風邪と花粉症がダブルでこじれ散らかしてくたばってましたが、何とか復活したので更新再開します。

もう木曜日ですが、今更ながら少年ジャンプ2018年15号分のONE PIECE感想を。
ネタバレを多分に含むので本誌で読んでから見てください。 


☆扉絵連載
 ハイルディン編は、大方の予想通り「新巨兵海賊団」クルーの紹介が主となる模様。
 3話目となる今回は、船大工の役に就いたスタンセンの紹介。

SUTANSEN
 彼が仲間になるのは以前の記事でも予想がついてましたがその風貌は大きく様変わり。イメチェンってレベルじゃねーぞ。

 最新号分の画像を載せちゃうのもアレなんで現在の姿は各自確認していただくとして、2年前時点での御姿はこんな感じ。
 無精髭程度だった口ひげは立派に伸び、顎も虎髭みたいなもっさもさ具合に。幼少期からのトレードマークだった帽子は、まさにバイキングといった印象の大きなツノ付き兜に変わってました。
 武器としては、巨大な槌の様な鈍器を使うご様子。大工仕事もコレでやるんやろか。

 そういや彼、2年前にヒューマンショップで捕まってた時の段階で「海賊」だったらしいけど、そん時の仲間はどうしちゃったんだろか。・・・というか、何でシャボンディで一人だったんだろう。
 元々ハイルディンらと組む予定だったけど、各自新世界で現地集合~みたいな感じだったのかな。
 いや待て、そも彼らの故郷であるエルバフは、新世界の島にある村。普通に航海を行うなら、シャボンディにいたスタンセンは思いっきり海を逆走してた事になる。

 前回の記事でも書きましたが、バギーの下にいた段階では、彼らは「新巨兵海賊団」というひとつの海賊団としては名乗りを挙げていなかったと思われる。2年前、バギーズデリバリーすら存在していなかった段階では尚更。
 ルフィらがそうであった様に、新世界で大きく名を挙げるための修行期間として、各々単独での航海により力を蓄えていたのかな。まあ、そのタイミングで人攫いに捕まったスタンセンは多少注意が足らんとは思いますが。

 何にしても2年前、レイリーやルフィ達によって救われたスタンセン。いつか再会したら必ず恩を返すと約束していたが、本人の与り知らぬところで恩人の傘下入りしていたというのはまた面白い話。船長共々義理堅い性格の様だし、いずれ来る「一大事件」とやらでの活躍にも期待しておこう。


☆本編
〇ペコムズ
 ナゾムズを名乗ってルフィを救い出した彼ですが、流石に変装がバレるのは想定内だったご様子。ルフィを匿い、オーブン率いる軍勢の真っただ中に姿を現すと、ブリュレを人質に取りスーロン化を試みる。

 しかし彼、スーロン化を制御するのがあまり得意ではないらしい。元々結構な修練が必要な技術らしいけど、彼はあまりマジメに訓練を受けなかったんだろうか。ペドロとは懇意にしていたんだし、キャロット同様に訓練を受けていてもおかしくなさそうだけど。

写真 2018-03-15 13 20 34 もしかしたら、「苦手」というくらいだし、マジメに練習をしても上手くいかなかった可能性はあるのかも。
 そういえばゾウを出発する前、ペドロが同行すると聞いた時、ペコムズはちょっと微妙な反応を見せていた。これだけ彼の事を慕っているのだから、再会を喜んでもよさそうなものなのに。
 もしかしたら、スーロンを制御するため、ペドロからかなり厳しめな訓練を受けていたのかも? 故に、慕ってはいながらも師としてはちょっと怖い存在だった、みたいな。

 何にせよ、スーロンの制御が上手くいかないという事は、満月を見たが最後、命尽きるまで戦い続けるという事。スーロンの力をもってしてもあの猛者達の大群に敵うとは思ってないだろうし、勝とうが負けようがどう転んでも死ぬ覚悟で臨んだ戦いであるという事になる。そして、その覚悟の原動力は全て、ペドロと言う男の死にあったワケで。

