密度が……濃い……!

週刊少年ジャンプ2019年51号分の感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
扉絵連載
おでん漫遊記
VS アシュラ童子
2人の漂流者
その他  




扉絵連載

ローラを探してドレスローザを駆け回るベッジ達。
途中、謎のキス魔に襲われた男達を発見。まさかローラの仕業……?と思いきや、お前かい犯人。


FullSizeRender
(ONE PIECE 76巻 第755話より)

元SMILE製作の工場長、キュイーン
フランキーとセニョール・ピンクの決闘の時は途中からいち観客と化していたけど、捕まってなかったのね。
ドンキホーテファミリーの一員だし、捕らわれていたトンタッタにとっても怨敵だろうに。ピンクの取り巻きに混じって、「わたし関係ないですよ」的な顔を貫いてたんだろうか。


まあローラが無差別キス魔に成り下がっていなくて良かった……と思うと同時に、キュイーンを何かに目覚めさせてしまったフランキーの罪は重いな。
責任取って恋人になってあげて下さい。


……ところで、過去の扉絵連載ではバギーとアルビダしかり、ジャンゴとフルボディ、ジンベエとワダツミなど、本編で関係のない陣営にいた者同士が出会うと、そのまま仲間になる確率が高めな気がする。
そこへ行くと、キュイーンももしかしたら、このままファイアタンク海賊団で引き取る事になるんだろうか。
それはそれで何というか……女性陣の濃さがエグい事になるな。ローラまで加わったらえらい騒ぎだ。




おでん漫遊記

白舞を発ったおでん達は、「怪物」と呼ばれるアシュラ童子に会うために九里を目指す。

FullSizeRender
(ONE PIECE 93巻 第934話より)

ワノ国の地形を再確認すると、白舞と九里はそれなりに離れている。
おでんは都に入る事を禁じられているし、兎丼を経由したルートで向かったのかな。

途中で連れを増やしたり野宿をしたりと、すぐに目的地まで到着する様な旅ではなかったみたいね。
ゾロなんかは割と頻繁にえびす町と鈴後の間を行き来していたし、おでんの足で普通に歩けばすぐに九里まで到着できそうなので、道中で割とたくさん寄り道もしてたっぽい。
旅の途中にまで気まぐれで1日2日いなくなられるのは家臣としてはたまったモンじゃなさそうだが、まあそういうところも含めて愛されてたんだろう。


おでんには赤鞘九人男を始めとした家臣がついていたが、その多くはこの九里までの道中に出会っていた。
先に家臣となった錦えもん傳ジローに加え、のちに20年の時を旅する事となるカン十郎雷ぞう、そして菊の丞に加え、その兄であるイゾウ

白ひげ海賊団の16番隊隊長であるイゾウは菊の兄であり、かつておでんの家臣だったのだ。



ってかイゾウさん、何歳だ……?
おでんの勘当が41年前なので、出会ったのが10歳ぐらいと仮定すると51歳か……。少なくとも、40代後半以上は確定的ですね。


FullSizeRender
(「VIVRE CARD ~ONE PIECE図鑑~ BOOSTER PACK “四皇”白ひげ海賊団!!」より)

見た目わっかいな……。

菊の血縁者ってことまでは何となく読めたけど、こんなに早い段階からの家臣だとは正直思ってなかった。
見た目的にはせいぜい40歳、つまりイヌアラシやネコマムシと同世代ぐらいだと思っていたのだけれど、意外と年行ってたんだなぁ。


ちなみに菊の方は、この時点で5歳~8歳ぐらいの見た目っぽいので、41年後の今は46歳~49歳ぐらい。
と、どこからトキトキの能力によりすっ飛ばした20年分を差し引いて20代中盤~後半ぐらいですかね。こっちはまあ、妥当かな。


イゾウについては、まずVIVRE CARDのEXキャラクター枠として登場した時に、その出身地がワノ国である事が確定していた。
まあ服装からしても、薄々そうだろうなとはみんな思ってただろうけど。

その後、第943話で描かれた康イエの回想シーンに、彼らしき姿が描かれていたことで「あれ? イゾウっておでんの部下だったんじゃね?」という話に。

FullSizeRender
(ONE PIECE 94巻 第943話より)

