週刊少年ジャンプ2018年16号分のワンピース感想です。
ネタバレ要素を含むので、自分で買ってから見てね。 


☆扉絵連載
 新巨兵海賊団3人目のメンバーは"航海士"。
  やはりというか、ビッグ・マムの回想にて名前のみ挙がっていたロードなる人物が加入しておりました。
 63年前、マムがエルバフを訪れてから10か月後の時点で生まれたばかりだったので、おそらく62~63歳くらい。ハイルディンが81歳なので、同世代というには若干年下かな。
 19巻のSBS曰く、巨人族の寿命は300年、成長速度は人間のおよそ半分くらいらしい。人間年齢にあてはめるなら、ハイルディンは約40歳、ロードは32歳くらい。うむ、ルーキーとしては、意外と遅咲きな感じっすね。実質の年齢差としては、ルフィとロビンより少し小さいくらい。
 
 風貌は少し・・・というかかなり怪しげ。豪快な性格をした者が多かったエルバフの巨人としては、かなり異色かも。長髪で顔の右半分を覆い、マフラーで口元を隠しているため顔はほとんど見えず。まあ・・・あんまイケメン風ではないな、失礼ながら。
 
 体格は比較的細身で、筋骨隆々な者が多い巨人族の中では小柄な印象。その割に、自身の背丈を超える長刀を携え、ゴツイ肩当を装備してるのは巨人族らしいか。

 ロードが仲間入りしているという事で、共に名前の挙がっていたゴールドバーグはほぼ当確。新巨兵海賊団の人員は5名なので、あと一人・・・可能性が高いのはリンリンの友人であったゲルズや、リンリンに骨を叩き折られた悲劇のエイリ君辺り。
 まあ、多分ゲルズかなぁ。現在の彼女が、リンリンに対しどういう感情を持っているのかが気になる。


☆本編
 今回言うべきことは、大きく分ければたったひとつ。

 ジェルマかっけぇ!!つえぇ!!!

 いやもうね、このままね、本領を見せずに退場しちゃったらどうしようかと思ったよね。
 ニジやヨンジは、ほとんど描写もないままサンジにやられかけてたりで底が見えてた感じあったし。レイジュも、不意打ちとはいえプリンごときの銃撃で不覚を取ってたくらいでしょ。
 唯一風格のあったイチジも、お茶会ではあまり良いところのないまま、カタクリにやられちゃってたし。まああっちは相手が悪すぎるんですが。

 そんなもんで、正直その力量を疑われつつあったヴィンスモーク家の面々ですが、ここに来て本領発揮。今までの鬱憤を晴らすが如き大活躍で、サンジの逃亡をアシストしてくれました。まあ、欲を言えばサンジの独力で脱出を果たせる作戦くらいは用意しておいてほしかったが・・・。

 そう、彼らの今回の行動は、完全にサンジのアシストだった。
 前回の登場時には、「ビッグ・マム海賊団に一泡吹かせたい」とか何とか言ってはりましたけど、今回は4人して、サンジを狙う敵をピンポイントにブッ倒していく過保護っぷり。なにこのツンデレ

 しかしマムへの報復という「怒り」の感情を見せるのは分かるが、サンジを守るという行動は明らかにそれとは異なる、本来彼らにあるはずのない感情からの動きな気がする。それに関しては、長くなりそうだったので後の記事で。

 しかし今回のジェルマ、まあ強い。"外骨格"による鉄の様な体を持っている事は分かっていたが、本当に銃撃の類がまったく通用していなかった。 
 唯一、"ウォーカー"なる拳銃の威力であれば彼らに有効打を与えられる様だが、カカオ島の面々にはそれを持つ者はいなかったのかな。まあ"キャンディジャケット"という弾丸も含め貴重なものだろうし、滅多な事じゃ持たされないのかもしれんが。ヌストルテ軍に殲滅された事にしておいたのが功を奏したか。

