第906話
「一騎打ち! 魔術師と死の外科医!」
放送日時:2019年 10月 13日
【原作の対応話数】
91巻 第918話 2P~11P
もくじ
・あらすじ
・原作からの変更点
・感想・妄想
・登場した技
・声の出演
・あらすじ
・原作からの変更点
・感想・妄想
・登場した技
・声の出演
【あらすじ】
『火拳銃』の一撃によりホールデムを粉砕したルフィは、お玉を抱え博羅町からの脱走を開始。その途中、ルフィは真打ちスピードを本物の馬と勘違いし、その背に乗り込んでしまう。激怒しルフィ達を振り落とそうとするスピードだが、お玉が能力によって取り出したきびだんごを食した事で雰囲気が一変。お玉の命令に従って動く、忠実な家来となってしまう。本来人間には通用しないきびだんごの力だが、SMILEによって半身が動物となったスピードにはその限りではなかったのだ。
スピードの脚力によってルフィ達が逃走を図る一方で、ローはルフィ達の対処に来ていたホーキンスと対峙。自分達の顔を知るホーキンスを始末すべく、交戦を開始する。身代わりの能力によって攻撃を受け流すホーキンスだが、ローはその能力を瞬時に見極め、周囲の部下達を一掃。ホーキンスとの一対一の状況に持ち込む事に成功する。
だがその時、ローとホーキンスの戦う通りに、ゾロとお菊が乗り込んだ食糧宝船が突っ込んで来る。船に飛び乗ったローは、その入国をホーキンスに知られ、騒ぎを起こさないという約束も破ったゾロに掴みかかるのだった。
『火拳銃』の一撃によりホールデムを粉砕したルフィは、お玉を抱え博羅町からの脱走を開始。その途中、ルフィは真打ちスピードを本物の馬と勘違いし、その背に乗り込んでしまう。激怒しルフィ達を振り落とそうとするスピードだが、お玉が能力によって取り出したきびだんごを食した事で雰囲気が一変。お玉の命令に従って動く、忠実な家来となってしまう。本来人間には通用しないきびだんごの力だが、SMILEによって半身が動物となったスピードにはその限りではなかったのだ。
スピードの脚力によってルフィ達が逃走を図る一方で、ローはルフィ達の対処に来ていたホーキンスと対峙。自分達の顔を知るホーキンスを始末すべく、交戦を開始する。身代わりの能力によって攻撃を受け流すホーキンスだが、ローはその能力を瞬時に見極め、周囲の部下達を一掃。ホーキンスとの一対一の状況に持ち込む事に成功する。
だがその時、ローとホーキンスの戦う通りに、ゾロとお菊が乗り込んだ食糧宝船が突っ込んで来る。船に飛び乗ったローは、その入国をホーキンスに知られ、騒ぎを起こさないという約束も破ったゾロに掴みかかるのだった。
【原作からの追加点・変更点】
※セリフや演出の変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・オープニング中の「声の出演」欄に、現時点の原作中に確認できない『セイウチ』という名の人物が確認できる。
おそらくルフィによって吹き飛ばされたホールデムに対し「ホールデム様ァ~~~~っ!!!」と叫んでいる、文字通りセイウチのSMILE能力者のことだと思われる。(原作91巻 第918話 2P 2コマ目)
そういう名の人物なのか、単に見た目から付けられた便宜上の呼称なのかは不明。
・ルフィに殴り飛ばされたホールデムは、原作では「!!!?」以外の声を上げないまま気絶しているが、アニメでは落下するまで叫び声を上げながら吹き飛んでいる。
・ホールデム撃破後、救出したお玉に対しルフィが「しっかり掴まってろ」と声をかける描写追加。
また原作ではスピードの背に乗るまでお玉を脇に抱えたままだったが、アニメでは背におぶる形に変更。
・ホールデムに対するスピードの「まさかお前が一撃で!?」というセリフが、「まさか真打ちのお前が一撃で!?」に変更。
・スピードが「宝船を取り戻せ! 我々の食糧がなくなるぞ!」と、部下に宝船奪還を命じるシーン追加。
・お玉を連れて逃げるルフィが、セイウチを中心とした敵に取り囲まれるシーン追加。
だが全て跳ね除けており、その姿に興奮した様子のお玉が「アニキ~~!」と連呼している。