これは94巻のSBSでも触れられていた事だが、作者の方からは「いずれ明らかになる」とし、ハッキリした回答はしていなかった。
が、これはまあ、この時に錦えもん達と一緒に捕まっていたのはイゾウだったという事で良いんだろう。
歌舞伎の女形の様な衣装が特徴的だったけれど、舞踊の家系の子だったのね。
家元だった父親は罪人として連れて行かれてしまったらしいが、未だに化粧などを続けているのは、父親に対する想いから来ているんだろうか。それとも単なる趣味か。


九里平定の時点ではおでんに忠誠を誓っていたイゾウだが、彼はこの後、光月家の家臣から白ひげ海賊団の隊長に鞍替えをする事になる。
おでんは白ひげの元隊長だったと言うが、おでんがロジャー海賊団に移籍する際、後釜として隊長になったのがイゾウなのかな。エースがついた2番隊の空席は、別の理由だったのかもしれない。


ついでに、イゾウと菊の家臣としての加入時期が同時だったのも、ちょっと予想外だった。
彼らの異名は『赤鞘九人男』だし、康イエの回想時に菊の丞の姿がない事からも、てっきりイゾウが白ひげの元に残った事で、その後釜として加わった家臣だと思っていた。

イゾウの弟って事だし、まだ幼く戦う力も強くはなかった事から、赤鞘の一員に数えられていなかっただけなのかな。
「心だけが女」という少々複雑な事情を持ちながら武士の道に進んだのも、自分の力で兄の穴を埋める事を望んだことがきっかけなんだろうか。



そんで雷ぞう、キミ光月家のお庭番衆ヤメてたのか。
ルフィ達と対面した時も「体型のせいでくの一にモテない」と嘆いていたけど、そこまでとは。

……というか、そのフられた相手ってしのぶじゃあるまいな。あの人もお庭番衆の一員だったんだし、若い頃は美形だったから、もしかして……?




VS アシュラ童子

イゾウの見た目も若いけど、よく考えたらこっちも老けないな。
39~41年前の九里平定時から、全然見た目変わってないよアシュラ童子。
ちょっと目元のシワが濃くなったかな?ぐらいの差しかない。イゾウより年上だろうから、不老具合なら更に上だな。


見た目の若さは置いておいても、無法者時代のアシュラさんめちゃくちゃ悪そうっすね。
蛇の頭斬り落として、出て来た血を盃についで飲もうとしてるよ。もはや蛮人だよ。良い悪い以前に、「なんでそんな事を?」感がすごいよ。


ちょうど昨日のアニメでもさらっと描かれたおでんVSアシュラだが、残念ながら、今回の回想でもその過程が描かれる事はなかった。
「おでんの勝利」って結果自体は分かり切ってるんだし、一太刀二太刀打ち合う姿ぐらいは描いてくれても良かったんだがなぁ。描く事の多い回想だし、テンポ重視で進めてるのかしら。
この辺は、アニメでの補完に期待かな。


91巻での錦えもんの語りじゃ、てっきり九里に踏み込んだおでんと、ならず者たちの代表であるアシュラ童子の一騎打ちが行われたのかと思っていたけれど、実際にはならず者全員を纏めて相手にしていたのね。
アシュラ童子1人だって、のちにジャックと渡り合える程の実力を身に着けている猛者。それを相手に多対一で大立ち回りできるおでんは流石にケタが違うなぁ。


アシュラ撃破後、九里を平定し町を作っていくくだりは、すでに錦えもんから語られた通り。
18歳の頃には川を捻じ曲げて水害を起こすなど、お世辞にも土地を興せる様な知識や技術を持っていたとは思えなかったおでんだが、彼を慕って来る錦えもん達の知恵を借りたのね。

ってもまあ、正直この時点では錦えもん達も別に知識面に明るい描写はないので、かなり難航した事は想像できるけども。傳ジローは知恵は働くけど、町や城を築く知識があるかと言えば別の話だしなぁ。


九里を復興させ、スキヤキから大名の座を授かったおでんは、自らの意志で錦えもんやアシュラ達を家臣に選ぶと。
赤鞘の侍達は孤児だったりと、行く当ても持たない様な人達が多いので、この「尊敬する人に必要として貰える」という経験が代えがたいものだったのは容易く想像できる。
……まあ、雷ぞうは自業自得感あるけど。


