諸事情でしばらくお休みしてました。お久しぶりです。 
本調子ではない上に次週号も発売済みなので、簡略気味で行きます。

週刊少年ジャンプ2020年15号分の感想です。
ネタバレを含むので、自分で買ってから読んでください。 






前回にて光月おでんの生涯には幕が下りたものの、回想エピソードは残り1話分だけ続行。
生前のおでんのお話も、2ページだけ差し込まれております。
その中で、おでんは赤鞘の家臣達に「いざという時は『ゾウ』を目指せ」と告げています。
82巻でイヌアラシが「あの日の言葉を頼りにここで待てば~~」と語っていましたが、これはおでんの死の前後に約束したものではなく、ロジャーとの旅を終えた直後に聞いていたのですね。

更にもうひとつ、三味線(で良いのかな)にて「つきひめ」という曲を練習する日和の姿も。時期的に、おでんがバカ殿と蔑まれる様になった後の話かな。
現在の日和(小紫)は、特定の曲を弾く時に決まって面を被り、顔を隠していました。光月家に所縁のある曲なのかと思っていましたが、おでんの死を連想させる思い出のある曲だったのですね。ワード選びに問題があるよおでん様。Mr.ノーデリカシー。



幸せな暮らしや冒険の日々といったシーンから一転、ページをめくれば追手を振り払いながら逃走を続ける赤鞘さん達のシーンに逆戻り。登場時には既に死が確定している回想キャラとはいえ、「ああ、もうおでんはいないんだな」と現実を突きつけられた様な気分になります。

しかし燃える剣術により追手を断ち斬る錦さんは割とカッコいい。隣で背を預かる様に剣を振るう菊の丞も様になってる。
そういえば『狐火流』、流石にゴロツキ時代から使えたものではないと思うけど、結局習得の過程は描かれなかったなぁ。名前だけ見るとワノ国に伝わる正当剣術と言った感じなのだけど、我流の剣術なんですかね。
河松の『河童流』なんかは見るからに我流剣ってネーミングですけど、炎を操る狐火流を独自に編み出したのだとすると地味に凄い。




「捕まったイヌネコの命は諦めた」とは以前から語られていましたが、彼らを捕まえた追手の人がなんかもう凄いのよ、キバが。
人外の河松にも「何だありゃ」と言われるぐらいだし、相当に奇天烈な見た目なんでしょうね。『ナンバーズ』の中には彼とほとんど同じ姿をしたシルエットもあったので、同一人物っぽい。割と年季の入った部下なんですね。

イヌネコにはタッグを組んでジャックと戦って欲しい気もするけれど、このナンバーズとも因縁らしいものはある事になるのか。手足を1本ずつ失った身体で大看板を相手取るのが難しそうなら、スーロン化したイヌネコの相手はナンバーズが務める事になるのかもしれんですね。



そして炎上する九里城の方では、モモの助とカイドウの邂逅も。
カイドウによる父への「バカ殿」呼ばわりもこのタイミングだったり、モモの助の高所恐怖症の原因が明確になったりもしてます。
「名は?」というセリフも一致しているし、この時の手の正体はカイドウだったんですね。ドレスローザ上陸時という時期的に、確か当時はドフラミンゴかと思っていたかな。

FullSizeRender
(ONE PIECE 71巻 第701話より)

冒頭シーンではタコバルーンによる空島からの落下時に「高い高~い」をして貰いキャッキャと喜ぶほど、高いところが好きだった様子で。それが今では、「空を飛ぶ」という事に対し「恐ろしいこと」「空など飛んでたまるか」と、相当な拒否反応を見せる様になってしまったのは、痛ましさを感じるかな。
おでんとの楽しい記憶だったのでしょうけど、その思い出さえも上書きしてしまう程、カイドウから受けた恐怖が強かったみたいですね。そらそうだ。あんな鬼みたいな大男に首根っこ掴まれて屋根から落とされかけるとか、大人でもトラウマです。

「自分の意志」という物をほとんど持たず、他人の言葉に頼りきりのモモには、カイドウも失望らしき感情を抱いた様で。「あれがおでんの息子とは」とまで言う辺り、おでんに対する余程の執着心を感じさせられます。

