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アニメ版 ONE PIECE
第930話
「大看板! 疫災のクイーン現る」 
放送日時:2020年 6月 28日


【原作の対応話数】
93巻 第934話 14P
~第935話 10P


※現在細かい感想まで書く余裕がないので、気になった点などは備考として簡単に残しておきます。

もくじ
あらすじ
原作からの変更点
備考・雑感など
登場した技
声の出演



【あらすじ】
ヒョウじいに食事の引換券を譲った犯人を聞き出そうと、彼を何度となく痛めつけるダイフゴー。しかしルフィの任侠に胸を打たれたヒョウじいは、自身もまたその恩義に任侠で報いようと、口をつむぐ。死を覚悟で看守に反抗するヒョウじいだが、その姿を目撃したルフィは再び、ヒョウじいを救うためダイフゴーを蹴り飛ばしてしまうのだった。

大勢の目撃者の前で看守に反抗したルフィに対し、採掘場の規則に則り死刑のコールが巻き起こる。ルフィを捕らえようと襲い掛かる看守達だが、ルフィにとってそれは、自身の力量を高めるための修行でもあった。ルフィは海楼石の手錠によって弱体化した状態のまま、次々に看守達を薙ぎ倒していく。
そんな騒乱の中にある採掘場を訪れたのは、大看板の1人に名を連ねる男、クイーンだった。兎丼の看守達の前で、ショータイムと称した歌や踊りを披露したクイーンは、ババヌキから現状の報告を受ける。キッドの脱獄を許し、手錠の鍵を盗まれ……と言った不測の事態に、驚きを隠さないクイーン。そんな彼らの目の前で、ルフィは今まさに脱獄を試みようと、採掘場の壁をよじ登っている最中なのであった。



【原作からの追加点・変更点】
※セリフや演出の変更点は細かい差異が多いため、気になった箇所のみ紹介

※セリフの色分け
 緑色→原作のみのセリフ
 紫色→アニメで追加・変更されたセリフ
 青色→原作・アニメの共通セリフ(誤差がある場合はアニメ準拠)



■囚人採掘場内  幹部塔のシーン
・看守に変装した雷ぞうが、ルフィの手錠の鍵を手に入れるまでの過程が補完。
   原作で金庫番をしていたカニのギフターズの台詞(「ニセの鍵を金庫にしまう様にとダマされた」)通りの展開が描かれ、看守の変装をした雷ぞうはカニギフターズが海楼石の箱を開けた隙を突き、中の鍵を奪い取っていた。

・鍵を奪い取った際に雷ぞうの格闘シーンが描かれ、銃を持った看守2名を蹴りで仕留めていた。

・雷ぞうが『忍法 華手裏剣』によって、カニギフターズの動きを縛るシーン追加。
  その際、「鍵は奪うが 命は奪わないでござる」と、無抵抗の敵にあえて危害を加えていない旨の台詞を発している。

・カニのギフターズが鍵を盗まれた事をソリティアに報告する際、原作ではスマシ越しの通信だったが、アニメでは対面。

・雷ぞうが看守達の警備をかいくぐるシーンにて、原作では壁蹴りで看守を飛び越えたのに対し、アニメでは自身の残像を見せる動きで翻弄して通り抜けている。

・雷ぞうが追手の看守に対し、まきびしでダメージを与えるシーン追加。

・雷ぞうが「あとはこっそり逃げるのみ」という台詞の際、瞬間的な動きで姿をくらます演出追加。

■ダイフゴーに拷問されるヒョウじいのシーン
・ヒョウじいの「バカに屈せず」という台詞は、原作では「強者」と書いて「バカ」と読ませていたが、アニメの台詞および字幕では読み通り「バカ」のまま。

・ヒョウじいがダイフゴーらに対し、「理不尽な暴力を振るう 筋の通らねェバカ者ども」と反抗する台詞追加。

・ヒョウじいを助けに入るまでのルフィの描写が変更。
原作→ヒョウじいが覚悟を見せたタイミングで、遠方から走り寄って来る
アニメ→ 一部始終を目撃している様子が加筆。ダイフゴーに屈しないヒョウじいの姿に笑みを浮かべ、ゆっくりと動き出す。