・セイウチがルフィの前に立ちはだかるが、ルフィが空中から足を伸ばして放った蹴りにより、一撃で破られてしまう。
・ルフィに「進め馬!」と言われたスピードが、反射的に「はい!」と言ってしまうセリフ追加。
(その後の対応は原作と同様)
・スピードの上半身が人間である事に驚くのが、原作ではルフィだけだったが、アニメではお玉も同様のリアクションを取っている。
・ルフィを降ろさせようと顔に肘を打ち込んでいる際のスピードに、「降りろ! この無礼者め!」というセリフ追加。
・お玉がスピードに食わせるきびだんごを出す際、原作では左頬からだったが、アニメでは右頬からに変更。
・きびだんごをスピードに食べさせる様に言われた際の、お玉の「人間に効いた事は…!!」というセリフが「人間には効かないでやんす!!」に変更。
・きびだんごを差し出された際、スピードが「そんな怪しげなだんご、食べるわけないだろ!!」と拒む描写追加。
だが結果、耳と鼻をピクピクさせながらすぐに食いついてしまう。
・スピードがルフィからの命令を拒む際、「我が名はスピード。ウマ美などと馴れ馴れしく呼ぶな」というセリフ追加。
またお玉が、原作に先んじて「ウマ美ちゃん」と呼ぶ描写追加。
・お玉がルフィの背中に、エースの姿を重ねる描写追加。
またお玉の回想の中で、エースがお玉の前で『火拳』を放つシーン追加。
・「命を貰う」というローの言葉に、ホーキンスの部下がいきり立ち刀を抜く描写追加。
・ローが『シャンブルズ』による攻撃を受け流された後、『注射ショット』による追撃を仕掛けるシーン追加。
だがこれも、やはりホーキンスの能力によって身代わりを取られてしまった。
・ローの笠を取るためにホーキンスが放った技に、『藁備手刀』と技名の宣言が追加。
・原作ではおこぼれ町到着後にゾロ達と合流したルフィだが、アニメでは宝船の運搬中に合流。お玉がスピードに命じ、船に飛び乗っている。
・宝船に積まれた見た事もないほどのご馳走に、お玉がよだれを垂らすシーン追加。
その横で肉を頬張っていたルフィが、肉を喉に詰まらせかけるシーン追加。
・ルフィが「肝心なもんがなかった」と宝船から降り、一時別行動を取るシーン追加。
(原作でどこからか水を運んで来たシーンの補完と思われる)
・ローがホーキンスの部下達を一掃する前、「そう簡単には行かねェか、バジル・ホーキンス……だが!」と不敵な笑みを零す描写追加。
それに対し、刀を抜き駆け寄ってくる部下達を、ホーキンスが制止しようとする描写追加。(その結果は原作と同様)
・ローがホーキンスの部下を切断する際、『切断(アンピュテート)』と技名の宣言が追加。
・部下達を一掃した後のローのホーキンスへの攻撃内容が変更。
切断した部下の身体を『タクト』によってホーキンス目掛けて飛ばし、『シャンブルズ』によって飛ばした身体と入れ替わる事で奇襲を仕掛けている。
・スマシによってホールデムが撃破されたとの報告を受けたホーキンスが、ローに対し「聞いての通りだ。お前の努力も水の泡に終わったな。当然の事だが、お前と麦わら達の事はカイドウさんの耳にも届くだろう」と言うシーン追加。
・宝船が通る際、ローが展開した『ROOM』が解除される描写追加。
※セリフや演出の変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介
・オープニング中の「声の出演」欄に、現時点の原作中に確認できない『セイウチ』という名の人物が確認できる。
おそらくルフィによって吹き飛ばされたホールデムに対し「ホールデム様ァ~~~~っ!!!」と叫んでいる、文字通りセイウチのSMILE能力者のことだと思われる。(原作91巻 第918話 2P 2コマ目)
そういう名の人物なのか、単に見た目から付けられた便宜上の呼称なのかは不明。
・ルフィに殴り飛ばされたホールデムは、原作では「!!!?」以外の声を上げないまま気絶しているが、アニメでは落下するまで叫び声を上げながら吹き飛んでいる。
