なぜか更新するのをスッカリ忘れていましたが、今更ながら週刊少年ジャンプ2019年40号分のONEPIECE感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
扉絵連載
『閻魔』と『天羽々斬』
ローVSホーキンス
討ち入り5日前
『ナンバーズ』
最悪の協定  



扉絵連載

ローラとの再会を目指し、奪った船で海を行くベッジ達。
が、世界会議に関するバタバタのせいで『赤い土の大陸』近辺の警戒が強まり、前半の海へと戻るのが困難になってしまったらしい。


扉絵連載というのは明確な時間軸が把握しにくく、このベッジ達のエピソードにしても「WCI編終了後」であるという事しか分からなかったが、これによって少なくとも世界会議でサボ達が行動を起こした後、つまり世界会議4日目よりも後の時系列である事が確定。

ざっくりと見て、ワノ国編の2幕突入前後ぐらいのタイミング(討入り9日前)なのかな。
魚人島にネプチューン達がいる時期の話なのかというのが地味に気になっていたのだけど、たぶん世界会議に臨んでいる真っ最中の時期かな? まあ、あんな騒ぎもあったんで、会議も一時中断されている可能性が高いけど。


ベッジ達は海賊なので、赤い土の大陸を越えるには魚人島を経由するしかないのだが、そのためのコーティング作業を行う過程は、今のところ描かれず。
前半の海から魚人島へ行く場合、基本的にはシャボンディ諸島でコーティングを行ってから潜っていたが、新世界側の場合もそれに相当する場所があるハズ。この扉絵連載内で描かれるのかな。


ルフィ達の場合、シャボンディ近海からそのまま海底へと潜っていたので、べつに魚人島へ向かうからと言ってわざわざ赤い土の大陸に接近する必要は無い気もする。
新世界側でのコーティングができる場所に行く為に、赤い土の大陸に近づく必要があるのかな?

シャボンディ諸島はログポースなどで磁力を記憶するコトができない(樹の集合体なので、そもそも磁気を帯びていない)場所だったので、新世界側にもそれに近しい場所があるとするなら、その位置を掴むためにまず目印になる赤い土の大陸へと向かう必要があったのかもしれない。




『閻魔』と『天羽々斬』

日和から「秋水を返還する条件」に差し出される事になった、おでんの遺品『閻魔』。だが日和曰く、生前のおでんは大刀二刀流の使い手であり、もう1本天羽々斬あめのはばきりという刀も使っていたとのコト。


『天羽々斬』という名をググってみると、同名の刀が日本神話にも登場しているらしい。元ネタはここから来てるんだろう。八岐大蛇の討伐に使われた刀だが、その際に大蛇の体内にあった天叢雲剣に当たってカケてしまったんだとか。

八岐大蛇を斬った剣……とはまた、見事にオロチ討伐に用いられそうな匂いがする刀が出てきたなぁ。
しかし今のところ、オロチにはそこまで強敵としての格というモノが無いし、ONEPIECEの劇中で神話のストーリーが再現される事は無さそうかな。ゾロに渡される予定の刀も、カイドウを傷つけたという『閻魔』の方だし。


というかおでん様、処刑される前というタイミングで、子供に刀を託すような余裕があったんですね。
錦えもんに事の顛末を聞かされたルフィの反応からして、おでんはオロチにハメられて捕らえられた様な雰囲気だったので、てっきり不意を突かれての事だったと思ってたんですが。

愛刀を託して戦いに臨むという事は、当然本来の実力が全ては発揮されないワケで、おでんは最後の戦いの時点で敗北を悟っていた事になるかな。
むしろオロチの策にハマッた結果として、マトモに戦って勝利を収められる可能性がゼロになってしまった為、刀を子供に遺してから戦場に向かったのかもしれない。


しかしワノ国、二刀流の使い手が多いなぁ。
おでん様に加えて錦えもんもそうだし、未だ見せてはいないもののオロチも『オロチ二辺流』……もとい『オロチ二刀流』の使い手らしい。
康イエ曰く、オロチは「おでんに大恩ある」身らしいし、実はこのオロチ二刀流も、元はおでんから学んだ剣術だったりするんだろうか。


