週刊少年ジャンプ2018年26号分のワンピース感想です。
ネタバレに配慮していないので、自分で買ってから読んでください。
★もくじ
ニューマリンフォード
マリンフォードに集う王族達
大将“藤虎”と“緑牛”
革命軍の思惑







ニューマリンフォード
 
 以前、コビーの口から名前のみが登場した「ニューマリンフォード」。
 要は元“G-1支部”があった場所で、元帥に就任したサカズキが、新世界の海賊達に向け目を光らせるべく位置を入れ替えた新たな海軍本部ですね。

 外観としては、城の様な雰囲気だった旧マリンフォードに比べ、こちらはモロに「要塞」。そこら中に砲台を取り付け、町なども存在せずただただ戦う為だけの建物といった雰囲気を受けます。この辺、新元帥のカラーが出てるなぁ。

 しかし全くもって無駄をハブいたかと言えばそうでもなく、ご覧いただくは自己主張の激しすぎる「m」字の意匠。建物の主柱か何かなんだろうか。
 海軍本部のシンボルマークであるカモメをあしらったモンなんでしょうが、すんごい目立ちますね・・・。
 カモメの両翼の上には監視台?みたいなモンが建てられてます。能力者でもなきゃ、あんなトコにどうやって登るんだ・・・と思ってしまいますが、翼部分の内部から入れる様になってるんだろか。


 あのサカズキが睨みを利かせているにも関わらず、ルフィ達が意外とあっさり新世界入りできたのは、ホワイト・ストロームとアイランドクジラが偶然にも彼らを運搬してくれたおかげ。
 スモやんが待ち伏せていた事も含め、本来なら新世界入りの難易度はもっと熾烈を極めていたのかもしれんね。まあ危険因子とはいえ、ルーキー相手に元帥が直接出張るワケにもいかんかもしれんけど。

 そして当のサカズキさんは、マリージョアに大将・藤虎が現れた事にご立腹。
 ルフィとローを捕えるまで、軍の敷居は跨がないと、アレだけ啖呵を切ったのに・・・と(笑)
 イッショウさんもイッショウさんだけど、サカさんももう少し柔軟さが欲しくなるっすね。

 しかしまあ・・・センゴクさんも言うてますけど、元帥ってホント大変なんだろうね。責任の重さも勿論だけど、部下にあたる面々もまあ大クセ地獄ですからね。
 ガープさんなんかは勿論、サカさんも中将~大将時代は結構な無茶しはってたけど、やっぱコングさんやセンゴクさんも頭を悩ませてたんでしょうね。

 センゴクさんは元帥時代と今では別人の様に気さくな爺ちゃんになってますが、サカさんも元帥を退いたら以外と丸くなったり・・・?

 あと、俺のジャンプは紙媒体のモノなんでちょっと印刷がボヤけてるんですが・・・サカズキに報告に上がった将校さんってTボーン大佐ですかね? 顔がちょっと滲んじゃってたんですが、あの長剣と腹のカモメマークはそうですよね。

 頂上戦争にもチラッと参戦してましたが、いやお元気そうで何より。今は准将くらいにまでは昇進してらっしゃるんかな。
 ゾロに叩き折られた特徴的な長剣も、きちっと復活してるみたいで。打ち直したのかな? ゾロも強さを認める剣豪の事、簡単に代用品が見繕える様な無名の刀じゃなさそうですが。
 ・・・いや、あえて武器の強さに頼らず、己の剣技のみを信じるなんてのでも彼らしいかもしれない。

 藤虎の屁理屈じみた理論を「完璧」と言っちゃう辺り、相変わらず真っ直ぐですね。でも時には柔軟になってもええんやで。



マリンフォードに集う王族達
 
〇各国王族
 マリージョアに集結した王族の中には、以前にチラッとだけ登場した人物もいますね。
写真 2018-05-28 2 21 32 写真 2018-05-28 2 22 28
(ONE PIECE82巻 第823話)

