週刊少年ジャンプ2018年23号分のワンピース感想です。
ネタバレに配慮していないので、自分で買ってから読んでください。
★もくじ
・表紙
・レイドスーツNo.3
・ついて来たゼウス
・ルフィのニュース
・若き海軍将校達
・その他
世界会議、開幕へ――
という事で、今週のジャンプ表紙はワンピース。
ルフィの他、ビビにカルー、コブラと、世界会議へと向かったアラバスタの面々が描かれています。
そしてルフィとビビの腕には、あの懐かしき『✖』の印が。
作中屈指の名場面を思い出させる表紙なだけに、これでジャンプの売り上げも爆上げってものだ。(たぶん)
カルーの翼の甲(っていうのか?)部分はこのイラストでは見えないが、彼の方にもきちんと仲間の印は描かれている事だろう。
そういえば、今度USJにて開かれるプレミアショーでは、この✖の印が重要な要素となった物語が描かれるらしい。
今までのプレミアショーに関してはまったく知識がないのだが、今週のジャンプに載っている『グラばこ」のイラストを見るにあるじゃねェか! ロビンの腕にも『✖』の印が!!
ロビンと言えば、ビビが祖国の存亡をかけて戦った敵性組織であるバロック・ワークスのナンバー2だった人物。そんな人物が、当のビビ本人と仲間の印で繋がるというのだから熱い話じゃないか。
もちろん、ルフィ達はもとよりビビ自身も、彼女が麦わらの一味の仲間となった事をさして気にした様子はなかった。
とはいえ、実際に対面してみたらお互いに思うところの1つや2つあっても然るべきもの。再び『仲間』として相対した2人が何を語るのか、めちゃくちゃ気になります。
しかし欲を言えば、そんな美味しい設定だからこそ原作本編や映画などで見てみたかったという気持ちもある。
プレミアショーやライブアトラクションなんかのリアルイベントは、どうしても映像として残りづらかったり本編との繋がりを無視したものだったりして、正史として捉えにくいのよね。
けどそんなのを含めてもこの設定は気になる! 当時は未登場だったフランキーやブルックにも仲間の印が! 熱い! 見たい! でも人混みキライ!!
・・・DVDとか、出してくれないっすかね? ライブアトラクションみたいに、youtube配信とか。そういうのってやらないんかな、プレミアショーは。全然詳しくないからよく分からない。
つーか流石に脱線しすぎた。軌道修正して本編の話。
あ、扉絵連載に関しては今回特に語る事もありません。だって、「次はオオロンブスの話だよ」ってだけで終わっちゃうもの。
強いて言うなら、オオロンブスから指揮を任されたコロンブスなる人物の顔見せがあるかな、というくらい。名前的に、やっぱ親子とかなんだろうか。結構いい歳だものねオオロンブス。
というか彼らのマークは・・・どう見てもタマゴ・・・だよな・・・。コロンブスの卵から来てるんだろうけど、それじゃまるでコロンブスの方が船長みたいな・・・。
ビッグ・マムのナワバリを抜けたサニー号だが、ルフィのポケットには何とジェルマ66が使うレイドスーツが。
カカオ島で護衛を受けた際、ニジがポケットに放り込んだものらしい。
スーツを捨てようとするサンジと、泣いて止めようとするルフィ&チョッパー。相変わらず、ビームへの夢が捨てきれないのね(笑)
確かにイチジはビームみたいなもん出してたし、いけるかもしれんけど。
ルフィが着ようとしても無理だったみたいなので、やはりジェルマの改造手術を受けた人間でないと着用不可らしい。
手術自体は受けたが外骨格の発現しなかったサンジでも、着用は可能なんだろうか。わざわざナンバーが振られているのだし、多分兄弟の中でもスーツの特性に見合った人物でないと使用できないんだろう。
となれば、サンジの特性はやっぱり「炎」かな? 被り気味かと思われた“スパーキングレッド”ことイチジの特性が「光」だったので、これでキャラ被りの心配も無用だ。
ニジはレイドスーツを着ていない時でも、“起電ニードル”なる電撃を帯びた蹴りを繰り出していた。つまり、レイドスーツは個々の特性を補助・強化こそすれど、別にスーツがなければ能力を使えないというワケではなさそう。
という事は、やはりよく予想される通り、サンジが使う“悪魔風脚”もまたジェルマの改造がもたらした産物なんだろう。
サンジは心底嫌がっていたけど、わざわざこうやってレイドスーツを持たせたという事は、普通に考えれば今後どこかで使用されるというフラグだろうと思う。今後サンジがピンチになった時、スリラーバークでのそげキングよろしくレイドスーツの力を借りる事になるんじゃないかな。
ところで、スーツにNo.が振られている以上、このスーツはサンジの為に作られたものと見て間違いはないハズ。
元はサンジだって、ジャッジの思惑通りに行けば“最愛の子達”の一人となる予定だった。故に、スーツが制作された事自体には何の疑問もない。
しかし、ジャッジはなぜこのスーツを今に至るまで保管しておいたんだろう?