こう言った強い結びつきを持つ彼らの中から、裏切り者が生まれたというのは考えにくい。
イゾウは白ひげのもとに残ったが、別におでんから受けた恩や忠誠心を忘れてしまったというワケではないだろうし。
二重スパイ等の作戦でもない限り、やはり内通者がいるとすれば、しのぶなのかなぁ。




2人の漂流者

おでんが九里の大名となってから6年が経ち、時は33年前

……回想の開始時点の年数が間違われていた(「39年前」と書かれていたが、本当は「41年前」が正しかった)こともあり、若干ややこしいところもあるが、この「33年前」という年数はたぶん正確。
山の神を斬った時点のおでんの年齢が「18歳」だったのに対し、九里大名に就任したのは「20歳」であると語られていたので、町を作るのに2年間が経過していたのね。


次回からは九里ヶ浜にイヌアラシ、ネコマムシが漂流した時のお話が始まる様で。
33年前といえば、現在40歳である2人の年齢は7歳。本当に年端も行かない子供だ。いったいまた、何をしにワノ国まで航海してきたんだろう。


イヌアラシ、ネコマムシは光月おでんの家臣でもあったが、それ以前にゾウのミンク族達は、古くから光月家との繋がりがあった。
ロード歴史の本文が置かれた場所には光月家の家紋が何百年も前から描かれているし、何かあれば運命を共にするという契りを結んだ一族であるとイヌアラシは語っていた。

光月家とミンク族の繋がりが先にあり、その上でおでんという個人に惚れ込んだのがイヌアラシ、ネコマムシだったという事になる。


そういうワケなので、ミンク族の一員であるイヌネコがワノ国を目指す理由はあると言えばあるのだが、なぜこの2人だったんだろう。
この頃はまだモコモ公国にも別の王様がいたと思うが、次世代の王となる候補者を、光月家の将軍に挨拶させておく伝統でもあるのかな。

それにしても、7歳の子供がたった2人で……というのはちょっとアレだけど。他にも同行者がいたものの、2人しか辿り着かなかったのかな。



イヌネコと一緒に、たまたま彼らの漂流現場に居合わせた河松も登場。
2人が化け物扱いを受け、迫害されていたところをおでんが一喝……というイヌアラシが語ったエピソードの回想に、確かに幼い河松っぽい笠を被った人物がいたのだが、キミもイヌネコを怖がってた側だったのね。
異形っぷりなら河松も引けを取らない……というかほとんど同族だが、それでもやっぱ他人の事になると気味が悪く見えるものか。




その他

■黒炭オロチ

のちに将軍の座をかすめ取るオロチだが、この時点じゃただの小間使い。
おでんが金を盗んだというウソの告げ口をしているみたいだが、やっぱ実際の犯人はオロチなんだろうか。まだまだ権力もないし、やる事は小悪党ね。

康イエにはどうも見抜かれてるっぽいけど、この頃からオロチの事はあまり信用してなかったんだろうか。処刑の時もかなりボロクソに言ってたし。

現時点では、オロチとおでんの繋がりはほぼ見えない。本来おでんには大恩がある人物という事なので、なんかやらかすんだろうなぁオロチ様。
罪を犯して斬られそうになったところを救われるとか、そんな感じかな。



■ロックス海賊団残党

ゴッドバレーを経て解散したロックスの残党達が、1コマだけ描写。
ニューゲートとカイドウは分かりやすいとして、その左の女性は若かりし頃のシャーロット・リンリンかな。SBSにも描かれた事があるけど、本当に今と骨格から別人だな。

更にその左にいるのは、たぶんまだ前髪が健在だった頃のシキ。
そこへきて、一番右にいるのは誰だろう。
過去に名前が挙がった人物としては「キャプテン・ジョン」「王直」「銀斧」辺りだけれど……帽子被ってるな。ゾンビとして出て来たキャプテン・ジョンは何も被ってなかったんだよな。

今後「王直」や「銀斧」が登場するなら、このシルエットの人物って事になるんだろうか。
まあONE PIECE、未登場キャラのシルエットは基本あんまアテにならないんだけど。





[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス) [ 尾田 栄一郎 ]
価格:484円(税込、送料無料) (2019/11/18時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ワンピース 海賊無双3 デラックスエディション
価格:5614円(税込、送料無料) (2019/11/18時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ONE PIECE DOORS! 3 (ジャンプコミックス) [ 尾田 栄一郎 ]
価格:715円(税込、送料無料) (2019/11/18時点)