・ルフィに蹴りかかられた際、ダイフゴーが頭部の針を使った攻撃を仕掛ける描写追加。
  しかし簡単に回避され、原作通りに蹴り飛ばされた。

■採掘場内での戦闘シーン
・襲ってくる看守達を、海楼石の錠で弱ったままのルフィが次々に薙ぎ倒していくシーン追加。

・ルフィとババヌキの戦闘時、原作ではババヌキが先制で攻撃を仕掛けていたが、アニメでは修行相手としてルフィの方から挑んでいく描写が追加。

・『象の鼻息』を浴びて吹き飛ばされたルフィが、「チキショー! 強ェな!」と悔しがる台詞追加。

・クイーン到着の報告が遅れた部下に対し、ババヌキが「クイーン様のショータイム 始まってたら殺すぞ!」という台詞追加。

■クイーンのショータイム
・「ズム♪ ズム♪」というリズム音が、原作では描き文字による擬音だったがアニメではクイーンが口ずさむ歌詞の一部に。

・クイーンや看守達が盛り上がる裏で、ルフィがヒョウじいをおぶって採掘場を脱しようとする描写追加。



【備考・雑感など】

■ダイフゴー様
借りにも副看守長様が蹴っ飛ばされたってのに、そんなんそっちのけの死刑コールで大盛り上がりの看守共。
誰1人ダイフゴーの事心配してないやん。人望なかったんかな、可哀想に。
ルフィから攻撃を受ける際は、アニメでは頭部の針を振るってカウンターを仕掛けようとしていた。結構な奇襲だったと思うが一応は反応できている辺り、そこそこの実力はあるんだろうと思う。
けどまあ、ルフィ相手にそこらの毒は効かんので、仮に当たっても大した反撃にはならなかったと思われる。哀れ。

■カニのギフターズ
ただでさえリスキーなSMILEを食べて、賭けに打ち勝った結果得られた能力が「左右にしか歩けなくなる」というヒドすぎる仕打ち。
しかもSMILE能力者は悪魔の実同様、海に嫌われてしまう為、カニの能力者だからって水中戦が得意になったりはしない。なんじゃこのハズレ能力……。
一応ハサミは得ているので近接戦に持ち込めば戦えそうだけれど、前後に立たれて飛び道具でも使われたら手の施しようがない。
可哀想に。恨むなら世界中のカニをガニ股呼ばわりしたウソップくんを恨んでくれ。

■雷ぞうのまきびし
追手の看守達に対し、まきびしを巻き散らす事で進路を妨害する雷ぞう。
やってる事がシロップ村時点のウソップと同レベルなのよ。汚い。流石忍者汚い。
ほんでクロネコ海賊団ですらささっと突破してたまきびし地帯に、全力で転げまわって痛がる追手達もどうかと思います。キミらほんとに四皇の部下か。

■クイーン・ショータイム
原作でクイーンのショータイム時に歌われていた曲は、アニメでもクイーン役の演者さんが歌う形に。
また原作では描き文字の擬音語だった「ズム♪ ズム♪」というワードも、クイーンがリズムに乗せて歌っていて、妙に癖になる。
ついでにアニメではババヌキさんがショータイムに遅れそうになった時、部下に「始まってたら殺すぞ」とキレる台詞まで追加されていた。
そんなに楽しみだったんだろうか。普段のクイーン見てると、ちょっと遅刻したぐらいで不機嫌になって折檻されるとか、そんな事もなさそうだし……まあ部下からは「小紫死んだのバレたらおれ達が殺される」とか恐れられてたんで、割と気分屋なのかもしれんけど。

■アイキャッチ:ワノ国の人相書き風の手配書
CM前:おロビ
CM後:フラの助(本来は『フラの介』だが、原作本編での人相書きの表記に合わせてかこの漢字になっている)



【登場した技】 
忍法  華手裏剣
使用者:雷ぞう(VS カニギフターズ)
※アニメオリジナルシーン

囚人採掘場の幹部塔内にて、ルフィの錠の鍵を奪い出す際に使用。
横歩きしか出来ずに慌てふためく金庫番のカニギフターズに対し、7つの巨大な手裏剣を投擲。身体を固定する様に衣服を壁に突き刺し、身動きを封じた。

象の鼻息
エレファントハックション

使用者:ババヌキ(VS ルフィ)

SMILE能力によって胸部に生まれた象の顔を用いた技で、象がくしゃみをする際に鼻から撃たれる砲弾のようなもので攻撃する。
原作では何が放たれているのか明確には分からなかったが、アニメでは黒い砲弾が発射される描写が明確に描かれた。

囚人採掘場におけるルフィとの戦闘にて使用。
海楼石で弱体化した状態とはいえ、ルフィに爆撃を浴びせダメージを与える火力を見せた。



【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓

クイーン・・・・・高橋広樹
雷ぞう・・・・・・江原正士
ヒョウじい・・・・西村知道
ダイフゴー・・・・中根徹
ソリティア・・・・庄司宇芽香
ババヌキ・・・・・赤城進

カニギフターズ・・沼田祐介
部下・・・・・・・寺崎千波也   兼政郁人
看守・・・・・・・田邊幸輔   坂田将吾
囚人・・・・・・・深川和征   ボルケーノ太田   清水健佑