまの無残な姿を目撃したサボが怒りを見せるシーン追加。
 また思わず飛び出そうとしたサボをカラスが抑え、モーリーの能力によって地中に引き込んでいる。

・モーリーの「せまい? もっと広げる?」というセリフ削除。



■バーソロミュー・くまに関する回想内で使われたシーン

・スリラーバークにて、モリアを倒した麦わらの一味の前にくまが姿を現したシーン
・ゾロの『三十六煩悩鳳』をくまが肉球で弾くシーン
・くまが自身を『ニキュニキュの実』の能力者であると説明するシーン
・ゾロがルフィの身代わりになろうとするシーン
・くまの「いい仲間を持ってる」「さすがは…あんたの息子だな…………ドラゴン」というセリフ

・シャボンディ諸島における、麦わらの一味とPX-4の交戦
・くまが実験体となり、それを基にパシフィスタが開発されているというナレーション解説
・麦わらの一味がPX-1との交戦中、本物のくまが現れるシーン
・くまが能力によってゾロを弾き飛ばすシーン
・残った麦わらの一味を、くまが1人ずつ弾き飛ばしていくシーンのダイジェスト
 またナレーションにて、この行動が麦わらの一味を救う為のものであった事が補足されている

・頂上戦争にて、くまとイワンコフが対峙するシーンおよび、くまが自ら実験体に志願した事や、その人格が完全に失われた事をドフラミンゴが告げるシーン
・2年後のシャボンディ諸島にて、サニー号を守るくまと遭遇するフランキー
・「任務完了だ」とサニー号を後にするくま
・サニー号がくまによって守られた事や、2年前自分達がくまによって救われた事をフランキーが一味に語るシーン



【感想・妄想】

■オープニング映像

本日の週替わり映像差し替え部分は以下の通り。

・パンゲア城に侵入したサボが、衛兵2人を打ち倒すシーン
・カラスの上に乗るサボ
・コニー王大后に成りすましたボニー
・しらほし姫がマンシェリーに傷を癒して貰うシーン
・変わり果てたくまの姿に、サボが怒り拳を燃やすシーン


……今更ながら、この紹介は要るのか?
1回目に何の気なしに箇条書きにして以来、後に引けなくなって毎回入れてるんだが……まあ良いか。手間でもないし。



■サボ、パンゲア城潜入

衛兵に成りすます事で、それなりに周到な潜入を果たしたサボ君。
しかし内部での行動がめちゃくちゃ雑。分かる範囲でも、城内で3人もの衛兵をボコッてしまっている。

しかも気を失った衛兵は割とそのまま放ったらかしている為、いつ侵入者の存在に気付かれてもおかしくはないと思われる。向こう見ずやなぁ。
城を脱する時には竜の息吹で壁をブッ壊すという暴挙に出ていたが、これは流石にカラスに怒られていた。そらそーだ。あの場でバレなかったのが奇跡みたいなモンだよ。


そも、サボがなぜ単身パンゲア城内への潜入を行ったかと言えば、城内の調査が目的だったらしい。『カメコ』と呼ばれる写真撮影機能を備えた映像電伝虫を使い、城内の様子をパシャパシャと撮影していたからだ。

城内および『神々の地』の画像資料を必要とするという事は、それらの場所を戦場に選ぶ事も考慮に入れているという事になる。
もちろん、レヴェリーにおける彼らの目的は『宣戦布告』であって本格的な戦いではないので、天竜人の住処はともかくパンゲア城内での戦いに発展する可能性は、今回は薄そう。
いずれ訪れる決戦の時に備えて、奪えるべき情報は奪っておこうという考えなのかな?


しかしどうでも良い事なのだけど、城内でサボを発見した1人目の衛兵の動きが謎すぎる。
城内の扉を開けたサボは、開けた先の周囲をしっかりと見渡した上で、一度後ろを向いて扉を閉めている。
が、その瞬間、いなかったハズの衛兵が突然現れ、背後からサボに槍を突きつけるのだ。お前どっから現れた。

サボが開けた扉は内側に開く構造であり、扉の陰に死角などは無い様に見える。衛兵に隠れる場所はない。
つまりこの時に衛兵が待機していたのは、扉から右側の螺旋階段の上、または正面へと進んだ突き当りの場所(目算で20メートル先ぐらい?)しかありえない。
サボが扉を閉める為に振り返った一瞬の間に、この距離を一気に詰め、背後から槍を突きつけたのだ。しかも覇気使いであるサボ相手にだ。なんだその手腕は。

……まあ、残念ながらサボの竜爪拳一発で沈められてしまった為、特に強くはないんだろうけど……凄まじい身体能力、外敵の察知能力だ。流石はマリージョアの誇る衛兵、鍛え方が違う。
そしてこんな演出上のアラにいちいち本気でツッコんでいる自分もどうかと思う。



■くれはの衣装

FullSizeRender
(TVアニメONEPIECE 第888話より)


ドクトリーヌいつ着替えたの?
WANTED100ベリーシャツは???

レヴェリー編において、チョッパーの懸賞金額である「100ベリー」を基にしたデザインの衣装を着ていたくれはさん。なんか知らん間に「141」と書かれた服に着替えていた。

「141」は、おそらく彼女の2年後現在の年齢である「141歳」から取られたデザインだろう。
しかし何故このタイミングで着替えを……そういや885話で、ワポルに「とっくに150歳は越えてるだろ!」って言われてキレてたな……。
まだ141歳だよアピールか? 年齢、案外気にしてるのか?