 ペコムズは元々、相当に義理堅い男。本来なら、自身の船長でありペドロの命を見逃してくれた恩義もあるビッグ・マムを裏切る事など、本意じゃあないでしょう。別に、マムへの忠誠が揺らいだワケではない。それを越える程に、ペドロという男への恩や敬慕が強かったという事なんだろう。

写真 2018-03-15 13 35 31 サンジ奪還に同行するミンク族として、ネコマムシがペドロを選んだ理由も、今回で明らかになった。ペドロには過去、自我を失い暴走するペコムズを止めた経歴があるらしい。ミンク族にとって制御不能のスーロン化を止めたという事は、自身や周囲の者の命を救ったに等しい事。確かにそんな事があれば、命を賭けてでも彼の思いに報いようとする姿勢にも納得がいく。

 ペドロの言葉のみが彼に届いた理由は不明だが、兄と慕う男からの呼びかけが起こした奇跡だったんだろうか? だとすれば、ペコムズが命を張るほど彼を慕っているのは、スーロン化を止めた一件よりも前からであった事になる。でなければ、彼の言葉のみがペコムズに届いた理由にはならない。

 何にしても、ペドロの死をもってペコムズが奮起したという流れ上、ペドロ生存の可能性は更に減ってしまったかも・・・これで仮に「やっぱ生きてました」という展開にするなら、よほど上手く生還させなければ話が陳腐化しかねない。
 そういえば、ペドロには50年分の寿命がマムの手によって奪われているが・・・モリアの「カゲカゲの実」の様に、マムを倒せば奪った寿命が元に戻る、なんて事はあるんだろうか? あるとして、そのソウルは既に死体となってしまった者にも戻るんだろうか。・・・ヨミヨミの実という前例があるので、ないとは言い切れないところではあるけど、どうだろう。

 しかしまあ、やはりというか、たとえスーロン化してもオーブンら実力者達にはまるで敵わず。満月を見せないために目を潰すというおっそろしい処置を受けそうになります。そのままコマの外でボコスカとやられまくっとりますが・・・まあ、たぶん平気でしょう。カメカメの実の能力者ゆえ、防御面での性能は高めでしょうし。


〇オーブン
 カカオ島にてルフィを待ち伏せた軍勢の総指揮官的な立ち位置の彼。裏切ったペコムズが妹を人質にとった事に怒りを燃やします。
 サンジやベッジを相手にした時はあまりいい所を見せられなかった彼ですが、やはり強さは本物。ネツネツの実の能力により、触れずしてペコムズの銃を燃やすという離れ業をやってのけます。

 彼の能力は元々、触れたものに自身の身体から熱を伝導させる事を中心としたものだと思っていたのだが、どうやら直に触れる必要はないらしい。
 さらに"熱風拳ヒートデナッシ"なる技でペコムズに一撃を加えたが、こちらは一応、相手に直接触れたパンチっぽいかな。距離感的に、拳圧による攻撃ってワケでもなさそう。まあ文字面を見るに、周辺の敵にも熱風による追加ダメージが発生するのかもしれんが。

 仮に、ネツネツの実が「自身の身体を加熱し、触れたものにその熱を伝える」能力であるなら、この「触れずして銃を燃やす」攻撃は、能力の覚醒の賜物であるという事になる。自身の身体を熱する特性の影響を、周囲の環境にまで及ぼしていると見ていいだろう。

 確かに、カタクリは「勿論能力は覚醒している」と、覚醒しているのが当たり前であるかの様に言っていた。四皇最高幹部クラスになれば当たり前の様に覚醒している、というのなら、それらには一歩及ばずとも近しい実力者であろうオーブンも、覚醒のステージに昇っている可能性は十分に考えられるだろう。
 ・・・まあ、それでもメラメラやマグマグの方が強そうではあるけど。勝っているとすれば、液体を一瞬で沸騰させられる事かな。あれはメラメラじゃ難しそうよね。