・ホールデム撃破後、救出したお玉に対しルフィが「しっかり掴まってろ」と声をかける描写追加。
また原作ではスピードの背に乗るまでお玉を脇に抱えたままだったが、アニメでは背におぶる形に変更。
・ホールデムに対するスピードの「まさかお前が一撃で!?」というセリフが、「まさか真打ちのお前が一撃で!?」に変更。
・スピードが「宝船を取り戻せ! 我々の食糧がなくなるぞ!」と、部下に宝船奪還を命じるシーン追加。
・お玉を連れて逃げるルフィが、セイウチを中心とした敵に取り囲まれるシーン追加。
だが全て跳ね除けており、その姿に興奮した様子のお玉が「アニキ~~!」と連呼している。
・セイウチがルフィの前に立ちはだかるが、ルフィが空中から足を伸ばして放った蹴りにより、一撃で破られてしまう。
・ルフィに「進め馬!」と言われたスピードが、反射的に「はい!」と言ってしまうセリフ追加。
(その後の対応は原作と同様)
・スピードの上半身が人間である事に驚くのが、原作ではルフィだけだったが、アニメではお玉も同様のリアクションを取っている。
・ルフィを降ろさせようと顔に肘を打ち込んでいる際のスピードに、「降りろ! この無礼者め!」というセリフ追加。
・お玉がスピードに食わせるきびだんごを出す際、原作では左頬からだったが、アニメでは右頬からに変更。
・きびだんごをスピードに食べさせる様に言われた際の、お玉の「人間に効いた事は…!!」というセリフが「人間には効かないでやんす!!」に変更。
・きびだんごを差し出された際、スピードが「そんな怪しげなだんご、食べるわけないだろ!!」と拒む描写追加。
だが結果、耳と鼻をピクピクさせながらすぐに食いついてしまう。
・スピードがルフィからの命令を拒む際、「我が名はスピード。ウマ美などと馴れ馴れしく呼ぶな」というセリフ追加。
またお玉が、原作に先んじて「ウマ美ちゃん」と呼ぶ描写追加。
・お玉がルフィの背中に、エースの姿を重ねる描写追加。
またお玉の回想の中で、エースがお玉の前で『火拳』を放つシーン追加。
・「命を貰う」というローの言葉に、ホーキンスの部下がいきり立ち刀を抜く描写追加。
・ローが『シャンブルズ』による攻撃を受け流された後、『注射ショット』による追撃を仕掛けるシーン追加。
だがこれも、やはりホーキンスの能力によって身代わりを取られてしまった。
・ローの笠を取るためにホーキンスが放った技に、『藁備手刀』と技名の宣言が追加。
・原作ではおこぼれ町到着後にゾロ達と合流したルフィだが、アニメでは宝船の運搬中に合流。お玉がスピードに命じ、船に飛び乗っている。
・宝船に積まれた見た事もないほどのご馳走に、お玉がよだれを垂らすシーン追加。
その横で肉を頬張っていたルフィが、肉を喉に詰まらせかけるシーン追加。
・ルフィが「肝心なもんがなかった」と宝船から降り、一時別行動を取るシーン追加。
(原作でどこからか水を運んで来たシーンの補完と思われる)
・ローがホーキンスの部下達を一掃する前、「そう簡単には行かねェか、バジル・ホーキンス……だが!」と不敵な笑みを零す描写追加。
それに対し、刀を抜き駆け寄ってくる部下達を、ホーキンスが制止しようとする描写追加。(その結果は原作と同様)
・ローがホーキンスの部下を切断する際、『切断(アンピュテート)』と技名の宣言が追加。
・部下達を一掃した後のローのホーキンスへの攻撃内容が変更。
切断した部下の身体を『タクト』によってホーキンス目掛けて飛ばし、『シャンブルズ』によって飛ばした身体と入れ替わる事で奇襲を仕掛けている。
・スマシによってホールデムが撃破されたとの報告を受けたホーキンスが、ローに対し「聞いての通りだ。お前の努力も水の泡に終わったな。当然の事だが、お前と麦わら達の事はカイドウさんの耳にも届くだろう」と言うシーン追加。
・宝船が通る際、ローが展開した『ROOM』が解除される描写追加。
【感想・妄想】
※主にアニメ独自の部分についてのみ触れています。
原作と変わらない部分については、本誌感想の方をご参照ください。
■セイウチ

(TVアニメ版ONE PIECE 第906話より)
……どちらさん?