 左の人がロシュワン王国のビール6世、右の方がバリウッド王国のハン・バーガー王かな。
 (ハンバーガーて。)
 いやもう王族達も濃ゆいっすね・・・。

 ついでにシシャノ王国のタコス王なる人物、ドレスローザにて登場したジャン・アンゴと似たメキシカンな帽子をかぶってますが、彼も同国の出なんですかね。
写真 2018-05-28 2 28 42
(ONE PIECE72巻 第715話より) 

 アンゴさんも「LEVEL6の脱獄囚の情報を握る」なんて重要そうな人な割に、いつの間にかいなくなっちゃってたので・・・何らかのタイミングで再登場しないかな、と思ってるんですが。


〇リュウグウ王国
 当初は陸へ登るのを怖がっていたしらほし姫も、無事勇気を出してマリージョアへ。やっぱ、美しいという目で見られるモンなんですねぇ。
 アレだけデカいとそういう感情も湧かなそうな気もしますが、巨人族でなくとも5メートル級の人間が平然と存在する世界だし、価値観が違うか。

 マリージョアへと昇る際、しらほしは本物の太陽の美しさを目の当たりに。そして地上に住んでみたい、という思いを強く抱くのでした。

 この時、単に「自分が」というだけじゃなく、国民達にもこの美しさを味わってほしい、と考えるのが彼女らしくて良いね。
 そしてこの太陽を目撃した時のしらほし姫、めちゃめちゃ気合の入った作画されてますね。美しい。
 兄ほし達はあんなに適当なお顔してるのに。

 本編では書かれてない場所で、護衛役らしきガープがルフィの祖父である事も知った様で。しらほし的には、ガープが護衛役なのは安心だったでしょうね。

 というか、そういやガープも、新世界編じゃ初登場か。映画には出てきてたけどね。
 頂上戦争の一件で現役を退いたセンゴクとは違って、こちらの肩書は“中将”のままですね。
 一代に一人しか就かない元帥とでは、立場が違うという事でしょう。半ば隠居状態かと思われましたが、一国の王族の護衛役に回ってる辺り、ほとんど現役で仕事してる状態なんですかね。

 そしてしらほし姫のファンと化したアタッチャン・・・とモルガンズ。モルガンズに至っては、見惚れて仕事にならない状態になってます。
 アンタ・・・ついこないだ特大スクープ撮ったばっかだと言うのに(笑) しっかりしんしゃい。
 ルフィ達の出身国という事で、ゴア王国にも興味を寄せる彼ですが・・・。

 ってか、アタッチャンって世経の社員だったんですね。2年前は海軍専属の写真家だった気がしますが・・・転職したのか?


〇ゴア王国
 ルフィやサボの出身国、ゴア王国
 そのサボの義弟であるステリーが、国王に就任している・・・というのは、第823話で判明した事。
 この時は天竜人の様な、人をゴミ呼ばわりする不遜な態度を見せるのみで、顔は隠されていた。ゆえに「何気に大物に育ってるのか?」と思いきや・・・。

 なんというか、フツーにしょうもない権力バカにしか見えませんなぁ。 
 権力など気にも留めないガープに一蹴されてるし。魚人やカラスに怯えまくるしで、今のところ貫録の様なものは全く感じられず。

 しかしこの人も、ドラゴンが「世界の縮図」とすら称する国の長。サボの義弟という立ち位置からしても、何らかのドラマを挟んで来そうだが・・・果たして、このまましょうもない小物で終わるのかな? 尾田さんの事だから、どこかでひっくり返して来そうな気がする。



大将“藤虎”と“緑牛”

 遂に登場した、最後の大将“緑牛”。
 ・・・と言っても、顔すら見えませんけどね。本格登場はもうちょい先か。

 「らはは」という笑い方からして、既存のキャラでは無さそうですね。性格は陽気そうな人物ですが、何と3年間にも及ぶ断食の最中という強烈な個性が。
 「面倒で」というだけで飯を食わない様なダラケ具合はクザンを思い出しますが、何となく毛色は真逆っぽい印象。

 イッショウさんは「相変わらず」と言うてますが、この2人は海軍入隊前からの知り合いなのかな? 世界徴兵を受ける前、こんな猛者達がどこで何をしてたのか、気になりますね。

