アニメワンピース第833話のお話です。 
あらすじ、原作からの変更点、感想など。




【原作の対応話数】
第863話

【あらすじ】
 
ウェディングケーキの中から現れた無数のルフィ。その正体は、ブリュレの能力によりルフィの姿を投影させた動物達であった。
 突然の事態に、大パニックとなる式場。更に楽しみにしていたケーキが倒壊した事により、ビッグ・マムの怒りが爆発。"魂への言葉ソウルポーカス"により、目の前のコック達の寿命を奪い取ってしまう。

 作戦通り、マザー・カルメルの写真立てを叩き割ろうとするルフィ。しかし、その目論見を予見したカタクリの妨害により、ルフィは身動きを封じられてしまう。作戦は停滞。そんな危機に駆け付けたジンベエは、カタクリの"モチモチの実"の弱点である水を用いた攻撃によりカタクリの妨害を振りほどく。そしてビッグ・マムに対し、傘下を抜け麦わらの一味に加入する事を伝えるのだった。

 自身の下を去る事への落とし前として、ジンベエの寿命を奪おうとするビッグ・マム。一方のジンベエも、それを承諾。しかし、ビッグ・マムの魂への言葉を受けてなお、ジンベエの寿命が奪われる事はなかった。魂への言葉は、死への恐怖を感じたものの寿命しか奪う事ができない。ルフィの下で命を賭ける覚悟を持ったジンベエは、四皇ビッグ・マムと対峙してなお、一切の恐怖を感じていないのだった。

 寿命を奪わぬならと盃を返上し、晴れてビッグ・マム海賊団傘下を抜けたジンベエと、彼の仲間入りを喜ぶルフィ。そんな彼らに、ビッグ・マムの更なる攻撃が降り注ぐ。しかしその隙に、1人飄々とカルメルの写真立てに近づく人物がいた。彼は誰にも気づかれぬ内に写真立てを叩き割ると、ヨホホホと小さく笑うのだった。 



【主な追加点・変更点】
・回想シーンにて、面白い登場にこだわるルフィをベッジが咎めるセリフ追加。

・チョッパーがブリュレの能力を解説するセリフにて、「鏡に映した誰かを誰かに投影できる」というセリフから「鏡に映した誰かを他の動物に投影して増やせる」に変更。

・ケーキの中から飛び出す際や、スクープを撮るモルガンズの背後など、大量のルフィの中にブルックが紛れている事が分かりやすいカットの追加。

・ピエクロの「花婿を奪い返しに来たのか!?」というセリフ追加。

・サンジがプリンを抱きかかえて壇上から飛ぶ際、プリンがまだ涙を流しているカットが追加。
 またその際、サンジがカルメルの写真立ての位置を確認するシーンの追加。

・スムージーがルフィの生存をモンドールに問い詰める際、原作では焦りを見せた表情であったがアニメでは冷静な口調に変更。

・ブリュレが鏡から離れない様、ジンベエが見張っているシーン追加。

・ベッジの「そもそも正面から来るわけねェだろう」というセリフが、「そもそも返事なんかしたら・・・」というものに変更。

・マムに呼ばれたルフィが返事をした際、原作ではベッジは顔だけで驚愕のリアクションをしていたが、アニメではセリフも追加。

・ジャッジ達が、ルフィがサンジを奪い返しに来たものと勘違いするシーン追加。またペロスペローが、ジャッジ達が席を動かない様なだめるシーン追加。

・ビッグ・マムがジンベエに対し魂への言葉を使用した際、覇王色の覇気と思われるものが発生し周囲の人物が倒れるシーン追加。

・盃を返上したジンベエにビッグ・マムが襲い掛かった際の、ルフィの「わァ!!きたねエー!!」というセリフの削除。

・ビッグ・マムの息子の内、モービルノアゼットという人物の名前が判明。



【感想】
>全体像
 今回は茶会編の中でも屈指の魅せ場であるためか、全体的に原作に忠実な造りとなっている印象。それ故、変更点なども細かいセリフの変化や、シーンの順序入れ替え程度に収まっている。ジンベエというキャラクターをより印象付けるためにもハズせない回なので、その方針は正解であると言えるだろう。

>利用されっぱなしのブリュレ
 いやぁ・・・当然ながら視聴者としてはルフィ達に肩入れしながら物語を見守るワケですが、彼女に関しちゃちょっと可哀想になるっすね。チョッパー達に捕まってから向こう何カ月も使われっぱなしだからね。まあそれだけ便利な能力というか、物語を作る上で都合のいい存在なのよね、彼女。実際、ブリュレがいなかったらこの暗殺作戦は全く持って成り立たなかった様に思えるし。

 普通に考えてコレだけ利用されまくったら、ビッグ・マム陣営に戻った後ただじゃ済まない様にも思うが・・・たぶん、大丈夫なんだろう。作者公認(?)の妹萌えメイン役者だし。妹ってつけときゃどんな失態も許されるのよ、きっと。いや何をもって妹萌えなのか知らんけど。

>泣き崩れるプリン
 仮にも敵であるサンジに抱えられた状態ながら、泣きじゃくったままのプリンさん。先週まで見せていた彼女の本性を想えば罵倒の一つも飛ばしそうなもんですが、そんな余裕すらもなかったご様子。それだけ、サンジから受けた言葉が衝撃的だったんでしょうね。

 ちなみに、番組冒頭のナレーションでは「サンジの思いがけない優しさに触れ~」と表現されていたが、個人的な解釈としては少し違う。
 あの「美しい瞳」発言を「優しさ」と捉えてしまうと、「本当はそう思ってないけどプリンを傷つけないために美しいと言った」という解釈に繋がってしまい、サンジの本質を突いた表現であるとは思いづらくなってしまうのだ。
 なのであの発言は「優しさ」から来るものではなく、サンジが心の底から思った本心であると俺は思う。