原作にもチラッと登場していたモブのギフターズさんだが、声の出演欄に「セイウチ」という人物の名が書かれていたので、おそらく彼がそうなんだろう。
TV字幕ではただの「ギフターズ」扱いだったので、断定ができないのがアレだけども。(画像のセリフが切れてしまってるのは、TV放送時に台風の報道のためL字帯がかかっていたのをトリミングしたからです。)
なんか、ハートの海賊団にいそうな名前だ。というか、「~マン」じゃないんだ。
しかしせっかく名前を引っ提げて出番を貰えたものの、結局やった事と言えば「部下を引き連れてルフィを一瞬足止めする」程度。
張本人のセイウチも、剣を構えて立ち塞がる事はしたものの、攻撃を繰り出すヒマさえ与えられずに粉砕されてしまった。うーん、かなしい。
同じヒラギフターズである彼がこの体たらくだと、やはりバットマンの有能っぷりが光る。謎の超強化を喰らっていたアニメ版に限らずとも、「聴力」と「飛行能力」という長所がきちんと発現していた時点で、元々優秀なのよね。
それに対し、このセイウチくんが得た能力はいったい何の役に立つんだろう。
特徴的なのはキバだろうが、この位置では武器としては扱い様がない……というか最悪自分の眼とか傷つけそうだし……やっぱ、なんか哀れだ。
■お玉「人間には効かないでやんす!!」
スピードさんにきびだんごを食わせる時のセリフだが、原作とは微妙に異なっている。
原作では「人間に効いた事は……」と、少なくとも数回は試してみた事があるという事実が見て取れる言い回しになっていて、お玉腹黒疑惑をかけられそうなものだったが、変更になった。
しかしまあ、「人間には効かない」という事が分かっているのは、1度はやってみた事があるからに他ならない。
お玉ぐらいの年頃ならイタズラ心でちょっと試してみたりしても不思議はないし、「お腹にたまらない」とも言っていた以上、食糧として食べてみようと考えたこともあるんだろう。
なのでまあ、決して他人を意のままに操ってやろうとか、そんな邪な気持ちで試してみたワケではない……と思われるが、可能性として考えられる相手はいる。エースだ。
お玉はエースに、航海に連れていって貰いたがっていた。いずれ再会した時に連れていってくれるという約束はしたが、本音を言うなら、やはり今すぐ海に出てみたかった事だろう。
そんな時に、自分が「動物に言うことを聞かせる」能力を持っている。試しにエース相手に使ってみて、YESと言わせてやろうと魔が差してもおかしくはないだろう。
しかし、結果は大失敗。エースは変わらず首を縦に振る事もなく、お玉はきびだんごの効力が人間に通用しない事を学んだのでした。めでたしめでたし。あ、当然の如く根拠なんてないですからね。本気にしないで下さいね。
■ローVSホーキンス
原作では4ページ程度の交戦だった、最悪の世代2人の戦闘シーンが加筆。
大枠としては大差ないが、主にローが多彩な技を使用してみせたり、切断したザコを投げつけて攻撃するという暴挙を働いたりしてみせた感じ。ヒトの心がない。
医者ゆえに「殺人は好まない」とするローだが、加筆シーンの中には「ホーキンスに対して『注射ショット』を撃ち込み、ホーキンスがそのダメージを部下に肩代わりさせる」という一幕があった。

(TVアニメ版ONE PIECE 第906話より)
『切断(アンピュテート)』や『ラジオナイフ』のたぐいとは違い、『注射(インジェクション)ショット』は能力による切断だけではなく、刀による刺突を目的とした技。現に原作第768話では、ドフラミンゴの腹部を貫いて流血させたりもしている。
普通に殺傷能力のある刃物で突き刺しにかかっている以上、そこに殺意がなかったなんて事はないだろう。
屈強な肉体を持つドフラミンゴならばこそ耐えられたものの、ホーキンスの命を取りに行くような一撃に、単なるモブが耐えられる可能性は低い。肩代わりさせられたモブがのたうち回る事すらなく意識を失っている辺り、即死級のダメージが入っていたとしてもおかしくはないな…。
いやまあ、相手は完全なる敵であり、かつ口を封じておく必要性が大いにあったのだから、ローの行動は何も間違ってない。
間違ってないんだが、ここまで殺意を剥き出しにした攻撃を仕掛けておいて、「殺人は好まない」とかしれっと言い出すローさんの白々しさは中々のものである。
注射ショットを喰らったモブも、薄れゆく意識の中で「どの口が…」と言いたくなっていた事だろう。
またついでに、ローがオペオペの能力による切断を行う時、『切断(アンピュテート)』という技名を叫ぶのも珍しい。
記憶が正しければ、原作では一度も「技名の宣言」として名が呼ばれた事はなく、『ラジオナイフ』の効果説明の時に出てきただけだった様な…?
