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メリークリスマス!(おっせぇ)

 はい、年末っつー事でごっさバタバタしてました。気にせずONE PIECE感想参りましょう。
 少年ジャンプ2018年04・05号分の感想となります。ネタバレ要素を多分に含むので、自分で買ってから読んでね。

 続きより。


 

☆扉絵連載
 イデオ編を終え、お次はトンタッタ族の面々をメインとしたレオ編に突入。
 どうやらこちらも、麦わら大船団の傘下として海賊団を結成した模様。
 メンバーは、船長は当然レオとして、他にカブさん、ウィッカ、ボンバ、フラッパー、ビアンといった主要な面々が構成員となった様だ。
 マンシェリー姫は、流石に船員とはなっていない様子・・・だが、あの娘が素直にグリーンビットに待機しているものかどうか。レオへの恋慕から、知らぬ間に密航していてもおかしくなさそう。何より、あのチユチユの能力は物語の上でも便利だし。

 そしてそんな彼らを微笑ましく見守る、レベッカとヴィオラ。あれ、背景を見るにここはまだドレスローザの王宮っぽいけど、まだ世界会議には向かっていないのか。まあキャベンディッシュ編から始まった「押し掛け麦わら大船団物語」シリーズはそれぞれがほぼ同時進行とも思えるし、本編の時系列から見れば少し過去の話になるのかもしれないけど。
 もしかしたら世界会議への道中、途中まではレオ達も同行する運びになるのかな。

 レベッカ達が向かう机の上には、ハサミや待針の様な裁縫道具が置いてある。これは、レオ達の海賊としての衣装は彼女らが仕立てたって事なのかな。そして彼らが纏う衣装には、栗の様な頭をしたドクロをあしらった海賊旗が。いわずもがな、モンブラン一族の頭部をイメージしたものですな。

 戦闘力はともかくとして、海賊として海へ出るにはハッキリ言って不安な彼ら。何と言ってもあの騙されやすさだから、少し狡猾な相手にでも遭遇したら全員纏めて捕まりかねないレベル。そも、悪行とは無縁の彼らが、これから何をして海賊としての名声を高めていくのか・・・期待半分、不安半分といった感じながら、彼らの行く末を見守っていこう。


☆本編
〇ダイフク
 まず一つ、アオリ文で26男と間違われている事
 違うからー! それババロアさんだからー! いくらババロアさんが老け顔だからって間違えないであげてほしいからー!

 さて、そんなダイフクさんですが、今回は少しおマヌケな部分が目立ってしまった感じ。
 スーロンと化したキャロットの圧倒的な速度に翻弄され、魔人の能力をもってしても、残念ながら一太刀も与える事はできなかった。
 どころか、自らの船上で大暴れした結果タルト船に損傷を与え、舵輪を奪われたせいで操縦も効かずに戦線離脱という憂き目に。
 うーん、しかし本当にこのまま戦力外となってしまうのだろうか。能力者である以上海を泳ぐことはできないが、彼が生み出す魔人は明らかに宙を舞っている。この魔人にしがみつけば、ダイフク一人くらいなら戦線に復帰できるかもしれない。彼の本領発揮に期待したい。

 しかし、今回で彼の性格について、少しわかった事がある。それは、頭に血が上ると、冷静な判断ができなくなる事だ。
 これはパウンドやシフォンに怒り散らかし、本質が見えなくなっていたオーブンに近しいものがある。87巻SBSによれば彼らは三つ子の兄弟であるとの事なので、おそらく同じ父親から受け継いだ性格なのだろう。そして、この血筋を受け継いだ男がもう一人いる。カタクリである。

 思えば、彼は兄弟にも部下にも優しい男であったが、自身の“口”の秘密を知られた際には逆上し、部下を手にかけてしまっていた。スイッチが入ると平静でいられなくなる性格は、彼にも間違いなく遺伝していると言えよう。これこそが、あの未来予知にまで至らせた見聞色を打ち破るきっかけとなってきそうな。

 しかし、性格は遺伝していると言っても、彼ら三人の外見は、まったくと言っていいほど似つかない。シフォンとローラや、オペラたち五つ子など遺伝子が爆発したがごときソックリさん具合である事を考えると、その似てなさは中々に際立つ。

 まあ外見が似ていない事などさしたる問題でもないが、カタクリの場合は話が変わって来る。口元の縫い傷が先天的なものか、後天的なものかが分からない以上、こちらにはあまり触れられないが、あの狼の様なキバは異常なものだ。あれが生まれついてのものだとすれば、流石に「似てない」の一言で済ませられるものではない。