>モンドールを問い詰めるスムージー姐さん
 原作では焦り半分といった風だった彼女だが、アニメでは妙に冷静で高圧的な口調となっていた。将星という立場上、格を保った表現にしたかったんだろうか? でも客観的に見ていると冷静に問い詰めてる暇あったらこの状況なんとかしてくださいよ感が強いので、やっぱりスム姐ぽんこつ伝説に変わりはないのであった。


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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
 というか、改めて見るとスムージー姐さんデカいっすね・・・足長族って事もあるけど、464㎝だからそりゃでかいよね。下手な家一軒分くらいあるものね。モンドールさんも喋るだけで一苦労してそうな感じや。


>寿命を抜かれるコック
 とばっちり!! その人ら悪くないやろ!!!
 そんな理性的な相手じゃないのは分かってるけど、これはコックさん達可哀想ですねぇ。
 まあソルソルの実で奪った寿命は元の身体に戻せるっぽいんで、知らないところで復活してる事でしょう。多分。

 ・・・ごたごたの中だし、モブだしって事で忘れ去られてたりしたら悲惨やなぁ・・・シュトロイゼンさんはちょっと心配してた風だった寿命回収やってくれそうだけど、彼はこの後それどころじゃなくなるし・・・。やっぱこのままほったらかされるかも・・・。


>カタクリの攻撃
 モチモチの能力でルフィを捕えるのは理に適っているが、実はそのあとの地面に叩きつける攻撃にはあんまり意味がない。覇気を纏った部位で直接攻撃するのではなく、地面に叩きつけるのではゴム人間には通用しない事は、アマゾンリリー編で明確にされているからだ。
 まあ裏切者を吐かせるための脅迫みたいなもんだったんだろう。この時点じゃ、圧倒的に格下と見ていた相手だったろうし。


>ジンベエのビッグ・マム海賊団離脱
 ここのジンベエさんはマジでかっこいいですよねぇ・・・。
 ジンベエの命は、彼の中ではすでにルフィに預けたもの。いつでも死ねるという覚悟を既に固めているからこそ、死をちらつかされても臆する必要など微塵もないのである。
 そして未来の"海賊王"のクルーとして、ビッグ・マムを四皇"ごとき"と言い捨てるその啖呵。これをかっこいいと言わずして何と言うのか。

 彼の名が初めて明かされたのはなんと第8巻の頃。そして本編初登場を果たしたのが第54巻で、この仲間入り決定と思われるシーンが第86巻。こんなにも長い長い時を経て描かれてきたキャラクターなどそうそういない。
 「アーロンを解き放った」なんて話だけ聞いてた頃は、完全に悪者だと思ってたよ・・・まさかこんなにも魅力的なキャラクターに育つとは、微塵も読めんかった。


>ルフィ「わァ!!きたねエー!!」
 おう・・・このセリフは削除されたのね。普通にジンベエの身を案ずるセリフに変わってました。
 まあ確かに、奇襲気味な攻撃とはいえ暗殺を目論んでる身で言う様な言葉じゃないし、この後に出てくるシーンを思うと違和感の強いセリフだったからねぇ。削除もやむなしというところでしょう。
 ここは素直にアニメの改変にグッジョブと言いたい。


>モービルとノアゼット
 先週のタブレットとサンマルクに続き、新たにシャーロット家の人物の名前が判明。

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©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
 1枚目左の面妖な髪形の人がモービル、2枚目右のヒゲの人がノアゼットとなっています。
 特にノアゼットは、見た目のインパクトから結構気になってた人だったので、名前が判明してくれてよかった。




【声の出演】
ルフィ・・・・・・田中真弓
ナミ・・・・・・・岡村明美
サンジ・・・・・・平田広明
チョッパー・・・・大谷育江
ブルック・・・・・チョー

ビッグ・マム・・・小山茉実
プロメテウス・・・水島裕
ゼウス・・・・・・同上
プリン・・・・・・沢城みゆき
ジンベエ・・・・・宝亀克寿
ベッジ・・・・・・龍田直樹
シーザー・・・・・中尾隆聖
キャロット・・・・伊藤かな恵
ペドロ・・・・・・三木眞一郎
ペロスペロー・・・内田夕夜
ヴィト・・・・・・岸尾だいすけ
シュトロイゼン・・壌晴彦
ジャッジ・・・・・堀秀行
ニジ・・・・・・・宮内敦士
ヨンジ・・・・・・津田健次郎
モンドール・・・・伊丸岡篤
カタクリ・・・・・杉田智和
スムージー・・・・勝生真沙子
シナモン・・・・・鈴木真仁
ブリュレ・・・・・三田ゆう子
モルガンズ・・・・加瀬康之
ルフェルド・・・・松山鷹志
ピエクロ・・・・・増谷康紀
モービル・・・・・川原慶久
ノアゼット・・・・山本圭一郎

コック・・・・・・岡本寛志 坂井易直
男客・・・・・・・平井啓二 千葉俊哉
         戸松拳也 深川和征
女客・・・・・・・祖山桃子 石橋桃
         香里有佐
ナレーション・・・大場真人


【登場した技】
魂への言葉ソウルポーカス:ビッグ・マム
ギア2:ルフィ
海流一本背負い:ジンベエ
(テレビ版字幕に順ずる表記。原作での表記は紅茶かいりゅう一本背負い。)
覇王色の覇気:ビッグ・マム