■ソルベ王国

七武海の1人、くまがかつて国王を務めたという王国、ソルベ王国
しかしコニー王大后(に扮したボニー)がレヴェリーの場に同行できるという事は、まだ世界会議参加の刺客を剥奪されていないという事ですよね。

ジェルマ66はビッグ・マムとの癒着が報道された事で世界政府を除名されているので、基本的に、国家や君主の海賊との繋がりは許されない行為のハズ。(花ノ国と八宝水軍などの例外あり)

しかしソルベ王国の場合、かつての国王が「海賊」かつ「革命軍幹部」という身になったにも関わらず、政府内でのペナルティは特に喰らわなかったらしい。
すぐに国王の座から退いた為、それ以上の糾弾は受けなかったのかな?


2年前には七武海の一角として頂上戦争に参加したくまだが、当時の姿はもはや見る影もない。
ロズワードの「やっと順番が回って来た」という言葉からして、今のくまは海に出る事も戦うこともなく、完全に「天竜人の奴隷」としての人生を歩む事となってしまったんだろう。


しかし、政府からくまに与えられた『王下七武海』という肩書は、どうやらそのままの様子。
もはや七武海としての仕事を果たせる状態とは思えないが、それでも彼の称号を剥奪しないのは……彼のネームバリューを保つ事で、同じ姿を持つ『パシフィスタ』が海賊達に与える脅威を増す目的があるのかな。
七武海のイスを空けたくないってだけなら、モリアを除名した意味が分からなくなるし。いくら力不足でも、戦う事すら許されない今のくまよりはマシでしょう。


おそらくパシフィスタの研究は既に完成し、実験体としてのくまは既に用済みとなった。
完成版のパシフィスタを導入する事ができれば、くまが担っていた分の戦力を埋める事も容易い。政府内での重要性を失った今、改めて「天竜人に逆らった者の末路」として、彼をこの無残な立場落とさせた……という事になるのかな。

それ、政府自ら七武海不要論にトドメ刺してない?って気もするが、イッショウ以外の政府関係者は、これから七武海をどうしていくつもりなんだろう。



■ボニーの涙

そんなくまの現状を憂うのは、かつての仲間であるサボ達だけではなかった。
ソルベ王国の王大后・コニーに扮して神々の地への潜入を果たしたのは、最悪の世代の1人、ジュエリー・ボニー頂上戦争において、理由不明の涙を見せていた彼女である。

……能力解除時の、変なSEいる?
そういうシーンじゃないべ。何でもかんでもお色気っぽくしときゃ良いってモンでもないと思うなボカァ。


あの時、ボニーが泣いていたのはニューゲートがスクアードに刺された後のシーンだった。その為、何かあるにせよニューゲートまたは白ひげ海賊団の誰かの関係者なのだろうと、多くの人が誤解していたと思う。

しかし本当は、ボニーと繋がりがあるのはバーソロミュー・くまだった
頂上戦争での涙も、白ひげが刺されたのとほぼ同時期に出撃した、パシフィスタの姿を見てのものだったのだ。
このミスリードの巧妙さには、ジャンプ掲載当時かなり驚かされたものだ。


さて、ボニーとくまの関係性についてだが、現時点では原作の進行度で見ても、特によく分かっていない。
しかしその片鱗となる情報は存在していて、『VIVRE CARD』のボニーのカードに掲載されている設定画には、「ベガパンクに父を元通りにさせる」との記載があった。

この設定が本編にも生きてくるかは分からないが、初期設定の段階では「ボニーはくまの娘」という設定であった事が窺える。
年齢を操作するだけでコニー王大后そっくりの姿になったのだから、少なくともソルベ王国の血を引く人物である事は間違いなさそう。


まだまだ分からないところも多い2人だが、このレヴェリーでは革命軍が、天竜人に宣戦布告しくまを救い出す為に行動している。
その機に乗じて、ボニーもまた何か動くのか……あるいは同じ目的を持つ者として、革命軍と協力する事になるのか。
気になるところだけど、それが明かされるのはまたずっと先の話になるかな。



【登場した技】 

竜爪拳 竜の息吹
使用者:サボ
※アニメオリジナルシーン

壁や地面の『核』となる部分に覇気を纏った拳を突き刺し、崩壊させる竜爪拳の技。
『神々の地』へと侵入しようとしたサボがパンゲア城を脱する際、これによって壁を破壊し外へと出た。


一刀流 三十六煩悩鳳
使用者:ゾロ

スリラーバーク編の回想内にて登場。
モリア撃破の後に現れたくまとの戦闘にて使用したが、『ニキュニキュの実』の能力によって弾かれてしまった。
使用されたシーンは原作第484話(TVアニメ版第376話)のもの。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
ゾロ・・・・・・・中井和哉
ウソップ・・・・・山口勝平
フランキー・・・・矢尾一樹

サボ・・・・・・・古谷徹
ビビ・・・・・・・渡辺美佐
しらほし姫・・・・ゆかな
レベッカ・・・・・林原めぐみ
くま・・・・・・・堀秀行
ドフラミンゴ・・・田中秀幸
イワンコフ・・・・岩田光央
くれは・・・・・・野沢雅子
ネプチューン・・・稲葉実
マンシェリー姫・・・野中藍
レオ・・・・・・・間宮くるみ
ペル・・・・・・・野島健児
ボニー・・・・・・高木礼子
カラス・・・・・・草尾毅
モーリー・・・・・三宅健太
リンドバーグ・・・菅沼久義
チャルロス聖・・・茶風林
ロズワード聖・・・掛川裕彦
ミョスガルド聖・・・菊池正美
奴隷3号・・・・・真木駿一

衛兵・・・・・・・宮崎寛務 千葉俊哉
         坂井易直 城岡祐介
         林雅貴  寺崎千波也
ナレーション・・・大場真人