ワンピースの単行本89巻が発売したので、SBSのお話を。




 
ギア4とそのリスク

 ドレスローザにおけるドフラミンゴとの戦いにおいて、ルフィは2度のギア4を使用しました。
 そのうち1度目は、ドフラミンゴにトドメを刺す前にギア4の制限時間が訪れてしまった事で、ルフィは覇気の使用が不可能に。
 さらには足元がおぼつかない程にフラフラの状態となり、覇気が回復するまでの10分間を、ギャッツやサボ達の助けを借りてなんとか耐え忍んでいました。

 対して第885話、カタクリとの戦闘においてギア4を使用したルフィは、10分間の覇気が使えない時間に、アマンドやペロスペローに追い回されるハメに。この時は、フラフラだったドフラミンゴ戦とは打って変わって、走り回るわギア3を使用するわで、比較的まともに動けている様子でした。

 この違いに関して、SBSで尾田さんより回答が。
 尾田さん曰く、元々ギア4のリスクとして存在するのは、「覇気が10分間使用不可となる」事だけらしい。
 ドレスローザではたまたま助っ人がいたので頼っただけで、その気になれば逃げ回る事くらいはできると。

 なるほど、確かに第786話にて、ルフィはギャッツに「10分覇気を使えなくなる」としか言っていないし、本来は1人で逃げ回るつもりだったという旨の発現もしている。仮にギャッツが現れなくとも、自力でなんとか10分を繋ぐくらいなら可能であると踏んでいたんだろう。


 しかしそれにしても、ドレスローザでのルフィはあまりにもフラフラすぎた。これでは走るぐらいならなんとかなっても、ギア3を用いた攻撃まで可能だったか、と言えばかなり怪しいと思う。

 おそらくこれは、ギア4の副作用というよりは、このドフラミンゴ戦の方が特殊な状況だったんだろう。
 ギア4の使用により、確かに覇気は使えなくなった。だがそれ以前に、度重なる激戦によりルフィの体力自体が底をついていたのだ。

 その後10分間を耐え忍ぶ事で、覇気の回復だけでなく、疲労困憊となった肉体に休息を与える事で、再度リングに上がる事が可能な状態にまで回復したのだ。

 対してカタクリ戦においては、ダメージこそ負っていたものの、「体力」という面に関してはそこまで消耗していなかったんだと思う。

 何より、ギア4を発動する少し前に、ルフィは大きな体力供給源を手にしている。
 
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(ONE PIECE88巻 第883話より引用)
「モチ」である。

 
 冗談みたいな話だが、ルフィに関して言うなら冗談でもない。彼がメシをエネルギー源に動いているのは知っての通りだし、今回も彼はモチを食って膨れ上がった腹が、わずか数秒のダッシュで消化されるという超常的な事をやってのけている。

 消化された、という事は、同時にそのエネルギーを身体に取り入れた、という事で、戦いで疲れた彼の身体も、この食事によって十分な状態まで回復したハズ。
 ゆえに、ギア4の解除後にも駆け回り戦える程度には、体力が残った状態となっていたのだ。本来のギア4のリスクは覇気の枯渇だけなのだから、体力さえ残っていればそれなりに戦う事が出来て当然なのである。


 また、このカタクリ戦の少し前、お茶会の場において、ルフィはビッグ・マムに対しギア4を使用した一撃を喰らわせている。だがその後、即座にギア4は解除され、力が抜けると共にガレット達に簡単に押さえつけられる状態となってしまった。

 こちらに関しても、また少し状況が異なっている。
 ドフラミンゴやカタクリとの戦闘では、ルフィはそれなりの時間、彼らと拳を交えている。しかしこのお茶会におけるルフィの変身時間は、せいぜい数秒~十数秒程度。明らかに、時間切れとは異なる要因にて、変身が解除されていると言える。