 そして今回、4人それぞれの新たな必殺技を見せてくれた。

 まず、イチジの"火花スパーキング光拳ヴァルキリー"。
 目をカッ!!と光らせる事による目眩ましによって相手を怯ませ、その隙に拳から放たれる光の弾丸により敵を打ち抜くという技。

 微妙にセコい様にも見えるが、その威力はかなりのもの。何しろ正面から向かってくる船に潰されても無事だったオーブンからダウンを奪うくらいなのだから凄まじい。

 しかし・・・何か見覚えがある。光・・・目眩まし・・・弾丸・・・ハッ





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ONE PIECE28巻第258話より引用




 お前かブラハム・・・。



 次に、ヨンジの"巻力ウインチ断頭ダントン"
 ワイヤーで繋げられた拳を射出し、相手の首根っこをひっつかんだままグルグルとブン回す技。
 各々に肉体改造は受けている彼らだけど、中でも怪力をウリにするヨンジさんはかなりサイボーグチックな改造を受けてるっぽいですね。
 フランキーのストロング右っぽいけど、技としてはパウリーのロープアクションっぽい。

 描写すらカットされた中でサンジにボコられてただけに、ジェルマの中でも一番格下っぽい雰囲気のあった末っ子ですが、この技にてユーエンに有効打を与えていました。更に彼の巨大化する鈍器まで、その怪力により粉々に砕く活躍っぷり。
 ルフィを庇いながらとはいえ、サンジを撃墜して見せたユーエンに対してこの攻撃性能を見せられたヨンジは中々スゴイ。

 そして圧倒的な速度にてサンジを救い出したニジの光速の剣"起電ヘンリー光剣ブレイザー"。
 雷の様なギザギザの軌道で宙を舞いながら、電気を纏った剣によって敵を斬り進む技で、盾や刀剣すらも切断する程の威力を見せています。

 名のある敵を倒したワケではないものの、その速度や切断能力はかなりのもの。イチジをオールラウンダー、ヨンジをパワーファイターとするなら、彼はスピード特化なタイプなのかな。
 ただ、「光」の文字が名前に入ってるせいで、若干イチジと被り気味。

 にしても、サンジを逃がす際の「あばよ!!出来損ない~~!!」というセリフが地味に熱い。どう見ても悪口にしか見えんセリフなのに、今やなぜか情がこもって見える。最高傑作であり続けるために苦悩したカタクリとの対比もあるし。

 そしてレイジュの"桃色ピンク毒矢ホーネット"。
 毒入りの"吐息"を吹き矢の様に放ち、瞬時に敵に毒を回らせる技の様。

 幼少期、サンジをジェルマから逃れさせた際の事を回想しながらの攻撃シーンですが、「二度とここへ戻っちゃだめよ!」とのセリフは今も再び伝えたい言葉なんでしょうね。
 気変わりがあったとはいえ、自身を含むヴィンスモーク家を「人殺し集団」と呼んだ時の気持ちに変わりはないでしょうし。

 他の3兄弟と比べ派手ではないですが、サンジに気付かれすらしない箇所で、人知れず彼を助けていたという立ち位置がgood。

 そしてこの毒入りの吹き矢の様な攻撃は、あえてフランペの攻撃と似せてるんでしょうね。最高傑作の兄と出来損ないの弟という対比、そして彼らそれぞれへの妹と姉の想いの対比、それらを演出した技なのだと思われる。


〇ニワトリ伯爵
 ジェルマ生存の報を聞き、あり得ない事ばかり起こると頭を抱えてました。
 しかしジェルマはともかく、ペコムズの裏切りまでをも「あり得ない事」と言ってましたが、あり得ん事あるかい、という気もする。

 ゾウにてペコムズは、仮にも味方であったベッジに背後から銃撃されている。まあ彼自身はあくまでビッグ・マムの傘下でしかないが、マムの正式な部下であるにも関わらず、「私情を挟んだアイツが悪い」と重傷の彼をそのまま置き去りにしてくれやがったのは他でもないタマゴ男爵本人である。これでは、怒りに任せてもうこんなとこ居れるかと反旗を翻してもおかしくはない。