単に取っておけば何かの役に立つかと残しておいたのかもしれないが、ジャッジのサンジに対する感情は中々に複雑なものもあった様に思う。
レイジュ曰く、ジャッジはソラの死後、一層サンジに辛く当たる様になったと言う。
そんな息子が着る予定だったレイドスーツを、わざわざ残しておくだろうか。残しておくなら、そこには何か理由があったんじゃないか。
思うにジャッジも、本来ならばサンジに斯様な振る舞いをしたいワケではなかったのだ。
しかし血を分けた子であるからと割り切り、その能力の欠如や起きてしまった悲劇を受け入れて愛を与える。
そんな器用な事が出来る程、彼は大人ではなかったし、その余裕も持っていなかった。
亡き先祖の300年に渡る無念を晴らすため、彼は情を持った『親』であってはならなかったのだ。
彼も悩んだのかもしれない。せめて息子が、このスーツを使いこなせる“成功作”であれば。こんな憎しみを抱かず、素直に愛せる息子であれば。
複雑な思いが絡み合いながら、それでも捨て切る事の出来なかった親としての情。それ故に、本来サンジが着るはずだったレイドスーツを、破棄する事が出来なかったんじゃないだろうか。
またサンジは、このスーツを届けた事を「ニジの当てつけ」と言ったが、本当にそうだろうか?
スーツを渡したのが兄弟の独断によるものか、ジャッジの命によるものかは不明だが、いずれにせよ彼らが着用するレイドスーツをサンジに渡す事は、彼らにとってサンジが対等な存在へと変化した事の意思表示なのではないだろうか。
ゼウス・・・あんた本当について来ちゃったんスね。
ビッグ・マム海賊団が此度の戦闘によって受けた損害は多々あれど、ビッグ・マムの3つの武器の内1つまで奪われてしまうとは。なんともまあ。
しかし自身のソウルを与えたゼウスですら、ここまで制御不能なんですねぇ・・・そりゃラビヤンやニトロを配備してても、プリンの寝返り(と言っていいのか分からんが)にも気づけないワケだ。いや、自我が強すぎるビッグ・マムのソウルゆえ、余計に操りづらいという可能性もあるか。
何にせよ、ゼウスを利用した大技“ゼウス・ブリード・テンポ”の持つ破壊力はかなりのものだった。アレを身に出来るのであれば、ナミの戦闘能力も大幅にアップするというものだろう。
正直、ポップグリーンを搭載した事でどう強化されたのか、イマイチ分からなかったからね。コイツを格納できる様な機構そのものも、ウソップの改造によって得られた副産物だったりするのかもしれん。
ルフィとビッグ・マムの戦いは、瞬く間に世界に報じられたらしい。
ヴィンスモーク・サンジとして手配しなおされたサンジの懸賞金は、倍近い3億3000万ベリーという高額に。なんとゾロをも上回ってしまった。(ワノ国で抜き返されそう)
うーん、ハッキリ言うとサンジはビッグ・マムを止めるキーパーソンでこそあれ、海賊として際立った危険度を見せる動きをしたとは思いにくい。やっぱりサンジ本人が言う様に、ジェルマ66の構成員としての危険度が、金額に現れたんだろう。
ジェルマの件がどう報道されるかは気になるところ。ビッグ・マムの傘下に入ろうとした事が報道されたかは分からないが、少なくとも海賊“麦わらの一味”と共謀したという事は報道されてしまった様子。
これは、世界会議の参加権も厳しいものがあるかな?
