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週刊少年ジャンプ2020年1号分の感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 


★もくじ
扉絵連載
おでんの旅立ち
天月トキ
ゴールド・ロジャー  




扉絵連載

カタクリよろしく口元に縫い傷のあるバイキン海賊団の船長さん、『キスキス菌』なる細菌?を扱うの巻。

両手に持ってる拳銃から撃ち出してるんだろうけど、キスキス菌ってなんだ。
キュイーンがキス魔と化してたの、これが原因だったんだろうか。フランキーに罪はなかった。


細菌兵器の類なのか、悪魔の実(キスキスの実?)の能力なのか知らないけど、兵器だとしたら誰が作ったものなんだろう。
ウィルスを技術によって武器化したものと言えば、直近に登場したクイーンの疫災弾が思い浮かぶが、百獣海賊団がこんな下らない武器を作る理由も浮かばない。

バイキン海賊団が独自に開発したものではないと仮定するなら、シーザーあたり?
ビッグ・マム海賊団から得た研究資金を女遊びにつぎ込む様なヤツだし、可能性はあるかな。知らんけど。


そういやシーザー、扉絵(連載ではないため本編とリンクしているかは不明)では仕事探しをしてる姿も描かれてたな……。
何らかの形で再登場はするだろうけど、どうせ行き場所もないし、ベッジと行動するのもアリな気はする。百獣海賊団に行ってもロクな事しないだろうし、もうガスティーノとして生きて行く方がいいんじゃねぇかな。




おでんの旅立ち

後に白ひげ海賊団の隊長となったと言われるおでんだが、当初は仲間入り自体を突っぱねられていた様で。そらそうだ。
いきなり理由もなく斬りかかって来る狂人、だれが二つ返事で仲間に加えますか。


ニューゲートがおでんの加入を拒んだ理由として、「人の下に付けるタイプの人間ではない」と。
あまりにも我の強いメンバーを多く内包した結果、組織として内部崩壊を起こしていたロックス海賊団時代を経ての発想ですね。息子達の命を預かる身として正しい。

逆にそんなおでんや、似た様な評価を下されたゾロなんかを従えているルフィ、ニューゲート、ロジャーは、ロックスに比べ「王としての器」には秀でていたとも言える。
まあ、ルフィなんかは下に付けている認識はないだろうけど。



おでんの旅立ちに反対だったのは錦えもんらも同じ。これについては、ゾウ編でも当人が語っていた。
……っつーかおでん様、マジで錦えもん達になんの相談もなく飛び出して来たんだな。

九里を統一し、大名として安定してきてようやくこれから……という時期に、その本人が知らん内にいなくなってると言うのは家臣や町人からしたらたまったモンではなさそう。
よく言って奔放、悪く言えば無責任。
そんなおでん様の人柄に引かれる人は勿論多いのだろうけど、これはちょっと危ない話だなぁ。おでんが帰って来ないと踏んだら、アシュラなんかはこの時点で野盗に戻ってしまってもおかしくなかっただろうし。

ただでさえ治安の悪そうなワノ国で、トップ不在のまま郷を運営していくのは中々の苦難を伴いそう。
オロチ政権が暴威を振るっている現在、おでん在りし頃を懐かしむ町人は多いようだが、この頃はおでん体制に不満を持つ町人も少なくはなかったんじゃないかって気もする。
まあ、それだけおでん不在の時期を支えた錦えもん、傳ジローたちの手腕が凄かったのだと思っておきましょう。



そんなおでん様の白ひげ海賊団入りの経緯だが、これもまあ凄まじい豪胆さ。
出航する船に鎖分銅を巻き付けて、ワノ国の荒波に身を投げ込むってアンタ、常人ならこの時点で死にかねないっすよ。

そんな無茶を働くおでんに、入団の「試練」ともいえる条件を課すニューゲートもまた良いですね。
出会い頭の攻撃という暴挙を働き、何度も仲間入りを断ってきた相手の加入に対し、試練という1つの「義」を果たさせるカンジ。とても白ひげらしい。

