ONE PIECE、ジャンプ本誌2018年01号掲載分の感想です。
最新号分の画像等は貼っておりませんが、当然の如くネタバレ祭りなのでちゃんと本誌を買ってから見てね。
続きよりどうぞ。



☆扉絵
 廃材から一隻の船を築き上げたイデオ達は、そのまま手長族、足長族達を置いて出航する運びに。結果としてイデオ達はこの抗争には深く関与しないのね。てっきり彼らを仲間に加えて勢力を拡大するものかと思っていたのですが。

 元々オオロンブスから貰った船で旅をしていたイデオ達ですが、882話と今回の扉絵を見比べると、船が外輪船に変わっている模様。帆の形や色も変わっている様に見えるので、貰い物ではない、自分たちの船を築いて航海に臨むといった感じでしょうか。良く見れば、882話で描かれている、抗争中の2隻のうち右側の船は外輪船。この2隻のパーツを混ぜ合わせて、一隻の船に作り替えたのかな? だとすれば、この孤島には今、元々イデオらが乗っていたオオロンブスの船のみが残されている事に。『仲直りでも殺し合いでも好きにしてろ』との事ですが、要するに「仲直りしないと、勝ち残った方しか脱出できないよ」的な意味でもあるのかもしれん。抗争をやめさせる状況を作るための、船づくりだったと。

 千年戦争というのは中々興味深いフレーズだったけれども、情報量としてはあまり多くない感じ。どちらかというと、空白の100年よりも更に昔から、この様な種族間の対立が存在した、という事実が重要なんでしょうか。今はまだ、魚人や巨人、ミンクなんかに比べると存在感の薄い2種族ですが、後々その歴史も含めてスポットライトを浴びる事があるのかも。
 
☆本編
 〇漢・パウンド
 さて、今回の見どころは、やはり何と言ってもパウンドの雄姿。初登場時は、好きで埋まったままやたらジュースを飲みたがる 色物的存在だった彼ですが、娘の事が絡めば一気に男を見せる。彼の元妻リンリンや、ジェルマの総帥ジャッジなど、子に対してロクでもない接し方をしてた親ばかりが目立った今回のシリーズでしたが、彼が見せた我が子に対する思いは本物。命がけで娘の出航をアシストします。

 またこの件、当のシフォンが、彼が何者かを知らないというのがまた良い。如何にパウンドが命をかけても、娘には自分が誰なのかも分からないワケです。父だと知らないのだから、その思いなど伝わるはずもない。その事が、彼の子を思う故の“無償の愛情”というものを感じさせてくれます。
 そんな中、彼の孫にあたるペッツだけは、シフォンらとは異なる反応を見せています。赤子ゆえの本能か、血の繋がりでも感じ取ったのか、自分たちに向けられた愛情を本能的に理解したのでしょうか。結果としてはオーブンに粛正され、生死不明の状況に。彼がホールケーキアイランドで過ごした20数年は不遇な時間でしたが、最後のその瞬間だけは紛れもなく幸せだったんじゃないでしょうかね。ワンピース特有の、笑顔を浮かべた死に様でもありますし。いや、死んでるか知らんけど。

 〇オーブン
 今回の彼の行動は、やや冷静さを欠いた所業であると言わざるを得ない。前回の段階でシフォンを仕留めたところで、もう残る工程はクリームやチョコを塗るだけなのだから、そこまで不都合もないでしょう。しかし海を熱して素材自体をダメにしてしまったら、トットランドの崩壊は免れない事に。前回2度もぶっ飛ばされて、頭に血が上ってたのか? 能力が能力だけに、カッとなると理性を失ってしまう性格なのかもしれん。今回パウンドに殴られた時も、彼より優先度が高いベッジを放り出して処刑に回っちゃってるし。

 また、今回彼は“熱海温泉(ねっかいじごく)”なる技も披露。海に手を浸し、ネツネツの実の能力により海を煮えたぎる熱湯へと変えてしまうというもの。
 その温度、有効範囲共にかなりのもので、パッと見で数十メートルほど先のノストラ・カステロ号の外輪を熱によって破壊してしまうほど。メラメラ、マグマグの下位互換ではないかと思われたネツネツの能力だけれど、熱を“伝える”事で、直接触れずして間接的な攻撃ができるのがネツネツのメリットなのかな。以前お茶会でペドロと一戦交えた時には、刃に触れる事で剣の柄に熱を伝え、ペドロの手を焼いていたし。

 逆に言えば、元々外部のものに熱を伝える能力であるならば、海という環境に影響を与えているからと言って“覚醒”状態にあるとは一概には言えないだろう。名言されているカタクリだけでなく、ペロスペローにも覚醒していると思しき描写があるので、オーブンも可能性がまったくないワケではないと思うが。

 更にパウンドへの攻撃時には、薙刀のような武器による斬撃も披露。能力によって刀身に炎熱を纏わせている模様。通常、刃で一太刀斬られれば人は死ぬので、熱を纏おうが炎を纏おうが大した意味はないと思うが、ワンピースの世界はそんなヤワな人間ばかりではないので、この火力アップにはそれなりの意味があるのかもしれない。

 〇シフォン
 地味に年齢が発覚。26歳なのね。意外と若いよーな、妥当なよーな。ベッジが42歳である事を考えると、それなりの歳の差婚と言えるだろう。 

 しかしシャーロット家の22女、23女であるシフォンとローラが26歳という事は、35女であるプリンの年齢はかなりの若さに。
 シャーロット家の女子は39人いますが、85巻のSBSによれば、その中には男女5人ずつの10つ子がおり、彼らの年齢は18歳とのこと。プリンより歳が下の女子は4人しかいないため、必然的にこの10つ子はプリンより年上に・・・という事で彼女が17歳以下である事は分かっていたのですが、どうも思っていたより更に低そう? ワンピースの世界での結婚適齢期がどのぐらいかは分からないけど、案外15、6くらいで結婚に駆り出されてるのかもしれん。まだ子供じゃないの。そりゃあんだけ病的な惚れ込み方もしますわ。

 〇サンジ&プリン 
 前回超人的な移動速度を見せたサンジですが、今回は比較的地味な役回りに。合計33人+巨大なケーキが乗った車(アシカ車?)を蹴り上げるパワーは流石ですが、まあビッグパンとかワダツミを蹴飛ばしてきた今までに比べれば、そこまで驚く事でもない。

 一方のプリンは、もはや今週のノルマとでも言わんばかりに鼻血を噴きまくっておられた。サンジが何をしても興奮するお年頃なのか、はたまたマスクで覆われていた素顔が露わになった事に対する鼻血なのか。いやもう彼女の鼻血ポイントが多すぎて分からなくなってきた。いっそ彼女が鼻血なのかもしれない。


 そしていよいよ、狂乱するビッグ・マムがナミ達に追いつき始める。これからデコレーション開始、というサンジ達は果たして間に合うのでしょうか。次回は久々にサニー号サイドかなー。