モルガンズによる報道に加え、キャベツやマッスルメロンが取材陣に色々吹き込んだ事もあり、ルフィの話題性はまたもやとんでもない騒ぎに。
共謀を持ちかけた立場なのに、あたかも傘下みたいな書き方をされたベッジさんは泣いていい。
クラッカーやカタクリの打倒も含め、世間的にはこの一件の“勝者”と見なされたルフィに懸けられた懸賞金はなんと15億ベリー。
な、なんだってー
こ、こないだ5億になったばっかりじゃないですか・・・5億の期間、短かったなー。一気に3倍て。
まあ確かに、しでかした事件の重さを考えれば妥当な額ではあるんだろうけど、読者としての視点で見るとインフレが過ぎるっていう気もするなぁ。
ここまで上げるなら、サボの懸賞金とかも10億近く行っちゃってても良かったんじゃないかと思う。仮にも革命軍のナンバー2なんだし。
しかしルフィとビッグ・マムの事件を記事にしたのはモルガンズで間違いない様ですが、新聞を運んで来たのはどうもニュース・クーっぽい。
世経の独占記事にはしなかった・・・というか、記事自体を書き下ろしてるっぽいのでむしろ提携してる関係性なんですかね?
クーに比べ遥かにシェア率の低そうな新聞屋が、どうやって情報操作なんぞするのかと思ってましたが・・・ニュース・クーに直接記事を出させてたのね。
以前、最悪の世代の面々から海賊王の誕生を予言したモルガンズですが・・・今回の報道を見るに、むしろこの方自分の手で海賊王を作り上げるくらいの思惑を持ってませんか。
それも単に民衆が喰いつくネタを作るためとかじゃなく、もっと大きな目的がありそうな・・・。
しかしそういう意味では、ルフィらに従ったかの様な書き方をされたベッジは、モルガンズの中での海賊王争奪レースからは脱落って感じなんですかね。何だか色々と哀れなお方だ。
映画FILM Zにて先行登場したコビメッポの2人組が、ようやく本編に登場!
海中にて描かれた、正義の文字を背負った背中を見た時、海軍大将緑牛の登場か!?と思ったので少しガッカリしたのは内緒だ。
コビーがマスターしたという六式の技は披露されなかったが、持ち前の“見聞色”の強さは流石なもののよう。コビーも、いずれ未来を予知するほどの見聞色に育つんだろうか。
海中を泳ぐというより、爆発的な脚力により蹴り進む様な移動術は、サンジの“海歩行”っぽいイメージ。もはや一丁前に、新世界の海兵ね。これでもまだ、ルフィ達とは大きな力量差があるんだろうか。
ヘルメッポの方も、この言い方だと一般的なレベルの見聞色は会得できた可能性が高そうね。コビーの方に目が行きがちだけど、こっちも何気に相当なスピード出世だよなぁ。
更に明かされた事実として、コビーはかのロッキーポート事件にて市民を守った英雄とされているらしい。異名といい、海中で魚雷を掴み軌道を変えてしまう異常な腕力といい、師匠であるガープを彷彿とさせるものがある。
ロッキーポート事件と言えば、元七武海であるトラファルガー・ローが首謀者であるとされる事件。詳細はまったくの不明だったが、キュロスの言葉を信じるなら「民衆の犠牲を生む様な事件だった」という事なんだろう。
んー、別に海賊なんだからそのぐらいやってたって良いんだけど、仮にも味方サイドの人間であるローに罪のない人物の犠牲を出す事件を起こさせたとは思いにくい。これは今回のルフィの様に「結果的に首謀者となってしまった」もしくは「報道によって捻じ曲げられた」結果である様な気がする。
この事件についても、いずれ語られる日が来るんだろうか。何にせよ、ローとコビーの間に因縁があったというのは面白い。一見無関係そうな人間が思いもしない所で繋がるから、ワンピースは油断できない。
そしてルフィとの関係性をレベッカに見透かされるコビー。これもレベッカの持つ見聞色ゆえ・・・いや、あの顔しとったらアホでも分かるわ。見聞色使うまでもないわ。
というか、何気にマンシェリー姫、普通についてきてますね。彼女もレオ達と一緒に海賊になるんだろうか。いくら何でも仮にも姫が・・・と思うけど、レオ達の海賊観って何かがズレてそうなので、あんま問題ないのかも。
しかし軍艦の護衛を蹴ったのに、結局海軍に助けられたエリザベローさんは今頃気まずい思いをしてる事だろう。
・クロコダイル再登場!