 そしてイッショウさん。「王下七武海撤廃」を掲げ行動してましたが、どうもベガパンクのもとを訪れてきたらしい。
 そして彼のもたらした発明品により、王下七武海は不要になると。

 そも、七武海というのは「他の海賊への威嚇」のために存在している制度。力と名のある海賊を味方につける事で、他の海賊達の悪行を抑えるという、抑止力としての存在だった。

 クロコダイルやドフラミンゴなど、ここ2年では七武海による不祥事が目立っているものの、これだけ長い事生き残っている制度なのだから、たぶん抑止力としての効果も無視できないものだったんだろう。

 それを撤廃する、となれば、「七武海の力を借りずとも、海の平和は守れる」ことを証明するのが手っ取り早い、とイッショウさんは考えたんでしょうね。
 つまり順当に考えると、ベガパンクの新発明とは海賊達を殲滅できる、新たなる戦闘兵器というのが考えられる。

 そんなもの、最早古代兵器を復活させる事ぐらいしか思い当たらないが・・・。戦桃丸が率いたパシフィスタは「プロトタイプ」だったらしいので、コレの更なる発展版なのかな。それだけではイッショウさんを唸らせるモノになるとも思いにくいが・・・。



革命軍の思惑

 コアラ曰く、革命軍の目的は世界政府の打倒ではないという。 
 その最終目標は天竜人の撃破

 この時の言い様からして、今回の「宣戦布告」も、少なくともリュウグウ王家の人々、ひいてはレヴェリーの参加者の被害を出す形にはならないと見ているのだろう。
 レヴェリー参加者には、ルフィの友達も多いからね。危害加えようもんなら、対立ルートまっしぐらだし、コレはひとまず安心。

 しかし、今回天竜人を「ゴミクズ」とまで言い放ったガープは異例としても、、やはり政府の中にも天竜人を良く思わない人物は多いんだろう。海軍元帥サカズキも、「天竜人の傀儡」なんて言い方からして、やはり良い印象は持って無さそうだし。

 政府と革命軍は完全に敵対しているものかと思っていたけれど、案外政府の中にも、革命軍に共鳴できる者は居るんじゃないかな?
 今回やたらアッサリとサボが潜入を成功していた辺りから見ても、政府関係者の中に革命軍の人物が混ざっていてもおかしくないと思う。

 政府関係者、そして革命軍と関わってそうな人物・・・


写真 2018-05-28 3 24 36
(ONE PIECE70巻 第699話より引用)

 あ、いた

 ここに来て、散々言われていた(と思う)クザン革命軍説が急に現実味を。

 黒ひげとツルんでるらしいクザンさんだけど、彼が根っこの部分から黒ひげに共鳴しているとは思えない。彼は彼で、己の思う正義を模索しているハズ。
 バルティゴを黒ひげに襲撃されたにも関わらず、革命軍の撤退速度は異常なまでに迅速だった。アレも、黒ひげと革命軍双方に与する人間がいたなら、何も不自然ではない。先週くらいに「バージェスがトチったんじゃね?」とか言ってた気もするが、果てしなく気のせいです。

 クザンは今は政府とは直接関係していない立場だが、彼の人格面や、先代直々に元帥へと推されていた求心力などを考えると、政府内には今もクザンを慕う人間がいてもおかしくない。そういった人物の協力を借りる事は、不可能ではないとも思う。

 クザンとドラゴンがまったく同じ正義を掲げているかと言えば、そうは限らない。ゆえに「革命軍の一員となっている」とまでは思っていないが、協力関係にある可能性はやっぱり高いんじゃないかな、と思う。


 ・・・しかしサボって、ステリ―のこと覚えてるんですかね?
 顔を合わせてからたった3日後には記憶を失ってるし、元々人の名前を覚えられないサボのこと・・・忘れてる可能性が十分に考えられそう。
 これだけ醜態晒すわクソガキ呼ばわりされるわで、挙句名前まで忘れられてたら、ステリ―さん憤死しちゃうんじゃないかな。