それもあって、ローにとっての基本技にも関わらず名称の知名度が低い気がする。
かくいう自分も、今回音声で改めて聞くまで『アンビュテート』だと勘違いしていた……。漫画だとルビの字が潰れて視認しにくいのだけど、思い込みって怖い。
※主にアニメ独自の部分についてのみ触れています。
原作と変わらない部分については、本誌感想の方をご参照ください。
■セイウチ

(TVアニメ版ONE PIECE 第906話より)
……どちらさん?
原作にもチラッと登場していたモブのギフターズさんだが、声の出演欄に「セイウチ」という人物の名が書かれていたので、おそらく彼がそうなんだろう。
TV字幕ではただの「ギフターズ」扱いだったので、断定ができないのがアレだけども。(画像のセリフが切れてしまってるのは、TV放送時に台風の報道のためL字帯がかかっていたのをトリミングしたからです。)
なんか、ハートの海賊団にいそうな名前だ。というか、「~マン」じゃないんだ。
しかしせっかく名前を引っ提げて出番を貰えたものの、結局やった事と言えば「部下を引き連れてルフィを一瞬足止めする」程度。
張本人のセイウチも、剣を構えて立ち塞がる事はしたものの、攻撃を繰り出すヒマさえ与えられずに粉砕されてしまった。うーん、かなしい。
同じヒラギフターズである彼がこの体たらくだと、やはりバットマンの有能っぷりが光る。謎の超強化を喰らっていたアニメ版に限らずとも、「聴力」と「飛行能力」という長所がきちんと発現していた時点で、元々優秀なのよね。
それに対し、このセイウチくんが得た能力はいったい何の役に立つんだろう。
特徴的なのはキバだろうが、この位置では武器としては扱い様がない……というか最悪自分の眼とか傷つけそうだし……やっぱ、なんか哀れだ。
■お玉「人間には効かないでやんす!!」
スピードさんにきびだんごを食わせる時のセリフだが、原作とは微妙に異なっている。
原作では「人間に効いた事は……」と、少なくとも数回は試してみた事があるという事実が見て取れる言い回しになっていて、お玉腹黒疑惑をかけられそうなものだったが、変更になった。
しかしまあ、「人間には効かない」という事が分かっているのは、1度はやってみた事があるからに他ならない。
お玉ぐらいの年頃ならイタズラ心でちょっと試してみたりしても不思議はないし、「お腹にたまらない」とも言っていた以上、食糧として食べてみようと考えたこともあるんだろう。
なのでまあ、決して他人を意のままに操ってやろうとか、そんな邪な気持ちで試してみたワケではない……と思われるが、可能性として考えられる相手はいる。エースだ。
お玉はエースに、航海に連れていって貰いたがっていた。いずれ再会した時に連れていってくれるという約束はしたが、本音を言うなら、やはり今すぐ海に出てみたかった事だろう。
そんな時に、自分が「動物に言うことを聞かせる」能力を持っている。試しにエース相手に使ってみて、YESと言わせてやろうと魔が差してもおかしくはないだろう。
しかし、結果は大失敗。エースは変わらず首を縦に振る事もなく、お玉はきびだんごの効力が人間に通用しない事を学んだのでした。めでたしめでたし。あ、当然の如く根拠なんてないですからね。本気にしないで下さいね。
■ローVSホーキンス
原作では4ページ程度の交戦だった、最悪の世代2人の戦闘シーンが加筆。
大枠としては大差ないが、主にローが多彩な技を使用してみせたり、切断したザコを投げつけて攻撃するという暴挙を働いたりしてみせた感じ。ヒトの心がない。
医者ゆえに「殺人は好まない」とするローだが、加筆シーンの中には「ホーキンスに対して『注射ショット』を撃ち込み、ホーキンスがそのダメージを部下に肩代わりさせる」という一幕があった。

(TVアニメ版ONE PIECE 第906話より)