新世界に入ってからもそれらしき後ろ姿こそ時々見せていたものの、今回は明確にその姿が描かれた。
まあ見た目は、そんなに変わってないかな?
えらく豪勢な建物にいらっしゃるが・・・とても海賊船とも思えない。それに世界会議へと向かう国々の中に混ぜて描かれた辺り、本当に国盗りを成功させ、国主となってしまったんだろうか。
とすれば、世界会議の場にて国王としてビビやコブラと再会する事に?
いや流石に彼の世界政府加盟は許されんだろう・・・と思うが、政府の腐敗っぷりを考えるとあり得ない事ではないから困る。天竜人の気まぐれ一つで承認されちゃいそうだしなぁ。
・ルルシア王国
第142話にて描かれた8年前の世界会議にて、革命家ドラゴンを危険視していた人物はイルシア王国なる国の王だった。(ONE PIECE BLUEより)
随分と似通った名前だが・・・別の国なんだろうか? 以前マムの回想にてジョン・ジャイアントがジュン・ジャイアントと誤植されていた件があったので、誤植を疑ってしまう。
まあ・・・小ネタ程度の話だし、別にいいか。王女のコマネさんは、何だか激情家の様です。
・ティーチ
シルエットのみながら、久々登場。
オーガーやピサロ、シリュウなどの船長達らしき影も見えるが、バルティゴ襲撃のために戦力を集めたのかな。
上から目線で「まだ早い」とか言うてますけど、君も海賊としての世代は同じやで。
・ビッグ・マム
勝手に敗北者扱いをされた事に対し、怒り狂ってます。
タイヨウの海賊団やジェルマとの戦いは終わった様だが・・・彼らはどうなってしまったんだろう。死んではいないと思いたいが。
しかし、ゼウスがいないにも関わらず、その怒りによりホールケーキアイランドの空が雷模様となっている。
プロメテウスが炎なら、ゼウスは水蒸気に魂を入れたものと思われるので、さっさと新調したんだろか?
・シャンクス
15億の首となり、四皇に並ぶ5人目の皇帝と称されたルフィに対し、「もうすぐ会えそう」と漏らすシャンクス。
これは世間の声のみならず、シャンクスをもってしてルフィが四皇に並びかけているという証左に他ならない。
シャンクスとの再会の時、ルフィの麦わら帽子はどうなるんだろうか。
ロジャーから受け継がれてきた帽子が、シャンクスの手に再び戻るとも思い難いが・・・。
・ベガパンク
なんだか新聞の中に、しきりに「ドクターベガパンク」の文字が並んでいる。何か新しい発明でも成し遂げたんだろうか。
そういや、彼の元同僚だったシーザーも今は自由の身(とはいえ、追われる身である事に変わりはないだろうが)だが、彼らの再会はあるんだろうか。
新聞にはいろいろと重要な事が書いてあるのがワンピースですが、紙の雑誌+腐りかけた俺の視力ではベガパンクくらいしか見当たりませんでした。他にも何か書いてあったりするのかな。
・表紙
・レイドスーツNo.3
・ついて来たゼウス
・ルフィのニュース
・若き海軍将校達
・その他
表紙 |
という事で、今週のジャンプ表紙はワンピース。
ルフィの他、ビビにカルー、コブラと、世界会議へと向かったアラバスタの面々が描かれています。
そしてルフィとビビの腕には、あの懐かしき『✖』の印が。
作中屈指の名場面を思い出させる表紙なだけに、これでジャンプの売り上げも爆上げってものだ。(たぶん)
カルーの翼の甲(っていうのか?)部分はこのイラストでは見えないが、彼の方にもきちんと仲間の印は描かれている事だろう。
そういえば、今度USJにて開かれるプレミアショーでは、この✖の印が重要な要素となった物語が描かれるらしい。
今までのプレミアショーに関してはまったく知識がないのだが、今週のジャンプに載っている『グラばこ」のイラストを見るにあるじゃねェか! ロビンの腕にも『✖』の印が!!