その試練へと臨む姿勢により、白ひげ海賊団の面々を一気に惹きつけてしまったのも、おでん様の人望の成せる業と言うか。
2人の豪傑の魅力が、一挙に詰まったエピソードだった。

ニューゲートがおでんの事を「弟」と呼ぶのも、他のクルー達とは1つ違う存在として彼を認めているのが伝わる。
隊長の1人と言うポジションに就いてはいても、実質的には右腕のような存在だったんだろうか。

おでん処刑時には動いた様子が無かったニューゲートだが、仮にカイドウとの対立を知っていたとしても、対等の立場にある「兄弟」の戦いに手を出すことを本意としなかったのかもしれない。
ルフィも当初、エースの危機を知っても「エースにはエースの冒険がある」と助けに行こうとはしなかったワケだし。



ところで、のちに光月家を離れ白ひげ海賊団に身を寄せる事になるイゾウだが、彼がおでんに付いて来たのはイヌネコと違い、ほとんど偶然のようなものだった。
たまたまおでんの見張りをしていたのがイゾウであり、おでんを止めようとした事でなし崩し的に乗船してしまうという。

これがこの時、もしおでんの傍にいたのが他の赤鞘のメンバーであったなら、イゾウがモビー・ディック号に乗る事はなかったのだ。
なんというか、運命的なものを感じる話だ。


乗船直後、イゾウのニューゲートに対する心証は最悪と言っていい。
理由はどうあれ、自分の敬愛する主人を殺しかけた男なのだから、それも当然の事。おでんの無事が判明した後も、その険悪さは払拭されないままだった。

この辺りの関係性、エースの時に少し近しい。
ニューゲートは息子を手にかけようとする者を許さないが、自分1人にかかってくる火の粉にはある種、寛容なところがある。

エースは何度もニューゲートの命を狙いながら、最後にはクルーを「息子」と呼ぶニューゲートの温かさを知り、彼のマークを背負う事を決めた。
イゾウもおそらくはそうなるのだろうが、彼の場合には少し事情が違う。
一団の船長であったエースとは違い、イゾウには列記とした主がいる。
おでんがロジャーのもとに移籍する際に別れる事になるんだろうが、乗船したばかりの現時点では、あえて主を変えようという流れになるのはあまり想像がつかない。

海賊船を降りるというのはそう簡単なことではないし、おでんに変わって自分が船に残る事で仁義を果たすという意味合いもあったのかな。なんにせよ、経緯や心境が気になる。


……あ、ちなみに前回も触れていた「ニューゲートの帽子のマークにヒゲがない」件ですが、今回描かれたニューゲートの帽子には普通にヒゲが描かれてました。
ただのミスだったようです。まあどうでもいいっすね。




天月トキ

結局ワノ国の内部では出会う事のなかった後のおでんの妻・トキだが、その出会いは異国での事だった。

……と言っても、『天月』という光月や霜月に似た姓、それに服装や得物を見るに、ワノ国と無関係な出自ではなさそう。元々ワノ国の生まれで、時間移動の際に別の島へ行きついてしまったのかな。
モモの助達の例を見るに、基本的にトキトキの能力で時間を移動した場合は「タイムスリップ前にいた場所」と同じ位置に送り込まれるようなので、ワノ国以外の場所で能力を使ったんだと思う。

トキは30年前の時点で26歳。おでんの3歳下で、ちょうど今の日和と同い年ね。
おでん城崩落の時は36歳という事になるが、死の間際の落ち着いた……というかある種悟りを開いたような雰囲気とは異なり、人攫い相手に刀を抜いてみたりと気の強いところがある印象。
まあ、そこらの人攫い相手にも通用していないので、護身術の域を越える力量はないんだろうけど。


おでんに救われた事で白ひげ海賊団に身を置く事になったトキだが、元は約800年前の生まれであり、今はワノ国を目指して旅をしていたと。

トキが今から約830年前……つまり空白の100年に生まれた人間というのは、やっぱりかーというカンジ。タイムスリップなんて便利な能力、そこと結びつかない方が不自然だものね。
現在の時間軸ではすでに死亡しているとは言え、彼女は現時点で劇中唯一となる空白の100年の経験者。もはや設定だけで、超重要人物が確定する勢いである。


