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アニメ版 ONE PIECE
第929話
「囚人の絆 ルフィとヒョウじい!」 
放送日時:2020年 4月 19日


【原作の対応話数】
93巻 第934話 2P~13P


※現在細かい感想まで書く余裕がないので、気になった点などは備考として簡単に残しておきます。


もくじ
あらすじ
原作からの変更点
備考・雑感
登場した技
声の出演



【あらすじ】
オロチ城を脱出し、何とか北の墓場へと逃げ込んだナミ達。カン十郎と合流した一行は、得た情報などを交換し合うと、おトコの安否確認や疲労を癒す事を兼ね、町の湯屋へと向かう事に。その頃ジェルマの科学によって透明化の能力を手に入れたサンジは、ルフィが捕まる兎丼の情勢に気を向けるロー達をよそに、女湯に忍び込む事で頭がいっぱいだった。
一方おこぼれ町を旅立ったお玉達は、記憶喪失のリンリンの力を借り、兎丼に捕まったルフィを助け出すために動く。そんな中で、唯一リンリンの恐ろしさを知るチョッパーは、いつ彼女の記憶が戻らないとも限らない状況に肝を冷やすのだった。

兎丼の囚人採掘場に捕まったルフィは、囚人としての作業の中で、より強くなるための修行を繰り返していた。一方でルフィから貰った引換券によって食事にありつけたヒョウじいは、ルフィの義心に感謝し、大切にきびだんごを食べようとした。しかし、看守のダイフゴーはそれを阻もうとする。他人の引換券で食事を貰うのは、採掘場の規則に反しているというのだ。
券を渡した共犯者の名を聞き出そうと、ヒョウじいをいたぶるダイフゴー。だがヒョウじいは、ルフィから受けた恩を無駄にしない為、身体を蹴られながらもだんごを口いっぱいに頬張る。そんなヒョウじいの姿を目撃したルフィは、ダイフゴーに対し静かな怒りを燃やすのだった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフや演出の変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介

※セリフの色分け
 緑色→原作のみのセリフ
 紫色→アニメで追加・変更されたセリフ
 青色→原作・アニメの共通セリフ(誤差がある場合はアニメ準拠)



■北の墓場でのナミ達のシーン
・原作ではいつの間にか北の墓場でナミ達に合流していたカン十郎だが、アニメではしのぶの「枯れ井戸にて待つ」という書き置きを頼りに合流する描写が加筆。

・ナミの「フツーあんな美女斬る!?」という台詞が、「普通あんなにためらいもなく女子を斬れる!?」に変更。

・しのぶの「ヒョウ五郎親分ならあんなむごい場の収め方 絶対にしなかったわ」という台詞追加。

・原作ではナミが町のお風呂に行こうと提案するが、アニメでは鈴後の寒さにくしゃみをしたナミを見て、ブルックが提案する形に変更。

・ロビンがオロチから引き出した情報から、火祭の開宴時刻および「将軍行列」の文言が削除。

・ブルックの「木彫りの人形が並ぶ変な部屋でした」という台詞に対する、しのぶの「ん? “こけし”?」という反応が削除。

・ロビンやブルックが多くの情報を持ち帰った事に対し、カン十郎が感謝を述べる描写追加。

■えびす町でのサンジやロー達のシーン
・キッドが兎丼から脱獄したという記事を見たロー、ウソップ、フランキーが、「兎丼でまた何か一波乱ありそうだな」と気を引き締める描写追加。ローは偵察に出たベポ達の帰りが遅い事も気にかけている。
  なおこの際、サンジだけは女湯を覗くことばかり考えて上の空になっていた。

・上の空のサンジに怒ったウソップとフランキーが、サンジを締め上げる描写追加。
   その際、サンジの手から落ちたレイドスーツの缶を、近くを通りがかった子供たちが弄ぶ描写追加。

■ワノ国近海でのビッグ・マム海賊団のシーン
・ダイフクの「船から落ちたらおれ達能力者は手も足も出ねェ」という台詞及び、それに対するフランぺの「そんな! ママは海に沈んじゃったの!?」という台詞追加。

・リンリンとカイドウが元仲間である事に触れた台詞が、原作のモンドールからペロスペローに変更。

・ダイフクの「ペロ兄」という呼び方が「ぺロス兄」に変更。

・リンリンが殴って従えた動物の名が、「ワニガメ」から「ワニザメ」に変更。

■兎丼に向かうチョッパー達のシーン
・飛徹の怒鳴り声に驚いたぶんぶく君が転倒する描写追加。

・記憶を失ったリンリンの「みんな貧乏で弁当も持たせてくれなかったけど」という台詞削除。
   またチョッパーに対する「何か食べちゃいたいくらいカワイイからさ」という台詞追加。