ロビンと言えば、ビビが祖国の存亡をかけて戦った敵性組織であるバロック・ワークスのナンバー2だった人物。そんな人物が、当のビビ本人と仲間の印で繋がるというのだから熱い話じゃないか。
もちろん、ルフィ達はもとよりビビ自身も、彼女が麦わらの一味の仲間となった事をさして気にした様子はなかった。
とはいえ、実際に対面してみたらお互いに思うところの1つや2つあっても然るべきもの。再び『仲間』として相対した2人が何を語るのか、めちゃくちゃ気になります。
しかし欲を言えば、そんな美味しい設定だからこそ原作本編や映画などで見てみたかったという気持ちもある。
プレミアショーやライブアトラクションなんかのリアルイベントは、どうしても映像として残りづらかったり本編との繋がりを無視したものだったりして、正史として捉えにくいのよね。
けどそんなのを含めてもこの設定は気になる! 当時は未登場だったフランキーやブルックにも仲間の印が! 熱い! 見たい! でも人混みキライ!!
・・・DVDとか、出してくれないっすかね? ライブアトラクションみたいに、youtube配信とか。そういうのってやらないんかな、プレミアショーは。全然詳しくないからよく分からない。
つーか流石に脱線しすぎた。軌道修正して本編の話。
あ、扉絵連載に関しては今回特に語る事もありません。だって、「次はオオロンブスの話だよ」ってだけで終わっちゃうもの。
強いて言うなら、オオロンブスから指揮を任されたコロンブスなる人物の顔見せがあるかな、というくらい。名前的に、やっぱ親子とかなんだろうか。結構いい歳だものねオオロンブス。
というか彼らのマークは・・・どう見てもタマゴ・・・だよな・・・。コロンブスの卵から来てるんだろうけど、それじゃまるでコロンブスの方が船長みたいな・・・。
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レイドスーツNo.3 |
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カカオ島で護衛を受けた際、ニジがポケットに放り込んだものらしい。
スーツを捨てようとするサンジと、泣いて止めようとするルフィ&チョッパー。相変わらず、ビームへの夢が捨てきれないのね(笑)
確かにイチジはビームみたいなもん出してたし、いけるかもしれんけど。
ルフィが着ようとしても無理だったみたいなので、やはりジェルマの改造手術を受けた人間でないと着用不可らしい。
手術自体は受けたが外骨格の発現しなかったサンジでも、着用は可能なんだろうか。わざわざナンバーが振られているのだし、多分兄弟の中でもスーツの特性に見合った人物でないと使用できないんだろう。
となれば、サンジの特性はやっぱり「炎」かな? 被り気味かと思われた“スパーキングレッド”ことイチジの特性が「光」だったので、これでキャラ被りの心配も無用だ。
ニジはレイドスーツを着ていない時でも、“起電ニードル”なる電撃を帯びた蹴りを繰り出していた。つまり、レイドスーツは個々の特性を補助・強化こそすれど、別にスーツがなければ能力を使えないというワケではなさそう。
という事は、やはりよく予想される通り、サンジが使う“悪魔風脚”もまたジェルマの改造がもたらした産物なんだろう。
サンジは心底嫌がっていたけど、わざわざこうやってレイドスーツを持たせたという事は、普通に考えれば今後どこかで使用されるというフラグだろうと思う。今後サンジがピンチになった時、スリラーバークでのそげキングよろしくレイドスーツの力を借りる事になるんじゃないかな。
ところで、スーツにNo.が振られている以上、このスーツはサンジの為に作られたものと見て間違いはないハズ。
元はサンジだって、ジャッジの思惑通りに行けば“最愛の子達”の一人となる予定だった。故に、スーツが制作された事自体には何の疑問もない。
しかし、ジャッジはなぜこのスーツを今に至るまで保管しておいたんだろう?
