週刊少年ジャンプ2018年07号分のONE PIECE感想です。
ネタバレ要素を含むので、未読の方はご注意。

続きより


☆扉絵連載
 レオ編の第2話目。 

 どうやら彼ら、まだドレスローザに滞在中の様で、町の復旧作業を手伝っていました。
 ついでにドレスローザの元軍隊長・レパントの姿も見えます。
 ドレスローザの町は、ドフラミンゴの鳥カゴやピーカのイシイシの実の能力のせいで崩壊状態だったからね。トンタッタの怪力はさぞ役立つことだろう。

 しかしそうなると、前回の時点でも彼らはドレスローザにいた事になる。世界会議に向かう予定のヴィオラやレベッカも、まだ未出航という事ですね。

 この扉絵連載シリーズが本編におけるどの時系列にあたるのか分かりませんが、シリーズのVol.1であるキャベンディッシュ編が始まったのは第864話、お茶会におけるジェルマ暗殺計画の進行真っただ中といったタイミングでした。

 各編が概ね同時進行であるなら、レオ編もこの辺りの時間軸になるのかな? だとしたら、少々ヴィオラ達の出航は遅い気もする。アラバスタのビビ達は、ルフィがゾウを発つ頃には出発していたし。
 
 まあ国がドフラミンゴの支配下から解放されて日が浅い今、国を建て直す時間は少しでも多く欲しいでしょうし、彼ら王族もそちらを優先してるのかな。

 とにかく現時点では、レオ達が世界会議へ同行する流れにはならなさそう。まあ行ってどうすんだって話だけど。
 しかし、国の建て直しにはまだまだ当分の時間が必要でしょう。それまで待っていたら、彼らの冒険はとてもこの扉絵連載の中では始められない。ある程度まで手伝ったら作業から抜けて、海賊として航海に出るのかな? それはそれで、リク王家に対する恩を考えると微妙な気もする。

 むしろ、このボロボロのドレスローザに、何らかの悪党が襲ってくるのかな。それを見事レオ達が撃退して、海賊としての初陣を挙げると。


☆本編
〇コムギ島 ハクリキタウン

 これは本編では初登場だっけ?
 87巻SBSで書かれましたが、ここは粉大臣ことカタクリ兄さんが大臣を務める町。ドーナツ大好きな彼らしく、島の中央にはデカデカとしたドーナツが塔のようにそびえたっています。周辺にパンとかも置かれてる辺り、名前の通り小麦粉から作る類の食品を作る場所なんかな。

〇モルガンズ、ステューシー、ニワトリ伯爵、モンドール

 ホールケーキアイランドには、モンドールやニワトリ伯爵だけでなく、久々登場のモルガンズやステューシーの姿も見える。
 まあお茶会の招待客だったワケだし、ビッグ・マム陣営に身を寄せてるのは当然か。描かれてないが、他の裏社会の帝王達も彼らと一緒にいるのかな? 
 2人と違って、わざわざこんな事態の中ここに残る理由もないだろうし、さっさと逃げ帰った可能性もあるが。

 ステューシーさんは、ルフィから貰ったハズの玉手箱が爆発を起こした事をニワトリ伯爵に伝えてしまう。

 んー、モルガンズがルフィらの生存を望む理由は分かる。
 何かと話題のルフィ達が、四皇にケンカを売ってなお無事に出航したとなれば、記事の執筆も捗るだろうし。

 しかしステューシーの考えはイマイチ読めない。
 単にルフィが潰されれば御の字くらいに思ってるのかな? 
 彼女も政府側の人間である以上、本気でマムと親しくしてるワケじゃないだろうし。

 そういえば彼女、ル・フェルドによれば結構なお年らしいけれど、いつ頃からCP-0に在籍してたんスかね? 
 映画「FILM GOLD」の関連書籍によれば、ルッチは今やCP-0の総監の座についているそうな。
 彼女が2年前以前からのCP-0メンバーなら、後から入ってきて総監の座をかっさらっていったルッチに不満とかはないのかな。 
 悪い言い方すれば彼、CP-9最強と持て囃されながら、ルーキーに敗れて一度は政府を追われた負け犬だったワケだし。

 彼女以外にも旧CP-9外の人間はいそうだし、CP-0の内部でも各々異なる思惑が動いている可能性とかもあるのかもしれない。
 ステューシーの思う“正義”がどういうものかが分からんので、何とも言えないところではあるけども。