『切断(アンピュテート)』や『ラジオナイフ』のたぐいとは違い、『注射(インジェクション)ショット』は能力による切断だけではなく、刀による刺突を目的とした技。現に原作第768話では、ドフラミンゴの腹部を貫いて流血させたりもしている。
普通に殺傷能力のある刃物で突き刺しにかかっている以上、そこに殺意がなかったなんて事はないだろう。
屈強な肉体を持つドフラミンゴならばこそ耐えられたものの、ホーキンスの命を取りに行くような一撃に、単なるモブが耐えられる可能性は低い。肩代わりさせられたモブがのたうち回る事すらなく意識を失っている辺り、即死級のダメージが入っていたとしてもおかしくはないな…。
いやまあ、相手は完全なる敵であり、かつ口を封じておく必要性が大いにあったのだから、ローの行動は何も間違ってない。
間違ってないんだが、ここまで殺意を剥き出しにした攻撃を仕掛けておいて、「殺人は好まない」とかしれっと言い出すローさんの白々しさは中々のものである。
注射ショットを喰らったモブも、薄れゆく意識の中で「どの口が…」と言いたくなっていた事だろう。
またついでに、ローがオペオペの能力による切断を行う時、『切断(アンピュテート)』という技名を叫ぶのも珍しい。
記憶が正しければ、原作では一度も「技名の宣言」として名が呼ばれた事はなく、『ラジオナイフ』の効果説明の時に出てきただけだった様な…?
それもあって、ローにとっての基本技にも関わらず名称の知名度が低い気がする。
かくいう自分も、今回音声で改めて聞くまで『アンビュテート』だと勘違いしていた……。漫画だとルビの字が潰れて視認しにくいのだけど、思い込みって怖い。
【登場した技】
・火拳
使用者:エース
※アニメオリジナルシーン
お玉の回想の中で登場。
状況は不明だが、かつてお玉の目の前でこの技を使用した事があるようだ。
・ROOM
使用者:ロー
ホーキンスとの戦いの中で用いられ、展開したサークル内で様々な技を使用した。
TVアニメ版では、ゾロ達が運ぶ食糧宝船が通る際に解除されている。
・シャンブルズ
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーンを含む
ホーキンスとの戦いで使用。
投擲した小石と自身の位置を入れ替える事で、ホーキンスに奇襲攻撃を繰り出した。しかし、その斬撃は『藁人形』の能力によって受け流されてしまう。
TVアニメ版ではもう1度使用され、『タクト』によって飛ばしたホーキンスの部下の身体と位置を入れ替える事で、再度奇襲攻撃を放った。
・注射ショット
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
ホーキンスとの戦いで使用。
『シャンブルズ』を用いた奇襲攻撃の失敗後、更なる追撃として繰り出したが、やはり受け流された。
・藁備手刀
使用者:ホーキンス
※アニメオリジナルシーン
ローとの戦いで使用。
軌道を自由に操れる藁化した刀による突きで、ローの笠を奪い取った。
原作にも存在するシーンだが、技名が宣言されたのはTVアニメ版のみ。
・ゴムゴムのロケット
使用者:ルフィ
※アニメオリジナルシーン
宝船から降り、水を探しに行く際にルフィが使用。
・切断
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
展開した『ROOM』の中で刀を振るい、太刀筋に入った敵の身体を分離させる技。
ホーキンスとの戦いの中で、その部下達に対して使用。ホーキンスの身代わりの残ライフでもある部下を一掃する事で、能力の発動を不能にした。
原作にも存在するシーンだが、技名が宣言されたのはアニメのみ。
・タクト