日和は秋水と引き換えに閻魔を渡すつもりらしいが、河松さんは猛反対。
そりゃそうだ。いくらワノ国にとって神器とも呼ばれる国宝の対価だからと言って、おでんの形見を簡単に手放して良いハズはない。
増して日和にとってのゾロは、「兄が連れて来たちょっと強くて頼れる外国人」程度の存在でしかなく、本来そう信頼を置けるほどの間柄でもないのだし。


出会ったばかりのゾロに「賭け」と称して自分の身の上を明かしてしまったり、何の躊躇もなく閻魔を託そうとしたり、日和のゾロに対する妙な信頼度にはちょっとした違和感もある。
……というか、閻魔に対する愛着が無さすぎる。実のところ、父親に対してあまり深い感情を持っていない様に見える。

SMILEを食べさせられたえびす町の人達に対して涙を流すぐらいだし、ワノ国そのものへの愛は深いんだろうが、やっぱりこの20年で、家族に対しては複雑な思いも持っているのかなぁとちょっと思った。




ローVSホーキンス

今週はコトの他展開が速く、ローとホーキンスの戦いもバッサリとカットされ、結果だけを見せられる事になった。

自らの身柄を差し出すのと引き換えにベポ達を開放させたローだが、あの後ホーキンスとの戦闘になった様で、ホーキンスはローの能力によって体を真っ二つに両断されてしまった様だ。
結果として見ればホーキンスの完全敗北だが、ローの方もかなりの血を流していて、その激戦具合が窺える。


最悪の世代同士の戦いに明確な勝敗がついた例としては、ティーチVSボニー、ゾロVSキラーに次いで3回目かな? ティーチは最悪の世代と言っても一つ格が上だし、キラーに関しても明らかに様子のおかしい状態だったので、同格のルーキー同士の決着としては実質初かもしれない。


……というか、この戦いが終わりローが拷問部屋を出たのが、討ち入りの6日前。
ローが捕らわれの身となったのが、兎丼制圧と同日の8日前~7日前辺りだと思われるので、少なくとも丸1日以上はブッ通しで戦っていた計算になる。
ホーキンスの能力の性質上、宿したライフがゼロになるまで致命傷を負わせ続けなければならないので、当然の様に長期戦にはなるのよね。


最後の「ザク!!」というのも首辺りを切り放されただけだろうし、死んではいないと思うけれど、ひとまずホーキンスは表舞台からは脱落という形に。


個人的には、実力(戦闘能力、悪魔の実の厄介さ諸々を含む)だけで言えば、2人の間にそう大きな差があったとは思っていない。
それでも、ホーキンスには「敗因」と呼べる様なものがいくつかあったと思われ、まず1つが「ローとの戦いが2度目である」こと。


ワラワラの実の様なトリッキーな能力は、そもそもが「相手に能力がバレていない初戦」が最も強さを発揮するモノであり、博羅町での戦いによって自身の能力がローに知られてしまった事は、非常に痛手だったと思う。
あそこでワラワラの実の能力を知った事で、ローの方もそれを念頭に置いた戦い方を取れる様になってしまったのだ。

あの時は「ホーキンスはローの能力を漠然と把握しているが、ローはホーキンスの能力が分かっていない」という、ホーキンスにとって情報的に有利な状況だった。
結局はホーキンスを仕留め切れず、自身のワノ国滞在を知られてしまうだけに終わった博羅町での戦いだが、あの失敗で得た知識が今回の勝利に繋がったと考えればムダではなかったんだろう。


そしてやはり、2人が持っている戦意の差というのも、勝敗を左右した事と思う。
今回判明した事だが、ホーキンスは別に、何か特別な考えがあって百獣海賊団に入ったワケではなかった。
純粋に勝ち目がないと悟り、生き延びる為に加入したのだ。


普段は拷問により相手の心を折るカイドウだが、ホーキンスはカイドウと対峙した時点で戦意を失ってしまった。なまじ自分の勝率を見通す事ができる、占い師だからこその不幸だと言える。