・モモの助の掛け声を真似したお玉が、一緒になって「スナッチ」の掛け声を叫ぶ描写追加。

・原作でワノ国全体の地図が描かれていた図解ページが、アニメではお菊の台詞で各地の簡単な解説が入れられるように変更。

■兎丼で働くルフィやヒョウじいのシーン
・兎丼の採掘場にて、ルフィが修行のため、本来多人数で扱う巨大な道具を用いて作業をするシーン追加。

・ルフィに触発されたヒョウじいがやる気を出すも、空腹のせいで身体が付いていかずに転倒してしまう描写追加。
  その際、ルフィがきびだんごの引換券を渡して元気づけている。

・多数のきびだんごを貰ったヒョウじいが、ルフィへの感謝を述べる独白追加。

・ダイフゴーの名前や紹介を表示したダイアログが、原作ではルフィの攻撃を受けた後に表示されていたがアニメではヒョウじいをいたぶっている時に変更。

・ルフィがアルパカマンに絡まれている際、ダイフゴーにいたぶられるヒョウじいの姿を遠くから目撃し、怒りを見せる描写追加。



【備考・雑感】

 ■ナミ「普通あんなにためらいもなく女子を斬れる!?」
原作での「美女」から「女子」に変更。
容姿差別とかのクレーム回避か?  こっちはこっちで性差別とかって怒られそうだけど。
まあ正味、ナミの台詞としてはアニメ版の方がしっくり来るようなそうでもないような。「美女なのに」ってのは女性側からあまり聞かない発想かもだけど、ナミ自身が容姿の良さを利用して得をして来てる方なんで、ナチュラルに「美女なら何とかなる」みたいに思っててもおかしくはない様な気もする。
まあ、結論どっちでも大差ないんで、いいんですけど。

■情報収集に感謝するカン十郎
お、お前どのツラ下げて…………いや、まだ何も言うまい。

■フランぺ「そんな! ママは海に沈んじゃったの!?」
なんか、この子が素直にママを心配してるのが意外。
リンリンが子供への愛とか見せる事そうそうないし、自分を大して愛してくれない肉親の事なんてなんとも思ってないイメージだった。
けどまあ、ふわふわ風船システム(服の中に仕込んで宙に浮かんでるやつ)とかいう他国滅ぼして手に入れた謎アイテムをフランぺにあげてる辺り、裏じゃ意外と愛らしい愛を与えてたのかもしれないな。
まあ、フランぺの事なんで、「ママのこと心配してあげる優しい自分」を演出してるだけかもしれんけど。

■ダイフクのペロスペローへの呼び方
原作の「ペロ兄」から、アニメでは「ぺロス兄」に変更。多くの弟妹達からは「ぺロス兄」と呼ばれてるんで、誤植だと判断されたっぽい。
私は結構好きですよ、ペロ兄呼び。なんか犬みたいで。

■ワニガメ・ワニザメ問題
ややっこしすぎる2匹の動物の名前。
原作的には、91巻 第912話でトラを追っかけてたのが「ワニザメ」で、リンリンがぶん殴って大人しくさせたのが「ワニガメ」だった。
 ……のだけれど、この2匹見た目がほとんど一緒。
強いて言うなら、背中の模様がワニザメは縦に何本かのラインが入っている感じなのに対し、ワニガメは格子状になっているってぐらい……かな……。それも引きの絵では格子状で描かれてなかったりするので、単にシーンによっての描きこみ度合の差な気もする。
ぶっちゃけただの誤植で同じ動物じゃねぇかなこれってレベルの違いしかないし、カメ要素ほとんどないし、アニメ版で統合されたのも納得。
まあなんか、何話か前のアニメ版では更に話をややっこしくする新名称が使われてた気もするけど……あんま覚えてないのでいいや。振り返って変更点まとめる時があれば思い出すだろう。





【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
ウソップ・・・・・山口勝平
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ロビン・・・・・・山口由里子
フランキー・・・・八尾一樹
ブルック・・・・・チョー

ビッグ・マム・・・小山茉美
飛徹・・・・・・・大友龍三郎
ロー・・・・・・・神谷浩史
モモの助・・・・・折笠愛
お玉・・・・・・・潘めぐみ
お菊・・・・・・・伊瀬茉莉也
カン十郎・・・・・山崎たくみ
しのぶ・・・・・・山本百合子
ヒョウじい・・・・西村知道
ペロスペロー・・・内田夕夜
ダイフク・・・・・咲野俊介
スムージー・・・・勝生真沙子
フランぺ・・・・・斎藤千和
アルパカマン・・・大西健晴
ダイフゴー・・・・中根徹

瓦版売り・・・・・会一太郎
囚人・・・・・・・城岡祐介   中村光樹
子供・・・・・・・川口桜   根本京里   椿佑子






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