〇スムージー姐さん
 以前、何の能力によるものか巨大化までしてジンベエらを追撃した彼女ですが、今回は「このまま背後を固める」と、カカオ島陣営との挟撃に作戦をシフトした模様。
 「私に任せておけば」と強気に息巻いた将星様、いつの間にか完全に後詰に徹する姿勢に戻ってしまいました。
 今回は顔のアップでのみの登場ですが、微かに確認できる船上には、巨大な人影は見当たらない感じに。巨大化しすぎて船が沈みかけたんで、元に戻ったんだろう。もしくは、妹達に本気で怒られてヘコんでしまったのかもしれない。妙に弱気な姿勢はそのせいか。
 何にしても、後はサンジらがサニー号へ帰還したのち、ナワバリを脱出する際ぐらいしか活躍の箇所は残されていないが・・・きっと最後の最後まで見事なぽんこつ具合で我々を楽しませてくれるものと期待してますよ、ええ。

〇サンジ
 当初の予定通り、鏡から出て来たルフィの保護には成功。
 しかし、そのまま空中歩行によって脱出を試みるも、月歩の使い手であったユーエンによって撃墜され、万事休す。

 ・・・・・・っておいィ! 言ってた策って「強硬突破」だけかいィ!!

 殊の外に脳筋プレイ頼りだったサンジ、奇襲により何とかレザンを蹴り飛ばす事には成功したくらいで、結局はあまり良い所なし。
 更に彼の強みでもあった空中戦でも、更に上回る使い手などいくらでもいるという現実を突きつけられるに終わってしまいました。ううむ、なかなか厳しい。
 新世界に入ってから戦闘面では少々不遇だった彼ですが、ここに来ても大きな活躍はできず。せめて、オーブンの撃破辺りを成して面目躍如をお願いしたいところだが・・・。

 ただまあ、それは置いておいても、彼の常にルフィを庇い続ける姿勢はステキ。
 よく見ると、ユーエンからの攻撃時にはルフィを抱え込んで自ら盾となり、そのまま地面に叩きつけられた時にはもう位置を入れ替え、自身が下敷きになる様な形で落下しています。

 これ、恐らく覇気使いであろうユーエンの攻撃はともかく、地面への落下なんて本来はルフィを盾にした方が被害は少ないんですよ。ゴム人間に落下なんて無害なんだから。でも、ルフィは強敵戦を経てボロボロの身体。そんな彼への負担を、少しでも減らしてやろうっていう、サンジの気遣いなんでしょう。

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  ただ、今までのシリーズを振り返ると、エニエスロビー編の終盤では、ボロボロのルフィをゾロと共にパチンコの様に扱って砲弾を防ぐという鬼の様な所業も何気にやってたり。まあ、ルフィに大した実害がないのは同じなんだけど。 

 この辺を見るに、今回彼がルフィを庇い続けているのは、ルフィへの気遣いも勿論だが、四皇の一団と敵対してまで自分を取り戻しに来てくれたルフィへの感謝、そして自らの手でも大きく痛めつけてしまった事への謝罪の気持ちも含まれているのかもしれない。

 そしてルフィも、ペコムズに背負われていた段階では気を保っていましたが、サンジに助けられた途端、すぐに鼻提灯を出して眠り始めている。考えてみれば約10時間もの間カタクリとの戦闘に気を向けて来たのだから、体力なんてとうに限界を超えているハズ。サンジという仲間と合流した事によって緊張の糸が途切れ、そのまま眠りついてしまったのでしょう。
 本来なら、ここはまだ敵陣のド真ん中。軍勢の層の厚さだけで言えば、下手すればカタクリとのタイマン以上の死地かもしれない。にも拘わらず、サンジと合流した事で「もう大丈夫だ」という安心感を得ているワケだ。サンジに対する、彼の絶対の信頼が窺えるシーンだと思う。

 だからこそ余計、サンジはもうちょっと策を練ってから来るべきだったと思うけど


〇ユーエン
 空中戦を得意とするサンジを、月歩による空中での攻撃により撃墜した彼。
 棒付きキャンディ・・・というかチュッパ〇ャップス的な鈍器を巨大化させて殴ってたけど、アレは悪魔の実の能力なんかな。

 彼やオーブンが言うには、ビッグ・マム海賊団には"月歩"の使い手が何人もいるらしい。
 今まで、CP9や中将達、ステューシーやTVアニメではシューゾやボナム、ザッパ等、六式の使い手は基本的に海軍や政府の関係者、出身者が主だった。それを扱える者が多数いる辺り、流石は四皇の一団といったところ。