 これはおそらく、マムに向けた一撃に無茶なエネルギーを込めた事が原因であると思う。
 相手はドフラミンゴやカタクリを遥かに超える力を持つ“四皇”。この一撃は、鉄の風船とも揶揄されるビッグ・マムに覇気を使わせ、なおかつその腕を痺れさせるほどの威力を誇っていた。

 これだけの威力を持つ“猿王銃”を放つには、今のルフィではエネルギーの大半を振り絞った攻撃を放つ必要があった。それゆえに、エネルギー不足により即座に変身が解除され、まともに行動できないほどの疲労状態になってしまったのだと思われる。


 まとめると、
・ギア4の使用による副作用は、「10分間覇気が使えなくなる事」のみ。
・周りに協力者がいれば頼るが、誰もいなければ逃げたり攻撃したりするくらいは可能である。
・ただし、使用時の疲労状態によっては、可能な運動量に違いが出る。

 と言った感じかな。
 以前から気になっていた事だったので、SBSで明かしてくれてありがたかった。


ベスト・オブ・姉 スムージー姐さん

(ONE PIECE84巻 第846話より引用)
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祝☆ベスト☆姉ーティスト賞☆受賞


 かねてからスムージー姐さんを応援していたわたくしでございますが、このたび彼女がシャーロット家のベスト姉ーティスト賞に選ばれていた事がわかりました。

 いやぁおめでとうございます。やっぱ見てる人はちゃんと見てるんですねぇ。ぽんこつだけど。
 しかも第14女という若さであり、有権者の数自体が少なめな身ながら、3女アマンド、9女ブリュレを跳ね除けての1位ですからね。モノが違いますよ。ぽんこつだけど。


 ・・・一応説明しておくと、ベスト姉ーティスト賞とは、シャーロット家の第36女であるフランペ主催のべスト妹ーティスト賞に付随して集計されるもので、他に兄・弟の部門もそれぞれ存在するとの事。

 要は「シャーロット家で一番愛されてる兄・弟・姉・妹は誰だ!?」的なコンクールですね。そして、そのうち姉部門において、我らがスムージー姐さんが首位に躍り出たと。ぽんこつだけど。

 とはいえまあ、今回のSBSで分かった事ですが、どうやらこの賞はフランペ自らがきょうだい全員にアンケートを取って回る事で成立しているものらしい。健気かよ
 そらまあ、フランペ1位になりますわね、妹部門。キングオブ妹になりたくって自分で聞いて回ってる妹に票入れんって、なかなか鬼の所業ですよ。

 まあぶっちゃけ姉部門は「わーいスム姐1位だー」くらいしか言う事もないんですが、兄部門はちょっと意外かも。
 カタクリ首位は当然の結果。しかしそれに次ぐ第2位はオーブン兄さんなんですね。長兄ペロスを越える人気を持つとは。

 まあペロス兄(あと長女コンポートも)は、きょうだいというよりは「お父さん」みたいな雰囲気になっちゃうのかもね。50歳やしね、あの人。
 本物の父親は子を産んですぐ追放されちゃう国だし、母親はアレだし、たぶん長男長女がそれぞれ親代わりみたいになってるところもあったんじゃないかな。

 そしてカタクリ、オーブンと同じ遺伝子を持つはずのダイフク兄さんですが、残念ながら落選です。まあ・・・あの人はしょうがないか。腹コスコスしながら大笑いしてるDV男とか、できればご遠慮願いたいし。
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(ONE PIECE86巻 第864話より引用)
 
 弟部門の方は、ぶっちゃけほとんど出番のないキャラ達ばかりなのでそこまで感想もなし。
 強いて言うなら、ニューゴなる人物の名が判明しましたね。10つ子の内の1人かな。

 なら他の10つ子の名は「ニューイチ」「ニュージ」「ニューサン」「ニューヨン」・・・って、そこまで適当じゃないか、と言おうとしてヴィンスモーク兄弟のネーミングを思い出し、そっと目を逸らすのであった。