単に取っておけば何かの役に立つかと残しておいたのかもしれないが、ジャッジのサンジに対する感情は中々に複雑なものもあった様に思う。
レイジュ曰く、ジャッジはソラの死後、一層サンジに辛く当たる様になったと言う。
レイジュ「だけど父はそれを許さなかった・・・!!この発言を見ると、ジャッジにとってのサンジとは、単なる出来損ないの息子というだけでなく、自身の妻ソラが死んだ原因であるかの様に感じていた様に思う。失望の感情と同時に、憎しみに近い想いも持っていたんじゃないだろうか。
起きた事の全てをあなたのせいにして 辛く当たる様になった」ONE PIECE85巻 第852話より引用
そんな息子が着る予定だったレイドスーツを、わざわざ残しておくだろうか。残しておくなら、そこには何か理由があったんじゃないか。
思うにジャッジも、本来ならばサンジに斯様な振る舞いをしたいワケではなかったのだ。
しかし血を分けた子であるからと割り切り、その能力の欠如や起きてしまった悲劇を受け入れて愛を与える。
そんな器用な事が出来る程、彼は大人ではなかったし、その余裕も持っていなかった。
亡き先祖の300年に渡る無念を晴らすため、彼は情を持った『親』であってはならなかったのだ。
彼も悩んだのかもしれない。せめて息子が、このスーツを使いこなせる“成功作”であれば。こんな憎しみを抱かず、素直に愛せる息子であれば。
複雑な思いが絡み合いながら、それでも捨て切る事の出来なかった親としての情。それ故に、本来サンジが着るはずだったレイドスーツを、破棄する事が出来なかったんじゃないだろうか。
またサンジは、このスーツを届けた事を「ニジの当てつけ」と言ったが、本当にそうだろうか?
スーツを渡したのが兄弟の独断によるものか、ジャッジの命によるものかは不明だが、いずれにせよ彼らが着用するレイドスーツをサンジに渡す事は、彼らにとってサンジが対等な存在へと変化した事の意思表示なのではないだろうか。
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ついて来たゼウス |
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ビッグ・マム海賊団が此度の戦闘によって受けた損害は多々あれど、ビッグ・マムの3つの武器の内1つまで奪われてしまうとは。なんともまあ。
しかし自身のソウルを与えたゼウスですら、ここまで制御不能なんですねぇ・・・そりゃラビヤンやニトロを配備してても、プリンの寝返り(と言っていいのか分からんが)にも気づけないワケだ。いや、自我が強すぎるビッグ・マムのソウルゆえ、余計に操りづらいという可能性もあるか。
何にせよ、ゼウスを利用した大技“ゼウス・ブリード・テンポ”の持つ破壊力はかなりのものだった。アレを身に出来るのであれば、ナミの戦闘能力も大幅にアップするというものだろう。
正直、ポップグリーンを搭載した事でどう強化されたのか、イマイチ分からなかったからね。コイツを格納できる様な機構そのものも、ウソップの改造によって得られた副産物だったりするのかもしれん。
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ルフィのニュース |
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ヴィンスモーク・サンジとして手配しなおされたサンジの懸賞金は、倍近い3億3000万ベリーという高額に。なんとゾロをも上回ってしまった。(
うーん、ハッキリ言うとサンジはビッグ・マムを止めるキーパーソンでこそあれ、海賊として際立った危険度を見せる動きをしたとは思いにくい。やっぱりサンジ本人が言う様に、ジェルマ66の構成員としての危険度が、金額に現れたんだろう。
ジェルマの件がどう報道されるかは気になるところ。ビッグ・マムの傘下に入ろうとした事が報道されたかは分からないが、少なくとも海賊“麦わらの一味”と共謀したという事は報道されてしまった様子。
これは、世界会議の参加権も厳しいものがあるかな?
