第887話→

 休載を明けての巻頭カラー。ジャンプ表紙では20周年記念の企画という事で、読者から募集した多様なルフィ達のイラストが掲載されておりますな。

 自分は応募しとらんのですが(絵が描けん)、こうして見ると各々方の個性がスゴイ。
    画風なんかもそうですが、ひとえにルフィと言っても、チョッパーの帽子を拝借していたり、眼帯をつけててたり、サボのと思しきゴーグルをつけてたり、ギア4発動中のルフィや"エンポリオ・女ホルモン"注入バージョン(SBSでネタになったやつね)、果ては麦わら劇場に登場したドン・ルフィオーネまで。色んなルフィが見れていいですな。
    載った方々、おめでとうございます。

 さて、ここからはONE PIECE、ジャンプ本誌2017年52号掲載分の感想です。
 最新号分の画像等は貼っておりませんが、当然の如くネタバレ祭りなのでちゃんと本誌を買ってから見てね。
 続きより。

☆感想
 今回の話は全体的に、話が動く回というよりは、次回以降への布石を置く回と言った印象。オーブン戦やベッジの雄姿などもありますが、キーポイントとなりそうな箇所は大きく分けて2つ。ミンク族と満月の関係性と、ルフィの覇気の開花。

 とはいえ、前者は既にゾウ編から度々ほのめかされていた話なので、目新しい情報は特になし。イヌアラシの言う、ミンク族の"奥の手"というのが満月と関係があるのかも、今のところはよく分からない。
    ただ、満月がミンク族の力を増幅してくれるものなのであれば、現状では全く敵わなかったペロスペローに、キャロットが挑む展開もありうるかも。ペドロの敵討ちもあるしね。本当にWCI編の内に満月が訪れるのかは分かりませんが。もしかしたら次のワノ国編に向けての布石かもしれん。

 後者の覇気の開花については、一応は新しい情報かな? 
   まあ実戦を経る度に大きく強化されるのは少年漫画の鉄則だし、今までも知らず知らず、島を越える度に強くなっている描写はあったので、今更かもしれんけど。
    1つ明確になったのは、ルフィがカタクリを"越える"意志を見せた事。これ、何気に珍しい事で、ルフィの戦いは基本、仲間や友達を助けるためであったり、自身が相容れない思想を持つ敵をブッ飛ばすためのものだった。
    でもここに来て、自身の到達できていない高みにいる敵を、「越えたい」という意志で戦う。クロコダイル戦の「おれはお前を越えていく」に近いものがあるかも。この先海賊王になる男だものね。たかが「四皇の幹部」でしかないカタクリを越えられない様じゃ、そんなものは夢のまた夢でしかないという事かな。この辺は、ドレスローザでの対イッショウの時にも描かれてましたね。

 ただ気になるのは、ルフィが見聞色による「少し先の未来」を見る技術に興味を示している点。正直、ルフィって見聞色があまり得意なイメージ薄いんですよね。戦闘中に見聞を使おうと思うと、ある程度そっちに集中しなきゃいけないワケで。なんかルフィって冷静さこそ持っていても、そんな器用な戦い方ができる様な気があまりしない。全力以外の戦い方を知らないと豪語するくらいだし。

 ・・・というか、ここでルフィが見聞色の達人の域に達してしまうと、マジでサンジの立つ瀬がないというか・・・ほら、サンジって正直、新世界編に入ってから戦闘面では冷遇気味じゃないですか。ジンベエと共同でワダツミを倒したくらいで、ヴェルゴ戦では数発の蹴りを叩きこむ事に成功するも、肝心の蹴り合いでは骨にヒビを入れられて劣勢気味。後のドフラミンゴ戦では文句なしの完敗と、なかなか良い見せ場がなく・・・。そんな中で強みの見聞色までルフィに取られたら、いよいよ麦わら一味"三強"的な立場も危うくなりそうだ。ただでさえジンベエの加入で危ういってのに。

 と、そんなサンジさんですが、今週号ではなかなかの見せ場を貰えた。
    オーブンの意識がパウンドに向いているタイミングとはいえ、彼にその正体を気取られず、誰にも気づかれない速度で接近。一撃を加え、更にシフォンを救出して即座に撤退するという神業。人間の所業じゃないレベルだ。
    オーブンだって、三将星には及ばずとも相当な実力者のハズ。そんな彼に気付かれず接近する速度、もう剃とかの非じゃないんじゃないだろうか。まあ、独学で月歩を覚えちゃう人だから、剃くらい朝飯前だろうが。
 そしてそんな超人的速度も見逃さず、しっかり鼻血吹いてるプリンさんなのであった。普通ならここで「まさか第三の目がこんなところで役に立った?」と思うところだが、ギャグマンガの住人と化した彼女に対してそんな深読みは野暮ってモノ。恋はいつでもハリケーンだから仕方ないね。きっとこの窮地においても、サンジの事ばっか見てたんだろう。

 一方のオーブンですが、以前に「妹の頼みなら聞くけどよ」と妹思いな面を見せていましたが、やはり明確な裏切者となれば話は別な模様。暗殺計画に加担したシフォンを、問答無用で処罰しようとします。

    この辺、彼にとってシャーロット家が「家族」としての面よりも「海賊・国家という組織」としての見方が強いんでしょうね。新世界に居を構える四皇の一団として、この考えは当然の事。こういう部分をなあなあで済ませていると、一気に寝首をかかれてしまいそうですし。要所で非情な一面を見せられる人間は必要な存在でしょう。

 ただ、そんな彼でも全く情がないかと言えばそんな事はなく、パウンドを海へ放り出すだけで済ましています。クラッカーが躊躇なく彼を抹殺しようとした事を思うと、この処置はまだ有情な類。まあ今回は、それがアダとなって妨害を受けてしまったワケですが。しかもシフォンを人質にベッジを釣り出そうとするも、モロに奇襲を受けて吹っ飛ばされるハメに。今回オーブン、吹っ飛ばされてばっかだな。まあ容易く立ち上がってる辺り、致命傷にはなっとらん様。次回以降の面目躍如が期待されます。

 さて、そんなオーブンを吹っ飛ばしたベッジさん。何かこの人、出る度に男を上げるな。こんなにカッコいい赤ちゃん言葉、他にどんなオッサンが吐けるだろうか。
    四皇の一団の包囲網に真っ向からケンカを売るような自殺行為に対し、ヴィトを初めとした部下達も全面的に大喜び。彼ら夫妻がいかに慕われているかが見て取れますな。

 しかしオーブンを吹き飛ばしたあの砲撃、ベッジの持ってる拳銃みたいな武器から放たれたものっぽいんですよね。
    銃は普通に手で構えてるだけで、ベッジの能力によって生み出されたものとは思えない。それにしては、銃のサイズとまったく釣り合わない威力だ。これも新世界の技術によって作られた兵器なんだろうか。それともファイアタンク海賊団お手製?

 とまあそんなこんなで、2017年分最終号のワンピースは、気になる点を残し次回に繋がる事に。次回はカタクリ戦の続きかなー。マムにぶち壊されてたナッツタウンとか、カカオ島に向かってるジェルマの動向も気になりますが。

 そーいや、今年中にワノ国に入るみたいな話もあったけど、どうも無理そうっすね。
 

     第887話→