 そして肝心の妹部門。
 フランペの首位はすでに明かされていた通り。そしてその下にはプリン、アナナの名が連なる結果に。

 プリン・・・三つ目の事で差別を受けてましたが、兄姉たちには愛されてたんですね。
 つまりシャーロット家の内部では、なんだかんだで種族・容姿に対する差別意識は薄いものと思われる。
 フランペはあんな感じだったけれど、アレは完全無欠の兄たるカタクリという人物の、唐突に明かされた事実ゆえの動揺なども含まれていたんだと思う。同じ口裂けであるが、特に神格視もしていなかったポワールなんかに対しては、対して気にも留めていなかったんじゃないかな。

 ついでに言えば、「きょうだい外からの差別を受けている」という事実が、兄姉達からしてみれば「守ってやらなければ」という庇護欲を生み、より愛される結果となったのかもしれない。皮肉な話だけど。

 ところで、フランペには41人の兄がおり、その内40人の兄はフランペに票を入れたという。
 そしてプリンはフランペよりも年上のため、「プリンに投票できる兄」は、その全員がフランペへの投票資格を持つ人物となる。
 つまりこの時点で、プリンに投票可能な兄の数はたった1人となってしまう。

 にも関わらず、ランキングの上ではプリンは第2位。第3位にアナナが位置しているという事は、2位のプリンは最低でも2票は獲得していないと成立しない。

 こう見ていくと、兄からの支持を強く受けたフランペに対し、プリンは姉からの支持が圧倒的に高かったんだろうか。
 もしくはこの投票制度自体が、上位3名ほどの名前を書いて提出する形式のものなのかもしれない。それならば、カタクリが38人の妹全員の票を受けたらしいにも関わらず、オーブンやペロスへの票がちゃんと入っている事の理由にもなるし。

 
シボシボの実の能力者

 本編中では目立った成果を残せなかったスムージー姐さんだが、今回のSBSにてようやく能力の名前が判明。

 その名も“シボシボの実”の脱水人間。
 劇中で見せた「相手の水分を絞ってジュースにする」力の他、剣で斬った相手の水分を奪ったり、それを攻撃に転じ放出する事もできるそうだ。

 サニー号を追う際に見せた謎の巨大化も、奪った水分を自身の取り入れる事で成し遂げた事の様だ。
 (参考→第894話感想

 しかしいつ見ても能力を使うタイミング絶対間違ってる! 自分の船を沈めかけ、姐さん無能伝説にまたひとつ項目を足す事になってしまっていた。うーん、ぽんこつ。 

 またこの回答を見るに、巨大化した状態で放っていた飛ぶ斬撃の様なものも、おそらく抽出した水分を高速で放ったものなんだろう。剣の切っ先に水滴が付着しているのも、そのためだったのね。クロコダイルの“砂漠の宝刀”みたいなものだ。

 しかし巨大化するにも放出するにも、まずは「相手から水分を抜き取る」という工程を踏む必要がある。こういう能力の特性上、彼女は1対1での戦いより、多人数を相手取った戦いの方が得意なのかもしれない。
 雑魚を斬れば斬るほど自身がパワーアップしていくのだから、まずは最初の一撃を確実に当てる事が重要になってくる能力だ。

 ぶっちゃけ乱戦よりもタイマンの力の方が大事な「ONE PIECE」という漫画においては、活躍しにくい能力かもしれない。
 FILM GOLDでバカラが部下達の運気を奪い取った様に、簡単に水分を補給できる手立てを用意しておいた方が良さそうだ。

 しかしサニーの追撃戦において、スムージー姐さんはサニーにもジンベエ達にも一太刀も浴びせてなかったハズ。彼らから水分を供給できていないにも関わらず巨大化を可能にしていた以上、何か他の手段で水分を補給していたんだろう。

 例えば海から水を吸い上げるとか、船に水を奪うための動物か何かを積んでいたのかもしれない。溶岩からすら水を絞れるのだから、補給元となる物体の選択肢はいくらでも取れそうだ。
 