モルガンズによる報道に加え、キャベツやマッスルメロンが取材陣に色々吹き込んだ事もあり、ルフィの話題性はまたもやとんでもない騒ぎに。
共謀を持ちかけた立場なのに、あたかも傘下みたいな書き方をされたベッジさんは泣いていい。
クラッカーやカタクリの打倒も含め、世間的にはこの一件の“勝者”と見なされたルフィに懸けられた懸賞金はなんと15億ベリー。
な、なんだってー
こ、こないだ5億になったばっかりじゃないですか・・・5億の期間、短かったなー。一気に3倍て。
まあ確かに、しでかした事件の重さを考えれば妥当な額ではあるんだろうけど、読者としての視点で見るとインフレが過ぎるっていう気もするなぁ。
ここまで上げるなら、サボの懸賞金とかも10億近く行っちゃってても良かったんじゃないかと思う。仮にも革命軍のナンバー2なんだし。
しかしルフィとビッグ・マムの事件を記事にしたのはモルガンズで間違いない様ですが、新聞を運んで来たのはどうもニュース・クーっぽい。
世経の独占記事にはしなかった・・・というか、記事自体を書き下ろしてるっぽいのでむしろ提携してる関係性なんですかね?
クーに比べ遥かにシェア率の低そうな新聞屋が、どうやって情報操作なんぞするのかと思ってましたが・・・ニュース・クーに直接記事を出させてたのね。
以前、最悪の世代の面々から海賊王の誕生を予言したモルガンズですが・・・今回の報道を見るに、むしろこの方自分の手で海賊王を作り上げるくらいの思惑を持ってませんか。
それも単に民衆が喰いつくネタを作るためとかじゃなく、もっと大きな目的がありそうな・・・。
しかしそういう意味では、ルフィらに従ったかの様な書き方をされたベッジは、モルガンズの中での海賊王争奪レースからは脱落って感じなんですかね。何だか色々と哀れなお方だ。
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若き海軍将校達 |
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海中にて描かれた、正義の文字を背負った背中を見た時、海軍大将緑牛の登場か!?と思ったので少しガッカリしたのは内緒だ。
コビーがマスターしたという六式の技は披露されなかったが、持ち前の“見聞色”の強さは流石なもののよう。コビーも、いずれ未来を予知するほどの見聞色に育つんだろうか。
海中を泳ぐというより、爆発的な脚力により蹴り進む様な移動術は、サンジの“海歩行”っぽいイメージ。もはや一丁前に、新世界の海兵ね。これでもまだ、ルフィ達とは大きな力量差があるんだろうか。
ヘルメッポの方も、この言い方だと一般的なレベルの見聞色は会得できた可能性が高そうね。コビーの方に目が行きがちだけど、こっちも何気に相当なスピード出世だよなぁ。
更に明かされた事実として、コビーはかのロッキーポート事件にて市民を守った英雄とされているらしい。異名といい、海中で魚雷を掴み軌道を変えてしまう異常な腕力といい、師匠であるガープを彷彿とさせるものがある。
ロッキーポート事件と言えば、元七武海であるトラファルガー・ローが首謀者であるとされる事件。詳細はまったくの不明だったが、キュロスの言葉を信じるなら「民衆の犠牲を生む様な事件だった」という事なんだろう。
んー、別に海賊なんだからそのぐらいやってたって良いんだけど、仮にも味方サイドの人間であるローに罪のない人物の犠牲を出す事件を起こさせたとは思いにくい。これは今回のルフィの様に「結果的に首謀者となってしまった」もしくは「報道によって捻じ曲げられた」結果である様な気がする。
この事件についても、いずれ語られる日が来るんだろうか。何にせよ、ローとコビーの間に因縁があったというのは面白い。一見無関係そうな人間が思いもしない所で繋がるから、ワンピースは油断できない。
そしてルフィとの関係性をレベッカに見透かされるコビー。これもレベッカの持つ見聞色ゆえ・・・いや、あの顔しとったらアホでも分かるわ。見聞色使うまでもないわ。
というか、何気にマンシェリー姫、普通についてきてますね。彼女もレオ達と一緒に海賊になるんだろうか。いくら何でも仮にも姫が・・・と思うけど、レオ達の海賊観って何かがズレてそうなので、あんま問題ないのかも。
しかし軍艦の護衛を蹴ったのに、結局海軍に助けられたエリザベローさんは今頃気まずい思いをしてる事だろう。
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その他 |
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新世界に入ってからもそれらしき後ろ姿こそ時々見せていたものの、今回は明確にその姿が描かれた。
まあ見た目は、そんなに変わってないかな?