 書くだけタダだと開き直って推測しておくと、おそらく彼らの父親も、キバなど持たない普通の人間だったんではないか、と思う。でなければ、キバを持って生まれたカタクリこそが「普通」であそこまでひた隠しにする理由としては、少し薄くなってしまう。

 魚人族や人魚族に、こういう特性がある。彼らは個体によって、ノコギリザメの魚人、タコの魚人、エイの魚人など様々なものがいるが、これらは実の両親が持つ遺伝子によって決まるものではない。両親の遺伝子の中に宿った、遠い昔の先祖の遺伝子によって決まるものだ。例えばタコの魚人であるはっちゃんは、両親がタコの魚人であるワケではなく、彼の遠い先祖にタコの魚人がいた、という事だ。
 
 これと同じ事が、極稀に人間の中でも発生するのではないだろうか。
 ビッグ・マムは、人魚や首長族、足長族など、様々な種族との間に血縁を結んでいる。作中では過去にも、魚人と巨人のハーフであるビッグパンや、人間と魚人のハーフと思われるデリンジャーなど、異種族間で血の交わりが行われた例は多々ある。つまり、人間の遺伝子の中には、長き時間に渡って異種族の“血統因子”を宿してきた可能性が高い。

 人間の中に宿ってきた異種族の遺伝子、それが何らかのきっかけによって発現してしまった存在、それがカタクリなのではないだろうか。オオカミのミンク族か、あるいは我々のまだ知らない新たな種族なのかは分からないが。
 そして、この仮説を基にすると、ビッグ・マムその人もまた、巨人の遺伝子をもって生まれてしまった子だったのかもしれない。彼女の両親は、どう見ても普通の人間であったし・・・ただ、巨人族だからといって、あの“生まれついての破壊者”の才覚は説明がつかない。あちらは、単にマムが元々持っていた凶暴性なのかもしれない。

 ダイフクの話からだいぶ脱線してしまった。だって思いついたけど他に書く場所なかったんやもん。

〇キャロット
 前回に引き続き、またもや圧倒的な戦闘能力で、ダイフク兄さんを手玉にとってくれた。しかし同時に、その弱点もジンベエによって解説されている。
 変身を制御できない者は、我を失い無差別に危害を加えてしまう、というのは概ねの予想通り。しかし更に、制御できぬ者は、たった一晩で疲弊により死に至るまで戦い続けるという。事実キャロットは、そこまで長時間の戦いを経たワケでもなさそうなのに、意識が飛ぶ寸前にまで至っていた。優れた身体能力や戦闘力と引き換えに、自身の体力を大幅に削ってしまう諸刃の剣なのだ。アラバスタ編にて登場した、豪水に近いのかもしれない。

 その対処法として、帽子や色メガネによって月光から目を隠せば、変身状態は解除されるらしい。なるほど、ゾウの外に住むペコムズがサングラスをかけているのはそのためなのかもしれない。

 しかしそうなると、昼の管轄にあるイヌアラシ達はともかく、夜の管轄にあるネコマムシ率いる侠客団たちは大変だ。下手を打てば自らの手で仲間や家族を傷つけてしまうかもしれないのだから、その恐怖におびえながらすごさなくてはならなくなる。侠客団はペドロが率いる部隊だから、彼によってスーロン化の制御は仕込まれているハズ・・・とも思うが、前回も書いた様に、侠客団がスーロン化を制御できたとは思い難いセリフも書かれている。

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ONE PIECE第80巻805話より引用

 あれは、単に「月夜だったら止める間もなく殺してしまっていた」という意味だったのかなぁ。

 あと、ジンベエのセリフによれば、この世界にも一応、月の周期ってものはあるみたいですね。ゾウから現在までにひと月が経ったとは思いにくいので、10日程度で満月が訪れる周期なんだろうか。この辺は本編じゃ説明されなさそうな箇所なので、SBS待ちになるかなぁ。


〇ビッグ・マム
 前回の段階では、本当に「心なしか」レベルの痩せ方だったが、今回はその衰弱具合が一目瞭然に。食いわずらいの発症から8時間が経過しているそうだが、たったそれだけでこうも変わってしまうのか。幼少期の断食の方が圧倒的に長い時間だったので、やはり食いわずらいのタイミング特有の症状なんでしょうね。