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 しかし思い返せば、ドレスローザ近海にてサンジが空中歩行を見せた時、ベッジは驚愕の反応を見せていた。今回のオーブンらの反応を見るに、マムの傘下についていたベッジがこれに驚くのは妙な話だ。

 ベッジが月歩に驚いたのには、二通りの理由が考えられる。1つは、月歩自体に驚いたのではなく、「サンジが月歩を使える事」に驚いたという考え方。
 元々、月歩には「政府の専売特許」という印象も強い。今までに登場した使い手達が、政府の関係者ばかりだったからだ。にも拘わらず、サンジはこれを会得し、使用した。本来ならばいち海賊が会得できるはずのない技。これをサンジが扱える事に、ベッジは驚いたのだ。

 しかし、この説には少々無理がある。サンジだって、別に政府関係者から学んで月歩を覚えたワケではないからだ。
 直接学んだワケでもなく、ほぼ偶然の産物で空を駆けれてしまったのを彼の才能故としても、月歩は中将クラスの海兵だって扱う技。長く航海をしていれば、どこかでその技の存在を知り、独自に習得していてもおかしくはない。

 2つ目に、そもそもベッジ自身が"月歩"という技を初めて見た可能性。というか、シンプルにこっちの方が可能性は高いと思う。
 しかし、シャーロット家に何人も月歩の使い手がいるのに、傘下に入ったベッジがなぜその技を見た事がなかったのか。
 それは、やはりあの経歴故に、ビッグ・マム海賊団自体からあまり信用を受けていなかったからだろう。結果的には円満な夫婦関係を築けたが、政略結婚の相手としてマムに忌み嫌われた娘であるシフォンを差し出された辺りから見ても、マムからの信頼を受けていなかった事は見て取れる。
 そして信用がなかった故に、家族達も彼の前で自分の手の内を晒すマネを自然と避けていたのかもしれない。その結果、彼はマムの傘下にいながら、空を駆けるという技法の存在を知る事ができなかったのだ。
 
 ・・・あれ、ユーエンの頁だったのに気づけばベッジの話しかしてないぞ。まあいいか。


〇ジェルマ66
 しばらく音信不通だったヴィンスモーク家、いつ来るかいつ来るかと思うてましたが、今週になってようやくの再登場。しかもサンジやペコムズの奮闘を全てかっさらうかの様な派手な登場まで見せてくれた。流石ヒーローモチーフの軍団。登場まで派手に演出してくる。あのタイミング、確実にサンジがちょっとピンチになるまで待ってから出てきたろ。

 マムに騙され、命を奪われかけた彼ら。目的はビッグ・マム海賊団への報復であり、サンジらが救われたのはあくまで副次的なもの・・・と言うような態度のイチジですが、どこまでホントなんでしょうね。麦わらの一味の動向を確認してから動いていたハズですが、実は守りに来てくれたのか、単にシャーロット家が集結する場所を見極めるための撒き餌のつもりだったのか。

 しかし、ビッグ・マムに一泡吹かせたいと言う彼らですが、お茶会ではそもそも死ぬ間際にまでへらへらと笑っていた彼ら。見事なまでの感情の抜け落ちっぷりでしたが、今回急に報復を望んだのには少しびっくり。
 マムからの一撃で戦線には出ていないが、裏でジャッジの指示が行われてるんでしょうか。もしくは、サンジに救われたのを機に、彼らの感情が少しだけでも戻っている?

 お茶会でも、サンジによる救出後のニジやヨンジは、敵の攻撃を喰らったレイジュやジャッジを心配するそぶりを見せていた。イチジからは叱咤されてましたが、本来の戦闘マシーンとして生み出された彼らなら、仲間を気遣う脆弱さなど無用なハズ。
 にも拘わらず、シーザーの護衛という任を放り出してまでジャッジを庇いに行ったのは、サンジの優しさが奇跡的に彼らの感情を少しだけ動かしたからなんだろうか。

 しかし、ヴィンスモークの面々が集結したところで、直接的な戦力としては未だシャーロット家の方が上だろう。この局面をどう切り抜けるのか、ベッジは無事にケーキを食わせ脱出できるのか、そして今回見当たらなかったプリンはどう動くのか、次回が気になるところ。