 ただ、これはタマゴ(ニワトリ)が迂闊だったというよりは、それだけペコムズの忠誠心を買っていたという事なんでしょうね。何のかんの言いつつ、ペコムズ帰還の際には任務放棄の許しを請うてやるつもりだったらしいし。

 そういや、今回ペコムズは出てこなかったけど無事なんかな。ジェルマ登場のわちゃわちゃに乗じて脱走できていればいいが。


ヌストルテ
 万の軍勢を率いたもののジェルマに軽くいなされてしまった彼ですが、やはりというかシャーロット家の人間だった様子。12男という事で、40~43歳くらいかな?

 ついでに、彼が率いた軍勢の中にバスカルテドスマルシェなる兄弟達も混ざっていた模様。名前の響き的に、ヌストルテと三つ子なのかな。
 ジェルマに叩きのめされた連中を見てみると、何となくそれっぽいのは確認できる。

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ONE PIECE88巻第882話より引用






 特にレイジュに椅子代わりにされてる炎みたいな頭のやつは見た目も奇抜で目立ってたんで、マムの息子である可能性は高そう。左のイチジに踏まれてるヤツは、若干ヒゲがそれっぽい。

 彼らはジェルマによって海に捨てられた様で、ヌストルテさんは海にプカプカ浮かんでます。って事は、彼は能力者じゃないのかな。まあ例によって、クウイゴスの木片に引っかかってる可能性はありますが。Mr.3よろしく。


〇ダイフク&スムージー姐さん
 後詰のポジションとなったぽんこつコンビ。
 キャロットに翻弄されたダイフク兄さんは、いつの間にかスム姐の船に乗せてもらってる様子。舵輪壊されたしね。

 ダイフク「モンドールの野郎共!! 
      ジェルマに出し抜かれやがったな!!?」
 スム姐 「そなたもだろう・・・ダイフク兄さん」

  はい、せーの


 お前もだよ!



〇ブリュレ
 カカオ島の面々の中では唯一、鏡世界での一部始終を知る彼女。
 涙ながらにカタクリの敗北を伝え、同時に兄弟達に、絶対にルフィを許すなと釘を刺します。

 素顔を見なかったとはいえ、てっきりカタクリの敗北を知るや、フランペの如く掌くるりんしてしまうもんかと思ってましたがそんなうつけ者はあの子1人だったらしい
 他の兄弟達も、「卑怯な手を使ったに違いない」と、真っ向から彼が敗北したとはとても信じられない模様。そしてこれを聞いたことで、よりルフィを逃がすまいという思いを強くしている。どんだけ愛されとるんじゃカタクリ兄さん。

 フランペのあまりにあんまりな態度でちょい可哀想になってましたが、敗北してなおこんだけ愛されてると分かっただけ救われますな。あとはあの口裂けや牙を受け入れてもらえればええんですが。


〇プリン 
 今回も彼女は未登場。
 サンジが言っていた様に、当面はこのカカオ島で彼女とはお別れの運びとなるのかな。

 しかしジェルマとの戦闘の舞台となったカカオ島でじっとしていては、彼女もただでは済まんかもしれない。彼らはプリンがサンジに味方していた事を知らないし、そもプリンはジェルマ暗殺のキーパーソンだったわけだし。

 そういえば、サンジを裏切り罵倒した事以上に、彼女にはレイジュの脚を打ち抜いたというギルティが残っていた。そのレイジュも、今はカカオ島に。
 ケーキ作りの手伝いにより、サンジへの非道に対するスジはある程度通ったとしても、レイジュへのスジはまだ通せていない。彼女ら2人の会話が、このカカオ島である程度描かれるとスッキリするんだが、どうなるかな。