ハッキリ言って、いくら偉人の子とはいえモモの助はまだ8歳児なわけで。常人の尺度で見ると、まだ「自分の意志で何かを考える」なんて事ができないのも致し方ない事ではあります。
しかし言い換えれば、カイドウはモモの助のことを、年齢に関係なく「1人の男」として見ようとしたとも言えるかな。その結果は、まあ幼いただの子供だったんですけど。
錦えもんやナミ達が「まだ当主としての自覚が芽生える前だから~」と子供扱いする中で、1人前の総大将として対等な同盟を結ぼうとしたルフィにも通じるものはある。常人には理解しがたい、大海賊ならではの共通思考なのですかね。



燃え落ちる九里城と最期を共にしたのかと思っていたトキ様ですが、一応は脱出していたんですね。で、民衆の目に見える場所で最後の言葉を遺したと。
その言葉を聞いた民衆の中に、いますね、おこぼれ町のお婆ちゃんが。

FullSizeRender
(ONE PIECE 91巻 第921話より)

20年前時点では黒髪で、今より若々しい見た目かな。
どうやらこのお婆ちゃん、20年前のこの時より始まる地獄を「光月家を信じ抜けなかった我々への天罰」と解釈した様で。
アシュラ童子に刀を向けられながらもトキを信じる事をやめなかったのは、トキの予言を間近で聞いた事に加え、この経験から光月を疑う気持ちの一切を排した事もあったのですね。


空白の100年の時代に生まれたという異色の経歴を持ちながら、言うほど歴史に関わる知識を持ってい無さそうだったトキさん。しかしおでんの見立てでは、彼女もまた「世界がひっくり返る日」を目の当たりにする事を目的に、時を渡って来たのだと。
彼女自身は「両親の故郷がワノ国である」という事ぐらいしか知らなかった様なので、その目的も元は両親のものだったのかな。両親の死後にその意志を継ぎ、世界の行く末を見届けようとしていた感じですかね。
その目的を上回る程、おでんと共に生き、おでんと共に死ぬ事を幸福に感じていたと。



現代編では未だ行方が分かっていなかった傳ジロー、遂にその正体判明の巻き。
髪色はともかく、グラサン越しの目元があまりにも似ていなかったため、別人なのかな、と思っていたのですけど、「怒りによって形相が変わった」というある種強引なトリックは割とONEPIECEらしくて良い感じかもしれんですね。

傳ジローはおでんの1番最初の家臣であると同時に、家臣になったきっかけも他の面々のように「おでんに救われた」「行く当てがなくついて来た」という成り行き上のものではなく、最初からおでんという人物に心から惚れ込んだ事からでした。
同じく最古参でおでんに惚れ込んだ錦えもんは、20年後の世界へ飛び次なる戦いに向けて動き出しており、怒りや悲しみに囚われている暇などない状況。
河松には日和を守るという使命があり、イヌアラシ・ネコマムシは怒りを互いに向け合う事が、ある意味では感情の発散になっていたと思われます。アシュラはトキの最後の言葉を聞き、20年後の戦いに向けて準備を始めていました。その中で絶望もしていったのですが。

一方で傳ジローは、現代に取り残され仲間ともはぐれ、おでんを守れなかった自責の念と1人で戦わなければならない状態でした。
その辺りの心理状況を考えると、9人の中で彼1人だけが面影を失うほどに姿を変えてしまったのも、分からないではないかな。
咄嗟に「狂死郎」という漢字が思いついてしまうというわけの分からないセンスにはちょっと笑いそうになったけれど、怒りに狂った傳ジローとしての自分を殺し、生まれ変わった人間としてワノ国を守る覚悟を表した名前なのですかね。

しかし、傳ジローはともかく丑三つ小僧の正体も狂死郎だったかぁ。
丑三つ小僧は狂死郎や小紫も参加したオロチ城での宴会の直前にも現れていたので、少なくとも彼らの単独犯ではあり得ないと思っていたんですが。
実は康イエ辺りとの共同犯行だったのか、宴会前の丑三つ小僧だけ別人・勘違いの類だったのかなぁ。






初回生産限定 劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』スペシャル・エディション [Blu-ray]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) (2020-03-18)
売り上げランキング: 18



ONE PIECE モノクロ版 95 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2020-02-04)
売り上げランキング: 169