〇シャーロット・フランペ

 初登場にして、今回の問題児。いや、別に悪いのこの子じゃないけど。

 一目見た瞬間に、クー・ド・ブーを撃つ瞬間のケツが膨張したフランキーしか浮かばなかった強烈ボディの持ち主。

 なんかぽよんぽよんとバウンドマンのごとく跳ねまくってるけど、こういう種族なんだろうか。
 それとも能力者? 
 喰ったが最後こんな下半身太りな体にされる実なんて、自分なら御免被りたいけど。

 それはそれとして、彼女の紹介文にご注目。

  『C家33女 15歳』

 プリンが35女なんで、この子プリンより年上!? てことはプリンは14歳以下!? と驚いたもんです。最初は。

 まあ案の定誤植だったワケで


 ・・・だそうで。彼女が36女って事は、プリンは大体16~17歳って事になりますな。
 良かった、サンジがロリコンと言われずに済む。いや現代日本の価値感じゃギリアウトだけど。

 しかしワンピースにおいて誤植は多々あれど、コミックスじゃなくツイッター上で即座に訂正されるというのは珍しい。プラリネの年齢とか、割とほったらかされてたのに。 

 まあコレは、プリンの年齢が14~15歳って事になっちまうと、サンジとの絡みがいろいろマズイ事になるってのが問題なんでしょうね。
 どこぞの集団に目をつけられるのはともかく、サンジにロリコン的なイメージがつくのは、ネタ的な意味でもよろしくないだろうし。
 尾田さん自身は、割とどうでもよさそうだけど。


 まあそんな作外の話はどーでもいいとして、彼女の発言から少し見えてきたところがある。
 それは、「カタクリ兄さん、やっぱこの家庭内で生きづらそうだ」という点だ。

 今までも、ブリュレの過剰なまでの持ち上げ方や、わざわざ隠れて怠惰を貪るカタクリ、更に裂けた口を含め、知られた瞬間に部下を手にかけてしまうなど、片鱗はあった。

 要するに彼、弟や妹からの過剰なまでの期待に応えるため、常に完璧な“シャーロット家の最高傑作”であろうとしているんだろうね。

 実際には怠けたいし、寝転がりたいし、だらだらと菓子を貪りたい。けどそんな姿を見せてしまっては、弟妹が思う自分ではなくなる。

 彼がプリンの様に、その特徴故に迫害されたかまでは定かではないが、「完璧を演じなければ、この家に自分の居場所はなくなる」といった恐怖を、常に持ったまま育ったのかもしれない。

 フランペという人物は、カタクリのそんな背景を体現するために登場したキャラクターなんじゃないかな。 
 彼女は“完璧ではない兄の姿”を仮に見たら「幻滅する」とまで言い放っている。
 それに彼女の部下達も同調している辺り、言葉には出さずともシャーロット家の面々の多くが心中で思っている事なのかもしれん。

 憧れ、と言ってしまえば綺麗に聞こえるが、その重圧に応えるのは簡単な事ではない。
 強さという面ではともかく、その性格面では、彼女らが考える理想と現実のカタクリ象は、少なからずかけ離れてしまっている。
 カタクリは自分を捻じ曲げてまで、その想いに応えなくてはならない。並大抵ではない苦労を背負っている事だろう。

 ハッキリ言って現時点、約3ページの出番の中で、フランペに好印象を抱くことは少々難しい。
 作中において彼女が持つ役割は、そういったカタクリの持つ背景を我々に想像させる事、そして同時に、本来シャーロット家の面々それぞれに向けられるべきヘイトを、一身に受ける事なのだと思う。

 少なくとも、カタクリに過度な期待をかけすぎているブリュレらもまた、フランペと同罪なのだ。
 
 ・・・しかし“ベスト妹(イモ)ーティスト賞”ねえ。
 唯一彼女に入れなかったのをカタクリとして、クラッカーやらオーブンやらモンドールやら、みんなコレに票を入れたのかー・・・。
 なんつーか、ふつーにヤだな。

 あ、ちなみにベスト妹ーティスト賞のくだりで、地味にシャーロット家長女・コンポートが、カタクリより年上だと判明しましたね。(カタクリの妹は38人、マムの娘は計39人のため)
 立ち位置の割りに全然目立ってない彼女ですが、今後戦闘が描かれる事はあるんですかね。
 将星の一角なのに全然目立たない子もいるけど


〇カタクリ
 フランペの項でだいぶ書いてしまった感があるカタクリさん。
 見聞色の先読みを用い、ルフィを一手上回る攻撃にて彼を圧倒していく。

 しかしまあ、流石に何時間も戦い続けてれば疲れてもくる様で、多少ながら息を切らせる場面も。
 見聞色を常時発動させてるワケだから、そら集中力にも限りがあるってもんだ。
 更にルフィが低確率ながら未来視に対応し始めたため、太刀打ちできない敵とは言えなくなってきたかな? とはいえ、カタクリの圧倒的有利に変わりはないのだが。