彼女が時間を旅してきた理由には空白の100年が絡むんだろうが、同時に、彼女はおでん城にて「おでんとの出会い」を旅の終着点とし、それに満足して命を落としている。
これは「おでんとトキの出会い」そのものが重要だったというよりは、「トキがワノ国へと辿り着くこと」に意味があったのかな。

ワノ国で果たすべき役目を果たし、またおでんという伴侶と出会った事で、これ以上長い時を無理に生き抜く必要が無くなっていたのかもしれない。
いずれにせよ、歴史の本文を生み出す一族がいる事からも分かるように、やはりワノ国は「空白の100年」や「ある巨大な王国」と根深い繋がりがあるんだろう。



……ちなみに、トキを攫おうとしていた海賊団・タコトパス海賊団の船長カルマは、のちの白ひげ海賊団の傘下。頂上戦争にも参戦してます。
お前……人攫い稼業なんかやってたのか。BLUE DEEP曰くタコの魚人らしいが、魚人が人攫いってそんなマクロみたいな……。

ニューゲートに簡単にノされたカルマだが、この後どういう経緯で白ひげ傘下に収まったんだろう。
敵対していた海賊を傘下に入れるのは遊騎士ドーマの時にもあったが、カルマさん部下に逃げられちゃってるしな。ここから一味を再構築したのかな。




ゴールド・ロジャー

超大物が立て続けに出て来る。
前回ラストにニューゲートが登場した様に、今回もラストページに、あののちの海賊王ゴールド・ロジャーが……!


……ん? ゴールド・ロジャー?

あら、本当に「ゴールド」だ。まだ海賊王になる前なのに、「ゴール・D」じゃないんだ。
てっきりワンピースを見つけた事で「D」が伏せられる様になったと思ってたのだけど、割と早い段階から消されてたのね。ゴッドバレーがきっかけなのかな。
バギーが「白ひげの記事ばかり載ってる」と愚痴ってるが、Dの名前を持つ事で報道が抑えられてたりしたんだろうか。


しかし何だか、今回出て来たロジャーは今までとは顔つきが少し違う気がする。
エッド・ウォーの海戦(シキとの戦い)よりも更に3年前という事で、今までに描かれたロジャーの姿の中でもより古いものというのもあり、何だか若々しい。

ウェーブがかった前髪を作っている事もあって、その雰囲気は息子のエースに少し……というかヒゲを除けばかなり似ている。
いつもなら半楕円型の鋭く描かれていた目つきも、なんだかエースに寄せて描かれている様な。
容姿に関しては母親似だと思っていたけれど、ロジャーにも案外似てたんだなぁ。


30年前ならロジャーは47歳で、シャンクスとバギーに至ってはなんと9歳。完全に子供ね。
1つ年上のイヌネコの加入経緯は分かったが、彼らは何でまた、海賊見習いなんてやってたんでしょうね。既にしっかり麦わらも貰ってるし。

この時点でロジャーの船はオーロ・ジャクソン号になっているが、第3巻にてバギーの回想内に登場した船は、船首の形などの外観が違っており、別の船だったと思われる。
という事は、バギーがバラバラの実を食べたのは30年前よりも更に昔なのね。結構子供の頃だった。



劇中屈指の大物たちがポンポンと出てきてテンション上がる事この上ないのだが、来週は残念ながら休載。
50号の休載から3週分しか載せていなく、また51号分は減ページだったのもあり、掲載ペースが少し心配。身体の不調とかじゃなければ良いのだけど。

一部では「あと5年で完結」なんて公式からの言葉(あくまでも予定でありその通りに行くとは限らない)が出たりして、クライマックスに近づいている事が明確となっているONEPIECE。
最終回を完璧な体制で迎えるためにも、多少の掲載ペース低下はやむなしと思ってます。場合によっちゃ、隔週連載なんかに切り替えてもいい。
原作者にとって最も良い形でのラストを迎えられることが、何よりの願いです。

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