この時点で、ホーキンスはすでに海賊王を目指すレースから外れてしまっていた。
勿論、何かチャンスがあれば寝首を掻いてやろうぐらいには思っていたかもしれないが、少なくとも自らカイドウと敵対する行動を起こす様な気力は、持ち合わせていなかっただろう。


ホーキンスが海賊として戦い、果たすべき目標を失っていた一方で、ローの方はどうだったか。
「ドフラミンゴ討伐」という目標自体は(不本意な形ではあるが)達成したが、四皇カイドウの討伐という目標自体は、今も健在。
元はドフラミンゴと刺し違える覚悟だったとはいえ、カイドウとの戦いは惰性で続けられるようなモノではないので、本気で四皇の首を狙っている事は間違いない。


四皇に屈し下についたホーキンスと、四皇に抗い戦い続けるロー。その両者に、同等の戦意があったとは到底思えない。
勝負は時の運とも言うし、この2人の間にあるメンタルの差が、勝敗に与えた影響は決して少なくないだろうと思う。



大きな実力差があるワケじゃないとは言ったが、こうして明確な勝敗がついてしまった以上、これ以上ホーキンスが百獣海賊団に所属する敵として登場しても、脅威を感じる段階は過ぎてしまった。
彼にワノ国編で果たすべき役割が何かあるとすれば、カイドウと戦う同期達を目の当たりにし、反骨精神を取り戻した時だろうか。

ここでリタイアとなるにしては、戦闘シーンさえ描かれずに散って行ったのは不自然に思える。いずれまた、何らかの出番はありそうかな。


ともかく、ローはホーキンスを下し、自ら脱出を果たした。
ローを助けようと動いていたハートの海賊団の動向が不明なのは気になるが、未だ解放されていない羅刹町の侍達を解き放つ(or鍵を回収する)役割は、ロー達が担う事になりそうな気がする。
しのぶは内通者としてハートの海賊団を疑っていたし、味方内での猜疑心を払拭するには、行動として侍達を救ってやるのが手っ取り早いだろうし。

……まあ、実際の内通者が誰だったのか、そもそも存在するのかというのが解決していないので、色々と雲行きのアヤシイ部分はあるのだけど。



ところで、錠をつけられ捕らわれていたハズのローがホーキンスと正面から戦えていた背景には、ある人物の陰謀が存在していたらしい。
今のところはシルエットで伏せられているが、あのマントやローの態度からして、十中八九ドレークの仕業だろう。


ドレークがカイドウを裏切る理由は、まあ何となく察せる。
元々ドレークは、幼少からの憧れだった海軍を脱退し、海賊へと転向した。恐らく政府の暗部を知ってしまい、別の立場からそれをどうにかする為に海賊となったんだと思う。
彼はホーキンスらとは違い、自らカイドウを攻める事で配下に加わっていたので、恐らく2年弱をかけた壮大な計画を持って動いていたんだろう。


しかし捕らわれたローを前にしたドレークは、ホーキンスに「様子がおかしい」と指摘されてしまっている。
仮にここでローを逃がす事が彼自身の陰謀なら、今になってソワソワし始めるのも妙な話。編笠村を崩壊させるぐらいの悪行はしっかりこなして来てるんだから、今更これぐらいの陰謀、ポーカーフェイスにこなせってモンですよ。


そう考えると、ローに対する手助けというのは、ドレークが本来描いていたシナリオには無かった事なんじゃないかと思う。
それも単にローやルフィの乱入というハプニングを利用して戦況に組み込む……というよりは、利害の問題ではない、感情的な理由が多くを占めている……って印象があったかな。

具体的にどんな理由?と言われるとサッパリなんだけど、自分の頭で練った陰謀に沿って行動してるなら、ヘタに違和感を悟られるマネはしない気がするんだよな、ドレーク。




討ち入り5日前

今回の1話の中で、テンポよく2日ほどの時が過ぎ、決戦の日を5日後に控えるタイミングに。
兎丼を制圧したルフィはヒョウ五郎と共に修行の真っ最中で、この分だとしばらくは合流しなさそうかな。

その他の光月側の主要な戦力は、ほとんどが編笠村に集結。秋水の回収や閻魔との交換をどう落ち着けたのかは分からないながら、ゾロと河松も合流してます。日和は、まだ北の墓場に身を隠してるのかな?