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
『切断』によって真っ二つにしたホーキンスの部下の身体を動かし、ホーキンス目掛けて飛ばすことで攻撃した。
ホーキンスはそのほとんどを回避、あるいは拳ではたき落としているが、そのうち1つは『シャンブルズ』による奇襲攻撃に使用された。
・火拳
使用者:エース
※アニメオリジナルシーン
お玉の回想の中で登場。
状況は不明だが、かつてお玉の目の前でこの技を使用した事があるようだ。
・ROOM
使用者:ロー
ホーキンスとの戦いの中で用いられ、展開したサークル内で様々な技を使用した。
TVアニメ版では、ゾロ達が運ぶ食糧宝船が通る際に解除されている。
・シャンブルズ
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーンを含む
ホーキンスとの戦いで使用。
投擲した小石と自身の位置を入れ替える事で、ホーキンスに奇襲攻撃を繰り出した。しかし、その斬撃は『藁人形』の能力によって受け流されてしまう。
TVアニメ版ではもう1度使用され、『タクト』によって飛ばしたホーキンスの部下の身体と位置を入れ替える事で、再度奇襲攻撃を放った。
・注射ショット
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
ホーキンスとの戦いで使用。
『シャンブルズ』を用いた奇襲攻撃の失敗後、更なる追撃として繰り出したが、やはり受け流された。
・藁備手刀
使用者:ホーキンス
※アニメオリジナルシーン
ローとの戦いで使用。
軌道を自由に操れる藁化した刀による突きで、ローの笠を奪い取った。
原作にも存在するシーンだが、技名が宣言されたのはTVアニメ版のみ。
・ゴムゴムのロケット
使用者:ルフィ
※アニメオリジナルシーン
宝船から降り、水を探しに行く際にルフィが使用。
・切断
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
展開した『ROOM』の中で刀を振るい、太刀筋に入った敵の身体を分離させる技。
ホーキンスとの戦いの中で、その部下達に対して使用。ホーキンスの身代わりの残ライフでもある部下を一掃する事で、能力の発動を不能にした。
原作にも存在するシーンだが、技名が宣言されたのはアニメのみ。
・タクト
使用者:ロー
※アニメオリジナルシーン
『切断』によって真っ二つにしたホーキンスの部下の身体を動かし、ホーキンス目掛けて飛ばすことで攻撃した。
ホーキンスはそのほとんどを回避、あるいは拳ではたき落としているが、そのうち1つは『シャンブルズ』による奇襲攻撃に使用された。
【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ゾロ・・・・・・・中井和哉
ロー・・・・・・・神谷浩史
エース・・・・・・古川登志夫
ホールデム・・・・小山剛志
お玉・・・・・・・潘めぐみ
お菊・・・・・・・伊瀬茉莉也
狛ちよ・・・・・・荒井聡太
ホーキンス・・・・宗矢樹頼
スピード・・・・・佐藤聡美
セイウチ・・・・・深川和征
手下・・・・・・・山田真一 清水健佑
坂井易直 中村光樹
寺崎千波也
ナレーション・・・大場真人
ルフィ・・・・・・田中真弓
ゾロ・・・・・・・中井和哉
ロー・・・・・・・神谷浩史
エース・・・・・・古川登志夫
ホールデム・・・・小山剛志
お玉・・・・・・・潘めぐみ
お菊・・・・・・・伊瀬茉莉也
狛ちよ・・・・・・荒井聡太
ホーキンス・・・・宗矢樹頼
スピード・・・・・佐藤聡美
セイウチ・・・・・深川和征
手下・・・・・・・山田真一 清水健佑
坂井易直 中村光樹
寺崎千波也
ナレーション・・・大場真人