 本編中では、他の将星達に比べイマイチ活躍できなかったスムージー姐さん。
 しかし原作者自らの口から「強いです」と言わしめたのだから、やっぱり戦闘能力という面では秀でているんだろう。ちょっと頭が弱いせいで活躍できないだけだ。

 だが、それでいいのです。スムージー姐さんは、ちょっと活躍できずにぽんこつ晒しているくらいが丁度いいのです。私はそれを望む者です。


その他

〇クロコダイルの好物
 レインベースでは巨大な水槽でバナナワニを飼っていた彼ですが、どうやら食べ物の好物もワニ肉であるらしい。
 これによってあの飼育ワニが、観賞用ではなく食用として飼っていた可能性が生まれてしまった。
 
 ・・・ま、まあ食べ物として好きだからって、観賞に興味がないワケじゃないだろうしね。観賞魚を飼ってる人だって、刺身は食うでしょ。それと同じだよ、きっと。

 ついでに彼、トマトは好きでもケチャップは嫌いという特殊嗜好の持ち主だった。普通逆やないの?それ。


〇ノアゼット
 アニメ版にて先に名前が判明していた彼ですが、SBSにて原作でも名前が判明。
(参考→アニメ第833話感想

 正直テレビ字幕で判明した名前ゆえ、どこまで信用していいやら、と思ってたのですが、齟齬が生まれてなくて良かった。この分だと、同じ経路で判明した他の面々も正式な名前と見ていいかな。

 そしてこのノアゼットさん、キンコ島なる島を取り仕切る大臣で、役職は大蔵大臣。トットランドのお金の管理をしているらしいですね。
 お金の管理って、結構な信用度がないと出来ないですよね。特にオペラさんとかには絶対任せられない。
 15男と比較的若い世代でありながら、そこまでの信頼を得てるなら凄い。

 ちなみに15男というと16男モスカートのひとつ上ですが、この2人は双子なのかな。ヒゲの長さは全然違うけど、よく見れば顔立ちはちょっとだけ似てる・・・かな? 前髪の反り返り具合は似てるけど、確証が持てるほどではないね。


〇海賊スタンセン
 ハイルディンの仲間として“麦わら大船団”の傘下となったスタンセンですが、ビッグ・マムの回想にてちらっと登場した子供が彼本人である事が確定。
(参考→第895話感想

 2年後の今はこの帽子をやめ、バイキング的なメットとなっていますが、60年以上も被ってたお気に入りの柄をヤメてしまったのは何故なんだろうか。


〇ルフィとエース(40歳、60歳)
 質問に答える形で描かれた、「もし生きているなら」の彼らの未来の姿。
 エースの方は、何気にロジャーとはあまり似てませんね。どっちかと言うとシャンクスっぽい。あと何気に、そばかすが消滅してますね。スベスベの実でも食いました?

  ルフィの方は、やはりと言うか若いころのガープに似ている。が、ドラゴンには全く似ていない。こう3代並べると、いかにドラゴンの容姿が異端かが分かりますなぁ。やっぱ、ドラゴンとガープに血の繋がりはないんだろうか。
 母親の方がガープの子で、婿養子的な? でもドラゴンもゴア王国出身なのよね。

 今回描かれた絵自体は小ネタだからいいとして、エースはともかくルフィにまで「もし生きてるなら」という不吉な文章が加えられてますが、コレは一体・・・。

 頂上戦争周りだけでなく、「ギア」系の技の使用にも「命を削る」と散々言われていたルフィだけに、中々に不穏な文言。
 というか、この段階でこういう絵が描かれた以上、少なくとも劇中で「成長したルフィの姿」が描かれる事はないのだろうなぁ・・・。

 元々長生き出来る人間ではないとは思うが、それが現実として突きつけられたような気がした。
 個人的には・・・寿命を削り切って逝くよりは、ロジャー同様に処刑台で最期を迎えた方が好みかな。