編笠村に集まったメンバーを一応列挙していくと、
ゾロ、ナミ、サンジ、ロビン、ブルック
錦えもん、モモの助、カン十郎、雷ぞう、菊、河松、アシュラ童子
イヌアラシ、しのぶ、飛徹、おトコ


の16名ですかね。
ウソップとフランキーは船の整備、親分達は各地でそれぞれの任務についている御様子。
チョッパーとお玉に関しては描写がないけど、まだ兎丼に留まってワクチンの量産でもしてるんかな?
地味にネコマムシが未だに合流していないのも気になる。スフィンクスとワノ国の距離、そんなに離れてるのかな。


ってか、しれっと作戦会議に混じってるけど、飛徹さんって結局何なんですかね。
登場して結構時間が経ってるけど、未だに役割がよく分からず。
同じく作戦上の役割がない玉には、「ルフィにとっての戦う理由」という作劇上のポジションがある。が、飛徹さんは未だにそれが分からないなぁ。

勿論、すでに数多く登場しているワノ国の刀や鬼徹との関係性で話に絡んで来るんだろうけど、この会議の場に顔を出す理由はあるんだろうか。




『ナンバーズ』

大看板を除けばあまり大戦力の見当たらなかった百獣海賊団に、新たなグループの存在が判明!
その名もナンバーズ! アストラルの記憶でも刻まれていそうな名称だ。

百獣海賊団やドンキホーテファミリーは、キャラクターの名前にトランプゲームの用語を引っかけたものが多かった。そこへ来て『ナンバーズ』となれば、1~10の数字を割り振られた連中って事になるのかな。

10人は流石にちと多すぎる気もするけど、シルエットを参考にすれば5~6名の存在は確定的なので、まあ10人いても不思議はなさそう。
ホーキンス亡き今、ヒラの真打ちにロクな強者は残っていないだろうし、百獣海賊団の大戦力はカイドウ、大看板、ナンバーズ、飛び六胞の計20名(たぶん)で全員の感じかな。
いや、未だに飛び六胞さえ出揃ってないので、それらが全員ワノ国編で登場するとも限らないのだけど。


しかしナンバーズが仮に1~10のコードネームを持つ者達だとすると、増々エースの存在が頭をよぎるなぁ。
名前がA(エース)で自身の海賊団がスペードという、トランプと縁の深いお名前をしてらっしゃったし。

スペード海賊団時代のエースがカイドウと関係していたという事は無いだろうが、玉との関係性なんかもあるので、ナンバーズの「A」に当たる人物との間に一悶着あったり……なんかもするかな?
エースが上陸した時点でワノ国はカイドウの支配下に落ちていたのだから、そこで何らかの接触があった可能性はあるし。



しかし会話の流れ上、このナンバーズというグループにはアプーも含まれてるっぽいですね。
キッドやホーキンスと同盟していたハズのアプーだが、実はその裏で、すでにカイドウの傘下に加わっていたと。

キッドらとの同盟の目的は「打倒シャンクス」であり、カイドウとはまったく関係のない同盟だったので、アプーが何を考えてキッドらと組んだフリをしていたのかは分からず。
ただ、ホーキンスの話ではアプーはカイドウの「傘下」であったと。百獣海賊団のメンバーという扱いで紹介されていたホーキンスやドレークとは、立場が違うのかな?