 「倒れるだけでも恥」という発言からは、彼の完璧主義に対する思想も窺えるが、その辺は上で喋ったから置いとくとして。

 彼はルフィにとって珍しく、倒さなければいけない悪党というワケではない。当初の目的と言えば、仲間達を守りサニー号を無事出航させるために“取り押さえる”といった所であり、戦いの内に「カタクリに勝ちたい」という念が芽生えた。

 我々読み手にとっても、カタクリを「悪党」として見る者はそう多くないんじゃないか、と思う。
 敵対する立場にはあるが、その複雑な背景を想像するに、彼を倒してそれで解決、で終わらせてしまうのは、少々後味が悪い。

 ONE PIECEの根幹、そしてルフィの信ずる理念として、“自由”というものがある。
 しかし、シャーロット家にはそれがない。
 結婚相手すら自身では選べず、プリンなどは自分を偽りながらマムの下で過ごしている。恐らく、カタクリもそうであろう。

 彼らが救われるには、やはり組織のトップであるマムが変わらなくてはダメなのだろう。

 個人的にも、できる事なら彼らには戦いの勝ち負けとは別の救いがほしい。
 それがルフィの言葉や行動によるものか、あるいはサンジのケーキによるものかはともかく、このホールケーキ編最終局面にあたって期待する事のひとつだ。


〇ルフィ

 カタクリとの戦闘は、今なおほとんど防戦一方。
 しかし普通なら致命傷となりうる痛手を負いながらも攻め続け、低確率ながらカタクリと同様の未来を見れるまでに至った模様。

 うーん、正直ルフィには、今まで見聞色が得意なイメージがなかったので、仮にここでカタクリと同等の未来視を可能にしてしまうのならば若干取って付けた様な印象にはなってしまうなぁ。まあ今回は、新たな力の感覚をつかむ程度に終わるかもしれませんが。

 しかし、今までもカタクリと対比されて描かれる事の多かった彼ですが、ここに来て更にそれが顕著に。
 それは、“仲間の信頼”という点。
 まあカタクリの場合は“家族”でもあるけれど、双方ともが仲間からの多大な信頼を寄せられてるんですよね。

 しかし、その寄せられ方、あるいは受け止め方が、まったくといっていい程の真逆。
 ルフィは仲間からの信頼を、自身の力に変える男。対するカタクリは、私見ではあるがそれが重圧となっている様に見えて仕方がない。

 その両者の対比された違いこそが、勝敗を決する要因となっても面白いんじゃないかな。
 覇気や能力の覚醒で打ち勝つのもいいですが、やっぱり“仲間の信頼を力に”ってのは、少年漫画の王道だしね。

 ついでに言うと、ここまでボコボコにやられながら、まだルフィはギア4を温存している様子。
 そういえば、ドフラミンゴ戦真っただ中のの790話では、回想シーンに登場したレイリーのセリフにて「身体への負担が大きすぎる」と問題点を指摘されれおり、ギア4には更なるステージがある事が示唆されていた。

 ギア4には“タンクマン”という別バージョンもあったが、他にもバージョンがあるんだろうか。身体への負担を軽減した戦い方が完成しているのであれば、これも今後の局面で披露されるかな?




 一方のサニー号サイドでは、巨大化したプロメテウスによって大ピンチの状況。そこにケーキを完成させたサンジ達が・・・といったところで次号は休載。むむむ、気になるところで焦らされますな。

 次回はケーキ受け渡しサイドの話になるのかなー。ある意味、さっさとマムをケーキでおさえこんじゃった方が、余計な懸念を無くしてルフィVSカタクリに専念できるんですよね。
 現時点でマムを“戦闘において”倒すというのは考えにくいし、ホールケーキ編のボスはカタクリって形になるかな。そのカタクリですら、倒せるか分からんところですが。

 ただ・・・ナミの反応が妙なのよね。単にベッジの船だから驚いてる、みたいな感じじゃなさそう。あんなバカでかいケーキ積んでるんだから、到着したならもっと喜んでもいいのに。
 そーいや、最近ご無沙汰なアイツラがいましたねぇ。マム達には始末されたと思われているジェルマの面々が。
 彼らはカカオ島に向かっていましたが、どの程度まで現状を掴んでいるのか。果たして合流したところで、状況を良くしてくれるのか。
 特にイチジなんかは、まだその思惑も力量もあまり見せてないので(カタクリには惨敗したがアレは相手が悪すぎる)、そろそろ何かしらの出番に期待したいなぁ。