 しかし、どうやら単純に弱体化してくれるほど甘くはない様子。若干ながら細身になった影響か、以前のマムには見られなかった身軽さを会得。更にプロメテウスの炎を髪に宿したその姿は、紛う事なき怪物そのもの。そんなマムがサニー号の船上へと到達してしまったのだから、ホールケーキアイランド編でもトップクラスの大ピンチと言わざるを得ない。

 マムの能力である“魂の言葉”は、恐怖を感じた者から寿命を抜き取ってしまうというもの。お茶会においては、その相手がジンベエであったから何とかなったものの、どちらかと言えば「臆病」と分類できるナミやチョッパーがその対象となってしまった日には、流石に無事じゃ済まんでしょう。

 とはいえ、キャロットが力を使い果たしてしまった今、ジンベエとブルックの二人が挑んだところで、ハッキリ言って到底太刀打ちできんでしょう。鏡の世界でカタクリと対峙している以上、ルフィの援軍にも期待はできない。となれば、あとはサンジらの到着に期待したいところですが・・・間に合うのかどうか。
 行方の知れない存在といえばジェルマの面々がいたが、彼らは現在ショコラタウンに向かっていたハズ。戦いの舞台が完全に逸れてしまった今、彼らはどう絡んで来るんでしょうね。

  



 ところで、身体を細身にする事でスピード重視の肉体にするという現象は、ルッチが見せた“生命帰還 紙絵武身”に似ている。能動的に起こしたか、勝手にそうなってしまったかの違いこそあるが・・・。
 時折、ルフィの“生命帰還”会得フラグではないかと思われる描写が挟まれるホールケーキアイランド編なだけに、少し気になったポイントであった。


〇サンジ&ベッジサイド
 マムに食わせるケーキに毒や爆薬を仕込めというベッジに対し、敵は味で打ち負かすと豪語するサンジ。
 食いてぇヤツには食わせてやる、ってのはバラティエ編でクリークやギンに見せた拘りですね。この辺のコックとしての流儀は、たとえ四皇が相手でも変わらない箇所。前回の時点では、「食わせない方が弱体化するのでは」と思われたが、今回を見るにそう都合よく行きそうにはないので・・・やはり打倒ビッグ・マムには、このケーキは欠かせないものになるのでしょう。

 ただベッジさん・・・マムの暗殺に拘り過ぎて、こっちはこっちで回りが見えなくなってるよーな。マムに今更毒や爆薬なんて飲ませたところで、通用するとは思えんし・・・お茶会での暗殺計画も、大部分がシーザーやルフィらの存在に任せたところがあったし、案外計画的な行動は苦手なのかもしれん。
 しかし、彼が知るという「昔マムが何者だったか」は気になるところ。作中で語られたビッグ・マムの過去といえばマザー・マルメルにまつわる事が大半だが、ベッジ自身もカルメルの事はあまり知らなかったハズ。となれば、以前に語られた回想シーンの前後、つまり、国を追われエルバフに捨てられるハメになった以前の話か、カルメルの失踪後、シュトロイゼンと共に行動を始めた後の話という事になる。

 また、「さては知らねェな」という言い方からは、「一般的に知ろうと思えば誰でも知れる」情報であるというニュアンスが感じられる。シュトロイゼンやエルバフの巨人に直接話を聞いたのであれば、そんな情報をサンジが知っている可能性の方が低いからだ。となると、シュトロイゼンと組み、サイファーポールから危険人物とみなされた後の話である可能性が高いかな。

 カルメルの身に何が起きたのか、という点はボカされたままだし(本当に食ってしまっていたのなら少年誌で描ける内容じゃなくなるが)、その辺りが明かされる事もあるんだろうか。

〇WCI31
 ベッジの「マム殺しちゃおうぜ」発言を間近で聞きながら、何の反応も示さない方々。
 結婚式での記憶を抜かれているから、ベッジ達の裏切りを知らないのは分かるが・・・流石にこの辺の発言を受け流してるのは謎。職人故、作業に意識を集中しすぎて周りの言葉が耳に入ってないんだろうか。

〇プリン
 ノルマ達成。

 

 大ピンチの状況で次号に続く形となったため、かなり続きが気になる展開だが、来週は残念ながら合併号につき休刊。発売日は・・・1月4日の木曜日か。うーむ、ハンパな曜日だから、ウッカリ買い忘れそうだ。気をつけておこう。
 あ、来週の感想も、年始につき遅れる可能性大です。まあ、義務で書いてるモンでもないし良いよね。


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