そう考えると、百獣海賊団の直属の構成員である大看板や真打ち達とは違い、ナンバーズってのは百獣海賊団の傘下海賊団の船長達で構成される集団なのかもしれない。
「今更メンバーが増えたところで、大看板よりは弱い連中が増えただけ」かとも思っていたけれど、それならヘタをすれば、上位ナンバーズには大看板よりも強い海賊船長が含まれていてもおかしくないかもしれない。


ところでアプーさん、百獣海賊団の傘下に入ってからそこそこ長いみたいですね。

「年に一度の“金色神楽”、仲間外れはゴメンだぜ」
「今年は一層派手にやるぞ」
って会話の流れからして、アプーは例年の宴を知っている=少なくとも1年以上前から、百獣海賊団の傘下についているという事になる。

にも関わらず、ホーキンスやキッドは、彼がカイドウの傘下である事を知らなかった。
百獣海賊団の一員として、表立った活動はしていないって事ですね。


そうなると、アプーの百獣海賊団内での主な役割は、あくまでいち海賊団の船長として他海賊団に近づく、スパイ役なのかもしれない。
性格的に死ぬほど向いてい無さそうな気もするが、一癖も二癖もある海賊達を相手取るなら、あのぐらい読めない性格の方が都合が良いとも考えられる。

キッド達との同盟を組んだのも、元は内部から彼らをカイドウのもとへ誘い込み、部下に迎え入れる事が任務だったのかな。
偶然にもカイドウが降って来て、計画の必要性が無くなってしまっただけの話で。


……そしてホーキンスらの同盟が「内通者の存在ゆえに最初から破綻していた」ことが判明した裏では、世界でもっとも恐ろしく、もっとも不安定な海賊同盟が生まれてしまっていたのでした。




最悪の協定

百獣海賊団とビッグ・マム海賊団、まさかの同盟成立。

いやもう、恐ろしい。
そも、四皇と海軍本部、王下七武海という勢力は、形式としては『三大勢力』と呼ばれるものの、実際のパワーバランスとしては「四皇の1つに対し、海軍と七武海が総力をブツけてようやく互角」というモノだった。

そこに来て、四皇の半分を占める2つの海賊団が同盟。
単純計算で言って、あのマリンフォード頂上戦争の2倍の戦力が相手という事になる。
しかもその目的は「打倒ルフィ」ではなく、「世界を取る」事らしい。なるほどいよいよもって事態はワノ国の内部だけじゃ収まらなくなって来たなぁ。


いやまぁ、実際のところカイドウとリンリンの同盟展開は自分も以前から望んでいた事だったりするので、そこに関しては実現してくれて嬉しい部分もある。
が、その時は「百獣海賊団の戦力の乏しさ」を埋めるため、より敵方に脅威を持たせるためにリンリンとの同盟なんかも面白いかもな、という感覚だった。

そこへ来て、ナンバーズという新勢力の登場に合わせての同盟結成。
敵サイドの戦力が、一気に何倍にも膨れ上がった事になった。ひえぇ。


こうなってくると、本格的にどう打ち勝てば良いのか分からなくなってきた。
まあノリと勢いで組まれた不安定な同盟なので、揺さぶりをかければ瓦解させる事は難しくなさそう……ではあるのだが、結局のところ瓦解させたところで恐ろしく強い海賊団2つとの三つ巴になるだけなので、そう容易く解決する話でもないしなぁ。


いや、それ以前に、ビッグ・マム海賊団という余りに強大な敵をワノ国に引っ張ってきてしまったのは、他ならぬルフィだ。
ルフィの意図した事ではないとはいえ、同盟の最中に「自らの私情で」ビッグ・マム海賊団にケンカを売り、結果としてあの怪物がワノ国に来てしまった……というのは紛れもない事実。
ハッキリ言って、打倒カイドウを胸に必死に戦う侍達からすれば、大戦犯も良いトコなんじゃないか……?


内通者の疑惑により、ただでさえ亀裂の入りかけたこの同盟。
カイドウとビッグ・マムの協定は、敵戦力の脅威が増大しただけでなく味方陣営の信頼関係にもヒビを入れる結果になるんじゃないかなぁ、というのが、少し気がかりであります。


あと、上司のキチガイ行動が行き過ぎてるせいで、ドンドン苦労人ポジションが板についてきたクイーン様に敬礼。