えらく豪勢な建物にいらっしゃるが・・・とても海賊船とも思えない。それに世界会議へと向かう国々の中に混ぜて描かれた辺り、本当に国盗りを成功させ、国主となってしまったんだろうか。
とすれば、世界会議の場にて国王としてビビやコブラと再会する事に?
いや流石に彼の世界政府加盟は許されんだろう・・・と思うが、政府の腐敗っぷりを考えるとあり得ない事ではないから困る。天竜人の気まぐれ一つで承認されちゃいそうだしなぁ。
・ルルシア王国
第142話にて描かれた8年前の世界会議にて、革命家ドラゴンを危険視していた人物はイルシア王国なる国の王だった。(ONE PIECE BLUEより)
随分と似通った名前だが・・・別の国なんだろうか? 以前マムの回想にてジョン・ジャイアントがジュン・ジャイアントと誤植されていた件があったので、誤植を疑ってしまう。
まあ・・・小ネタ程度の話だし、別にいいか。王女のコマネさんは、何だか激情家の様です。
・ティーチ
シルエットのみながら、久々登場。
オーガーやピサロ、シリュウなどの船長達らしき影も見えるが、バルティゴ襲撃のために戦力を集めたのかな。
上から目線で「まだ早い」とか言うてますけど、君も海賊としての世代は同じやで。
・ビッグ・マム
勝手に敗北者扱いをされた事に対し、怒り狂ってます。
タイヨウの海賊団やジェルマとの戦いは終わった様だが・・・彼らはどうなってしまったんだろう。死んではいないと思いたいが。
しかし、ゼウスがいないにも関わらず、その怒りによりホールケーキアイランドの空が雷模様となっている。
プロメテウスが炎なら、ゼウスは水蒸気に魂を入れたものと思われるので、さっさと新調したんだろか?
・シャンクス
15億の首となり、四皇に並ぶ5人目の皇帝と称されたルフィに対し、「もうすぐ会えそう」と漏らすシャンクス。
これは世間の声のみならず、シャンクスをもってしてルフィが四皇に並びかけているという証左に他ならない。
シャンクスとの再会の時、ルフィの麦わら帽子はどうなるんだろうか。
ロジャーから受け継がれてきた帽子が、シャンクスの手に再び戻るとも思い難いが・・・。
・ベガパンク
なんだか新聞の中に、しきりに「ドクターベガパンク」の文字が並んでいる。何か新しい発明でも成し遂げたんだろうか。
そういや、彼の元同僚だったシーザーも今は自由の身(とはいえ、追われる身である事に変わりはないだろうが)だが、彼らの再会はあるんだろうか。
新聞にはいろいろと重要な事が書いてあるのがワンピースですが、紙の雑誌+腐りかけた俺の視力ではベガパンクくらいしか見当たりませんでした。他にも何か書いてあったりするのかな。